2015年4月27日00時46分
第18回統一地方選挙の後半戦は26日、142市区町村長選と586市区町村議選で投票、一部を除いて即日開票された。約1カ月の統一選を通じ、投票率が最低を更新した選挙が多く、朝日新聞の集計によると26日投開票された62市長選の平均投票率は50・53%、市議選は48・62%、町村長選は69・07%でいずれも過去最低。議員選では無投票で当選した人の割合も高く、地方選の空洞化を示す記録ずくめの統一選だった。
有権者の地方政治への関心を高め、女性や若者が立候補しやすい仕組み作りが急務と言えそうだ。
26日投開票された市長選では、高松市長選で47・61%、群馬県高崎市長選で50・30%となりいずれも過去最低。自民、民主の対決構図となった大分市長選でも43・58%と5割を割り、その他の選挙でも軒並み低投票率になった。前半戦の10道県知事選の平均も初めて50%を切る過去最低の47・14%。自民、民主両党の相乗りが多く、対立構図が薄れて有権者の関心が低かったことが原因とみられる。41道府県議選も45・05%で過去最も低かった。
「無投票」も増えた。295市議選では無投票当選者が総定数の3・58%になり、総務省のデータによると1955年以降で最も高かった。41道府県議選でも全選挙区の33・4%に当たる321で無投票になり、55年以降では最高だった。北海道初山別村では村長選が11回連続で無投票。89市長選でも3割の27が無投票だった。
一方、朝日新聞の集計によると、市議選の総定数に占める女性の当選者の割合は27日午前2時20分現在、15・88%となり、過去最高になった。
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