プラチナエイジ #19【愛に走る60歳の逃避行】 2015.04.23


(医師)先日あらためて細かい検査をしました。
その結果ご主人の病気はアルツハイマー型認知症であることが分かりました。
ご存じだと思いますがアルツハイマー型認知症は脳の萎縮によって起こる病気です。
(医師)残念ですが現代の医学では完治させる治療法はありません。
病気の進行は個人差があります。
人によっては10年近くほぼ現状のままで生活できてる人がいます。
諦めることなく希望を持って治療しましょう。
今後の治療方法についてご説明いたします。
(美咲)あっ。
お邪魔してます。
(時枝)ちょうどよかったわ。
今おみえになったの。
(美咲)突然すみません。
仕事で鎌倉まで来たものでちょっとご挨拶に。
(香織)いいえ。
(美咲)今お母さまに母と伊佐山さんのこと話していただいてたとこなんです。
(美咲)驚きました。
母がお母さまとお会いしてたなんて。
(時枝)驚いたのは私の方よ。
この前あなたがここへ来たときドキッとしたわよ。
あなた映子さんに生き写しなんだもの。
伊佐山さんもそうおっしゃってました。
(香織)あのう。
私はご遠慮した方が。
(美咲)すみません。
そんなつもりじゃ…。
(時枝)ああ。
いいのよ。
香織さんにも聞いてほしい話なんだから。
さあ。
(香織)はい。
(時枝)お母さんにはホントに申し訳ないことしたわ。
でも母親としては当然の選択だったの。
晃司には何としても司法試験に受かってほしかったの。
だから別れてほしいってお願いしたのよ。
それで母は?
(時枝)絶対に別れたくないって。
何度頼んでも答えは同じだった。
(時枝)でも最後には晃司にとって何が幸せなのか…。
自分が晃司の足を引っ張ってはいけないって身を引いてくださったのよ。
知らなかったです。
そんな話があったなんて。
母は亡くなる直前まで伊佐山さんを愛してたんです。
(時枝)お母さんにはホントに悪いことしたわ。
でも遠い昔の話よね。
息子だってもう60ですもの。
全て時効よね?
(美咲)はい。
あなたのお母さんはホントに晃司さんのこと愛していたのかしら?
(美咲)えっ?ごめんなさい。
(時枝)香織さん。
それどういう意味?いえ。
どうして晃司さんの前から姿を消したのかと思って。
ホントに愛してるならそう簡単には…。
(時枝)だからそれは晃司の幸せを思って。
母はそういう人なんです。
そういう人?この前母の遺品から神社のお守りが出てきたんです。
母と伊佐山さんが暮らしてたアパートの近くにあった神社のお守りです。
お守り?
(美咲)学業成就のお守りです。
学業成就?
(美咲)別れてしまって伊佐山さんに渡せなかったけど。
伊佐山さんが司法試験に合格するようにずーっと持ってたんです。
ホントですよ。
そのお守り伊佐山さんが大切に持っててくれてますから。
主人が?仕事のかばんに大切そうにしまってました。
(純一)フゥ。
引っ掛かるよなぁ。
(智恵子)何が?
(純一)さっきの医者の話。
(智恵子)えっ?
(純一)人によっては10年進行しないで生きた人もいるって。
(智恵子)うん。
(純一)あれ明らかに10年って特別な言い方だったろ?
(智恵子)特別?
(純一)例えばさ電器屋で買ったトースターがね普通は2〜3年で壊れちゃうんだけど使い方によっちゃ10年使った人がいるみたいな。
(智恵子)純ちゃん…。
(純一)普通はすぐ死んじゃうけどうまくいけば10年生きられる。
俺にはそう聞こえたんだよね。
(智恵子)何弱気なこと言ってるの。
純ちゃんらしくない。
(純一)覚悟はできてたんだけど。
うーん。
やっぱこたえるわ。
(智恵子)お医者さまも言ってたでしょ?この病気には進行に個人差があるって。
(純一)うん。
(智恵子)今からしっかり治療しておけば大丈夫だから。
純ちゃん頑張ろう。
(純一)フフフ。
うん。
私は信じてるんだよ。
純ちゃんは絶対大丈夫。
20年たっても30年たっても純ちゃんは純ちゃんのままだから。
ぽんこつトースターだって何だって私付いてるから。
はい。
ねっ?
(純一)うん。
(美咲)伊佐山さんのお母さん。
怖い人ですね。
えっ?
(美咲)息子の彼女と会って別れさせちゃうなんて普通はできませんよ。
色々考えちゃいました。
もし母がそれでも別れなかったらどうなってたんだろうって。
もちろん私はこの世に生まれてこなかったわけだし。
奥さんだってこの台所でご飯つくることはなかったんですよ。
そうね。
お母さんがやってたことを伊佐山さんが知ってたらどうしたでしょうね?それでも母と別れなかったかなぁ?それともお母さんの言うとおりにしたかなぁ?どうかしらね。
どうぞ。
あっ。
奥さんどっちだと思います?そうね。
映子さんとお母さんの間を行ったり来たりしてどっちかが折れるまで自分の答えを出さなかったんじゃないのかしら。
折れなかった方にいく?そういう人だからあの人は。
なるほどね。
それで?えっ?ここに来た用は何かしら?あっ。
ですから仕事で鎌倉に来た…。
いいのよ。
はっきり言って。
じゃあ言っちゃいますね。
どうぞ。
伊佐山さんと別れていただけませんか?もう気付いてるんでしょ?伊佐山さんと私愛し合ってます。
電車が事故で動かなかった夜私伊佐山さんと一緒にいました。
東京の事務所で夜を明かしました。
2人で。
困ったわね。
主人は何もなかったって言ってたわよ。
あなたと話をしてただけだって。
もうあなたと会わないってそうも言ってた。
男の人はみんなそう言うわ。
そうね。
そう言うわね。
私に下さい。
伊佐山さんを。
主人がどっちにいくか。
それ私が決めることじゃないです。
あの人が決めることです。
つまり私と奥さんの折れなかった方にいくっていうことですよね?そういうことね。

(森山)香織さん。
晩のおかず多めにつくったんで持ってきました。
(森山)どうも。
熱どうですか?もう完全に下がりました。
そう。
よかった。
どうかしたんですか?あっ。
これ冷蔵庫入れときます。
何かあった?ご飯炊いときますね…。
香織さん。

(翔也)失礼します。
(店長)来てるぞ。
(翔也)カズ。
(翔也)来てくれたんですね。
(和子)うん。
(翔也)どうしたの?元気ないね。
(和子)あっ。
(和子)10万円あるわ。
今日はこれで。
(和子)シャンパンタワーはできないの。
(翔也)分かりました。

(店長)いらっしゃいませ。
(一同)いらっしゃいませ。
とうとう私ぶちまけちゃった。
(翔也)うん?翔也君のこと。
(翔也)俺のこと?バレちゃったのよ。
旦那に。
うちに来たことまで。
だから旦那に言ってやったの。
これからは私の好きにさせてもらいますって。
何かすっきりしちゃった。
えっ?いいでしょ?今から?そう。
でも…。
いいから。
俺の言うとおりにして。
このままトイレに行って。
うん。
(翔也)カズ。
行こう。
えっ?どこに行くの?いいから前を向いて。
でも…。
俺から離れちゃ駄目だよ。
ええ。

(店長)おい!翔也!
(翔也)走って。
えっ?
(店長)ふざけんじゃねえぞおい。
どけよ。
おい。
大丈夫?ええ。
行こうか。
うん。
えっ。
えっ?いや。
あっ…。
いや。
ちょっと。
ちょっと…。
ちょっと待って。
いや…。
ちょっと。
翔也君。
ちょっと。
ちょっと待って。
(翔也)もう大丈夫だ。
あっ。
いや…。
私こういうのはいいの。
こういうのって?だからつまり…。
そりゃあのう。
骨まで溶けるようなテキーラみたいなキスは…。
えっ?このお金は受け取れないから。
いいのよこれは。
家じゅうの金かき集めてきましたってこの金に書いてある。
でもこんなことしたらお店に…。
いいんだ。
店はもう辞めるから。
辞める?カズに無理させちゃうから。
無理なんかじゃないわ。
私は翔也君を応援したくて…。
もういいんだ。
カズの気持ちはホントにうれしかった。
翔也君。
だから最後のお願い聞いてくれる?えっ?座って。
お願い。
来て。
ホントに1回きりよ。
うん。
ああー。
うん…。
いい気持ち。
ああ。
上手ねぇ翔也君。
小さいときいつも母さんの肩もみしてたから。
そう。
カズが店に来たときマジでドキッとしたんだ。
母さんにそっくりだったから。
えっ?もう生き返ったのかと思ったぐらい。
えっ?だからいつもカズが店に来てくれるの待ってたんだ。
嘘。
家出して最期まで会えなかったから。
翔也君。
もしかして…?一度言わせてもらってもいい?えっ?母さん。
えっ!?心配かけてごめん。
あなた私のことずっとお母さんだと思ってたのね?うん。
そう。
そうなのね?うん。
バカだ。
私。

(晃司)今日何か変わったことあった?別に。
(晃司)そう。
(時枝)あっ。
そういえば美咲さんみえたわ。
(晃司)えっ?
(時枝)ねっ?香織さん。
そういえば。
(晃司)へえー。
何の用だったの?
(時枝)何だか仕事で近くまで来たからって。
そう。
それだけ?
(時枝)それだけですよ。
ねっ?香織さん。
ええ。
そう。

(吾郎)ホストのところに行ったのか?ええ。
あれほど行くなって言ったのに。
それでも行ったんだな?私も言ったはずです。
これからは私の好きにやらせてもらいますって。
男を金で買うようなまねして。
お前恥ずかしくないのか?彼はお金なんて受け取らなかったわ。
ほら。
お金じゃないのよ。
彼とは。
そんなんじゃなくて。
そんなんじゃなくて…。
優しいのよ私に。
いつからそんな色ぼけになっちゃったんだ?和子。
なあ?和子。
色ぼけのどこが悪いのよ?今日だってホテルに行ったわ。
新宿のラブホテルよ。
何?翔也君優しかったわ。
キスしたの。
そうよ。
骨まで溶けるようなテキーラみたいなキスよ。
ああっ。
ああ…。
俺の手は何てことをしてしまったんだ。
これ。
くっ。
ちゃんと計画どおりにやってきたじゃないかよ。
俺たちの老後はこんなはずじゃなかっただろ!私だってこんなはずじゃなかったわよ!バカみたい。
《「アルツハイマー型認知症は進行性の脳疾患で記憶や思考能力がゆっくりと障害を来し最終的には日常生活の最も単純な作業を行う能力さえも失われる病気である」》《「人によっては治療により症状の悪化を抑えることができる場合もあるが現在のところこの深刻な疾患に対する治療法は見つかっていない」》・
(すすり泣く声)2015/04/23(木) 13:25〜13:55
関西テレビ1
プラチナエイジ #19[字][デ]【愛に走る60歳の逃避行】

和子(宮崎美子)は貯金の使い込みが夫にばれ、香織(榊原郁恵)は森山(谷田歩)の意外な誘いに動揺。智恵子(池上季実子)は様子のおかしい夫を心配し、気持ちがふさぐ…

詳細情報
番組内容
 純一(春田純一)の病名がアルツハイマー型認知症だとハッキリする。智恵子(池上季実子)も純一も覚悟していたこととは言え、衝撃を受ける。智恵子は元気を装い、夫を励ますが、1人になると暗たんたる気持ちになる。
 香織(榊原郁恵)が家に帰ってくると、美咲(ちすん)が時枝(長内美那子)とお茶を飲んでいた。笑顔の裏でそれぞれの心に刃を持ったような会話が繰り広げられる。
番組内容2
香織は美咲に今日ここに来た理由を問う。すると美咲は…。美咲の帰ったあと、自分の気持ちを制御できない香織はつい森山(谷田歩)の家へ足が向かってしまう。
 今後は自分の思い通りに生きると吾郎(中本賢)に宣言した和子(宮崎美子)が再び翔也(小林豊)のいるホストクラブへ。和子をとびきりの笑顔で迎える翔也だが、和子が差し出したお札を見て…。
出演者
伊佐山香織:榊原郁恵
速水智恵子:池上季実子
岩村和子:宮崎美子
速水純一:春田純一
岩村吾郎:中本 賢
伊佐山晃司:宅麻 伸
スタッフ
原作・脚本:清水有生
演出:阿部雄一
プロデュース:市野直親(東海テレビ)
浦井孝行(国際放映)
河角直樹(国際放映)
音楽:佐藤舞希子
主題歌:郷ひろみ「100の願い」(ソニー・ミュージックレコーズ)
制作著作:国際放映
制作:東海テレビ
ご案内
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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