寒気:東京都心で雪やみぞれ 4月は5年ぶり

毎日新聞 2015年04月08日 11時50分(最終更新 04月08日 12時46分)

サクラと雪の撮影を楽しむ人たち=東京都八王子市で2015年4月8日午前10時40分、小出洋平撮影
サクラと雪の撮影を楽しむ人たち=東京都八王子市で2015年4月8日午前10時40分、小出洋平撮影

 強い寒気の影響で、8日午前は北海道から関東甲信を中心に冷え込み、東京都心を含む各地で雪やみぞれが降る真冬並みの寒さとなった。気象庁によると、4月に都心で雪が降ったのは2010年以来5年ぶり。

 8日午前9時までの最低気温は、宇都宮市0.6度▽千葉県成田市0.9度▽東京都心2.6度。降雪は北海道と東北で10〜20センチ台となったほか、長野県軽井沢町で6センチ、宇都宮市で2センチを観測した。

 宇都宮市では8日午前5時前から雪が降り始めた。宇都宮地方気象台によると、同市で4月に積雪を観測するのは5年ぶり。季節外れの雪と散り始めの桜が美しいコントラストを描き、街中では足元を気にしながら写真を撮る人の姿も見られた。

 東京都八王子市でも朝から雪が断続的に降った。JR八王子駅北口でバスを待っていたた工学院大4年の東内望さん(23)は「4月に雪が降るなんて珍しい。でも大きく交通が乱れなくてよかった」と話していた。

 銚子地方気象台によると、千葉県銚子市内では午前8時ごろ降雪が観測された。同気象台が雪の統計を取り始めた1888年以降、これまで最も遅かった1925年4月6日の降雪記録を90年ぶりに更新した。【狩野智彦、加藤佑輔、黒川将光】

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