ネパール地震:断層のずれ最大4m…専門家が解析

毎日新聞 2015年04月26日 20時44分(最終更新 04月26日 23時59分)

地震でずれた範囲
地震でずれた範囲

 ネパールを25日に襲ったマグニチュード(M)7.8の巨大地震で、震源の断層は首都カトマンズ一帯の東西150キロ、南北120キロに及び、場所によっては4.1メートル以上ずれたとみられることが26日、八木勇治・筑波大准教授(地震学)の解析で分かった。エネルギーは同じく都市直下型だった阪神大震災の約30倍だったうえ、カトマンズ直下が最も大きくずれたため、被害が拡大した可能性がある。

 ◇範囲150キロ×120キロ

 地震は陸側のユーラシアプレート(岩板)と海側のインド・オーストラリアプレートの衝突帯で起きた。米地質調査所(USGS)によると、震源はカトマンズの北西約80キロ、深さ約15キロだった。八木准教授が各地で観測された地震波のデータを解析したところ、エネルギーは東南東方向へ約60秒かかって伝わり、断層を南にずらしていったという。八木准教授は「強い揺れを起こす領域が首都直下と重なり、最悪の被害を招いた」と話す。

 また、この地域はM7以上の大地震が繰り返し発生していることで知られるが、今回の震源の位置や深さから、過去の特徴とは異なる巨大地震だった可能性も指摘されている。

 纐纈一起(こうけつ・かずき)東京大地震研究所教授(応用地震学)によると、1万人以上が死亡した1934年のM8.3の地震など従来の巨大地震は、プレート境界より南側の浅い領域で起きたと考えられていた。

 しかし、今回の地震と余震の震源はそれより北側のやや深い部分といい、纐纈教授は「想定と異なる巨大地震が起き得るということを日本も教訓にすべきだ」と語る。【酒造唯、千葉紀和】

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