今年度から「NHK短歌」の司会を務めさせて頂いております剣幸です。
どうぞよろしくお願い致します。
今日も短歌の魅力を楽しんで頂きたいと思います。
第三週の選者の先生は栗木京子さんです。
よろしくお願い致します。
短歌っていうのはねとっても親しみやすくてしかも奥行きが深いという事をお伝えできればいいなというふうに思っております。
第三週は短歌の上達のコツを栗木先生に教えて頂きたいと思います。
私も初心者マークなので視聴者の方と一緒に先生に教えて頂いて上達を目指します。
今日私いろいろ作ってきたんですけれどもね…。
あれ?…という事で僕もゲストで呼ばれた理由が今分かりました。
初心者代表スピードワゴンの小沢一敬です。
短歌はやっぱりね僕らにとってみると難しいのでもう一度基本から作り方勉強したいんですよね。
今回はハードルを下げてお送りしたいと思っております。
先生!助かります。
いえいえ。
期待してますから。
早々にゲストで来て頂いてありがとうございました。
第三週はゲストの方と一緒に楽しみながら短歌を学びたいと思います。
ゲストの方がこんな方法で参加して下さいます。
えりちょす!
(えりちょす)はい。
あれ?えりちょす。
お願いします。
この週はね「短歌de胸キュン」でずっと一緒に小沢さんとやっていらっしゃるえりちょすアシスタントとしてこれからずっと出て頂きます。
小沢今回ゲスト。
君ずっとアシスタント。
これどっちが上なんですか?まあ向こうでしょうね。
レギュラーですよもちろん。
頑張ります。
あっちの方でいじめるからな〜。
こんな方法で我々やっていくんですけれどもこれから私が先生が選んだ九首紹介するんですけれどもその時にこれが一番いいなと思ったものを私たち3人予想して挙げて頂きたいんですよ。
一席を。
先生の中では九個の歌の中で一位を決めてらっしゃるわけですよね。
誰が一番先生に感性近いかはっきりするじゃないですか!誰が読解力があるかっていう事なんですけれども。
いいんですね?いいんですねっていうか…。
いいんですね?はい頑張ります。
それでは今週の入選歌のご紹介です。
題が「あこがれる」または自由でした。
栗木さんが選んだ入選歌です。
一首目です。
自由題で頂きました。
これはね落とし物の手袋だろうと思うんですね。
本当はちょっと薄汚れてたかもしれないんですけれども指の方を上にして置かれているという事で春を呼んでるような優しさが出てとても映像的にもくっきりしたいい歌だなと思います。
手袋が手招きしてる感じ?いらっしゃいって感じでね。
では次です。
はいはいはい!剣さんはこれが?まあ何と言いますか私の年代にもぴったりなんで…。
こんな奇跡的な事が…しかも憧れてた人がお孫さんの幼稚園に行った時に隣にいたという。
ほんとだったらワクワクドキドキなんですけれども我々の年代になると何となく歌にして「あこがれし人」とシュッと収めてるところが映像的にもちゃんと出てくるしすてきだなと思ったんですけど。
それは収めなければいけない恋なんですか?「この年になると」と言いましたね!先ほど。
お若い方にももしかしたら分からないかもしれませんが…。
すいません。
とんでもないすいません。
おっしゃったように最後「あこがれし人」っていうふうにかみしめて終わってるところがいいんですよね。
50年の重みが感じられますね。
あとお互い生き残ったっていうそういうのもあるんでしょうね。
孫もできたっていう。
何かしみじみしちゃう。
ドーンときました今。
すいませんすいません。
では次です。
こちらも自由題で頂きました。
はい!おっえりちょす。
選んじゃいました。
どうしてですか?すごく共感を得たというか私も全然場面は違うんですけど学生の頃に放課後に残って掃除当番とかいろいろあったんですけど憧れの人が掃除当番の時に手伝うよと言ってわざと居残りしたりとか…。
帰りの時間が一緒になるように。
何かそういうのがあったので…。
それが遅番。
はい。
可憐ですね〜思い出しますね。
何か私の50年前の憧れとこんなに差があっていいのでしょうか?これは葉桜の頃っていうこの季節感もいいんですね。
日が長くなって明るいから遅番でもまだ元気っていう感じがいいと思いますよ。
冬だったらねちょっとしょんぼりしちゃう。
春だからこその。
生命力を感じる歌ですね。
では次です。
はい。
僕はこれが一番好きでした。
「時計のおとが膨らんでゆく」。
時計ってみんな同じように時間を過ぎていくっていうふうに思いがちなんですけど僕の考えでは時間の速度って人によって違ってこの中でいう「時計のおと」は普通秒針チクタクチクタクなんだけどこの歌の中での秒針は心臓のドキドキっていう時間の進み方っていうふうに感じるので。
ああ鋭い。
私もそう思いました。
すごい!これ一席かな?…かな?小沢様と呼んでいいぞ〜。
その読みは鋭いと思います。
「短歌de胸キュン」やってきてよかった〜。
「地球上の」って大きく出たのもいいんですよね。
こういう何かに憧れてドキドキする歌っていうのはあまり小さく作らずに大きく作った方がいいんですよ。
恋してる時は地球の王様というか主人公だから。
そうそう私が中心よみたいな。
すごく気が合いそうですね。
次行きます。
次行きます。
では次です。
これ「兵舎なりし」というところで時代背景が分かるんですね。
まだ戦後間もない頃だったんだろうなというふうに思います。
そのころねピアノっていうのは平和の象徴だったに違いないんですよね。
そこがね心打たれるんですね。
私宝塚に入る時にピアノ全くできなくてピアノ教室でピアノ弾くのが一番嫌でした。
あんまりいい思い出はない?いい思い出はないんですけどやっぱりすてきですね。
ピアノが丘を上ってくるという情景が。
その動きがいいんですよ。
では次です。
漆仕立てで鮎釣りの竿ができているっていうのは相当豪華で大枚はたいて購入されたと思うんですよね。
それをすぐに使わずに磨いて磨いて磨き込んでるっていうところねいかに大切にしてるかというのが分かって…。
鮎の解禁のシーズン前の春の縁側。
だから春っていう季節も生きてますね。
写真みたいな歌ですね。
解禁過ぎても磨いてたんじゃないかな?結局使ってない。
ずっとずっと。
それほど憧れていた竿という事ですよね。
では次です。
このね「少年」っていうのは作者自身の事だろうと思うんですよね。
映画「ロッキー」というのはボクシングのチャンピオンが主人公で生卵をぐいぐい何個も飲むというシーンが印象的でしたけどそういう強い体に憧れながら作者は生卵が苦手だったというね。
全然ワイルドじゃなかったっていうそこがね好感を呼びますね。
憧れの人と同じ事をしたいってみんな思いますもんね小さい頃。
これ僕ら男性からするとすごい見てきた風景というか…。
割合当たり前って感じ?当たり前に感じちゃうんです。
だから女性の人には新鮮な歌なのかもしれないですね。
何かかわいいなと思っちゃいましたね。
そうですね。
では次です。
これね憧れの女性が亡くなってしまわれたんですね。
その方のお連れ合いご主人と作者と2人で哀悼の思いを分かち合っているという歌でね美しき三角関係とでもいいましょうか複雑な人間関係をね歌ってるんですけど「雪の夜」というのがとても情感があってきれいな清らかな歌に仕上がっている。
色で言うと真っ白い歌というか。
ピュアですね。
では次です。
娘さんがねお父さんと同じ職業に就いたって親にとってこれほど誇らしい事はないわけですが医師という職業なのでとりわけ悩みとか苦しみ多いわけですよね。
そういうつらい部分も受け継いでしまったんだなと思ってるっていうところに深い思いがあってお父さんから娘さんへの励ましの声がね聞こえてくるところがいいなと思います。
ありがとうございました。
以上入選九首でした。
それではまず三席からご紹介頂きたいと思います。
三席です。
石飛誠一さんの歌です。
ここまでで出てこないって事はまだ僕ら1位の可能性ありますね。
ここで出てこないって事は誰かが外れたって事は確定です。
そういう事で。
いろいろ細かく。
では第二席どちらでしょうか?長瀬正之さんの歌です。
これも出てないね。
誰か1位の可能性ありますけど確実に2人は外れたって事ですね。
いやいや気がもめますね。
あの鮎のやつ僕も二席に入れてました。
僕も二位でしたね。
あとからなら何とでも言えますけれどね。
後付けやめよう。
厳しいですよ。
では一席の発表です。
正解した人いるんでしょうか?先生お願いします。
栗原良子さんの歌です。
やっぱりね〜。
あれ〜?全員外れましたよ。
僕が言うのもあれですけど短歌の受け取り方はその人自由でいいと思うんですよ。
だから別に選ばれなかったって自信なくさないでいいですよ。
私におっしゃってますか?それ。
すいません。
いや〜でも難しいです。
読解力誰もなかったっていう事ですかね?それぞれ人生経験も違いますからねやっぱりね。
なぜこれが一位?さっき剣さんがねおっしゃったようにね丘を上ってくるというところに本当に宝物がやってくる。
それを上から見下ろしながらドキドキして待ってるというねそういう溜めの時間とか空間があるというのがいいと思うんですね。
ありがとうございます。
以上が今週の特選歌でした。
続いては「入選への道」です。
投稿作品の例をこうすれば入選に近づくというポイントを伺います。
今日の歌は?小沢さんどうですか?これどう直します?歌として僕面白いと思うんですけどもっと短歌らしさを出すために「食べてる」の所を例えば食べるの事を食むと言ったりするじゃないですか?そうするとハムサンドとしても伝わるしいいかなと思うんですけど。
掛けことばできましたかなるほどね〜。
う〜ん何かあんまりピンと来なかったけど…では添削するとこうなります。
「挟まれている」で切れるんですけど普通に読んじゃうと「挟まれている憧れの」って続けて2句目から3句目読んでしまいがちなんですよね。
それを避けたい。
ですから「挟まれており」とするとここで切れるというのがはっきりしますね。
それから「食べてる」っていうのは「食べている」というのを縮めて言ったんですけどちょっと舌足らずな感じがあるので「わけあう」って…サンドイッチだから食べるに決まってるので「わけあう」とした方が何となくね仲の良さが出るんじゃないかなと思ったんですね。
勉強になりました。
ありがとうございました。
歌作りの参考になさって下さい。
ここで皆さんからお寄せ頂く投稿のご案内です。
続いては選者のお話。
栗木さんのテーマは「心の動きをうたう」今回は「あこがれは心の翅」です。
先生これはいつお作りになった歌ですか?これは5年くらい前に作った歌でそんなに昔の歌ではないんですね。
少女時代の事を思い出しながら歌ったという一首です。
先生は京子さんが本名ですか?そうですね。
子供の頃はエミリという名前に憧れて?京子というのも嫌いではないんですけどね。
何か外国人になってみたい…みたいな憧れもあったりしてエミリという名前だったら私の人生の物語また別な展開をするんじゃないかなと勝手に妄想してましたね。
エミリさんエミリさんどうですか?呼ばれてみて。
今はピンと来ないな。
これ前半が本当にかわいい少女の歌で後半下の句がすごく難しい大人の感じが出ますよね。
昔の思いだけで一首を作っちゃうとどうしても平べったい歌になっちゃうんですよね。
時間を大きくずらして今そういう事を思い出しながら石段をくだるというふうな今を入れた事でね奥行きが出たんじゃないかなと勝手に思ってますけど。
下の句とっても好きです。
何か昔を懐かしむとかああそうだったなって達観してるという事もそうなんですけど濡れた紫陽花の石段をくだるという所が今も何かにまた次の向かっているっていう感じ何かまた花開くんじゃないかというものも感じてすごくみずみずしくて。
そう受け取ってもらってすごくうれしいですみたいな顔してます。
自分の歌の新たな魅力を掘り起こして頂いたような気がしてて…。
石段ね上っちゃいけないんですよ。
石段を下りなきゃ。
なぜ?息切れしちゃうから。
先生!エミリちゃん。
上りましょう。
くだりながら上ってるという事で。
ありがとうございました。
それでは次のコーナーにまいりましょう。
実はですね先生今回このコーナーがあると聞いてちょっと短歌作ってきたんですけど上達のテクニックを教わりたいのでちょっと読ませて下さい。
こちらです。
二人でいても電車内とかだとしゃべるのも恥ずかしいからスマホで会話してしまうというのを歌ってみましたがどうでしょう?これね「向かい合う」とか「右手を使って」とか場面が具体的に表現されているのでとても臨場感があっていいなと思います。
ただね一つだけ惜しいところがあるんですよね。
それがね今回のポイントともつながるところなんですが…。
どこですか?目的語に「する」という動詞を付けて新たに一つの動詞を作るという事が割合私たちよくやってるんですよね。
この歌で言うところの「会話する」これが良くない?それがまさにそうなんですね。
割合当たり前に使っちゃってて。
普通に使ってます。
例えば「食事する」とか「交際する」とか。
それも駄目なんですか?これもそうですね。
熟語に「する」を付けているわけなので。
「食事する」はどうする?分かった!「食べる」。
「食事する」は「食べる」って普通に言っちゃえばいいんですね。
説明っぽくなりすぎてるんだ。
これだと。
大和言葉というか従来ある日本語をなるべく使った方が短歌にはしっくりと来るんですね。
他にはじゃあ…。
「獲得する」なんてどうですか?「獲得する」だと僕の場合やっぱ奪い取る?ちょっと強すぎるかな?強い男ですみません。
それは分かったんだけど普通に言うとどうでしょう?これだ!「手に入れる」。
そうそうそう。
その方が実感が籠もりますよね。
あるいは「達成する」なんていうのはえりちょすいかが?これ一番難しいやつだよ。
分かります。
「成し遂げる」。
そうそうそう。
難しいやつ成し遂げたな。
すばらしい。
「胸キュン」のおかげです。
「胸キュン」すごいですね。
確かにこういう言い方の方が軟らかいんだ。
言葉に肌触りが生まれるというか親しみやすさが出るんですね。
という事はこの歌直すとしたら…。
「会話する」どうします?「会話する」を直す?「会話する」はだって会話するって言うじゃないですか。
他に言い方あります?「会話」を何とか違う言葉にする。
トーク?英語で「する」を付けないで。
どうするんですか?「語り合う」でもいいし「語る」でもいいしね単純に。
この場合初句に「向かい合う」で「合う」が出てくるので「語り合う」だと「合う」がかぶってしまうので普通に「語る」と言っちゃえばいいんじゃないかなと思います。
字数合わないんじゃないですか?「語る二人は」というふうに助詞の「は」を添えてあげる。
ちょっと直してみます。
若者が普通にしゃべってる話してるの会話してるのっていうより「語る」っていう事のギャップみたいなものを何となく感じる。
どうですか?広がり出ましたよ。
うん出ましたよね。
調べも滑らかになりますね。
ちょっと小沢さんに対抗して私…。
なぜ俺に対抗しようと思ったの?だってお上手なんですもん。
聞かせて下さい。
いいですか?初短歌です。
うまい!うまくないです。
うまくないです。
八文字になってしまうところはどうしたらいいんですか?四句目の「幼き腕ふり」というのが八音で本当は七音で収めなきゃいけないのが一音字余りになってるのでここだけ惜しいんですよね。
ですから「幼き腕をふって空舞う」ぐらいにしたらどうでしょう?「幼き腕をふって空舞う」。
いいですか?じゃあ添削後のこれです。
少女がねスポットライトを浴びて白鳥になって踊っているという。
私も舞台って憧れたんですけど少女の頃っていうのはもっとピュアな気持ちで必死にこうなってるところで舞台に出てるっていう事に私は憧れるという感じだったんです。
「憧れる」という言葉を入れないけれど…。
私の憧れなんです。
今も続いてる憧れがね変わってないんですよ。
先生もいまだにエミリちゃんって呼ばれるの憧れてますもんね。
そうでもない。
エミリちゃん。
いいもう!どうですか?小沢さん出演されて。
短歌ってこうやってやっていつも思うんですけど難しいと思うんですけどいざこうやって作って先生方とかいろんな人としゃべりながらやるとほんと楽しくて。
そうですね。
人の意見を聞くと読みが深まる。
歌がもっと魅力的になるって事はよくありますね。
今までやらなかった事を…何か言葉を頭の中ですごく一生懸命考えるという事がなかった事なのですごく楽しくなりました。
お二人ともとても言語のセンスがいいなと思って驚きました。
いやいや先生もいいっすよ。
お褒めにあずかって恐縮です。
小沢さん今日はどうもありがとうございました。
先生もありがとうございました。
それでは来月もまたこの時間にお目にかかりたいと思います。
2015/04/21(火) 15:00〜15:25
NHKEテレ1大阪
NHK短歌 題「あこがれる」[字]
選者は栗木京子さん。ゲストはタレントの小沢一敬さん。短歌を学んで4年目の小沢さん。初心者につきものの悩みや疑問を栗木さんにぶつけ答えてもらう。司会 剣幸
詳細情報
番組内容
選者は栗木京子さん。ゲストはタレントの小沢一敬さん。短歌を学んで4年目の小沢さん。初心者につきものの悩みや疑問を栗木さんにぶつけ答えてもらう。【出演】えりちょす【司会】剣幸
出演者
【ゲスト】小沢一敬,【出演】栗木京子,【司会】剣幸
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸
趣味/教育 – 生涯教育・資格
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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