現職と新人2氏が争った小樽市長選は、新人で元市議の森井秀明氏(42)が現職・中松義治氏(68)=自民、民主、公明推薦=らを破って初当選した。
3回連続で市長選に挑んだ森井氏は街頭演説などで政策や若さ、行動力をアピールし、北海道電力泊原発(後志管内泊村)の再稼働反対などを主張した。また、前回の市長選での中松氏の後援会のパーティー券販売をめぐる政治資金規正法違反事件と、その素地とされた主要5団体の相乗り体制を批判。無党派層への浸透に力を入れた。中松氏は市立病院開院など1期目の実績を強調しながら、教育や子育て支援重視の施策などを訴え支持拡大を図ったが、及ばなかった。