中村通子
2015年4月27日15時31分
脳梗塞(のうこうそく)を起こす大きな要因として、近年注目されている不整脈の一種「心房細動」は、肥満に、ちょっと高めの血圧が重なるだけで、なりやすさが1・7倍上がることを国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)がつきとめた。「ちょっと高めの血圧は、思いのほか危険なので、注意が必要」と呼びかける。
心房細動は、心臓の一部がけいれんを起こした状態。これだけで命に関わることは多くないが、心臓内で滞った血液が固まり、脳に流れ込んで脳梗塞を起こす。脳梗塞の発症率を5倍上げるとされている。心房細動は自覚症状がないことが多く、早期発見には心電図検査が有効だ。
どんな人が心房細動を起こしやすいのか、大規模集団を長期間追跡した研究は少ない。
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