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【統一地方選】
大阪維新系3候補が全敗 自民と対決の府下市長選
維新の党傘下の政治団体「大阪維新の会」の推薦候補と、自民党推薦候補らが対決した大阪府の吹田、八尾、寝屋川の3市長選は26日、いずれも大阪維新の推薦候補が敗れた。大阪市を廃止し五つの特別区を新設する「大阪都構想」の住民投票を控え、打撃となった。
吹田市長選では自民、公明が推薦した元市部長、後藤圭二氏(57)が初当選。大阪維新が推薦した現職、井上哲也氏(58)は、元市長、阪口善雄氏(66)=民主、社民推薦=の票も下回り4候補中3番手だった。元市議、山口克也氏(51)も落選した。
一騎打ちとなった八尾市長選では現職の田中誠太氏(58)=自民、民主、公明、社民推薦=が3選を果たし、元市議、大松桂右氏(45)は及ばなかった。大阪維新代表の橋下徹大阪市長と幹事長の松井一郎府知事は2013年、米軍新型輸送機オスプレイの訓練の受け入れ候補地として同市の八尾空港を提案し、反対する田中氏との対立を深めた経緯がある。
3候補の争いだった寝屋川市長選も自民推薦候補の元府議、北川法夫氏(66)が当選。大阪維新が推薦した社会福祉法人役員、宮本正一氏(47)は、元市議南部創氏(51)にも及ばなかった。
投票率は吹田市長選が49・09%。八尾市長選が47・49%、寝屋川市長選は49・54%だった。