(喊声)
(竹)
関ヶ原の戦いの後世は徳川様の天下へと変わりつつありました。
前田利家様の甥の前田慶次様は上杉様の領国米沢で今は亡き石田三成様のお子を育てておられました
(慶次)命…命だ。
苦しみの無い庵無苦庵にございます。
こちらが石田三成様の忘れ形見の新九郎様。
この秘密を知っているのは慶次様と私竹だけでございます。
そして金沢からやって来られた慶次様の下のお子の佐乃様
(佐乃)兄上。
お手合わせを願います。
(新九郎)佐乃殿そのいでたちは…。
朝の薙刀の稽古は私の習いにございます。
は?旅の間稽古もできず体がなまっておりますが手加減は無用にございます。
そんなおなご相手に…。
見くびられますな。
きえ〜っ!ちょっといきなりとは…。
きえ〜っ!
お二人は私のとっさの思いつきでとりあえず腹違いの兄と妹という事になっております
きえ〜っ!
そしてこちらが慶次様。
ご趣味はたくさんお持ちですが朝餉を作るのもその一つにございます
あ〜今日の大根飯もうまく炊けてますよ皆さん。
はいそのようで。
これはもう少し。
(よね)すんげえ強えんだな佐乃様は。
あっ!ああ…新九郎様やられてなさる。
佐乃様はなかなかの腕前になられました。
それはそうでしょう。
あの女房殿に鍛えられているんだから。
(美津)きえ〜っ!
その奥方様のいらっしゃる金沢
華相手を致せ。
はい母上。
まいります。
遠慮せずどこからでもかかってまいれ。
きえ〜っ!きえ〜っ!では金沢でも父上が朝餉の支度を?はい。
母上は料理が不得手にございますゆえ。
そうだったな。
いや女房殿は味に疎いところがあってなそれに下ごしらえのひと手間を省くところがいかん。
ハッハッハッハ!佐乃ここだけの話ぞ。
母上も姉上も父上の料理が恋しいといつも申しておりました。
ですから一日も早く金沢へお戻り願えませんと。
はいはい。
「はいはい」とこちらに来てからいつもそのようなお返事ばかり。
真面目に考えて下さってるのでございますか?はいはい。
父上!娘にもなま返事ばかりでだらしない。
何?お前こそ何だ今朝の稽古は。
佐乃にやられっ放しじゃないか。
ですがおなご相手には…。
兄上。
兄上は脇が甘うございます。
あれではたやすく打ち込まれて斬られてしまいます。
もっと真剣に稽古なさいませ。
前田家のご長男として恥ずかしゅうございます。
言われっ放しだ。
ヘッヘッヘッヘッヘ。
で旦那様奥方様からの文には何と?え?戻ってくるようにときつく書かれていたはずでございます。
あの…母上様たちは今は金沢でどのようにお暮らしなのです?旦那様のご親戚前田善兵衛様のお屋敷の離れにお住まいにございます。
善兵衛様はそれはよいお方で…。
父上が米沢に来られてからもずっと私たちの面倒を見て下さっているのです。
どうだ?慶次殿をそろそろこちらに呼び戻し親子そろって暮らしては。
はい。
のんびりと隠居をすればよいとわしが申しておると伝えてくれぬか?ありがたきお言葉。
では早速文を…。
いやそれでは心もとのうございますゆえ誰か迎えの者をやらねば。
うむそれがよい。
はい。
それで私がお迎えに参ったのでございます。
まことに前田殿には世話になりっ放しだ。
感謝せねば。
のう。
そういう事を言ってるのではございません。
是非一緒にお帰り下さいと申し上げてるのでございます。
はいはい。
おっ!この笹たけのこ味がようしみとる。
佐乃食べたか?うまいぞ。
じゃあ出かけてくるとする。
あそのままそのまま。
父上はどちらへ?それが…ああして毎日ぶらりと出かけお城には月に1度顔を出すだけで。
月に1度?まさかそれだけ?それがそれだけで…。
(一左衛門)ほっほっほっ…。
(あくび)ごめんくだされ。
うん?前田様おられましたか。
安部殿どうかなさいました?それが大変な事に。
借金を頼みに越後屋へ?
(一左衛門)はい。
ほう。
それが越後屋の態度が急に変わりまして金子を用立ててはくれんのです。
(一左衛門)お主も知っておろう。
将軍家からのご下命により江戸城の石垣の修復をせねばならんのだ。
今までどおり用立ててはくれぬか?そう言われましてもこれまでのお貸しした分もまだお返し下さってはおりません。
必ず返す!越後屋頼む。
これこのとおり!
(越後屋)吾助!
(吾助)は〜い。
もっと強く!あっはい!でしたら…。
(そろばんをはじく音)これぐらいの利息は頂きませんと。
えっ!とはいえ長いつきあいもございます。
今回は2百両ほどでご勘弁を。
5百両とは言わぬ。
3…3百両…3百両!ハッハ…。
なんとかならぬのか…。
(一左衛門)あれはきっと裏で何かあるに違いありません。
「何か」ねぇ…。
実は借財している金子の一部が安田様に流れているといううわさもございます。
ほう。
与板組の中にはその動かぬ証しをつかんでやろうとする動きもございます。
ほう。
うん証しねぇ。
うん。
しかたないであろう。
越後屋がそう申すのであれば。
ですが江戸城の石垣の修復の資金は…。
ほかの商人をあたるしか手はあるまい。
では越後屋の言い分をのまれると?くどい。
ほかから集めるしか手はなかろう。
よいな?ふ〜む…。
ただいま戻りました。
(2人)お帰りなさいませ。
はい頂き物です。
まあ立派な里芋!早速今夜頂きましょう。
父上は?何やらお城であったようにございます。
(鐘の音)勘定方で何かもめ事でもあったのか?
(勝之進)どうしてだ?いやちょっと…。
全て江戸の徳川様の言いなりになってばかりいるからだ。
お年寄衆が弱腰すぎるのだ。
戦を恐れては何もできない。
そんな話が城中で出ているのか?ああ。
大戦は終わったとはいえ大坂には豊臣秀頼公がおわす。
このままで済むはずがない。
あ〜じれったいのう!俺も早く出仕してじかにそのような話に加わりたい。
早く城へ上がれ。
分かっておる。
なのにあの親父がまだ認めてくれんのだ。
(鐘の音)お父上は今日もまた碁か?稽古をつけぬ師範など聞いた事もない。
本当は強いと聞いてるがまことか?牢人と果たし合いをして勝ったと聞いたぞ。
まことか?いやそれは…。
みんな集まれ!
(一同)はい!本日より前田様に代わってお前たちの稽古をつける事になった北川次右衛門である。
よろしく頼む。
あの男だ。
え?父上と果たし合いをした牢人。
ではその相手を代わりの師範代に?
(次右衛門)何をしておる!早速稽古を始めるぞ!
(一同)はい…。
(次右衛門)声が小さい!
(一同)はい!片づけろ!はい!違う!1人ずつかかってこい!
(一同)はい!はあっ!でや〜っ!
(掛け声)
(天徳)よいお人を見つけましたな。
はい。
私よりよほど向いております。
ところで…前田殿はどうお考えですかな?何をですか?上杉家のこれからの事です。
私は政などは…。
ハッハッハ。
ですがご家中でもお考えが分かれていらっしゃるとの事。
穏健派の与板組の皆様は江戸の将軍家に従うべきだとおっしゃっておられるが武闘派の馬廻組はいま一度謙信公以来の武勇を天下に示したいお考えとか。
その勇ましい馬廻組の旗頭が勘定頭の安田様とか。
和尚…いい手どうです?これ。
うん挟み撃ちか…。
うん。
(掛け声)よし!本日の稽古ここまで!
(一同)ありがとうございました。
強い…。
ああ。
父上は本当に勝ったのか?誰だ?あの娘は。
あ…。
知ってるのか?いやその…。
城下では見ぬ顔だな。
なんと愛らしい。
父上!やはりそのような事を。
あ佐乃。
兄上の言ったとおりでございます。
新九郎のやつ告げ口など…。
全く!父上。
父上は上杉様から禄を頂いている身。
その御恩があるから金沢にお戻りになれぬのかと思っておりました。
ですがこのような隠居同然のような暮らしをされているのならどうして金沢にお戻りになられませぬ?どうかなさいました?腹の具合が…。
ちょっと厠へ。
父上!父上またお逃げですか!?父上とは…あなたは前田殿のご息女かな?はい。
佐乃と申します。
ほ〜う前田殿に新九郎殿のほかにかような美しい娘御がおられるとは知りませなんだ。
新九郎ではお前の妹か?あんな妹がいたとはのう。
是非紹介してくれ。
俺にも頼む。
俺にも。
ああ…。
年はいくつだ?果たし合いの相手を師範代に?ええ。
それはいい事をなさいました。
ヘヘッ…。
ゆうべはお帰りになったあと馬廻組の皆さんが大勢来られて大変でした。
うん。
皆さんご不満がおありのご様子で。
ほう。
上杉様は越後から会津米沢と御料地替えとなり石高も4分の1に減らされ今また徳川様からは無理難題を押しつけられているとか。
このままでは戦支度をするしかないとか。
きな臭い話だ。
でも皆さんの話を聞いていると本当は越後に帰りたいだけなんじゃないかと。
ほう?越後は上杉謙信公の武勇と栄華を極めたよき思い出の地ですから帰りたいお気持ちは私にもよ〜く分かります。
雪夜さんふるさとは恋しい恋しいもの。
皆さんにとって越後の地は父祖代々の地。
身内や親しい方々の墓もあるでしょうし。
ねえ?はい。
フッフ…。
・聞き捨てならねえ!・まあまあまあ…。
・これ以上はお貸しできません。
そんな大声出さなくとも…。
いや許せませぬ安部様!我らの弱みにつけ込んでそのような横柄な物言いは許せぬ!そうおっしゃられましても…。
(雪夜)どうされたのです?おやめ下さい。
あ〜女将騒ぎ立てしてすまぬ。
(井筒屋)私どもは商人。
もちろん上杉様の御恩は大事なれど銭もうけが仕事にございます。
何だその物言い!?そろいもそろって!貸し渋りなど許さん!いやいやいや!待て待て!そこまでにしませんか?皆さん。
あ〜前田様。
やあ安部殿。
ハッハ。
ここは楽しくお酒を頂く所。
のう?女将。
ええ。
前田様の言うとおり!お二方それでもと言うなら私がお相手を。
(越後屋)前田様ありがとうございます。
いやいや。
それでは。
あっお待ち下さい。
あの与板組のお方たちは今上杉様にとって何が一番大切なのか何も分かってはおられません。
前田様はよくお分かりかと…。
このお礼は必ず。
女将さんもう大丈夫。
ごめん。
ほい!飲み直し飲み直し!アッハッハッハ!父の料理もいいですが私は竹の料理が好きです。
特にこの里芋は子どもの頃からの大好物。
佐乃殿はいかがですか?兄上「殿」はおかしいのでは?私は妹にございます。
それはそうですが…。
新九郎様は遠慮していらっしゃるんです。
遠慮?佐乃様が本妻のお子で新九郎様は側女のですから。
それは兄上のせいではありません。
全ては父上のだらしなさから来ている事。
兄上これからは私を佐乃とお呼び下さい。
…はい。
ではそのように。
それでその父上はどうしたのです?夕餉に戻ってこられぬのは。
また柳町か。
新九郎様!柳町とは?あ…。
「遊びせんとや生まれけむ戯れせんとや生まれ」…。
ヒック!ヒック!何をしてるんですか?こんな所で。
旦那様のお帰りをお待ちしていたのでございます。
ご苦労さまです。
(竹)お嬢様が来ていらっしゃるのです。
もう少しお慎みを!はい。
「はいはい」とこの竹はそれでは済みませぬ!新九郎様はまだ何も気付かれてはいないようでございます。
ご自分の出生の秘密を。
もし事実が明るみになり江戸に伝わりでもしたらどんな事になるか…!あいつの命はない。
それどころか上杉家も。
ならばいっその事今のうちに打ち明けられた方がよいのでは?いや。
今真実を知らせたらあいつは潰れてしまいますよ。
それに私はどんな事があってもこの米沢の地であいつを一人前の侍にしなくてはいかんのです。
それほど恩義があるのですね。
新九郎様の実の父の石田三成様に。
私がねまだ京の都でかぶき者といわれておった頃の事です。
私ちょっとむちゃし過ぎましてね太閤殿下にこの首をはねられかけた事があったんですよ。
はい。
それを助けて下さったのが石田三成様だと。
ご自分の命をお懸けになって秀吉様の前に進み出て「かような御席でご威光を恐れず堂々と皮肉を申す男こそ天下の宝」と私の命を救ってくれたんです。
私はその時思いました。
この三成様から受けた御恩いつか必ず返そう。
そしてその時が来たんです。
8年前の関ヶ原の戦で三成様がお敗れになった時に。
・やはり帰りましょう。
こんなところを人に見られては…。
では兄上お一人でお帰り下さい。
私はもう少し様子を見てまいります。
そんな…残していける訳は…。
・女将さん今日の献立はいかが致しましょうか?あの人が父上の…。
なるほど美人だ。
そこで何をしている!?どうしました?いや中をのぞいていたような。
そうですか。
これからは用心棒のお役よろしくお願いしますよ。
はい。
父上の事金沢にいる母上に知らせねば。
え?毎日好き勝手に過ごしその上あのようなおなごまで。
知らせぬ訳にはいきません。
どれほど私たちが父上の帰りを待っていたか…。
ちょっと行ってくるだけだ。
すぐ戻る。
ほい。
父上はすぐ戻ってくると家を出ていってしまわれた。
私は毎日父上の帰りを待ち続けてきたのです。
よく分かる。
え?8年前私も父の事をずっと待っていたのです。
京の寺で。
京の寺?ええ。
私は十になるまで寺に預けられていたのです。
父上が迎えに来てくれるまで。
私がお前の父だ。
お前の父だと言われどれほどうれしかった事か…。
父とはどんなお人であろうかと毎日毎日そればかり思い待っていた。
だがまさか金沢に身内を残し私と2人この地に来たとは…。
申し訳ない。
兄上のせいではありません。
全てはあのろくでもない父上のせいでございます。
(越後屋)お越し頂きありがとうございます。
まあおひとつどうぞ。
京より取り寄せた酒にございます。
これは懐かしい。
ハハッ。
うまい!商い繁盛してるようですね。
越後で商いをさせて頂いた頃に比べればたかが知れております。
越後屋さん。
はい。
あの床柱なかなかの逸品とお見受けした。
はい。
昨年お取り壊しになった越後の春日山城から運んでまいりました。
上杉謙信公の御恩を忘れてはならないと思いまして。
ほう。
実は…是非とも前田様にお会いして頂きたいお方が。
・旦那様いらっしゃいました。
(越後屋)勘定頭の安田様とご子息の勝之進様にございます。
これはこれはおそろいで。
今日は改まって前田殿にお話があって参った。
私に話?単刀直入に申す。
どうか我らにお力をお貸し頂きたい。
今のままでは我ら上杉家は徳川家の家臣に甘んずるしかない。
だがいまだ豊臣家は大坂に健在。
いずれ戦が必ず起きる。
前田殿は牢人から召し抱えられた組外衆なれど幾多の戦場をくぐり抜けお屋形様のご信任も厚い。
どうか我らの力となってほしい。
されどご家中には安田殿とは違う考えの方々もおられる。
我らは与板組のやからとは違う。
謙信公の直参であった馬廻組の家系。
かつての上杉家のご威光こそ誇りと存じておる。
前田様。
商人とて思いは同じ。
越後の地が懐かしいのでございます。
私は安田様のお役に立てるようできるだけの事をさせて頂いております。
戦道具を賄う資金の調達とかですか?ハッハッハッハ!例えばの話です。
我らは越後に帰り春日山城を再興したいのだ。
そのためなら…。
戦も辞さぬ。
我らの本心を明かしたからには是非お力をお貸し頂きたい。
皆さんのふるさとを思うそのお気持ち重々分かり申す。
では…。
う〜ん…。
証しを見つけねば。
どこかに裏取引の記載があるはず。
このような事をしては…!馬廻組がお家の金を不正に流用しているのは確かでございます。
その金で武具を調え無用の戦を起こそうとしているに相違ありません。
や…安田様に知れたらどうする!?ですがこのまま見過ごす事はできませぬ。
我ら与板組で何としても事を暴き出さねば!おい!まだか?こうなったら直接越後屋を問いただそう。
待った!早まるでない!あっ…。
安部様!何を作っているのです?
(又吉)佐乃様。
これはですねお鷹ポッポといってこの地に伝わる子どものおもちゃです。
お一つどうぞ。
へえ〜。
幸運を呼ぶと申しますよ。
ありがとう。
はい。
ただいま。
お帰んなさい。
又吉にもらいました。
前田様!前田様!あっ新九郎殿。
お父上は?出かけておりますが。
あ〜では戻られたら越後屋に来てもらいたいとお伝え下され。
はい。
頼みましたぞ!何かあったのでしょうか?あのように慌てて。
生きるだけ生きたらあとは死ぬだけ。
死ぬだけ?死んだか?まだまだ。
・父上!やはりここでしたか。
新九郎殿。
父上。
安部様が急ぎ越後屋にお越し願いたいと。
このとおりだ。
頼む越後屋!何度頭を下げられてもこれ以上はお貸しできません。
はあ〜このままではどうなるか…。
お前を捕らえる事になる。
えっ!?・前田様お待ち下さい!お〜前田様これはよいところへ。
安部様の無理なお頼みでどうにも難儀しておりました。
ああちょうどよかった。
私どもにお味方下さるのですか?お味方できません。
え?今の我らにとってこの地でいかに生きていくかが大事。
それだけです。
もう後戻りはできません。
又吉。
はい。
何をなさるおつもりで?父上!あっ!
(柱をたたき切る音)わっ!何をなさいます!?我らの心のよりどころを!越後屋さんこんな柱などを心のよりどころなどにしてはいけません。
え…。
我らこの地で生きていくしかない。
この米沢の山河が我らの新しき心のよりどころです。
きれいですね。
一生懸命咲いとる。
はい。
これでいかがでございます?利息は。
いいのか?はい。
この地でこれからも商いをさせて頂くのでございます。
私も目が覚めました。
(一左衛門)よかったよかった。
これでよかった。
こじれた話がうまく収まったのだ。
越後屋め裏切りよって…。
ハッハッハッハ…。
今回は前田殿にやられましたな。
前田慶次…。
しかし安田様越後屋が与板組に問い詰められ白状でもさせられていたら今頃は馬廻組のあなた様にも…。
では前田様に助けられたと?はい。
だがあの男を当てにし過ぎてはいけませぬぞ。
どちらの味方かまだ分かりませぬゆえ。
我らの本心を明かしたからには用心せねば…。
(忠常)まだ確かな証しは得られませぬが三成の子が生きているとすればやはり…米沢をおいてありえませぬ。
(和泉局)そうであろう。
盟友であった上杉が治める地以外にはないはず。
ではこのままひそかに調べを続ける手はずを。
証しじゃ。
確かな証しを探し出せ。
どうした?この地で我らは何としても生きていかなければならない。
父上はそうお考えなのですね?お前はどう考えるんだ?私にはどちらが正しいのか分かりませぬ。
ですが考えは違っても話し合えば分かり合えると思います。
争いなどは無用なはずです。
大人になったなおい。
当然でございます。
当然か。
あの時のお前はかわいかったぞ。
いつでございますか?私がお前の父だ。
初めて俺に会うたのににらみつけておったよ。
てれていたのでございます。
おっ?おい!お恥ずかしいのでございましょう。
そうですか。
何とぞ新九郎様をよろしくお願い申し上げます。
承知しました。
これが証しの守り刀にございます。
確かに。
お待ち申しておりました父上。
かわいかったなあの時のお前は。
「お待ち申し上げておりました父上」。
ヘヘッ。
ヘヘッ。
父上こそひとかどの武士とお見受け致しました。
何?父上。
おう。
金沢の母上に文を出しました。
えっ!好き勝手な事ができるのもいましばしの間にございます。
お覚悟なさいませ。
へっ…。
父上大変な事になりそうでございますな。
ご同情致します。
おい何だ?もう行くのか?え?新九郎!何でこうなるのかな?隠し子がいた。
それはまあその…。
(美津)その上おなごまで。
許せん!もう一度言ってみろ!江戸に行きたいのです。
我ら若い者が立ち上がる以外上杉家を救う道はないと。
この石頭の頑固親父!言ったな!旦那様!2015/04/23(木) 14:05〜14:50
NHK総合1・神戸
木曜時代劇 かぶき者慶次(2)「新九郎の秘密」[解][字][再]
慶次(藤竜也)が息子・新九郎(中村蒼)と暮らす上杉藩で、馬廻組の勘定頭・安田継之丞(神尾佑)は、徳川から送り込まれた天徳和尚(伊武雅刀)に唆され謀反を企だてる。
詳細情報
番組内容
慶次(藤竜也)が息子・新九郎(中村蒼)と暮らす米沢の地に、実の娘・佐乃(西内まりや)が父親である慶次を金沢に連れ戻すためやってきて、慶次と母違いの兄妹の不思議な同居生活が始まる。上杉藩は、与板組と馬廻組と二つの勢力が反目していた。徳川の無理難題のため金の工面をする上杉藩。その中で、馬廻組の勘定頭・安田継之丞(神尾佑)は、徳川から上杉潰しのために送り込まれた天徳和尚(伊武雅刀)に唆され謀反を企てる。
出演者
【出演】藤竜也,中村蒼,西内まりや,工藤阿須加,田畑智子,笛木優子,角田信朗,前田美波里,江波杏子,青山倫子,伊武雅刀,火野正平
原作・脚本
【作】小松江里子,【原案】火坂雅志
ジャンル :
ドラマ – 時代劇
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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日本語
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2/0モード(ステレオ)
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