安倍首相が訪米 謝罪要求強まる=元慰安婦も現地で証言
【ワシントン聯合ニュース】安倍晋三首相は米ボストンに26日(現地時間)に到着し、公式訪米日程をスタートする。米国では、日本の戦争犯罪や旧日本軍の慰安婦強制動員への謝罪を求める声が上がっており、韓国の慰安婦被害者も訪米し安倍首相の対応を批判した。
米国内の韓国や米国、中国、台湾などの市民団体はもちろん、米国の政界やメディアの一部も加わり、安倍首相に対し歴史認識の見直しや謝罪を要求している。
慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さん(86)は高齢にもかかわらす直接ボストンまで行き、この日、苦痛を強いられた当時の痛ましい経験を証言した。李さんは連れて行かれた台湾の旧日本軍部隊で、軍人の部屋に入らなかったとして電気拷問を受けたことを明かし、「こうして歴史の生き証人がいるのに、安倍はうそをつき続けている」と批判した。その上で、「(米上下両院合同会議での演説で慰安婦問題について)良心的に、公式に謝罪し、私の人生に対しても法的補償をしなければならない」と声を上げた。
ワシントン挺身隊対策委員会のイ・ジョンシル会長は聯合ニュースの取材に対し、戦争犯罪を謝罪するのに米議会ほど良い場所はないとして、「安倍首相は今回のチャンスを逃さないでほしい」と訴えた。同委員会は28〜29日、安倍首相が演説する米議事堂前で約700人が参加する大規模な抗議集会を開き、安倍首相の謝罪を求める計画だ。
韓国人団体はボストンやワシントンのほか、サンフランシスコなど安倍首相が訪問する全都市を訪れ、安倍首相の歴史認識を批判し、慰安婦問題に対する謝罪を要求する方針だ。
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