昼前、騒然となった総理大臣官邸。
24時間態勢で警備が行われている中、屋上に小型の無人機、ドローンが。
取り付けられていた容器から、放射線が検出されました。
日本政府の中枢、総理大臣官邸に小型無人機、ドローンが落下しているのが見つかり、放射線が検出されました。
放射線を出しているのは、放射性セシウムと分かりました。
警視庁は、何者かが官邸の上空で、意図的にドローンを飛ばした疑いがあると見て、本格的な捜査を始めました。
多くのビルが立ち並ぶ東京・千代田区。
総理大臣官邸の屋上のヘリポートの近くで、ドローンは見つかりました。
段ボールのようなものの下に見えるのがドローンです。
午前10時20分ごろ、新しく配属された職員に施設を案内するため、屋上に上がった職員が見つけ、警視庁に通報しました。
警視庁は、爆発物処理班も出しました。
青いシートの中、一瞬見えたドローン。
大きさは50センチ四方ほど、プロペラは4つありました。
急速に普及が進んでいる小型の無人機、ドローン。
きょう見つかったのは、ファントムという機種と見られ、本来は機体の色が白です。
見つかった機体は、上下がひっくり返った状態と見られ、色は黒。
警視庁は、色が塗り替えられた可能性があると見ています。
さらに、小型カメラや2本の筒のようなもの、それに、茶色のプラスチックのような容器が付いていたということです。
容器の中には、液体が入っていて、放射能を示すマークが貼られ、警視庁が調べたところ、放射線が検出されました。
放射線量は、容器のすぐそばで、最大1時間当たり1マイクロシーベルトだということです。
官邸のある千代田区のふだんの放射線量は、地面から1メートルの高さで、1時間当たり0.05マイクロシーベルト程度で、1マイクロシーベルトはこの20倍程度ですが、警視庁は、直ちに人体に影響はないレベルだとしています。
また、放射線を出している物質は、セシウム134と、137と分かりました。
これらのセシウムは、自然界にはほぼ存在せず、原子力発電所の核燃料に含まれるウランが、核分裂した際などに出来る放射性物質です。
福島第一原発の事故では、放射性セシウムを含む汚染水が大量に発生しています。
警視庁によりますと、これまでに犯行声明のようなものは見つかっていないということです。
政府関係者によりますと、ドローンがいつ落下したかは分かっていないということです。
官邸の屋上に職員が上がる頻度は高くないということです。
警視庁は、何者かが官邸の上空で、意図的にドローンを飛ばした疑いがあると見て、業務妨害などの容疑を視野に、ドローンを飛ばした人物や時期について、本格的な捜査を始めました。
上空からの撮影や、データ収集など、幅広い分野で利用が広がり、空の産業革命をもたらすともいわれるドローン。
しかし、墜落も相次いでいます。
コントロールを失った機体が、小学校の目の前に落下しました。
さらに懸念されているのが、空からのテロです。
アメリカで1月、ホワイトハウスの敷地に、ドローンが墜落。
遊びで飛ばしていた機体が敷地に入ってしまったということですが、一時、周辺が封鎖される騒ぎになりました。
フランスのパリ中心部でも2月、深夜に飛行するドローンが複数目撃され、市民に不安が広がりました。
官邸に落下したドローンの性能について、専門家はこう指摘します。
ドローンは、映像を見ながら操縦したり、自動で飛行するルートを設定したりすれば、操縦者が現場に近づかず、人目につかない形で飛ばすことも可能です。
ドローンの飛行、日本では、欧米に比べてルールの整備が進んでいません。
総理大臣官邸付近の上空では、東京都庁とほぼ同じ高さ、高度250メートル未満なら、飛行に法の規制が及びません。
テロ対策に詳しい専門家は。
警視庁は、総理大臣官邸付近で、ドローンの操縦者を見つけた場合には、職務質問したりすることにしていたということですが、それ以上の具体的な対処方法は、決まっていなかったということです。
警察庁は、無人機を捉える技術的な方法がないかなど、技術的な観点も含めて、対策の検討や調査を急いでいます。
次です。
およそ5か月ぶりの首脳会談です。
アジア・アフリカ首脳会議に出席するため、インドネシアを訪れている安倍総理大臣は、中国の習近平国家主席と、先ほどから会談しています。
日中両国の関係改善に向けた取り組みや、中国が提唱している、AIIB・アジアインフラ投資銀行などを巡って、意見が交わされると見られます。
インドネシアのジャカルタで始まった、アジア・アフリカ首脳会議。
世界80か国以上の代表が出席しました。
写真撮影に臨んだ安倍総理大臣は、中国の習近平国家主席と握手を交わします。
両首脳は、会議が開かれたインドネシアのジョコ大統領を挟んだ形で並びました。
アジア・アフリカ会議、いわゆるバンドン会議は、1955年、中国の周恩来首相らが中心となって開かれ、日本を含む29か国が参加しました。
冷戦のさなか、会議では、第2次大戦後に独立を果たしたアジアやアフリカの国々が、東西いずれの陣営にも属さない、第三世界の結束を確認し、反植民地主義や、民族自決の原則を掲げました。
今回の首脳会議は、それから60年になるのを記念して開かれました。
安倍総理大臣は、会場になっている施設で、習近平国家主席と、先ほどから会談しています。
会談では、関係改善に向けた取り組みや、中国が提唱している、アジアインフラ投資銀行などを巡って、意見が交わされると見られます。
日中首脳会談は、去年11月に、APEC・アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に合わせて、中国・北京で行われて以来、およそ5か月ぶりです。
では、ジャカルタで取材に当たっている、政治部の大山記者に聞きます。
大山さん、日中首脳会談について、最新の情報を伝えてください。
会談は、先ほど日本時間の午後7時前から始まり、現在も行われています。
安倍総理大臣は、会談が終わりしだい、記者団に対し、会談の内容などを説明することにしています。
日中関係は去年11月に、安倍総理大臣と習主席が初めて会談して以降、外交・防衛当局間の対話が再開したほか、このところ、議員交流も活発化するなど、関係改善の兆しが見えています。
会談の内容は明らかになっていませんが、政府関係者は、両首脳が去年11月以降の日中関係を振り返りつつ、さらに改善を目指す方針を確認することになるだろうと話しており、また別の関係者も、去年の秋以降、短期間に相次いで会談の機会が持たれるのはよいことだと述べるなど、今回の会談を歓迎する受け止めが出ています。
政府は首脳どうしも含め、幅広いレベルで対話を重ねることで、関係改善に向けた流れを確かなものにしていきたい考えです。
では中国側の取材に当たっている、中国総局の高木記者に聞きます。
高木さん、今回の会談、中国側のねらいは何なんでしょうか?
基本的に、中国としても冷え込んだ両国関係を回復軌道に乗せるという、去年秋の合意に基づいて、関係を改善していきたいという思いがあるからです。
さらに、習近平国家主席は、みずからが提唱したアジアインフラ投資銀行の設立に、先進国を含む50以上の国が創設メンバーに加わったことで、外交政策に自信を深めているという背景もあると思います。
アジア・アフリカ諸国の協力と発展を確認するこの国際舞台で、首脳会談に消極的な姿勢を示せば、自国のイメージが損なわれかねないという計算もあったと思います。
時期的に見ますと、安倍総理大臣は今月末に、アメリカを訪問して、オバマ大統領と首脳会談を行います。
中国はアメリカと対等な、新しい形の大国関係を築こうとしていますので、日本との関係悪化は望んでいないという姿勢を、アメリカにアピールするねらいもあったかもしれません。
ただ、中国はことしを抗日戦争勝利から70年の記念の年と位置づけていまして、対日関係では、安倍総理大臣が発表する談話の中身がどうなるか、注意深く見ています。
習近平指導部は、関係改善に向けた機会は捉えつつ、談話の中身と中国国内の世論を見ながら、改善のペースを慎重に判断していくものと見られます。
この日中首脳会談に先立って、安倍総理大臣は、アジア・アフリカ首脳会議で演説しました。
先の大戦の反省を踏まえ、日本が平和国家として歩んできたことを強調したうえで、地域の平和と繁栄に引き続き貢献するため、今後5年間で35万人の人材育成を支援する方針を表明しました。
日本時間の午後2時前に演説した安倍総理大臣。
先の大戦の反省を踏まえ、日本が平和国家として歩んできたことを強調しました。
その上で、アジア・アフリカ地域の平和と繁栄に引き続き貢献するため、今後5年間で、35万人の人材育成を支援する方針を表明しました。
10年前の首脳会議で、当時の小泉総理大臣は、過去の植民地支配と侵略に対する痛切な反省とおわびの気持ちを表しましたが、安倍総理大臣は今回、おわびには触れませんでした。
安倍総理大臣の演説について、中国外務省の洪磊報道官は、会見で次のように述べました。
また韓国は。
韓国外務省はコメントを出し、過去の会議で、当時の小泉総理大臣が明確に表明した、植民地支配と侵略に対する謝罪と反省という、核心的な表現が見つからないことについて、深い遺憾の意を表するとしています。
では再び、政治部の大山記者に聞きます。
大山さん、今回の安倍総理大臣の演説は、歴史認識を巡ってどのように言及するかが注目されていました。
内容、どのように見ますか?
安倍総理大臣はきょうの演説で、先の大戦の深い反省には言及したものの、10年前にこの会議で、小泉総理大臣が、いわゆる村山談話を引用して表明した、過去の植民地支配と侵略に対するおわびには触れませんでした。
きょうの演説は、アジア・アフリカ地域の平和と繁栄に、日本として引き続き貢献していくことに力点が置かれており、政府関係者は、未来志向をより重視したものだと話しています。
安倍総理大臣は、先に民放の番組で、戦後70年のことし発表する談話に関連して、いわゆる村山談話などの文言を引き継ぐのかと質問されたのに対し、歴史認識において、基本的な考え方を引き継いでいくと言っている以上、これをもう一度書く必要はないだろうと述べています。
このため、平和国家としての戦後の歩みを強調し、人材育成の支援など、未来志向を前面に打ち出した今回の演説が、談話のベースになるのではないかという見方が、政府側に出ています。
では次です。
原発を再稼働させないよう、住民が行った仮処分の申し立て。
裁判所の判断は分かれました。
こちら、福井県にある高浜原発3号機と4号機では、先週、再稼働を認めない決定が出されましたが、鹿児島県にある川内原発1号機と2号機について、鹿児島地方裁判所はきょう、退ける決定を出しました。
判断が分かれたのは、原発の安全性を判断する、国の新しい規制基準への評価でした。
新しいきせいきじゅんにごうかくし全国で最も早く、再稼働の手続きが進んでいる川内原発。
九州電力が、7月の再稼働を目指す1号機では、使用前検査も始まっています。
そうした中、出されたきょうの決定。
鹿児島地方裁判所の前田郁勝裁判長は、国の新しい規制基準に、不合理な点は認められないなどとして、再稼働に反対する住民が行った仮処分の申し立てを退ける決定を出しました。
主な争点は、住民側が小さすぎると主張した地震の揺れの想定と、過去にカルデラが出来るほどの巨大な噴火が起きた、原発周辺での火山のリスクでした。
裁判所は、地震の揺れの想定は、地域的な特性を踏まえたうえで、一定の余裕が確保されていて、巨大噴火の可能性についても、火山学者の間で頻度が小さいという認識は共通しているとしました。
原発の再稼働についての仮処分では、先週、福井地方裁判所が、高浜原発3号機と4号機の再稼働を認めない決定を出しました。
2つの裁判所で、正反対の判断。
原発に求められる安全性。
中でも、新しい規制基準に対する評価に、根本的な違いが見られます。
福井地裁の決定は、緩やかすぎて、適合しても原発の安全性は確保できないと批判。
事故のリスクを限りなくゼロにすることを求める考え方に立ちました。
一方、鹿児島地裁の決定は、多数の専門家が検討を重ねて策定し、不合理な点はないと評価。
科学的知見に基づく専門家の意見を尊重する、過去の判決を踏襲した形になっています。
考え方の違いは、具体的な争点、各電力会社が想定している最大規模の地震の揺れに対する評価にも表れました。
福井地裁の決定は、想定を超える揺れが起こらないというのは、楽観的な見通しにすぎないと批判しました。
一方、鹿児島地裁の決定は、新基準は、地盤の特徴など、想定を超えた揺れの原因を分析したうえで、想定の方法を高度化しているという判断を示しました。
きょうの決定について、原子力規制委員会の田中委員長は。
お伝えしていますように、安倍総理大臣は中国の習近平国家主席と先ほどから会談しています。
その冒頭のやり取りが入ってきました。
会談の冒頭、習主席は、先のAPEC・アジア太平洋経済協力会議での会談は、重要な意味があった。
中日両国民の共同努力のもとで、ある程度、中日関係は改善してきた。
せっかくの機会なので、中日関係の発展について、安倍総理大臣の見解を聞かせてほしいと述べました。
これに安倍総理大臣は、昨年11月の首脳会談以降、日中関係が改善しつつあると評価している。
日中関係の発展は、日中両国国民の利益であり、戦略的互恵関係の推進によって、地域や世界の安定、繁栄に貢献していくことは、われわれの責務だ。
青少年の交流を含め、さまざまなレベルで、交流と対話を深めていく中で、日中関係を改善していきたいと応じました。
日中首脳会談は、去年11月に、APECの首脳会議に合わせて、中国・北京で行われて以来、およそ5か月ぶりです。
さて、先月、日本を訪れた外国人旅行者は、152万人余りと、1か月間としてはこれまでで最も多くなりました。
しかし、外国人旅行者に対し、有料で通訳しながらガイドができる、通訳案内士の国家資格を持つ人が、地方を中心に不足していることから、観光庁は、新しい通訳ガイドの制度の創設を検討することになりました。
先月、日本を訪れた外国人旅行者は、推計で152万6000人となり、1か月間としては最も多くなりました。
円安が続いていることに加えて、この時期に桜の観賞を目的とした旅行が増えたことなどが理由です。
日本政府は、5年後の2020年までに、年間2000万人まで増やすことを目標としています。
どっちがいいですかね。
こちらのほうが景色がきれいです。
下のほうが?
外国人旅行者に、有料で通訳ガイドができる国家資格の通訳案内士。
全国に1万7000人余りいます。
原則として資格を持たない人が、報酬を得てガイドの仕事をすることは、法律で禁じられています。
この通訳案内士。
地方を中心に不足していることが課題になっています。
去年、延べ25万人を超える外国人が宿泊した鹿児島県。
前の年よりおよそ36%増えています。
鹿児島県内の通訳案内士は、65人しかおらず、大型のクルーズ船が入港するときには、ほかの県から応援を呼んで対応しているということです。
通訳案内士が足りない理由の一つが、試験問題の難しさです。
去年の試験では、株価の変化を問う問題が出されるなど、観光ガイドには必ずしも必要とされないような、細かい知識が求められます。
去年の合格率は22.7%。
およそ4人に1人しか受からない状況で、観光庁では、問題の見直しをしたい考えです。
さらに観光庁は、自治体の研修を受ければ、地域を限って、有料で通訳ガイドができる制度の創設を検討することになりました。
この制度を先取りしている地域もあります。
鹿児島県もその一つです。
九州では、おととし、国から特区の指定を受けて、自治体などの研修を受講すれば、九州内に限り、通訳ガイドの仕事ができるようになりました。
鹿児島県では、すでに地元の特区ガイドが26人誕生し、さらに育成を進めています。
プロ野球はナイトゲーム6試合です。
阪神は3回、ゴメスのタイムリー2ベースなどで、3点を挙げて、逆転しました。
パ・リーグ首位の日本ハムは、4回、大谷と中田の2者連続ホームランで、2点を先制しました。
ニュースを続けます。
きのう、神奈川県湯河原町で、1人暮らしの平井美江さんの住宅から火が出て、焼け跡から平井さんと見られる女性が遺体で見つかった放火殺人事件。
警察によりますと、近くのパチンコ店に設置された防犯カメラに、平井さんの家の玄関から、不審な人物が出てくる様子が映っていたほか、現場近くの歩道に、血痕のようなものが残されていたことが分かったということです。
警察は、鑑定を進めて事件との関連を調べています。
気象情報は寺川さんです。
こんばんは。
きょうは札幌から、ソメイヨシノの開花の便りが届きました。
これは平年よりも11日も早く、観測を始めてからは、2番目に早い開花となりました。
あすも暖かく、開花は進みそうです。
あすの気温の分布、見てみますと、北海道付近までこの黄色の20度くらいまで上がる範囲が広がる見通しです。
予想最高気温を重ねますと、札幌は20度で、これは6月並みの予想です。
関東から西の地域も、23度前後まで上がって、名古屋、25度まで上がる見通しです。
暑いくらいの所もありそうですね。
そうですね、ただあすは、比較的、乾燥した空気を持つ高気圧に覆われますので、乾燥した晴れ、からっとした暑さの所が多くなりそうです。
では、あすの全国の天気です。
2015/04/22(水) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]
▽アジアアフリカ会議 日中首脳の会談は? 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】寺川奈津美
詳細情報
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【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】寺川奈津美
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