助けて!きわめびと「明るく介護をしたい」 2015.04.23


母ちゃんほら。
もし親が認知症になったら…。
あ〜アハハハハ!えいえいえい…。
痛い痛い痛い。
ハゲちゃびん!映画ではちょっと笑えても現実はそうもいきませんよね。
誰ね?12の3と。
こちら大阪で暮らす恩庄町子さん67歳。
認知症になった母親を13年前から介護しています。
母親のマツノさんは今では娘の顔も分からなくなり会話も成り立ちません。
言葉も届かない介護の日々。
でももう一度母親と心を通わせたいと子どもたちは願っています。
その思い承ります。
こんがらがった毎日を解きほぐそう。

(三宅)さあ今日のテーマは親の介護という事ですけども松嶋はどうなんだろう介護の経験なんていうのは。
介護の経験ないの。
周りの人で本当にずっと介護していた人もいないの。
俺の場合はすごく周りにたくさんいるからね。
この年になると。
その当事者としては非常に深刻な問題なんだろうけどもそれをだから…どうしたらいいかっていうのをね。
その気持ちの持ちようをね。
まずはこちらの絵…。
(松嶋)ほんわかしてる。
この中にねそのヒントが隠されているんですよ。
前向きになる。
(松嶋)「母ちゃんに似とる」。
(三宅)前向きになるヒントが?こうやって面白い顔するっていう?今この三宅さんが指したこの方が今回のきわめびと。
(三宅)あっきわめびと。
失礼しました。
ご紹介しましょう。
漫画家岡野雄一さんです。
よろしくお願いします。
岡野さんが暮らしているのは長崎市。
認知症の母親との日々を長崎弁でユーモアたっぷりに描いた漫画が大きな話題となりました。
映画の原作にもなった漫画「ペコロスの母」シリーズ。
「誰かーこん悪もんばー!」。
うまいね。
「母ちゃんホラ!」。
「何やーゆーいちやっかー。
あいやーまた立派にハゲてェ」。
「ハゲてて良かったとシミジミ思った」。
なるほど。
深刻になりがちな認知症介護をゆる〜く捉える岡野さん。
そのモットーは?という事は認知症もそんなに悪い事じゃないと?そうですね。
あの〜何かこう最後のクッションのような感じもするんですね。
いろんな人生経ていろんな苦労もあって最後に何もかも忘れてしもうてよか時間ばひょっとしたらもろうてたかもしれんという。
なるほどそういう考え方をするとまたちょっと変わってくるかもしれないですね。
でもこれ…気になった。
何の事なんですか?えっと…これなんですけど。
(松嶋)タマネギ?西洋タマネギ。
(三宅)西洋タマネギをペコロスという。
八百屋の人が「これに似とらん?似てるよ」って。
(松嶋)アハハハ!「ちっちゃくて頭の形とか似てるよ」って。
「でも食べるとおいしいんだよ」って言われてそげん人間…そんな人間になりたいと。
という事で自称ペコロスです。
あとね…そうですね。
アハハハ。
岡野さん認知症の母親を介護するきょうだいのもとを訪ねました。
初めまして。
いらっしゃい。
岡野さんまずは母親のマツノさんにご挨拶。
面倒見がよくしっかり者だったマツノさんに認知症の症状が現れたのは80歳の頃でした。
記憶力や判断力が低下。
人が変わったような行動をとるようになりました。
3年前にはくも膜下出血も発症。
体が思うように動かなくなり暴れる事はなくなりましたが今度は話をする事ができなくなってしまいました。
そんな母親ともう一度心を通わせられないか。
切なる願いです。
マツノさん。
そこで岡野さんマツノさんの手を取ると…。
こうしていいかな?ありゃ。
(町子)ありゃ。
アハハハ…。
マツノさ〜ん。
アハハハハ。
実はこうすると岡野さんのお母さんは喜んでいたんですって。
そして…。
あ〜。
しゃべりだしはった。
・「きんらんどんすの帯しめながら」
(三宅)右手がちょっと動いてますよ。
・「なぜ泣くのだろ」マツノさんちょっとうれしそう?ほんとほんと。
実はマツノさん食欲は旺盛。
夕食も…。
岡野さんマツノさんからある力を感じ取りました。
外から見えないだけで底力は消えていない。
岡野さん何やら描き始めました。
ふだんあまり表情が変わらないマツノさんですが…岡野さんが描いたのは笑顔のマツノさんでした。
(町子)すごい。
岡野さんにはマツノさんの笑顔が見えていたようです。
う〜ん。
岡野さんはあの時…そうですね。
あの〜おっしゃってましたけどちょっと笑ったような感じしたでしょう。
歌歌ってる時とか頭触ってる時とかね。
そうですそうです。
この笑顔が見えたって事に何かヒントがあるんですかね。
僕は漫画描いた時によくおでこくっつけるっていうのやってたんですよね。
何か知らないけどおでこくっつけてくるんですよ。
で瞳の中見たら緑内障なんですよね。
多分その症状だと思うんですけど四角いものが見えるんですよ。
それを僕は漫画家だから箱と捉えて。
その時に「玉手箱を持ってんだ」みたいな感じ。
玉手箱。
今岡野さんがおっしゃってた玉手箱。
開けたら年取っちゃうじゃないですか。
ご用意してあります。
こちら。
怖い怖い。
これ開けたら。
この番組で怖いのはね…開けて下さい。
(三宅)だからさ何かいかにも引っ張っといてさ重々しく言っててこれだよ。
(三宅)という事はネガティブで開けるとこうなる。
はい。
では松嶋さん2段目を。
よいしょ〜。
松嶋ネガティブ知らないよね。
(松嶋)知らないよ。
いくよ〜。
ジャン!ほら〜!見て下さい。
このたくさんの。
例えばこれ「うれしい」でしょう。
あとはそうそう…。
(松嶋)「愛」もある。
「記憶」もある。
あっやっぱりこういういい事だけじゃなくつらかった事とかももちろん残ってはるんですね。
(三宅)「笑顔」もありますね。
そうなんです。
ペコロス…。
ペコロスがあるじゃない。
岡野さんのお母さんの玉手箱なので当然岡野さんの事も入ってないといけないんです。
僕も最初はほんとネガティブな部分ありましたけど…。
2段目開けたみたいに本当はあるんですね。
(松嶋)でもこういう事って何でみんなこうなっちゃうのやろ。
介護する側は。
やっぱり大体ほらしっかりしてた親ほど認知症になった時に子どもががっくりくる。
「え〜あんだけしっかりしてたのに」って。
それがこういうふうにネガティブに捉えるっていう事になってしまう。
まあ認知症になっちゃった時こうですよね。
ネガティブですよね。
「どうしよう」と。
それをこう変えるためには…。
そうですそうです。
(三宅)どうしたらいいかっていうのを一番知りたいですよね。
岡野さんマツノさんの玉手箱の中を探る秘策を伝授する事に。
岡野さんからのお題は今から考えるとくすっとするようなマツノさんのエピソードを思い出してほしいというもの。
お姉ちゃんの方がしっかりしてんな。
やっぱこういう時ってね。
自然と笑みまでこぼれた町子さんたち。
実はここに岡野さんのねらいがありました。
岡野さんは楽しかった思い出を漫画にしていた時母親の優しさや人柄を改めて感じたといいます。
マツノさんのエピソードたくさん出てきたみたい。
家にいても「お世話になりました。
また遊びに来てね」と言って家を出る。
家じゅうのコンセントを抜いたり毎日同じ調味料を買ってきたり。
びっくりしたけど今考えてみればちょっと笑える思い出にほっこりとした町子さんたちでした。
確かにネタの宝庫っていう感じですよね。
ああいうふうに書いてもらうと。
でね母が入ってた施設に行くと本当にスタッフの人がしゃべるエピソードがもうネタのほんと宝庫です。
それ聞きに行くようなもん。
そうですよね。
「頂き!」みたいな感じで。
エピソードを思い出すっていう事がすごくいい事なんでしょ?そうなんです。
こちら…。
専門用語でエンパワメントというふうにいうんですね。
認知症専門医の松本一生さんによりますとその人の人柄や楽しかった気持ちなどに思いをはせる事で介護への気持ちを前向きにさせると。
写真やビデオを見るとか楽しかった事を思い出すという事が介護を前向きにさせる原動力になるという事なんです。
ですから…マツノさんの思い出話を聞き出した岡野さん。
大きな紙を取り出して…。
ここにエピソードを書くのかなあ。
題材に選んだのはお風呂でのマツノさんのひとコマ。
マツノさん鏡に映った自分をほかの人と思って笑顔で何度も挨拶していたんですって。
さてどんな絵が出来上がるのでしょうか。
すると岡野さんマツノさんの姿を描いたところで手を止めました。
なんとここでバトンタッチ。
町子さんたちにその時の自分の姿を描いてと提案しました。
大切なのは絵をうまく描く事ではなくその時の状況を具体的に思い出す事。
町子さん笑いながら母親に声をかけた自分の姿を絵に描きました。
実はここにも岡野さんのねらいがありました。
続いては絵を描くのが大の苦手という弟の幾広さん。
何かだから…
(拍手)マツノさんが鏡に映った自分に挨拶をしているひとコマ漫画。
かわいらしいマツノさんと大笑いの町子さん。
クールな幾広さん。
笑顔の思い出が浮かび上がりました。
ありがとうございます。
いや楽しそうでしたね。
何かちょっと引いて見るっていうのは大事みたいで。
介護鬱という言葉あるのか知らないけどやっぱり真面目な人ほど鬱になったりするらしいです。
見る方が。
それよりも僕よくプチ親不孝と言ってるんですけど自分の時間は絶対持つ。
見る方が。
とにかくコーヒーでも何でもいいんだけど自分のゆっくりした時間を一日のうちのどれだけでもいいから持ってそれでまた戦闘するというかまた戻ればいい訳だから。
(三宅)そうですよね。
ちょっとだけ自分の時間コーヒー飲む時間とかあるだけで一日の…ねえ。
それに子どもに対しても優しくなれるしね。
それがある事でね。
漫画僕はたまたま描いてますけど漫画描かなくて別の手段ってありますよね。
それに対していろいろコメントもらいますよね。
それでいろいろ人とのつながりで「あっ自分だけじゃないんだ」みたいな事も結構あるみたいです。
それがだからお互いのネタの競争みたいになったら面白いですよね。
「うちなんかこんな事したぞ」。
「え〜うちはもっとすごいぞ」。
(松嶋)「お母さんもっと面白い事してよ」みたいな。
僕はそれあったんですよ。
「もうちょっとやらんかな」みたいな。
やっぱりそうですか。
ただ描く事がよかったんだろうなというのは自分にとってもそうだし親に対しても何か返してるのかなという気はします。
やっぱりまあ親子のやり直しですかね。
また本当の母とのやり直しみたいな感じはありました。
すぐ介護始めた人たちっていうのはまずそこの心境に行くまでにちょっと時間かかりますしね。
すごく大変だと思うんですけども今日のこの番組を見てちょっとヒントにして頂いて少し早めに最後に親と向き合ういい時間にするっていう気持ちになってくれればね。
そうですね。
岡野さんの訪問から2週間後。
町子さんたちはマツノさんのベッドから見える所に笑顔の思い出を飾る事にしました。
2015/04/23(木) 11:05〜11:30
NHK総合1・神戸
助けて!きわめびと「明るく介護をしたい」[字][再]

今回のテーマは「親の介護」。自らの介護経験を、ユーモアあふれる漫画で明るく伝えている漫画家・岡野雄一さんが、前向きに介護に向き合う極意を伝授する!

詳細情報
番組内容
今回のテーマは「親の介護」。認知症の母親を介護するある家族に、自らの介護経験をユーモアあふれる漫画で明るく伝えている漫画家・岡野雄一さんが訪問。前向きに介護に向き合う極意を伝授する!
出演者
【司会】三宅裕司,松嶋尚美,一柳亜矢子,【出演】漫画家…岡野雄一,【語り】本上まなみ

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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