生字幕放送でお伝えします岩渕⇒こんにちは。
きょうのテーマは、こちらです。
担当は今井純子解説委員です。
シェアというのは、車ですとか自転車を持たずに使いたいときに借りて使うというサービスなんですか。
今井⇒今、事業者が提供するさまざまなシェアのサービスが広がっていますよね。
それに加えて今、若い人たちの間で注目されているのが会ったこともない個人と個人の間でサービスや物を貸したり借りたりするという新しい形のシェアの考え方なんです。
個人で直接やり取りをするんですね。
新しい考えなので注意しなければいけない点も出てきます。
具体的にどのようなものがあるんですか。
こちらの映像をご覧ください先日私が出演した別の番組の映像です。
部屋ですか?こちら、男性の自宅です。
ドアを開けますと自宅を外国から来た旅行者とシェアしているんです。
この日、来ていたのはアルゼンチンのカップルです。
土曜日から。
土曜からだと土日月火水、5日間。
こちらの部屋を所有している男性と、カップルはもともとの知り合いではないんですね。
インターネットのサイトを通じて出会って無料で泊めているんです。
結構、外国人の方と話したり交流したりするのが好きなのでこういう場所にいて1人で住むのも広いので。
1人で住むと広いので自宅をシェアしているという考えです。
インターネットを通じて知り合ったということですがどういう仕組みになっているんですか?空いている部屋とかふだん使わない別荘を貸したい提供したいという人利用したいという人を仲介するサイトがインターネット上にあります。
まず提供したいという人は部屋の写真ですとか夜景がきれいですよ、といったコメントさらにこれまで借りた人からの評価を載せます。
それを見てこれを借りたいという人が出てきたら申し込みをします。
今度は借りたいという人の経歴やインターネット上の評価を提供者側が見ることができます。
この人ならいいかなとお互いに納得し合うとシェアが成立するという仕組みです。
お互いに相手を選ぶことができるんですね。
これまでは友達どうしでの貸し借りはありましたけれど不特定多数の知らない人と貸し借りをするということなんですね。
インターネットが普及したことで出てきた、新しいサービスなんですよね。
もともとは1人の人が所有しているわけなんですけれども、それを不特定多数のいろんな人に使ってもらうことでシェアする形になるということです。
20代、30代の若い人たちを中心に広がっていまして先ほどの部屋だけではなく例えば、車週末しか使わないので平日使いたいという人に使ってもらう。
あるいは遠く離れた実家に帰省するときに座席が空いていてもったいないので、同じ方向に行く人を募って一緒にドライブしていく。
乗せていくんですね。
そういうシェアですか。
自宅に自分が使わない駐車場があって、もったいないので使いたいという人に一日あるいは時間帯で使ってもらうそのほかにも家にあったあまり使わないスポーツ用品やテントや脚立さまざまなものをシェアするという動きが広がっています。
なぜ今こうして広がっているんでしょうか。
1つは経済的な理由があると思います。
無料というケースもあったんですけれども、一日数千円ですとかあるいはガソリン代程度。
それから一日500円とか1000円。
若干の料金を取るケースがあります。
でも一般の料金よりは安いです。
ですから節約できるところは節約したいという人が利用しているんですね。
貸す側はどうですか?貸す側も持っている資産を有効に活用してお小遣い程度でも得ることができれば、ありがたいそういう思いがあると思います。
ただそれだけではないです。
部屋を無料で貸しているという男性が言っていましたけれどもさまざまな国や地域の人たちとシェアで交流することができて楽しい、人生が豊かになると、どっちも動機になっています。
出会いが魅力なんですね。
また困っている人の役に立ててうれしいということで提供する人もいます。
知らない人ですからシェアして盗まれたり壊されたりということも心配です。
借りる側も思ったところと違っていたというのもありますよね。
原則自己責任の世界です。
さまざまな心配はありますよね。
その際に重要になってくるのが安心を得るために重要になってくるのがインターネット上の評価です。
いわば口コミですね。
もともと提供する側、利用する側インターネットのサービスを繰り返し使う人が多いですから評価というのをできるだけいいものにしておきたい。
ということで提供する側は無料で観光地を案内したりいい店に連れて行ったり評価を上げるために一生懸命おもてなしをします。
使う側も問題が起きないようにきれいに使って評価をできるだけいいものにしておくお互いに評価を上げるためにいい意味で気を遣うケースが多いということなんです。
評価が下がると次から利用しにくくなりますからね。
ほかにトラブルが起きた場合補償するサイトもあります。
使いたい場合、どういう点に注意すればいいですか。
貸す側の注意点ですが安易に貸すと違法性を問われるケースがあるということです。
法律に違反する場合があるということですね。
人に部屋や家を貸す場合繰り返しお金を取って人に貸すと事業として旅館を経営していると見なされる可能性があるんです。
その場合本来は旅館業法に基づいた許可を取らないといけませんでも取っていない人が多いんです。
去年5月には外国人観光客を有料で泊めていた人が保健所に何度も指導されていたのにもかかわらず許可を取らなかったということで逮捕されたというケースも起きています。
食事を提供する場合は食品衛生法上の許可実費以上の金を取って繰り返し車で人を運ぶ場合は道路運送法上の許可を取らなければいけないケースがあります。
こうしたことをしないで小遣いを稼いでいると違法性を問われることになりかねないので注意が必要です。
さらに利益を上げていたら当然税金の支払いをしなければいけないケースが出てきます。
一方で、借りる側の注意点は何ですか?違法なサービスを利用していたとしても利用した人が罰せられるわけではないんです。
ただなぜ許可が必要かというとそれは安全や衛生上利用者を守るためなわけです。
ですから利用する側としても許可を取っているのか、違法ではないのか耐震の基準ですとか消防の設備が整っているのか車に乗せてもらうケースでは万一事故が起きた場合保険が下りるのか補償は大丈夫なのかトラブルが起きてしまってからだと個人と個人とのトラブルということで消費生活センターが間に入らないケースが考えられます。
事前に調べておくことが安心につながると思います。
また海外でもこうしたサービスが広がっていて日本人観光客が利用するケースも増えています。
基本は自己責任ですので理解したうえで利用するなら利用することが大事になってくると思います。
伺っていますとちょっと利用するのが怖くなってきました。
ただネットが広がっていますのでシェアの考えというのはこれからも広がっていくなかなか止めるというのは難しいと思います。
考え方を変えるとこれから日本で人口減少、高齢化が進んでいくことを考えると利用できるのに空いている別荘とか家空き駐車場があるそれを有効に使っていくことができるとすると、むだな開発を防ぐことにもつながるという考えがあると思います。
ただそのためには安全や治安への不安を減らしていくことが大前提です。
今後はサイトの運営会社の責任も含めて安心して使える基準や仕組み、ルールを整えていくということも大事になってくると思います。
今井純子解説委員でした。
次回は三輪誠司解説委員とともにお伝えします。
ぜひ、ご覧ください。
2015/04/23(木) 10:05〜10:15
NHK総合1・神戸
くらし☆解説「どうつきあう?“シェア”の社会」[字]
NHK解説委員…今井純子,【司会】岩渕梢
詳細情報
出演者
【出演】NHK解説委員…今井純子,【司会】岩渕梢
ジャンル :
ニュース/報道 – 解説
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
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