まだ間に合う!新しい「ふるさと納税」はじめかたマニュアル2015

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ふるさと納税

 2015年度からの一部制度変更で話題沸騰のふるさと納税。最近では1万円の寄付でお米20kgがもらえる長野県阿南町が話題になるなど、注目度が増しています。しかし「本当にお得なのかわからない」「やってみたいけど面倒くさそう」と思う方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はふるさと納税人気の秘密とオススメの記念品の選び方をご紹介いたします。

ふるさと納税人気の秘密

 ふるさと納税は、正式には「ふるさと寄附金」と呼びます。税制上、寄附金控除が適用されるため、誰が行っても節税効果があるのが特徴です。全額控除適用内の金額配偶者の有無、子供の有無によって金額が変わりますで寄付を行うと、その金額から2000円を引いた分がその年の所得税と翌年度の住民税から控除されます。2015年3月まではふるさと納税申し込み後に確定申告が必要だったため、確定申告に不慣れなサラリーマンにとっては「ハードルが高い」「面倒くさい」と思われがちでした。しかし、サラリーマンの場合、今年の4月から「納税先が5つ以内」などの条件を満たせば確定申告不要となったため、始める人が増えているのです。

実は超お得!税金対策ができるふるさと納税

 確定申告をする必要のない給与所得者(副業等を行っていないサラリーマン)が寄付金の控除を行いたい場合、「ふるさと納税ワンストップ特例制度」が適用されます。
 たとえば、単身世帯で年収300万円の場合、控除適用内の金額はおおよそ28,000円。2015年中に28,000円寄付すると、金額に見合った記念品を受け取ることができます。支払った28,000円のうち26,000円は2016年6月以降の個人住民税から控除されるのです。
 つまり、控除適用内の金額で寄付を行えば、実質負担金は2000円のみ。2000円以上の価値のある記念品を手に入れることができれば、最終的に収支をプラスにすることが可能です。また、寄付金をクレジットカードで支払えば、ポイントも貯まります。

実は超簡単!3ステップでできるふるさと納税

 では、実際どのようにして寄付を行えばいいのでしょうか? 先述したように今年の4月からは簡単になり、3ステップで済むようになりました

  • 1. 納税先を決める
  • 2. 納税と同時に「ワンストップ特例申請書」を納税団体に提出
  • 3. 記念品を受け取る
  • (4. 納税団体が寄付金控除に必要な情報を住所地市区町村へ連絡してくれる)
  • (5. ふるさと納税を行った翌年度分の住民税が減額される)

 まず、寄付する自治体と記念品を見定める必要があります。寄付先は自分のふるさとや旅先の町、さらには現住所地でも可能な場合があります。
 「とにかくふるさと納税で節税したい」「全国の味覚を楽しみたいけど、具体的にコレと言ったものがない!」という場合には専門サイトのご利用をオススメします。

ふるさと納税ポータルサイト ふるさとチョイス

TIPS

5団体を超える自治体にふるさと納税を行った方や、ふるさと納税の有無にかかわらず確定申告が必要な方は、ふるさと納税の寄付金控除を受けるためには、これまで同様確定申告が必要となります。

ふるさと納税賢くトクする記念品の選び方

 ふるさと納税ではお米などの「毎日食べる食材」が注目されがちですが、実は他にもおトクな記念品がたくさんそろっています。
 もしたくさん寄付を出来るだけの余裕があり、ふるさと納税で生活費を浮かしたいと思うなら、選ぶべきは3つのどれかです。

  • お米やお醤油、お味噌など毎日の生活で必要となるものをもらう
  • お肉や魚、エビ・カニなど高級品をもらう
  • お菓子やジュースなどをもらう

 記念品の届く時期は自治体や特産品によってさまざまですので、いつ欲しいものなのかを事前に考えて申し込む必要がありそうです。今回は数が多くてとても全部は紹介できませんが、代表的な記念品をピックアップしてみました。

エビ、カニ、海産物

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 普段はなかなか食卓に出てこない海産物も、ふるさと納税を利用すれば簡単に手に入れることができます。特に日本海側はカニやエビなど豊富な水産資源を生かした特産品を用意している自治体が多く、選ぶだけで楽しい気分を味わうことができます。

高級肉

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 飛騨牛、能登牛、山形牛、宮崎牛などなど、普段味わうことができない各地の高級和牛もふるさと納税の記念品に登場しています。島根県江津市では1万円以上の寄付で猪肉も記念品として受け取ることが可能です。

果物、甘味

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 記念品には地域の名菓や果物がズラリ。なかなか行く機会もなく、食べたことがないままになっている気になる特産品があれば、ふるさと納税をきっかけとして手に入れるチャンスです。自治体によっては5月10日の母の日に間に合う記念品もあるので、ギフトにも最適です。

オホーツク海の流氷、気球出張サービス

 インパクト重視でほかには代えがたい経験をするのも楽しいかもしれません。
北海道紋別市は1万円以上の寄付でオホーツクの流氷を5~6kgの塊にカットしてクール便で発送してくれます。流氷の街ならではのふるさと納税と言えます。ただし、食用ではないのでご注意を。5kgの塊ですから、氷彫アートを掘ったり、ゆっくり溶けていく様を見届けるなどの使い道が考えられます。

 また、北海道の上士幌町は100万円以上の高額な寄付をしてくれた人対象に、全国どこへでも出かけて、『気球』をあげてくれるという出張サービスを行っています。熱気球パイロット資格を有する町職員が出張して気球を上げてくれます。時間は2時間。対応人数は100人まで可能とか。上士幌町は気球フェスティバルを行う街。思い出づくりにみんなで寄付をしたら面白いかもしれませんね。

まとめ

 以上の通り、ふるさと納税には魅力的な記念品がたくさん存在することがわかります。手に入れた記念品からその町に愛着を持つ、という形もアリだと思います。自分の愛着のある市町村を応援すること、使途を指定した場合には政治に寄与できること、その二つが本来の趣旨であることを心に留めながら賢く利用していきましょう。

総務省 ふるさと納税ポータルサイト

( 執筆:上野 智 / 編集:仁田坂淳史、今澤爽子 )

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上野 智
1986年10月長野県生まれ。編集・ライター。編集プロダクション ミドルマンを経てカカクコム 金融サービス部。週刊SPA!、ダイヤモンドZAi、DIMEなどの雑誌・WEB媒体で執筆。株・FX・不動産・クレジットカードなどの金融ネタを主に手がける。趣味はお酒と料理。