さまざまな挑戦や偉業が花開いた2014年度。
関西では新たな人気スポットも続々と誕生!
たくさんの明るい話題で盛り上がったな〜。
そんな中!それに負けじと戦ってきたのが関西の会社!
今年度「ルソンの壺」では40を超える会社を取材。
ビジネス成功の秘けつを聞いてきました
それぞれの会社のもうけの秘密である…
成功をつかんだ会社の30に及ぶツボを分析すると汗と涙の裏に隠されたあるキーワードが浮かび上がってきました
今日はこの一年に紹介したツボを振り返りながら関西を元気にする会社の知恵と工夫に迫ります!
「ルソンの壺3月号」という事で名越さん今年度最後ですよ。
そうですね。
何かいろんな企業をいろんな側面から切ってね社長さんにも来てもらって何て言ったらいいんかな…あっ本当ですか。
じゃあその身近になった一年間を今日はよりギュッと総括して何を感じ取るか楽しみにしております。
このスタジオで取り上げた会社だけでもこんなにあるんです。
ご覧下さい。
うわっ。
皆さんに挙げて頂いたビジネス成功のツボそれぞれ挙げてみました。
こうして見ると何の言葉か分からない言葉もあるし当たり前のような言葉もありますけれどもよくよく聞くとそれぞれ哲学があったりね。
何かね言葉の語彙数すごいでこれ。
本当ですか。
だって「伝統」っていう言葉から「笑顔」っていう言葉から「プライド」っていう…。
別につながらないでしょ?さっとこう見ても。
でもバラバラっていうふうにおっしゃいましたけれども我々ねこの一年間振り返ってこの言葉をよく分析すると3つのキーワードに絞る事ができるのではないかと独自にまとめてみました。
こちらの3つです。
最初のキーワードがこちらになります。
「逆」!いきなり来たね。
そういう事から来たらグッと引かれます。
人間の裏側裏側を見てきた人間ですから。
「逆」!さあこれがどんなキーワードなのか。
まずはこちらご覧頂きましょう。
さあ滋賀県は草津へやって参りました。
ここに大変繁盛しているお店があると聞いてやって来たんでございますが…あ〜ここですか。
近江牛を中心に扱っているこちらの会社。
小売りや卸販売を行っています
初めまして。
初めまして。
桂吉弥といいます。
社長の新保です。
19歳から精肉店で働き始め27歳で会社を立ち上げました
それでは社長御社のツボを教えて下さい。
ツボはこちらですね。
「中級を極める」で逆を行く!
日本の畜産農家では海外の安い赤身肉と差別化を図ろうと霜降り肉を上級の肉として生産に力を入れてきました
しかし2000年代初頭日本の牛肉業界を震撼させるある出来事が起こります
牛肉に対する消費者の信頼が大きく揺らぐ事になりました。
そしてその波は新保さんの経営を直撃します
そんな新保さんに大きな転機が訪れます。
欧米で修業をしてきた知り合いの日本人シェフから日本で赤身の肉を手に入れたいと頻繁に聞くようになったのです
そうなんです。
ここで「中級を極める」に隠されたキーワード「逆」が生まれる事に!
新保さんは日本で上級とされていた霜降り肉から中級といわれる赤身肉を生産する事へ。
いわば真逆を突き進む決断をするのです。
その鍵となったのがこちらの牧場
(牛の鳴き声)木下さん!
(木下)はい。
吉弥さん紹介します。
2004年新保さんはこの牧場を経営する木下さんに赤身の牛を育ててくれないかと持ち掛けました
極上の赤身を作るために2人は餌や運動量を変え更には遺伝子研究まで。
試行錯誤を繰り返します
そして7年後目指していた赤身肉を初出荷したのです
その肉には霜降りにない独特の魅力があるといいます
うん!
今では日本の一流シェフからも絶大な信頼を集め昨年度は創業以来最高の売り上げを達成しました
極限の中で主流とは真逆に勝負を仕掛けるとは!いやはや恐れ入った〜!
こんな真っ白じゃないですか。
続いては「8月号」で取材したこちらの会社。
霧を使った加湿や冷房などのシステム作りをしています
率いるのは…
社長の会社の成功のツボは何ですか?はい。
わが社の成功のツボは…
「キリにはキリがない」から生まれた逆エピソードとは?
そもそもこの会社が創業当初手がけていたのは液体散布用ノズルの製造販売でした
その後技術を磨き創業から25年どんな大きさの水滴も作り出せる日本有数のノズルメーカーに成長しました
…とその時ノズル作りを極めた社長たちはある逆の発想にたどりついたんや!
これまでは顧客からの発注を受けノズルの製造だけをしていたのが…逆にノズルから出る霧に商機を見いだしそれを利用するビジネスを始める事にしたのです
すると霧が役立つさまざまな商品アイデアが湧きその可能性は一気に広がりました。
そこから生まれた代表例が今ではよく目にする霧の冷房
しかも極小の霧なので工場などで木材や機械をぬらす事なく涼しくできます
この技術は2011年の震災を機にエコ省エネという観点から大きな注目を集める事になりました
出すものから出るものへ。
見方を逆にする事がビジネスを拡大する大きなきっかけになったんやな!
「逆」という文字に納得はいって頂けましたか?いやちゃんと落としてくれましたね。
本当ですか?すごい。
よかったです。
そうか。
逆を行ったんや。
同じ分野といえども逆に行くと全然それまでなかったノウハウとか新たに研究しないといけない事とか大変な事がいっぱいあったんですよ。
でもそこの逆の発想で新たなビジネスチャンスがバンと開けた。
その大変な分。
逆と言ってもいろんな逆があるっていう事やんね。
「逆」という言葉をその分野によって掛け合わせる事で全く違う何か展開が起こるっていう事やんね。
うわ〜。
でも一つはね僕やっぱり危機感やと思いますよ。
邪魔されたくないという事はその逆とかそのいらん事…外へ出たくないとか逆をやったりそんな事はしたくないんでずっとそれをやっていたい訳よ。
一番楽だし楽しい…。
そうやねん。
「これ楽しい楽しい楽しい」って言って「あれ?何か時代はどこへ行ったんだ」みたいな。
でも時代はどんどん変化していきますし…。
「あれ?やばいよ」というその危機感はやっぱりすごい大事やな。
では最初のキーワード「逆」についてご覧頂きましたが次のキーワードまいりましょう。
3つのうちの2つ目です。
2つ目のキーワードが何かと言いますと…。
「捨てる」。
「捨てる」。
何かこの…身軽になるとかそういう事ちゃうの?ではどういう意味なんでしょう。
こちらご覧頂きましょう。
「6月号」で紹介した京都の会社。
手がけているのは卵のパック詰めをする機械です。
養鶏場から届いた卵を洗浄検査し商品化するところまでを自動で行います
国内シェアおよそ80%のトップメーカーを率いるのは卵一筋35年…
この会社のツボが…
こうです。
「徹底した現実主義」で捨てたものとは?
この会社の強みは「安全な卵を食べたい」という日本の消費者の声に応えるための高度な品質管理
例えばこれは殻にひびが入っていないかを検査する装置
小さなハンマーで殻をたたきその音をコンピューターで分析して判定します
どんな小さなひびも見逃さないこの会社が世界で始めて作った一級品です
しかしこの日本最高の技術が世界に飛び出す時社長はある大切なものを捨てて挑んでたんや!
ここで社長は耳を疑うようなひと言を聞く事に!
えっ?
どんな小さなひびでもはじいてしまうこの機械はかえって受け入れてもらえなかったのです。
更にほかの国でも「性能が良すぎる」という声が続出。
なかなか売れ行きも伸びず厳しい現実に直面しました
そこで社長は大きな決断をします。
これまでの「技術力で勝負する」という考えを捨てて従来より性能を下げた機械を新たに開発。
各国の事情や要望に応えていく事にしたのです
そのおかげで今では世界シェア第2位の日本が誇る会社になったんやとさ
続いての会社はインドネシアにあります。
社長の中村俊一さん。
人口の3/3が子どもというこの地で塾の経営をしています
20年前から大阪で塾を運営。
大阪南部を中心に教室を展開し35教室7,000人もの生徒を持つまでに事業を拡大しました
それが中村さんの仕事の流儀プライドでした。
そんな中村さんが異国で挑戦する中で新たに見いだしたツボが…
「プライドを捨てる!」という事です。
プライドを捨てなあかんかった理由教えたって〜!
中村さんがインドネシアでまず開いたのは小学生向けの算数教室。
しかし最初の生徒勧誘から現地スタッフとの間に文化の壁が立ちはだかります。
それは…
中村さんは日本で成功したようにインドネシアでもスタッフには…
ところが実際に集められた生徒は500人の目標に対してたったの50人。
中村さんの思惑は大きく外れてしまったのです
ここで社長はそれまでのプライドを捨てる事で新たな活路を見いだすんや!
中村さんは日本で成功してきた任せるやり方をやめて社員一人一人に…
その効果はすぐに出始めます。
やるべき事が見えてきた…
この日は地元の婦人会で勧誘をしてみる事に。
すると…
母親たちは強い関心を示しこの日だけで…
プライドを捨てたからこそ踏み出せた大きな一歩でした
すごかったな。
今までの常識が覆されるような事が「捨てる」っていう事ですもんね。
なるほど。
でもどちらも海外…違う文化の国に行って捨てる事になったという事では共通しているのでそれまでのない世界の所に行ったら気付くものがあった。
う〜ん何やろ…。
それは何か屈辱の中で捨てた…初めはそうやったかもしれへんけども…僕はそこにも一つの技術があったように思いたいけどね。
要するにどれぐらいのひびやったら許すのかみたいな。
それがこの範囲のこの範囲のひびやっていう事が分かったらよしほんならその範囲のひびは付け加えるような技術というのはわが社しかできませんみたいなそういう何か新しい一つの…何て言うのかなプライドの作り方みたいなものがあった気がする。
ただ単に気抜いてね「ほんなら粗雑なもの作っときます」じゃなかったと思うねん。
何かそういう事やったような気もするけど…。
それまで培った高い技術力があるからこそ捨てる時に合わせられる技術があるという…。
名越さんがね中村さんその後どうなったかなんてVTR中…。
実は僕はね今までのこの何十社のうちで…その中村さんなんですけれども去年7月の放送以降…あ〜よかった。
もうそれだけものすごい気になっててん。
それだけではなくてなんと新たに日本語教室。
その体験というのも今月から…。
算数とかじゃなくて日本語を教えると。
その教室は大人も参加してもいい事になっていて…。
だからあの従業員の皆さんが自分から主体的に動いて下さったところからどんどんいろんな分野に更に広がっているというね…。
よかった。
うれしいな。
ありがとうございます。
それがもうねこの喉元に引っ掛かってたのよ。
あ〜あのあとどうだったのかなとこう…。
ありがとうございます。
うれしい。
さあこれまで2つ見てまいりましたが3つ目のビジネス成功のツボのキーワードこちらです。
「育てる」。
「育む」とも読みますがどういう事なんでしょうか。
ご覧頂きましょう。
「9月号」で紹介した大阪の会社。
1955年創業の金具メーカーです
雨どいを取り付けるための部品で全国トップシェアを誇ります
あっ社長さんですか?そうです。
どうも初めまして。
父親から社長を引き継いで8年になります
では社長この会社のツボ教えて下さい。
わが社のツボはこれです。
「子どもが来たくなる」で何を育てるのか。
そのヒントは社員にあった!
なんとこの会社では従業員287人のうち1/3にあたる95人が女性なんです
その理由を教えてもらうため案内されたのは屋上
そこなんですけどね。
こちらです。
え〜っうわうわうわうわ!保育所?この会社専用の?専用です。
この保育所では生後6か月から就学前の子どもを預かります
保育士の女性2人も正社員。
パート勤務でも利用できます
もうほんま保育園ですよ。
そうですね。
この保育所が出来たのは今から52年も前の事。
時は高度経済成長真っただ中。
建設ラッシュで注文が殺到するにもかかわらず会社は人手不足に悩んでいました
そこで働き手として目をつけたのが男性従業員の妻たちでした
この時ビジネス成功のツボ「育てる」が生まれる事になるんやで!
ところがその時に…そしたらそのお子さんを…
安心して働ける環境を整える事で子育て中の母親のキャリアも育てる事が可能になりました
お疲れさまです。
かつて人材不足に悩んでいた会社が女性社員の活躍もあり今では年商78億円に達するまでに成長しました
最後に「育てる」事に力を入れてきたこの会社にぴったりの人を紹介してもらいました
初めまして。
初めまして。
こんにちは。
こんにちは。
勤続34年のベテラン宮永京子さん。
息子をこちらの保育所に預けて働いていました。
なんとその息子は今…同じ会社で母親が作った金具の仕上げ作業を行っています
最後に紹介するのは大阪・心斎橋にあるITベンチャーの会社。
飲食店や美容院を格安で体験できるウェブサイトなどを展開しています
社長若い!どうもますだおかだの増田です。
でてない方です。
会社を率いるのは…
「育てる」のもととなっているツボというのが…
ツボは…「ほめるバッジゲーム」?
ほめるバッジであるものが育つんやって!
ほめるバッジゲームとは社員同士が相手のいいところを見つけた時にウェブ上でバッジをおくり合うシステムです。
例えば何か新しい試みに挑んだ人には挑戦バッジ。
情熱的に仕事をした人には熱血バッジを。
それぞれほめる理由と共におくります
こちらは入社3年目の…
この日獲得したのは仕事が速い人におくられる…
実は漣さん忙しい先輩が抱えていたデータ入力の仕事を先回りして代わりにやっておいたのです
ちょっとした気遣いや行動をバッジという見える形でほめられると仕事のやる気アップにつながるんだそうです
しかしこの取り組みには社員を育てるもっと深い意味がある事が分かったんや!
実はこのゲームでは…
すると社員たちはほめる時にある共通の感情を抱くようになりました
3年前から始めたこの取り組みのおかげで客との関係性もよくなり会社の業績は近年急激に伸びているそうです
何に感動されてますか?結果を見たら「そうか。
こういうふうにして子育ての保育所的なものを上に作ったからみんな安心して」とかね。
あるいはバッジをうまく機能させて循環するようにしてっていうふうになるんだけどその大本にあるのは何か会社に対する日本人がもともと持ってる思いみたいなものを素直に出さはったんかなって気もしますよね。
やっぱり…会社そのものを育てる事に直結すると…。
そりゃそうだと思いますよ。
もうそれしかないと思います僕は。
それしかないっていうのは別に悲観的に言ってるんじゃなくてそれこそがもう…何て言うのかな自分の中にあるダイヤモンドのようなすごい特別な価値を持ってるとまで僕は思いますね。
ただし育てるっていう事がどういう意味なのかっていう事を分かってない日本人も増えてるような気してしょうがない。
あるところでは叱ってあげないといけないかもしれない。
あるところでは好きにやらせて失敗させてあげるっていう事も育てる事やしその人の成長の度合いに従って「次これだよ。
次これだよ」っていうふうにどうやって出していくのか。
そこがもうあらゆるいわゆる会社の機能っていいますけど会社がどれだけもうける会社になるのかという事の一番軸になってんのが日本企業やと思います。
見落としがちなんですけどねそこはね。
そういうものを育てていくっていう事が結局たくさんの会社を成長に導いてる。
特に「ルソン」の取材した会社はそういうものがそういう秘密を持ってる会社が多かったような気します。
今日3つのキーワードで振り返ってまいりましたが名越さんが感じる成功のツボ「名越のツボ」を言葉としてまとめて頂きたいと思います。
難しいな。
来るとは思ってたよ。
一年間そして今日の内容と。
分かりました。
何やろか。
ちょっと待てよ…。
力強いですね筆圧が。
ではお願いします。
「名越のツボ」。
はっ!「内側」。
「内側」。
その心は?みんなね外側に答えを見つけようとするの。
でかっこいいビジネス書とか読むの。
まあそれもすごく参考になるでしょう。
でもそれは内側の自分がどういう仕事場にしたいのか。
自分の仕事場に来てくれた人に何を返したいのかっていう素直なこの内側から起こる思いを大切にしてこそ合理的なビジネス書が役に立つと思うんですよ。
ビジネスで成功する事と内側ってものすごく究極のパーソナルじゃないですか。
そう。
かけ離れているように思うんですがそれは…。
よくぞ申してくれた。
その事。
どっかで壁にぶつかって自分に出会って「俺は何をしたいんや。
俺のやり方って何なんだ」と。
自分を見失いかけて自分をもういっぺんつかんだ人たちでしょ。
それは自分の内側に気付いたっていう事だと思うんです。
さあ「ルソンの壺」なんですが4月からなんと9年目を迎える事になります。
びっくり。
これからも今の「名越のツボ」のように関西を元気にしてくれる会社のツボどんどんどんどん探っていきたいと思います。
そしてたくさんの企業の方を紹介させて頂きたいと思いますので新年度も「ルソンの壺」どうぞよろしくお願い致します。
お願いします。
2015/04/22(水) 15:15〜15:55
NHK総合1・神戸
ルソンの壺・選〜3月号〜「年度末総決算!成功のツボ 徹底分析スペシャル」[字]
今回は、年度末の総集編として、この1年間に番組で提示した「もうけのツボ」を徹底分析。新規取材を交えて、会社を業績アップに導いた成功のヒントを探ります。
詳細情報
番組内容
今回は、年度末の総集編。今年度「ルソンの壺」では関西で活躍する40近い会社を取材し、ビジネス成功の秘けつを聞いてきました。それぞれの会社が独自にあみ出す「わが社のツボ」には、売り上げ急増の裏にかくされた、社長と社員の汗と涙がにじんでいます。番組では、この1年間に提示された「もうけのツボ」を徹底分析。新規取材を交えて、会社を業績アップに導いた成功のヒントを探ります。
出演者
【出演】田代杏子,名越康文,新保吉伸,村上慎悟,南部邦男,中村俊一,高山正義,新子明希,中村利江,津曲孝
ジャンル :
ニュース/報道 – 経済・市況
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
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