日本政策金融公庫(日本公庫)が27日に発表した4月の中小企業景況調査によると、売り上げが「増加」と答えた企業の割合から「減少」と答えた企業の割合を引いた売上DI(季節調整値)はマイナス0.2と、前月から3.6ポイント悪化した。マイナスになるのは3カ月ぶり。家電関連は好調を維持したが、建設関連が大幅なマイナスに転じたほか、設備投資関連も落ち込んだ。
最終需要分野別では、建設関連が12.7ポイント悪化のマイナス8.5、設備投資関連が3.2ポイント悪化のマイナス4.8、食生活関連が13.7ポイント悪化のマイナス4.9に落ち込んだ。一方、家電関連は14.6ポイント改善の24.3、乗用車関連は9.9ポイント改善の0.8だった。
今後3カ月の売上見通しDIはプラス4.2と前月(プラス5.8)から小幅に低下したが11カ月連続でプラスを維持した。
調査は三大都市圏の取引先900社を対象に4月中旬に実施。全体の63.4%にあたる571社が回答した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
マイナス、日本公庫