2015-04-27
■ニコニコ超会議に行ってきたよ。それと教養としてのエリア88
いやー、楽しかった。
毎回、わけがわかんないんだけど、今回はわけがわからない、というのを通り越してむしろ理解できてしまった。
特に、パトレイバーの実物展示はよかった。整備班の人たちが敬礼してるのと、後ろのほうでだべってる感じがリアルで特によかった。
昔ドワンゴにいたころに「いったいうちの会社はいつになったら東京ゲームショウに立派なブースを出すことができる日がやってくるのだろうか」と思っていたんだけど、まさか東京ゲームショウよりでかいイベントをやるようになるとは夢にも思わなかった。
要するに超会議とは、ちょっと本道とは外れたことをする場所なのだ。
警視庁がオレオレ詐欺シミュレーションをやったり、ちょっと変わったことをする場所なのだ。
去年、ブースを出展したのは失敗だった。
というか超会議というものの本質を見極めないままブースを出してしまった。
ふつーのブースを出しちゃダメだったのだ。
来年は絶対に肉屋かハンバーグ屋か焼き鳥屋をやろう、と思った。
あと薄い本かな。とにかくそういう空気をぜんぜん読めてなかったね。秘書にセーラー服着せるのがおれの限界だった
その意味で、今回スーパーファインプレーだと思ったのはユニティ・テクノロジーズ・ジャパンだ。
なんとカレーコロッケ屋を開店。
どこにも「ユニティ」って書いてない。
「Unity Chan」のロゴはちょっとあるけど
ゲームエンジンなのにカレーコロッケ。
カレーコロッケならそりゃ買うわ。
そしてさらに秀逸なのが、これがちゃんと「ユニティちゃん」という自社のマスコットキャラクターの実家という設定になってること。
いまゲームを作る人間でユニティを知らない人間なんかいない。
だからユニティがやるべきことはゲームを作る人口を増やすこと。
そのためには、ユーザーがクリエートするコミュニティ色の強い超会議でユニティの知名度を高めることが重要になる。
したがって、カレーコロッケという誰でも買える商品をトリガーとして、ユニティのパンフレットや漫画を渡すというのは全く正しい。
さすがだ。さすがだぜ大前広樹。お前は天才だ。
まあそんな痺れるようなマーケティング・テクニックを魅せてもらったあとは、川上さんと立ち話でもりあがり、そのまま帰路へ。
Facebookを見たら友達のタイムラインがエリア88の話でもりあがってた。
やっぱエリア88は大事。
なんで俺たちはエリア88に心を惹かれるのだろうか。
エリア88は一巻めにエッセンスが凝縮されているので、シリーズ全部を読む根性がなくても一巻だけはぜひ読む価値がある。
- 作者: 新谷かおる
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2013/12/27
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僕のスマホには常にエリア88の一巻が入ってる。
新しくスマホを買い替えても、タブレットになっても、常にkindleアプリにはエリア88が入ってる。
エリア88を読み返すと、なんていうか、男の本能が刺激されるような気がするのだ。
かなり古いマンガで、僕もリアルタイムでは読んでないんだけど、大人になってコミック文庫になってから読んで感動した。
とにかくアツい。暑いでも厚いでもなくアツい。
しかし教養としての漫画といえば、空手バカ一代はなかなかkindleにならないなあ。権利が難しいのだろうか
- 作者: つのだじろう,梶原一騎
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この漫画の連載当時なんか僕生まれてないからね。
世代を超えて読まれる漫画っつうのが本物の教養なんじゃないかと思う。
- 作者: 高森朝雄,ちばてつや
- 出版社/メーカー: 講談社
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あしたのジョーはね、まあちょっと雰囲気はエリパチ(エリア88)に似てる。
とにかく主人公がストイック。
ひたむき。けどまあ、ジョーのほうが人間味があって親しみやすいかな。
高校生の頃、やっぱり復刻漫画で読んで、大学生で上京してあしたのジョーの舞台である泪橋に行ったときには感動した。ぜんぜん橋なくなってるけど。
これもまあ教養だね。
エリパチにせよ空手バカ一代にせよあしたのジョーにせよ、教養マンガだと僕が思う理由のいくつかは、例えば色褪せない面白さ、というのがあると思う。
たとえば言っちゃ悪いが宇宙戦艦ヤマトは、今読むと辛いわけよ。やっぱ「なんでそのカタチのもので宇宙に行っちゃうのよ」とか、「内側からだけ擬装できるわけないじゃん」とか、ふつうにそういうところが気になる。アニメだとそのあたりを大真面目にやってるからもう勢いだけで見てられるんだけど、漫画だとかなりつらい。まあアニメが先の作品だからってのもあるだろうけど。
最初の劇場版ヤマトのDVDをこないだ見たのよ。やっぱ苦しいところけっこうあるなと。設定が全体的におかしい。ガミラスは下から攻撃しろよ。そこが弱点だって丸わかりなんだからさー。
これ、今は亡きPlayStationの宇宙戦艦ヤマトがもう禁断のゲームなわけ。
なんでかっていうと、ヤマトを3Dで操作できる画期的なゲームなんだけど、ヤマトの弱点がバレバレっていう凄いゲームなのね。とにかく敵が下に回ると無力。こんなバランスの悪い宇宙戦艦ないだろうよ。
ただ、カタチはかっこいいんだよなあ。宇宙戦艦っていったらやっぱあのカタチなんだよなあ。そんなこと言っておきながら、おれヤマトのプラモ作ったからね、一昨年。いい年こいて。ヤマトは親父が大好きだったんだよなー。
ヤマトが繰り返しリメイクされるのは、要するにそういうことなんじゃないかと思うんだよね。つまりやり直したい、とクリエイターに思わせる何かがある。作品には間違いなく魅力があるんだけど、惜しい、なんかもうちょっと直したい、みたいな。
2199とかは今風にしてるけどかなりツボを押さえてると思う。女性キャラ増やしたりとか
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とはいえ、ちばてつやのあしたのジョーをリメイクしよう、なんて失礼なことは誰も言わないわけで。
空手バカ一代はその他いろいろな事情でリメイクが不可能なのかもしれないが(リメイクっつうか違う話はあるけどね。テツ・ダイトーの)。
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まあ昔の名作はなんか描線ひとつひとつに迫力があるんだよね。
だからあしたのジョーが、京アニあたりで、綺麗な描線できれいに描きなおされてリメイクされたら、やっぱファンとしては「こりゃ違うだろ」と、思わざるを得ないんじゃないかなあ。
だからヤマトは教養アニメじゃないんだよなー。いまの僕にとっては。ヤマトの台詞ってあんまり印象に残るものがないんだよね。記念碑的作品だからクリエイター志望の人にとっては絶対見なければならない作品なのは間違いないけど。
まあとにかくとりあえず読むべきはエリア88の一巻。
ここにとにかく男臭いマンガのエッセンスが凝縮されている
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