(オープニングテーマ)
(鼻歌)
(木下哲子)ほいっと。
おはよう。
珍しいね。
(木下ともお)なんかワクワクするニオイがしたからさ〜。
あんたのその勘は大したもんだよ。
タケノコの炊き込みご飯か〜。
父さん好きだよね。
(木下君子)おはよう。
あれ?今日何かあったっけ。
父さんのとこ行こうと思って。
えっ?これから?そう。
父さん今日も仕事だろうからさたまにはこっちから行こうと思って。
やった!私たちが向こうに泊まるの?そう。
布団とかあるの?雑魚寝でいいだろう。
ざこねざこね〜!あんた意味分かってないでしょう。
うん!うん!早く支度しなさい。
道路混む前に出るよ。
は〜い。
朝ご飯は?途中でどっか寄るから。
イェ〜イ!君子これも持って!何?父さんの夏物。
父さんとオレのグローブと歯ブラシ靴下と…パンツははいてるからいいな。
えっとあとは…。
ともお早くしな!こんなの向こうで買えばいいじゃない。
この辺のが安いのよ。
(君子)へぇ〜…。
あっ!他には…。
フフフ…オレも気が利くな。
ともお!台所のお握り冷凍庫に入れといて!は〜い。
う〜ん…。
父さんのために味見しよう。
あ〜ん。
一つだけ残してもなぁ…。
あ〜ん…。
(哲子)ともお早くしなってば!は〜い!父さんに連絡して行かなくていいの?いきなり行ってびっくりさせるのよ。
びっくりどっきりびっくり〜。
大丈夫かな突然行って。
面白いじゃない。
うんうん!
(君子)うわっ混んでるね。
(哲子)連休だからね〜。
出るのちょっと遅かったかな。
ともおがもたもたしてるからよ!う〜ん…。
ああ〜っ!トランプ忘れた!そんな事で大声出さないでよびっくりするじゃない。
取りに戻ってよ!無理だよ。
くそ〜せめてゲートの手前で思い出してたら…。
無理だよ。
うわ〜ん…。
(ドアを開ける音)父さ〜ん!まだ仕事だって。
きたね〜!
(哲子)まずは掃除だね。
荷物は?あとで降ろす。
さあ手伝って。
待ちなさい!ああっ…。
オレ忙しいから。
何でよ?父さんが帰ってくるまでにトランプ作らなくちゃ。
あんたはもう…。
なんかわびしい生活してるね〜。
ハラへった〜。
父さん遅いね〜。
携帯鳴らしてみれば?そうだね。
さすがにもう仕事終わっただろうからね。
うん?
(哲子)ありゃ父さんだ。
父さん?もしもし?ちょっと今どこにいるの?
(木下鉄雄)家だよ。
えっ?家って…どこの家よ?
(鉄雄)家って…そりゃ…家だよ。
えっもしかして…。
(鉄雄)団地だよ。
えっ団地!?
(鉄雄)びっくりさせようと思って連絡せずに帰ってきたんだけど…。
ええっ?じゃあお前たちオレのアパートにいるのか?ハハハ…同じ事を考えていたのか擦れ違いだな。
笑い事じゃないわよ。
いつもはなかなか帰ってこれないくせに!あしたはこっちで仕事があるせいもあってな…。
(哲子)え?あした仕事なの?
(鉄雄)ああ。
じゃああしたも時間ないのね。
(鉄雄)そうだな仕事終わったらまっすぐそっちへ戻らないと。
はぁ〜っ…。
(鉄雄)もしもし聞いてるか?なあお前ら今から帰ってこないか?
(哲子)バカ言わないでクタクタなのに…。
そっちこそ最終の新幹線間に合うんじゃない?だからあしたは仕事だって言ってるだろ…。
私だって毎日家事あるわよ!ど…どうするの?ここに泊まるに決まってるでしょう。
でも…。
ひぃ〜っ…。
さあ食べよ。
ガンガン食べよ。
(君子)父さんおなかすかしてるんじゃないかな。
大丈夫だよ子供じゃないんだから。
そうだ冷凍庫にお握り入れてきたんでしょ?ああっ!ううっ…。
(君子)あんたもしかして…。
ええ〜ん…!
(君子)食べたな…。
父さんごめんうあああ…。
いいよもう。
あんたが悪いわけじゃないよ。
ううっ…。
あっ!私があげた写真立てだ!何も入ってない…。
私たちの写真持ってるはずなのにね。
薄情なんだよ父さんは。
ともお早く食べなさい。
早く食べてもう寝るよ。
う〜ん…。
あんたはもう…。
う〜ん…。
はぁ…。
う〜ん…。
あっ!う〜ん…。
あっ。
ともおどこ乗っかってんのよ。
あっ?母さん起きて!何だい。
危ないだろともお。
ホラホラホラホラ!あんなとこに貼ってる。
あそこなら寝る時いやでも目に入るもんね。
うん。
昼ごろ出るよ。
(鉄雄)そうか。
ところでトイレットペーパーの買い置きどこにある?トイレの棚にあるでしょう?
(鉄雄)見当たらないんだよな。
ホルダーについてる分じゃ足りないの?
(鉄雄)ついてないんだよ。
どうしてそんな事に…。
代わって!代わって!お前の仕業か。
オレオレ!
(鉄雄)おおともおおはよう!父さんのためにトイレットペーパー全部持って来たよ。
(鉄雄)そ…そうかありがとう。
父さんとトランプとか野球したかったのに…。
(鉄雄)そうか…すまんな…。
せめて父さんだけでもトランプやってよ!そうか。
うん。
分かったよ。
父さんあのさこっちに戻ったらさ冷凍庫の中見てみて。
冷凍庫?父さんの好きな物入れといたから。
(鉄雄)それは楽しみだ。
じゃあ切るよ。
これから姉ちゃんと一緒に一仕事するから忙しいんだ。
(鉄雄)仕事?偉いな。
母さんの言う事ちゃんと聞くんだぞ。
分かってる!えいっ!うっ…。
う〜んこっちがいいかな?あ〜っ危ないから動くな。
(哲子)忘れ物ないね?うん。
ともおちゃんと鍵閉めるんだよ。
は〜い!フフ…。
フフフ…。
ひょっとしたら父さんまだいるかも。
今日仕事って言ったろ。
びっくりさせるために家で隠れてるかも!諦めの悪いやつだね〜。
ただいま父さん!父さん!残念。
うえ〜ん!大体父さんも母さんもバカだ。
何で連絡取って確かめないんだよ。
たまにしか会えないのにびっくりさせる必要ないだろ。
父さん一人でさみしかっただろうな…。
おおっ!父さんすごいよ!うん?父さん一人でさみしかったろうな…。
うわっ!でかいの発見!フフ〜ン…。
あ〜ん。
(吉本雅人)こっちも見っけ!こっちもまた見っけ!ここにも見っけっけ。
こいつもでかいぞ!ここにも!ここにも!お〜っ!ここにも!あらかた食い尽くしちゃったな〜。
うん。
あしたはもっと奥行くか。
おう。
じゃああしたの放課後坂の下で待ち合せな。
お前この場所誰にも言うなよ。
分かってるよ。
ケリ子とかに見つかったら一日でハゲ山になるぞ。
ううっ…ケリ子か!
(鎌倉景子)ゲフ〜ッ!やべぇ…。
どんな想像してんだよ。
それじゃ下まで競争な!あっきたね〜ぞ!先に走るのなしだろ〜っ!
(坂上)頑張ってメロス!ああっ?知り合いか?ううん。
う〜ん…。
吉本のやつ来ないな…。
あ〜も〜!オレ一人で全部食ってやるからな。
木下何してんの?息。
バカじゃないの。
ハッハッハッハッ…。
あっ?こんちは。
こんにちは。
フフ…。
あの人暇そうだったな。
フフフ…。
「坂の上」で「坂上」か。
へぇ〜。
え〜と…。
(チャイム)
(坂上)「は〜い」。
うん?ひっ!はいはいお待たせ。
あっ…。
あ…あの〜。
ああっ何これ。
くれるの?うんあんまりおいしくないけど。
おいしくないのに食べてるんだ。
甘いからとりあえず食べるの。
ふ〜ん。
本当だ!クサイチゴってこんな味がするんだ。
え?これ野イチゴじゃないの?本当の名前はクサイチゴなのよ。
へ〜おねえさん物知りだね。
でも食べたの初めてだよ。
ありがとね。
メロスのおかげでクサイチゴ食べられた。
え?メロスって何?「走れメロス」ってお話のメロスよ。
友達を助けるために血ヘド吐いて走るの。
血ヘド吐いて走る…。
へ〜。
その本貸してあげようか?私の部屋においで。
うん!あっ…。
おねえさん足悪いの?足というか…体全体かな。
学校にもなかなか行けなくて18だけどまだ高1なんだ。
おお〜っ!これ全部読んだの?うん。
宝物よ。
え〜と確かこの辺に…。
あっあったあった!ほらこれ「走れメロス」貸してあげる。
あっ…どどうも。
ああちょっと待って。
そっか。
クサイチゴ食べてたからメロスの口のまわり赤かったんだ。
血ヘド吐きながら走っているのかと思っちゃった。
まさか〜。
だよね〜。
(笑い声)じゃあね〜。
(テレビ)ともおはテレビも見ないで何してるんだい?なんか本読んでるよ。
本?漫画じゃなくて?うん。
心配だね。
アハハハハハ!心の声こんな偉人がいたとは…。
あら切れてたんだ。
ともお牛乳買ってきてくれない?走って?歩きでも自転車でもいいよ。
走って行ってくる!う…うん。
ねえオレ血ヘド吐くくらい走って買ってくるから!
(哲子)分かったよ!ウオ〜ッ!あ吉本そういやお前に貸してたよな。
何を?「走れメロス」!あっ!うん。
吉本から借りたよ。
でそのあと…。
(菊川みつお)オレはよしのぶに貸したよ。
(吉田由伸)う〜ん…。
どうしたっけなあれ…。
思い出せよ!誰かに貸したんだよな〜。
(景子の母)あらやだおしょうゆ買い忘れちゃった。
景子買ってきてくれる?走って?1リットルのやつね。
血ヘド吐くまで走って買ってくるわ!
(2人)あ〜っ!あいつだ〜!ケリ子〜!うん?「走れメロス」読んだよな?あああの本ねあんたのだったの。
借り物なんだ返してくれよ。
…ってか坂の上のおねえさんの。
うっ…実はさ…。
なくした?多分。
え〜とええと…ちょっと来い!えっ?どこ行くのよ?坂の上のおねえさんに謝る。
何で私まで…。
なくしたのお前だろ!ただの本でもあのおねえさんにとっては宝物なんだぞ。
フンッ!大体また貸しするあんたがいけないのよ!オレ?それに何で走ってんのよ!メロスは常に走ってんだよ!ウオ〜ッいっちば〜ん!ケリ子の負け!えっ?あ〜っ逃げやがったな!
(坂上)メロスじゃない。
えっ?
(坂上)本面白かった?うん…。
自分でも走ってる気分になった?うん。
どこが一番面白かった?え〜っと…。
メロスが急いで帰って走ってくる時犬を蹴っ飛ばすところ。
そこか〜。
おねえさんも本読んで走り回ったりする気分とか味わうの?う〜んそうだね。
走り回ったりした事ないしいまいち分からないかな。
本とか写真とかで知ってても実際に体験してない事ばかりだからね。
あまり出歩かないの?この家坂の上にあるじゃない?私坂苦手なんだ。
上るのはいいけど下りるのがね…。
もっと平らな所に住めばいいのに。
わざわざ親が私のためにここに家を建てたの。
見晴らしがいいから飽きないだろって。
あ…あの…実はその…借りてた本…。
あら?誰か走ってくる。
女の子だ。
誰かしら?ケリ子だ!友達?
(景子)ハァハァハァ…。
は…はじめまして。
いらっしゃい。
あの…これを…ジュースこぼしちゃったの…だから…。
お前ウソついてたのかよ?あなた走って持ってきてくれたのね。
ありがとね。
ううっ…。
お前が悪い!謝れよな!今謝ってるでしょ!そうだ。
悪いのはお前だもん!私帰る!さよなら。
おい!何怒ってんだあいつ自分が悪いのに。
いいやメロス悪いのはあなたよ。
え?あの子あなたのために怒られる覚悟でこの本を届けに来てくれたんでしょう。
だってあいつが…。
あっ…。
見損なったわメロス。
友達にあんな事言うなんて。
と…友達じゃないもん!そう。
じゃあ私たちも友達じゃないわね。
それじゃあね。
えっ?
(ドアが閉まる音)何だよ…。
オレが悪者かよ…。
あっ。
よう。
今からおねえさんの所に行くの。
坂の上の?それ何?ママが焼いてくれたケーキ。
本汚した事話したらこれ持ってちゃんと謝りに行けって…。
お前そういうの親に相談するんだな。
何よ!お前のせいであのおねえさんから絶交されたんだぞ!あの人ちょっと変わってるけどもっと話したかったのに!クサイチゴももうなかったし…。
一緒に来なよ!なあ「走れメロス」のどこが一番面白かった?メロスが犬蹴るところ。
お前もか〜。
(エンディングテーマ)「団地ともお」お楽しみに!\2015/04/23(木) 12:30〜12:55
NHKEテレ1大阪
アニメ 団地ともお・選「連休にして父を想(おも)うともお」ほか[字]
「連休にして父を想(おも)うともお/あの坂を登っていくともお」
詳細情報
番組内容
▽「連休にして父を想うともお」:連休を利用して、父・鉄雄の単身赴任先に遊びに行くことにした木下家。鉄雄の好物の炊き込みご飯のおにぎりと遊び道具を持ってテンションがあがるともおだったが… ▽「あの坂を登っていくともお」:野イチゴの茂みを見つけたともおたち。そこに向かう坂道にある家から、知らないお姉さんに手を振られる。気になったともおが翌日、野イチゴを持ってお姉さんの家を訪ねると…
出演者
【声】三瓶由布子,利根健太朗,坂本千夏,牧野由依,田村睦心,武田華,生天目仁美,藤村歩,能登麻美子,中嶋ヒロ,田中あいみ
原作・脚本
【原作】小田扉,【脚本】山田隆司,あべ美佳
監督・演出
【監督】渡辺歩
音楽
【音楽】長谷川智樹
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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