サキどり↑「下水に光を!活用しよう下水資源」 2015.04.21


(カビラ片山)おはようございます!ジョン・カビラです。
片山千恵子です。
さあ片山さん。
今日の「サキどり」どちらですか?はい。
佐賀県佐賀市の下水処理場なんです。
なぜ下水処理場?今ね下水処理場が熱いんですよ〜。
え〜っ?それに一般の人がこんなに?どうして?皆さんのお目当ては…こちらの肥料なんです。
あっそうなんだ。
なんと下水から取り出される汚泥を再処理して作られているんですね。
ほう〜。
(取材者)あっそうですか。
そうそう。
中には100キロ単位で大量に購入する農家までいるほどです。
え〜っ?それもそのはず。
お値段10キロ20円!汚泥とはいえきちんと処理されているのでもちろん安全。
質もよいと大人気なんです。
ほう〜。
実は今こうした下水を資源として活用しようという動きが全国で広がりつつあるんです。
なるほど。
…というのも私たちの生活の中で排出される下水。
いろいろありますよね。
ええ。
例えばお風呂台所そしてトイレなどなど。
どんだけ?なるほど。
2リットルのペットボトル125本分!そう!ワオ。
更にこういった生活排水以外にも工場排水雨水なども加えますと一日に発生する下水全国で4,000万トン。
すごい量。
これを処理するためにかかる処理費用25億円なんです。
毎日?です。
という事は1年分でおよそ9,000億円!?はい。
ですよね。
それだけかかる費用。
…という事で今日はこの下水を資源として活用する最新事情をご紹介します。
まずは先ほどご紹介した佐賀の下水処理場から生まれた農業用肥料。
その実力をご覧下さい。
すいませ〜ん。
は〜い。
どうも〜。
「サキどり」が訪ねたのは下水から作られた肥料を愛用して4年目だという…
(取材者)あっこれですか?はい。
この下水肥料に変えてから収穫量がアップしたそうです。
高橋さんが作っているのはアスパラガス。
よく見ると地面から熱気が。
これは肥料の中の微生物が活発に働き土に栄養が行き渡っている証拠です。
質のよいアスパラガスが栽培できるようになり最近では県内外の飲食店と直接取り引きも始めました。
はいありがとうございます。
こんにちは〜。
まずやって来たのは取れたて野菜が売りのレストラン。
続いて地元の焼き鳥屋さんにも納品。
でも下水から作られた肥料で野菜がおいしくなるって本当なの?そこで「サキどり」が訪ねたのは…土壌や肥料の分析評価を行っています。
去年国の要請を受け下水肥料を分析。
一般的な有機肥料や化学肥料と比較しました。
すると下水肥料で育てた野菜は糖度が増しえぐみや苦みの成分が減少する事が実証されたのです。
一体この下水肥料どのようにして作られているのか。
改めて佐賀の処理場を見てみましょう。
肥料作りの要となるのは下水処理場の中心部反応タンクと呼ばれる場所です。
(取材者)生物的に?はい。
日本の下水処理場には必ず設置されている反応タンク。
この中にいる100種類以上もの微生物が汚れた水をきれいにしているんです。
その微生物パワーご覧あれ!水の汚れを食べた微生物はその分重くなり沈殿していきます。
こうして汚水は窒素やリンといった栄養分が含まれる水と汚泥に分離されます。
一般的に汚泥はばく大なお金をかけて焼却処分されています。
しかし佐賀の処理場では農業用の肥料へと再生。
アミノ酸など数種類の栄養分を混ぜ込んで1か月間寝かせます。
こうして作られる下水肥料は…量産化のために専用の工場も造っちゃいました。
更に先ほど微生物が分離した水も無駄にはしません。
塩素処理を施し栄養分が豊富な状態で無料提供しています。
(取材者)え〜っ!?水をくみに来ていたこちらの男性。
処理水を使う事で畑の野菜が格段においしくなったんだとか。
佐賀市で下水を有効活用しようと取り組みが始まったのは8年前。
職員の前田純二さんが下水処理のコスト削減を命じられた事がきっかけでした。
下水の活用法を独学で探し求めた前田さん。
思いついたのはお金のかかる高度な処理をあえてしない事。
もちろん国の安全基準をクリアしつつ栄養分だけを残し下水を再利用しようというのです。
これにより高度処理に使用していた薬品コストは抑えられ年間3,500万円の削減に。
更に肥料となる汚泥は焼却する必要がなくなり年間5,000万円のコスト削減につながりました。
そして今ビストロ下水道と銘打って大PR中。
下水肥料の正しい使い方や中に含まれる成分がどんな野菜に適しているのか定期的に勉強会を開催。
価格も安く効果の高い肥料に生まれ変わった下水は今農家の心強い味方です。
まさに下水から宝を生んでいるというこの佐賀市の試み。
すごいですね。
地域の農業にも一役買ってますからね。
まさにですよね。
はい。
さあ人間界の資源問題についてかなり関心が高いというデーモン閣下。
よろしくお願いします。
お願い致します。
どうご覧になりますか?すごいすばらしいところに目をつけたなと。
これほかじゃやってないんですかね?こんなにすばらしい事ができるって事を全国の自治体に。
その辺りをじっくり掘り起こしていきたいと思っております。
…という事で人間界の下水道事情にお詳しい姫野修司さんにお越し頂いております。
お願い致します。
よろしくお願いします。
全国の自治体はそういう成功例がある事を情報共有できてるんですか?なかなかそういう情報共有が難しいっていう事があったので今VTRもあったんですけどもビストロ下水道と。
ちょっとびっくりしましたけど。
うまく使うと非常においしい野菜だとかあと地域の果物が作れるって事が分かってきたのでそういうのを広めていこうと。
おいしいものが作れるのもさる事ながら下水処理の何千万円が浮いたっていう話でしたね今ね。
有効利用ができなければ処分をしないといけないという事になりますのでその処分にはばく大なお金がかかる訳ですね。
それを地域の皆さんの望むような形に変える事ができたというところで佐賀市さんは非常に好事例と思います。
こういった事例実は佐賀市だけではないんですね。
下水の汚泥からエネルギーを取り出すこんな試みも始まっているんです。
例えば神戸市。
汚泥からメタンガスを発生させて都市ガスに精製します。
市営バスの燃料などに使われているんですね。
後ろに見えるのがタンクですか?そうです。
(閣下)デカいね。
バスと比べると。
そしてこちらは福岡市。
汚泥から水素を抽出します。
先月末水素ステーションがオープンしました。
燃料電池自動車に活用されているんです。
汚泥から出来てるって事ですか?そうなんです。
メタンガスが出てくるって感じはね何となく…すぐに思いつくんだけど水素?ほう。
更に汚泥からとんでもない資源が生まれたという事例もあるんですね。
とんでもない?…という訳で突然ですがここでクイズです!その資源とは一体何でしょうか。
その資源にまつわるヒントを順々に出していきます。
分かったら挙手をお願い致します。
何か押すやつはないのね?ないです。
挙手です。
アナログです。
…という訳でクイズスタート!
(閣下)えっ?ヒント1。
長野県諏訪市。
えっ?これがヒント?諏訪市?諏訪市オルゴールで有名だね。
武田信玄?はい。
武田信玄…。
さあどんな資源でしょうか。
(閣下)敵に塩を送った。
ヒント3。
はい!はい閣下。
金。
きましたね。
すごい!そうなんですか?正解は金でした。
ゴールド?ちなみにほかのヒントご覧頂きましょう。
オリンピック。
金メダル。
金のしゃちほこ。
ああ〜。
レート。
金のレート。
これズバリですね。
…という訳で正解は金です。
何で金ってさっき分かったっていうか思いついたかっていうとよく歯医者さんで歯医者さんって詰めた金を削って削るから削った金はそのまま流しちゃうんだよって話を聞いた事があって。
ああ確かに。
歯医者さんの横にある下水管からは金が採れる事があるっていう話を昔聞いた事があったんで。
なんで今金がありうるのかなって思ったんだけどそんなにたくさん歯医者がいる訳じゃないよね。
諏訪市にね。
諏訪市にだけ集中してる訳じゃないですよね。
こちら汚泥を焼却処分していたんですが今から8年前焼却した際に残る灰その成分を分析したところ金が含まれていた訳なんです。
ザックザク?どのぐらい?ちなみにどのぐらいの量が含まれていたかというと1トンの灰から1,890グラムの金が見つかりました。
そんなに?当時のレートで…すごい!鉱山の地下水脈の中に含まれているんじゃないかとかあと金メッキ工場の廃水がごくごく金が含まれていてそれがどんどん濃縮して下水処理場で焼却したあとに残るんじゃないかと。
諸説いろいろあってまだはっきりは分かっていないんです。
でもそうすると金があるのならばほかの例えば希少な金属とかこれどうなんですか?実は最近金に限らずレアメタルとかレアアースあと希少な貴金属が下水汚泥に含まれているという事が分かってきて。
例えばリン。
リンはほとんどが肥料に使われます。
一方でごく化粧品だとか電池にも使われるなくてはならない資源なんですが日本は残念ながら100%輸入しています。
ただそのリンもですね最終的には下水道に流れ着いて計算上は15%ぐらい輸入量の15%は下水処理場に最後は流れ着くといわれていて。
今度はそこからリンをできるだけ効率的に採ろうというのが自治体民間企業がもう始めていますね。
いやまさに宝の脈なんですね。
そうよね。
さあその下水資源なんですがまだまだあるんですね。
下水が流れる下水管そのものが新しいエネルギーの源として注目されているんです。
「サキどり」が向かったのは日本有数の豪雪地帯新潟県十日町市。
そんな寒〜い雪国の保育園で去年12月から新しいエネルギーの活用が始まっています。
なんと新技術の導入によって灯油の使用量が7分の1になったそうです。
灯油ストーブに代わって部屋を暖めているのはこの空調設備。
その元をたどってみると…。
部屋の外には何やら大がかりな機械が。
更にその先をたどると保育園の前にあるマンホールに到着。
中をのぞいてみると…。
何やらチューブがいっぱい!地中に埋められた下水管を流れる水は年間を通して15度から20度と安定した温度を保っています。
その下水の熱を取り込むため配管にチューブを設置。
チューブの中に液体を流す事で熱を取り出すという仕組みです。
一見単純なシステムですがチューブの設置にはある特殊な技術が必要なんです。
というのも下水の流れを妨げないようチューブは管の底に確実に固定しなくてはなりません。
今回日本で唯一というチューブの設置技術を再現してもらいました。
ポイントはこの黄色い素材。
ガラス繊維を何枚も重ねて作られたこの素材。
注目すべきはこのネバネバとした樹脂。
なんと光を当てると固まるという特殊な代物です。
チューブを下に敷くようにしてこの素材を管の中へ引き込みます。
そして空気を入れて膨らませます。
ここで登場するのがその名も…およそ1,000ワットという非常に強い光を出す秘密兵器。
このライトトレインが発する光で先ほどのネバネバがガラス繊維と結合し非常に強固なプラスチックになるというのです。
金づちでたたいてみると…。
(たたく音)ご覧のとおり。
日本ではまだあまり知られていないこの技術。
その名も…光で固められた樹脂の強度はコンクリートを上回ります。
このヨーロッパ生まれの技術を日本に持ち込んだのは…スウェーデンで光硬化工法を目の当たりにした大岡さんはすぐにライセンス契約を結びます。
ところが…。
大岡さんには周囲の反対を押し切ってでもこの技術を導入したい理由がありました。
1960年代大岡さんの会社は下水管や地下鉄などのトンネル工事に携わっていました。
数々のインフラ整備を手がけながら大岡さんが気になっていたのはコンクリートの耐久年数。
コンクリートの老朽化を見越していた大岡さんは30年も前から海外への技術視察を繰り返してきました。
そこで出会った光硬化工法。
この技術なら下水管を修復しつつ熱利用のシステムも組み込めると考えたのです。
そこには高度経済成長を支えた建設会社の自負と使命感がありました。
いや〜こういう人がいるから社会が先に進んでいくんだね。
しかしあれに乗らなくてもいいよね。
あ〜パイプにね。
(閣下)パイプにね。
手添えてる椅子にもキャスターついてるからステンって…。
まさにそれがご乱心でしたね。
あ〜そうだね。
安全にひとつお願いします。
ありがとうございます。
さあ姫野さんどうご覧になりますか?近年やっぱり老朽化した下水管の問題というのが表面化してきてやっぱり待ったなしの状態になってきているんだと思います。
これをいかに補修していくのかっていうのがこれからの自治体の大きな課題で少しでも付加価値をつけて更生をするというので大きな期待が懸かっている。
(閣下)あ〜なるほどね。
下水の長さ1本にすると…
(閣下)日本中の下水管?46万キロ。
日本だけで?お金はどのくらいかかるんですか?多すぎてよく分からない。
分かりません。
だから今先生言われたようにせっかくやり直すんだったらその時にただの下水管ではない付加価値を加える事によってあれあんまり知らないですね。
我が輩も知らなかったけれども。
でもまだまだあれは進んでないでしょ。
残念ながら大々的に展開しているというのは今のところないんですね。
法律で民間事業者が下水施設内に例えば採水するだとか機械を設置するというのはこれまでは認めてなかった訳ですね。
それが下水道熱を取るという事を目的として規制緩和が今審議中…。
規制緩和どころかねもっと積極的にやり直す所は全部それにしろぐらいの方がねものすごくエネルギーの効率よくなるでしょ?例えば再開発する際に最初からそういう事を想定した例えば町づくりとかですねそういう事が期待されている。
そういった下水管の熱利用なんですが具体的に下水管の熱利用どのように行われるのかこちらをご覧下さい。
国の事業としてこちらの調査会社が作っているのはその名も下水熱ポテンシャルマップ。
一般的に下水の流量が多い所ほど熱の回収効率が高いそうなんですけどもその流量の多い場所を地図に示しているんですね。
この並んでいる丸マンホールの位置です。
相当数ありますね。
マンホールってこんなにあるんだ。
赤いものほど熱利用の潜在能力が高いという事を示しているんです。
まさにポテンシャル。
はい。
ちなみに赤で表示されたのがこちらのマンホール。
大阪ミナミの交差点なんですがそのポテンシャル一体どれくらいかというと…。
このスタジオの下にも走ってる訳ですよね。
下水管はね。
ずっとね下行くと。
例えば自然のエネルギーよりも安定してるんですね我々の生活の方が。
(閣下)人がいればでしょ?人がいれば。
これからも多分永久的にその活動は続いていくだろう。
そこに生活がある限りって事ですね。
でももしこれが進めば今は大きな施設が中心でしたが各家庭でカビラ家閣下のお城でも下水熱の利用で沸かしたお茶ですっていう事もありえません?各家庭でそういった利用も進む可能性ありますか?各家庭というよりは少しまとまったコミュニティーになると思います。
この下水管から取る場合だとその利用者の近い所から自由に取れる事になりますので機会が増えていく。
これやっぱりどの事例も…。
佐賀市の肥料作るものはやはりその市の職員の人がなんとかいい方法はないのかって考えた結果いいものを発見した。
パイプの中に機械を通してっていうのもあそこの社長さんがあのパイプの上に乗ってる…。
あの人の情熱でね日本にそんなものやんなくていいよってみんなが言うのにいや何としてもやるんだって持ってきてる。
やっぱりそういう人のエネルギーとか情熱とかがこの資源のない国でもっとアイデアをつぎ込んでいけばすごいいい所に着地できるような気がするのね。
これからちょっと外出る時マンホール気にしちゃいますね。
ここのマンホールは何色だろう。
そうですね。
ポテンシャルあるのか。
どのぐらいなんだっていう…。
ん?片山さんこのたわわな収穫は?あの佐賀の下水処理場で生まれた汚泥からの肥料それで作られた野菜ですよ。
なるほど。
安心安全そしておいしいっていう。
でも日本全国46万キロ分のポテンシャルがあるという事なんですよね。
壮大なまさに宝ですね。
是非ザクザク掘り起こしたく思います。
という事でエンディングナンバーはMuddyWaters「I’mReady」。
2015/04/21(火) 01:30〜02:00
NHK総合1・神戸
サキどり↑「下水に光を!活用しよう下水資源」[字][再]

おいしい野菜が次々と!「ビストロ下水道」って?★ゴールドラッシュ!?下水からお宝ザクザク★下水管の熱を冷暖房のエネルギーに★老朽化した下水管補修のオドロキの技術

詳細情報
番組内容
いま下水道がアツイ!下水道の「汚水」や「汚泥」を再処理し、新エネルギーとして活用しようという動きが、全国に広まりつつあるんです。たとえば、処理された汚水は、養殖場や家庭菜園で有効な水資源として活用され、汚泥も農作物栽培のための有機肥料に大変身。それだけではありません。下水管がため込んでいる熱は、1,500万世帯の冷暖房をまかなえるエネルギーに!資源として注目される下水道の活用をサキどります。
出演者
【ゲスト】デーモン閣下,長岡技術科学大学准教授…姫野修司,【司会】ジョン・カビラ,片山千恵子

ジャンル :
情報/ワイドショー – その他
ニュース/報道 – 経済・市況
バラエティ – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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