病院からは何の連絡も入っていなかった。

きっと保護室にまだ入っているのだろう。
ひとりきりで静かな環境で過ごす事も今の
長男には必要ではないかと思っている。

そう思いながらも洗濯物はどうなっている
か等気になったので病棟へ電話してみた。

保護室での着衣は病院支給、下着は自前
なのである程度の洗濯物はたまっている、
という事だった。

嫁と病院に向かった。

いつも空いている道だがいい天気の週末
だったからか結構混んでいた。

病棟から若い、長男と同じぐらいの年齢、
体型で優しそうな男の看護師さんが洗濯物
を持って出て来てくれた。

こんな人が長男の担当であれば、長男も
打ち解けてくれるかも知れない。

長男は保護室でおとなしく過ごしている
そうだ。

家へ持ち帰り嫁は洗濯物の袋を開けた。

ジーパンが1本入っており、おしっこの
臭いがぷうんとした。

トイレに 行けない状況になったのだろうか。

2回洗濯したが、臭いが抜けないという。

どう過ごしているのか分からないところが
不安だ。