寺社油被害:防犯カメラの不審者 長谷寺の映像にも似た男

毎日新聞 2015年04月22日 05時30分(最終更新 04月22日 07時40分)

信貴山朝護孫子寺の本堂の柱には油のようなものがかけられた跡(中央下)が残っていた=奈良県平群町で2015年4月10日、三浦博之撮影
信貴山朝護孫子寺の本堂の柱には油のようなものがかけられた跡(中央下)が残っていた=奈良県平群町で2015年4月10日、三浦博之撮影

 寺社に油のような液体が相次いで掛けられた事件で、被害を受けた奈良県平群町の信貴山朝護孫子寺(しぎさんちょうごそんしじ)の防犯カメラに映っていた不審な男と似た人物が、同じ奈良県内の岡寺(明日香村)と長谷寺(桜井市)のカメラ映像でも確認されていたことが捜査関係者への取材で分かった。

 この3寺を含む県内の8寺社で検出された液体の成分が、同一の可能性があることが分かっており、県警は映像の分析を進めている。

 捜査関係者によると、朝護孫子寺の防犯カメラには3月下旬の夕方、フード付きの上着姿で首から一眼レフとみられるカメラを下げている男が映っていた。男は液体の跡があった本堂のさい銭箱近くにかがみ、手をかざして液体をまくような仕草をしていた。

 3月下旬〜4月初めに被害が判明した岡寺、長谷寺の防犯カメラの映像にも、似た服装の男が映っていたという。【小坂剛志、芝村侑美、塩路佳子】

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