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チェルノブイリ原発で巨大なアーチ型構造物公開
4月24日 6時15分

チェルノブイリ原発で巨大なアーチ型構造物公開
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ウクライナで、チェルノブイリ原子力発電所の事故から4月26日で29年になるのを前に、爆発した原子炉の建屋が老朽化で崩れて、放射性物質を含んだちりなどが外部に飛び散るのを防ぐために建設されている、巨大なアーチ型の構造物が公開されました。
チェルノブイリ原発では、ソビエト時代の29年前に、運転中の原子炉で爆発が起こり、放射性物質による汚染が周辺の国々をはじめ、広い範囲に広がり、史上最悪の原発事故とされています。
爆発した原子炉の建屋は事故のあと、コンクリートや金属のパイプで覆われ、石でできたひつぎを意味する「石棺」と呼ばれていますが、老朽化で崩れて、内部にある放射性物質を含んだちりなどが外部へ飛び散ることが懸念されています。
このため、欧米や日本などが資金を援助し、15億ユーロ(日本円でおよそ1900億円)をかけて、アーチ型の構造物を建設して「石棺」を覆うことになり、22日と23日、建設現場がNHKに公開されました。
アーチ型の構造物は高さ108メートル、幅257メートルで、合わせて3万5000トンの金属を使って建設され、300メートル余り離れた「石棺」まで移動させ、2年後に完成させる計画です。この構造物の耐用年数は100年間とされ、将来的にはこのなかで「石棺」を解体して、およそ170トンあるとされる核燃料も取り出して処理する予定ですが、依然として放射線量が高く、具体的なめどは立っていないということです。

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