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 アップルウォッチの登場で注目を集める「ウェアラブル」端末が日本で独自に進化し始めた。時計やメガネといった機器を身につけるのではなく、文字どおり人が「着られる」よう、センサーなどを布状にする技術が次々に生まれている。

 楽器大手のヤマハが開発したのは、ゴムのように伸び縮みして体の動きを計測できるセンサーだ。手袋にして楽器演奏家に付けてもらうことでプロの指使いをデータ化でき、演奏指導にも活用できる。ひじ当てにして高齢者の関節や筋肉の動きを調べたりといった使い方もあるという。水に強く、洗濯もできる。

 技術を発表したところ、電機や自動車、健康・医療などさまざまな企業から商品開発への協力を求められた。担当の鈴木克典グループマネジャーは「多くの企業が端末のつけ心地で悩んでいたのだろう」。5月にも企業向けに販売を始める。

 グンゼも1月、電気が通る繊維を編み物にし、着た人の心拍数や血流、筋肉の収縮を測れる布地を開発したと発表した。電気を流して布を温めることもできる。靴下やストッキングにして、冷えやむくみをやわらげるといった使い方ができる。3カ月間で10社超から製品の共同開発を求められたという。