<木曜劇場>医師たちの恋愛事情 #03【今夜、熱血医師が2つの命を救う!!】 2015.04.23


(千鶴)優しいんだね。
誰にでも。
(春樹)近藤先生だからしたんだと思います。
(友子)これっきりにしよう。
今ならまだ戻れる。
(春樹)売り上げよりも大切なのは目の前の患者さんを救うことです。
(千鶴)医局長を辞退させていただきたいと思います。
その代わり入院延長を許可してください。
(宗太郎)俺医局長になったよ。
(奈々)そんなに千鶴さんより上に立ちたいの?
(千鶴)ご飯でも食べて帰る?
(春樹)はい。
(宗太郎)医局長の座を俺に譲ったのはあいつのためですか?
(千鶴)患者さんのために決まってるでしょ。
どうして私が守田先生のために?
(宗太郎)やっぱりそうなんですね。
(千鶴)お疲れさま。

(宗太郎)はい。
すぐ行きます。
(千鶴)何だって?
(宗太郎)急変です。
術後の加藤さん。
心停止。
(心電計の警告音)
(春樹)喉頭鏡。
早く。
(看護師)はい。
(千鶴)除細動器持ってきて。
(春樹)代わります。
(宗太郎)術後の心筋梗塞か?
(春樹)ポータブル。
至急呼んでください。
(春樹)
強くなければ医者は務まらない
(春樹)離れて。
けれど人は常に強くはいられない
(心電計の警告音)
(春樹)ラインもう1本とります。
(光弘)はい。
僕たちは特別な人間なんかじゃない

(春樹)わっ!?
(久仁子)当直?
(春樹)いえ。
違いますけど。
(久仁子)ふーん。
ずいぶん仕事熱心ね。
(大根)ああー。
(久仁子)お疲れさま。
(大根)ちょっちょっ。
誰?誰?誰?誰?
(春樹)えっ?
(大根)意外と大胆なことするな。
守田先生。
病院に女連れ込むなんて高橋先生でもやんねえぞ。
(春樹)してませんよ。
そんなこと。
(大根)じゃあ誰なんだよ?あの女。
(春樹)誰なんでしょうね?
(大根)ハハハ。
(千鶴)おはようございます。
(大根)おはようございます。
(春樹)おはようございます。
(大根)それにしても年上好きとはね。
守田先生。
今ね熟女連れ込んでたんですよ。
(春樹)誤解ですよ。
(大根)ごかいもよんかいもそこはうまくごまかさんかい。
おっ。
5・4・3だって。
ハハハ。

(大根)はい。
第一外科。
ああ。
今なら人数いるんで問題ないっすよ。
はい。
了解。
急患。
2人来る。
(千鶴)はい。
(隊員)菊池正文さん。
32歳。
奥さんのなつみさん。
42歳。
解体中の建物の倒壊に巻き込まれ旦那さんは右肩痛。
奥さんは妊娠12週だそうです。
(千鶴)いくよ。
(一同)1・2・3。
よいしょ。
(千鶴)婦人科の先生は?
(光弘)連絡済みです。
(正文)痛い痛い痛い…!
(春樹)すぐ治療しますからね。
少し我慢してください。
(なつみ)大きな声出さないの。
みっともない。
(正文)うるせえな。
バカ!
(なつみ)バカ?バカってちょっといったい誰に言ってんのよ!?
(千鶴)寝ててください。
(正文)俺の方が重傷なんだぞ!
(大根)はい。
それだけ元気なら大丈夫だ。
(千鶴)はい。
足伸ばしてください。
時間80で。
(光弘)はい。
(医師)子供は無事だね。
(千鶴)よかったですね。
(なつみ)はい。
お子さん無事ですよ。
(正文)痛てて…!
(大根)はいはい。
大丈夫大丈夫。
(春樹)ちょっとこっち手伝ってください。
(光弘)はい。
(なつみ)あーあ。
子供じゃないんだから。
ねえ?
(正文)痛てて!
(春樹)大丈夫ですよ。
大丈夫です。
(正文)先生独身?
(春樹)はい。
(正文)結婚相手は年下がいいですよ。
常に上からこられんのはきついです。
(春樹)でも非常事態ではご主人が上になるんですね。
(正文)あっ。
いや。
ビルが崩れてきた瞬間正直赤ちゃんのことあんまり頭になかった気がします。
とにかくこいつ助けなきゃ。
助けたいってそれだけで。
(春樹)そうですか。
(正文)あっ。
あいつに言わないでくださいね。
今の。
照れるんで。
(春樹)分かりました。
(正文)先生お金無いんだね。
(春樹)すいません。
(正文)どうして?
(なつみ)いっつも頼りにならないんですよ。
10個も離れてると夫婦っていうより親子みたいで。
そうかもしれませんね。
(なつみ)先生も姉さん女房?独身です。
(なつみ)じゃあ年下の彼氏?何年もいませんよ。
うん?
(涼子)もしもし。
(なつみ)そうなんだ?いいですよもう。
(なつみ)早い方がいいですよ。
私もたぶんラストチャンス。
よかったですね。
無事で。
妊娠したって言ったとき泣いて喜んだんですよ。
あいつ。
だから何があってもこの子は守らなきゃ。
(渡辺)今週もそれぞれ売り上げ目標を意識して新しい患者すなわち顧客の獲得に当たってください。
(渡辺)ああ。
それと最後に一つ非常に残念な報告をしなければなりません。
(渡辺)第一外科の永島教授が本日付で退職されることになりました。
(谷)何かあったんすかね?
(山野辺)研究費の不正流用らしいよ。
(大根)静かにしろよ。
(鈴木)しかもその金で学会に愛人同伴。
(大根)マジでか!?
(芹香)最低。
(平井)声でかいって。
(大根)ねえ。
だ…誰?
(渡辺)後任の教授代理については理事長と院長に検討…。
検討していただいてるところです。
今日午後の教授会で判断を仰ぐことになるでしょう。
以上です。
(山野辺)おめでとうございます。
(大根)残念だったな。
散々教授にごますってきたのに。
(宗太郎)何のことですか?
(大根)最近の教授の講義内容全部お前の研究結果だろ?出世は遠のくかもな。
なあ。
鈴木先生。
ねえ。
誰?誰?
(鈴木)はい。
ええ…。
(大根)ねえ。
誰なの?ねえ。
(バイブレーターの音)・
(ノック)
(永島)はい。
どうぞ。
(仁志)失礼します。
(永島)おめでとう。
仁志先生。
(仁志)はい?
(永島)私がいなくなったら次の教授は君だろう。
(仁志)いえ。
そんな。
(永島)笑ってるよ。
顔。
渡辺君の言いなりになっていた私のこと軽蔑してたでしょう?
(仁志)そんなことは。
(永島)どんなに強い意志を持っていてもどうにもならないことはありますよ。
大学病院の医者というのはそういうものだ。
(大根)しかし永島教授でも愛人なんてつくれるんだな。
(鈴木)しかも病院内にね。
(大根)へえー。
えっ!?あっ。
ここ吸引して。
(春樹)はい。
(大根)ねえ。
誰よ?教授の愛人。
(鈴木)医局秘書の茜ちゃんらしいですよ。
(大根)そうなの!?
(鈴木)恐ろしい女ですよ。
教授は依願退職だってのに周りの目も気にせず居座ってるんですから。
(大根)あの子って高橋先生ともあれなんだろ?
(鈴木)らしいですね。
(大根)はあ。
あっ。
ここ結紮して。
(鈴木)はい。
3−0絹糸。
(看護師)はい。
(大根)芋づる式に出てくるかもな。
男と女のいざこざが。
高橋先生絶体絶命か?
(春樹)オペに集中しましょう。
(大根)失礼しました。
絶体絶命か?
(涼子)ちょっともう。
高橋先生。
嫌。
駄目。
(たたく音)
(涼子)お疲れさまです。
もしもし。
のぞきはよくないんじゃない?
(春樹)いつもこんなことしてるんですか?
(宗太郎)分かるだろ?外科医なら。
オペ後のこういう衝動。
(春樹)患者さんにも同じこと言えますか?言えって言われりゃ言いますよ。
(春樹)高橋先生!患者のためじゃないだろ?怒ってんのは。
(春樹)近藤先生を傷つけるな。
(宗太郎)何で守田先生にそんなこと言われなきゃいけないの?柔らかかったよ。
千鶴先生の唇。
ああ。
(仁志)おい。
何やってるんだ?
(仁志)で何があった?
(宗太郎)何もないですよ。
守田先生の手が滑っただけです。
(仁志)どうして手が滑った?
(宗太郎)俺の口が滑って。
(仁志)あのさ。
お前ら大人なんだから。
(宗太郎)失礼します。
(奈々)友子さん。
(友子)うん?
(奈々)結婚に至ったきっかけって何なんですか?
(友子)旦那が私の魅力に一目ぼれしたの。
(奈々)真面目に聞いてるんですけど。
(友子)真面目に答えてますけど。
赴任してきたその日にデートに誘われたの。
(奈々)でその日そのままホテルに行ったの?
(友子)プリン食べよう。
(奈々)うわ。
否定しないし。
(友子)何でそんなこと急に聞くのよ?
(友子)高橋先生と何かありましたか?
(奈々)何もないから聞いてるの。
どうしたら始まるのかなって。
(友子)あーっ。
認めた。
うん?何が?
(友子)奈々がさ高橋先生にほの字だって認めました。
(奈々)「ほの字」って古いよ。
それって冗談じゃなかったんだ?
(奈々)うん。
(女性たち)お疲れさまです。
お疲れさま。
(女性)失礼します。
そうなんだ?
(友子)まあね。
性格としてはちょっと難ありだけど外科医としては優秀だもんね。
(奈々)難ありって。
まああるか。
(友子)うん。
千鶴さんは?どうなの?えっ?いや。
私は高橋先生とは別に。
いや。
違うよ。
誰かいないの?うん。
ううん。
いないよ。
いない別に。
(友子)ふーん。
な…何?千鶴さんっていつから彼氏いないんですか?最後の元カレってどんな人?医者。
(奈々)えっ!?同じ病院で働いてた。
(奈々)何で別れたの?まあ色々あってね。
(友子)医者には守秘義務があります。
(奈々)何それ?もうオペの時間だ。
今度ゆっくり聞かせてね。
院内恋愛の先輩方。
(友子)若いっていうのは真っすぐだね。
そうだね。
(友子)私もふらふらしてらんないかな。
うん?
(友子)うん?不妊治療。
自然妊娠はさもう無理かなと思って。
そうなんだ?体外受精を検討しようと思ってる。
まあ年齢的にはそっちの方がいいかもね。
(友子)うん…。
って年上の独身女に言われてもね。
(宗太郎)なかったことにされるのは傷つきますよ。
好きでもない男からあんなことされた私の傷はどうなるの?
(宗太郎)傷つけるつもりはありませんでした。
冗談。
あんなことぐらいで傷つくような年じゃない。
(宗太郎)じゃあまたしてもいいですか?何言ってるの?ちょっと。
誤解されるようなことしないで。
(エレベーターの到着音)ホントは仲いいんですね。
うん?菊池さん夫婦。
ケンカするほど仲がいい。
うん。
そうみたいね。
(エレベーターの到着音)お疲れさま。
肝臓に転移ですか。
(医師)1cmくらいのが肝左葉に数個。
詳しく調べる必要がありますね。
分かりました。
内視鏡検査一式も入れておきます。
(医師)はい。
(光弘)近藤先生。
お願いします。
あっ。
はい。
(医師)近藤先生。
婦人科医としての意見は…。
場合によっては子供を諦めなきゃいけないかもしれないってことです。
(仁志)よう。
青空デスクワーク?
(友子)ああ。
旦那と一緒の職場だとさ息苦しいからね。
たまには外の空気吸わないと。
(友子)よかったね。
奥さんにいい報告できる。
教授になるんでしょ?引き返すなら今のうちだと思う。
そうだな。
息苦しい場所に戻ります。
(仁志)おう。

(芹香)うん。
おいしい。
(平井)どうしたんですか?これ。
患者さんからもらったんです。
(平井)えっ?患者からお礼の品受け取るの禁止ですよ?でも腐らせちゃったら悪いでしょ?
(平井)いや。
僕はちょっと…。
(芹香)わっ。
最低。
(平井)えっ?いや。
ちょっと。
(芹香)守田先生。
ありがとうございました。
(平井)待ってよ。
ねえねえ?いや…。
ちょっと待って。
近藤先生。
どうですか?イチゴ。
えっ?どうぞ。
うん。
おいしい。
患者さんから頂きました。
ルール違反。
はい。
でも受け取らなかったら悲しみます。
ルールより患者さんの気持ちが大事?はい。
これ婦人科の資料ですよね?うん。
菊池さんの奥さん。
大腸がんがありそう。
大腸がん?肝臓にも転移してる。
じゃあ赤ちゃんは…。
告知はしたんですか?あした本人に話す。
僕も同席します。
ご主人の主治医なんで。
うん。

(ストレッチャーの走行音)
(看護師)お疲れさまでした。
(宗太郎)胃全摘の手順ぐらい術前に勉強しとけよ!
(谷)すいませんでした。
次から気を付けます。
(宗太郎)向いてないんじゃないの?医者に。
(山野辺)お疲れさまでした。
(谷)お疲れさまでした。
(奈々)八つ当たり?
(宗太郎)研修医の指導だよ。
(奈々)ふーん。
(宗太郎)これ通常業務。
(奈々)真人がさ医局長とまたキャッチボールしたいって。
医局長ねぇ。
(宗太郎)准教授になれないなら医局長なんてただの雑用係だ。
(奈々)出世の当てにしてた教授がいなくなったぐらいで何動揺してんの?
(宗太郎)動揺?
(奈々)それとも医局秘書に二股掛けられてたのがショック?
(宗太郎)もともと割り切った関係だよ。
(奈々)高橋先生は千鶴さん一筋だもんね。
いつまでうじうじしてんの?見てて腹立ってくる。
何で自分の気持ちをちゃんと相手にぶつけないの?ぶつけたよ。
(奈々)えっ?何それ?何してんの?何してんの?
(奈々)こういうことだよ。
高橋先生がしたのは。

(仁志)ただいま。
(恵美)おかえり。
(仁志)教授がよそへ異動になった。
(恵美)えっ?
(恵美)じゃあやっと教授になれるのね?
(仁志)いや。
まだ決まったわけじゃ…。
(恵美)ああー。
お母さんに連絡しなきゃ。
(友子)ただいま。
(聡)うん。
(友子)あのさ…。
(聡)こないだ入院した急性膵炎の患者さん。
一度外科で診てもらおうと思うんだけどどう思う?
(友子)家でも仕事の話しかしないね。
(聡)うん?
(友子)子供の話なんだけど。
(聡)ああ…。
君はその話しかしないな。
(聡)寝るわ。

(ドアの開閉音)
(なつみ)あのう。
この子どうなるんでしょうか?
(医師)化学療法を行いますので残念ですが諦めてもらうことになります。
(正文)子供はまたつくればいい。
(正文)先生。
お願いします。
妻を助けてください。
(なつみ)嫌…。
(正文)えっ?嫌です。
(正文)何言ってんだよ?まずはお前がちゃんと病気を治してそれから…。
先生。
この子を産ませてください。
(正文)おい。
(なつみ)お願いします。
菊池さん…。
(なつみ)お願いします!分かりました。
妊娠を続行したままがんを取り除く手術をしましょう。
遠隔転移のある進行がんですよ?オペしても全てを切除できるか不確定です。
今すぐ化学療法を始めるべきです。
患者本人が子供の命を望んでるの。
ご主人は納得していません。
(鈴木)後でもめると厄介だなぁ。
それ。
そういう問題じゃありません。
(鈴木)いや。
今味方したんだけど。
君の意見に。
目の前の命を救うのが医者の務めです。
生まれてない命は命じゃないの?そうは言ってません。
でも近藤先生がやろうとしてるのは命を危険にさらす行為です。
私は命を救おうとしている。
(山野辺)子供はまあまたできるんじゃないですか?きっと。
(芹香)無理に産んでもお母さんにもしものことがあったら赤ちゃんがかわいそうです。
年齢的に妊娠のラストチャンスかもしれないんです。
もう二度と子供が産めないかもしれないんです。
(大根)ちょっと患者に肩入れし過ぎじゃないの?近藤先生。
(大根)年が近いから自分と重ね合わせちゃった?
(茜)どうします?医局長。
オペの予定このままで組みますか?患者の予後に影響したら?責任は私が取ります。
主治医は千鶴先生です。
最終的な判断はお任せします。
ありがとうございます。
(宗太郎)谷先生。
助手に入ってもらえる?
(谷)えっ?
(宗太郎)後々治療方針でもめることになりそうな面倒な患者だけどよろしくお願いします。
(谷)はい。
嫌々やるなら入らなくていい。
助手が決まらないオペをシフトに組み込むことはできませんよ。
医局長として。
婦人科の医師に応援を要請します。
(大根)頑固だなぁ。
(茜)あっ。
すいません。
ここ関係者以外は立ち入り禁止なんで。
(久仁子)何だか不穏な空気ね。
大丈夫?この医局。
(大根)あっ。
こないだの。
(山野辺)知ってるんですか?
(大根)守田先生が連れ込んでた熟女だよ。
(山野辺)ああ。
(大根)フフフ。
(久仁子)口の利き方には気を付けなさい。
(大根)はあ?
(大根)ああ…。
やっちゃった!・
(エレベーターの到着音)
(鈴木)ちょっと。
大根先生。
(渡辺)ではよろしくお願いいたします。
白石教授。
(久仁子)はい。
(アナウンス)白石教授の総回診です。
(涼子)女性の教授ってうちの大学で初でしたっけ?
(光弘)うん。
理事長と院長の推薦らしいけど裏で経営本部長が動いたんだろうなぁ。
(涼子)かわいそう仁志先生。
(久仁子)ではただ今より幽門側胃切除とD1のリンパ節郭清を開始します。
よろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いします。
(久仁子)メス。
(看護師)はい。
(大根)ホントにいいの?これで。
医局長。
(宗太郎)教授の指示どおりオペのシフトを組んだだけです。
(大根)新教授は守田先生がお気に入りみたいだねぇ。
いいように利用してるだけですよ。
(大根)えっ?
(久仁子)あとよろしく。
えっ?
(久仁子)執刀医は私だからくれぐれもミスがないようにお願いね。
(平井)うわ。
あるんですね実際。
名前だけの執刀医。
(谷)だから助手3人も入れてたのかよ。
オペを続けます。
コッヘル。
(看護師)はい。
(渡辺)お疲れさまでした。
白石教授。
(久仁子)教授代理でしょ?
(渡辺)ご心配なく。
今教授会への根回しを進めておりますので正式に就任していただくのも時間の問題です。
(久仁子)オペを任せた彼優秀なの?
(渡辺)腕には問題ありません。
(久仁子)腕には?必要以上に患者に入れ込むところがありまして。
ですからああやってオペを押し付けておくのが安心です。
悪い人。
(渡辺)白石教授には研究に集中していただきたいので。
医学界の進歩と発展が懸かっていますから。
本音でいきましょ。
渡辺経営本部長。
私は大学の予算で研究を進めたい。
あなたはそれを病院の宣伝に利用したい。
シンプルな取引でしょ?
(渡辺)期待どおりの聡明な方だ。
(久仁子)ありがとう。
菊池さん。
(正文)ずっと早く子供つくらなきゃって焦ってるみたいだったんです。
あいつ。
ほら。
結構年上なんで。
俺だって子供は欲しいです。
失うのは嫌です。
でもあいつがいるから俺は幸せなんです。
だから死んでほしくないんです。
(茜)お先に失礼します。
お疲れさま。
(茜)お疲れさまです。
お疲れさまです。
(茜)あっ。
お疲れさまです。
食後のデザートです。
どうぞ。
昨日の売れ残り。
患者さんからもらったものだって言うと先生たちみんな食べてくれないんです。
ルールだからね。
好きなの。
イチゴ。
文句ある?いや。
たまにはルールに逆らうことも悪くないですよね?逆らえないルールもある。
年を取ったら妊娠できない。
これは動物界のルール。
大根先生の言うとおりかもしれない。
重ね合わせてるのかも。
自分が菊池さんの立場だったら…。
気持ちは分かりますけど。
分からないよ男には。
いや。
分かろうとしますよ。
分からないよ。
分かってないからまたつくればいいなんて言えるんでしょ?この先絶対に妊娠できないって決まったわけじゃないですよ。
それは楽観的過ぎる。
母体も胎児も危険にさらしながらオペすることが現実的ですか?2人の将来に希望を持つことが楽観的過ぎますか?守田先生は若いからそういう考え方ができるの。
若いからとか男だからとかそんなところで線引かないでくださいよ。
僕だって助けたいですよ。

(医師)失礼します。
近藤先生。
あっ。
あのう。
ちょっとオペに関して確認しておきたいことがあるんですけど。
はい。
すぐミーティングルーム行きます。
(医師)はい。
ごちそうさま。
(バイブレーターの音)
(聡)あっ。
仁志先生?
(仁志)ああ。
市川先生。
(聡)お帰りですか?
(仁志)ええ。
はい。
(聡)じゃあ夕飯一緒にいかがですか?後から妻も来ますし。
(仁志)えっ?
(聡)行きましょう。
行きましょう。
あのう。
嫌いなもんないっすか?
(仁志)ああ。
(聡)お店予約しちゃったんです。
ちょっと急ぎめで。
(聡)仁志先生の奥さんは専業主婦でしたっけ?
(仁志)ええ。
早く出世しろってうるさくて。
(聡)それぐらいがいいですよ。
夫婦で出世争いとかするもんじゃないです。
(仁志)友子先生はでも出世を目指してる感じじゃないですよね?
(聡)えっ?いや。
それがそうでもないんですよ。
これおいしいです。
どうぞどうぞ。
そうは見えませんけどね。
働きぶりを見てると。
(聡)仁志先生。
お子さんは?
(仁志)あっ。
いません。
できませんでした。
授かり物ですからね。
それでいいと思うんですよ私は。
だいたいですよ「子供は欲しい。
でも仕事は辞めたくない」って矛盾してません?子供が欲しいっていうのも出世のためなんじゃないかなって思うんですよね。
ほら。
経営本部長そういうの好きじゃないですか。
働く女性がどうのこうのみたいな。
それは違うんじゃないですか?
(聡)はい?彼女ほど誇りを持って働いてる内科医はいません。
(聡)いや。
だったら子供なんて。
仕事に誇りを持って働いてる女性は子供を欲しがっちゃいけないんですか?
(友子)あれ?仁志先生。
(仁志)あっ。
お疲れさま。
(友子)お疲れさまです。
(仁志)ご一緒させてもらってるよ。
(友子)お待たせ。
(聡)うん。
ビール頂こうかな?
(聡)うん。
すいません。
ビール1つお願いします。
(奈々)千鶴さんの患者さん。
どうなった?
(宗太郎)うん?
(奈々)大腸がんの妊婦さん。
(宗太郎)主治医の決めたとおり妊娠続行でオペ。
今日のカンファで麻酔科にも説明あると思う。
(奈々)そっか。
助けたいね。
(宗太郎)守田先生が来てから変わったな。
千鶴先生は。
(奈々)えっ?
(宗太郎)というか昔に戻った。
昔の千鶴先生は俺が研修医だったころ患者一人一人をじっくり診るあったかい医者だった。
(奈々)守田先生みたい。
(宗太郎)正しいと思った道は誰に否定されても突き進む。
(宗太郎)味方が一人もいなくても患者のためになることは何でもする。
カッコイイね。
(宗太郎)カッコ良かった。
でも見てられなかった。
あっ。
大丈夫ですか?
(宗太郎)失敗したときは患者と同じぐらい傷ついてた。
(宗太郎)その姿は見てられなかった。
高橋先生が味方になってあげたら?えっ?
(奈々)千鶴さん。
助けてあげたら?一緒に傷つく覚悟はないよ。
俺の方が弱いから。
別にいいじゃん。
強くなくたって。
助手に入りたい?大腸がんの妊婦のオペの。
はい。
(大根)守田先生もそっち派になったの?
(山野辺)考え直した方がいいんじゃない?
(宗太郎)結果的に母子共に救えないってことにもなるんだぞ。
(宗太郎)何か起死回生の妙案でも見つかりましたか?
(大根)くーっ。
お話になりません。
お先。
(山野辺)お疲れさまでした。
(宗太郎)2人でギャンブルみたいなオペをするってこと?そうじゃありません。
オペ中肝臓の術中エコー検査します。
肝転移がCTのとおり左葉だけに限局していればオペを続行。
転移が右葉にも見つかれば切除は諦めます。
その場合赤ちゃんも諦めるってこと?最後まで諦めない。
患者の同意は?これから取ります。
ご主人は納得してくれますかね?僕が説得します。
患者さんの希望と僕たちができること。
考え得る最善策だと思います。
その方向で教授にオペシフトの変更を申請しておきます。
ありがとうございます。
ありがとう。
(父)こっちだよ。
(子供)ママ。
おなかすいた。
(母)早くおうち帰ってご飯食べようね。
(子供)うん。
(医師)《おめでとうございます。
順調ですよ》《安定期に入るまでは激しい運動は避けてくださいね》
(恵美)えっ?じゃあいつ教授になれるの?
(恵美)えっ!?なれないの?
(仁志)分かんない。
(恵美)お母さんにはあなたから話してね。
あんなに楽しみにしてたのにかわいそう。
(バイブレーターの音)フフッ。
うん?元カノ?ああ。
違います。
母からです。
うん?最近写真の送り方覚えたんです。
お母さん。
どこか悪いの?自己免疫性肝炎なんですけど今実家で一人で暮らしてて。
大きな病院に入院しろって言ってるんですけど手術になるなら僕以外には切らせないって聞かなくて。
「何のために苦労して医大に入れたんだ?」って。
だから僕はここで腕を磨いて手術になったら母を治すんです。
患者の気持ちが第一。
はい。
最初は菊池さんの奥さんの気持ちを無視してたくせに。
僕は男なのでおなかに命を授かるっていうことがどういうことなのかホントのところきっと分からないと思います。
だからご主人の気持ちを考えたんだと思います。
好きな人を助けたいって気持ちはよく分かるから。
えっ?
(正文)分かりました。
よろしくお願いします。
(なつみ)お願いします。
はい。

(奈々)準備できました。
では右半結腸切除および肝左葉切除を行います。
よろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いします。
メス。
(看護師)はい。
鑷子。
ガーゼ。
(看護師)はい。
鑷子。
ガーゼ。
(看護師)はい。

(友子)はい。
(友子)妊娠した。
(仁志)そうか。
えっ…。
違う違う。
あなたの子じゃないよ。
(仁志)あっ。
そうか。
(宗太郎)おう。
(奈々)おう。
(宗太郎)妊婦の患者は?
(奈々)無事成功しました。
(宗太郎)そうか。
(奈々)千鶴さんと守田先生。
息ぴったりだったよ。
(宗太郎)へえー。
(奈々)悔しい?
(宗太郎)奈々先生ってさ俺のこと好きなの?
(奈々)やっと気付いた?
(奈々)冗談だよ。
なつみ!
(なつみ)正君。
(正文)なつみ。
(なつみ)正君。
正君。
(正文)なつみ。
なつみ!うーん。
あ痛っ。
あのう。
うん?近藤先生と高橋先生ってそういう関係なんですか?えっ?偶然見てしまって。
違うよ。
いや。
何ていうか誤解はしないでほしいっていうか。
そうですか。
何かちょっと気になっただけで。
そう。
嘘です。
すごく気になってました。
ホントは。
近藤です。
えっ?転院の患者さんが?
(茜)はい。
近藤先生に会いたいみたいです。
(茜)柏木誠司さんという方です。
分かりました。
すぐ行きます。

(誠司)千鶴。
誠司。
2015/04/23(木) 22:00〜22:54
関西テレビ1
<木曜劇場>医師たちの恋愛事情 #03[字][デ]【今夜、熱血医師が2つの命を救う!!】

「宿る命、始まる恋」
斎藤工 石田ゆり子 相武紗季 平山浩行 三宅弘城 板谷由夏 伊原剛志 生瀬勝久 ほか

詳細情報
番組内容
 守田春樹(斎藤工)は近藤千鶴(石田ゆり子)と高橋宗太郎(平山浩行)がキスしているところを目撃する。宗太郎は春樹に気づいたが千鶴は気づいていなかった。そこへ術後の患者の容体が急変したとの知らせが入る。3人は病室へと駆けつけ処置にあたった。
 あくる朝、医局に見知らぬ女性・白石久仁子(床嶋佳子)が現れる。寝袋で寝ていた春樹に声をかけると、医局を出ていく久仁子。入れ違いでやってきた大根良太(三宅弘城)
番組内容2
は、春樹が年上の女性を連れ込んだと千鶴に告げ口した。そこに、急患2名が運び込まれる。解体中の建物の倒壊に巻き込まれた菊池正文(今野浩喜)と10歳年上の妻・なつみ(須藤理彩)だ。なつみは、妊娠12週だった。春樹は正文の、千鶴は産科医とともになつみの処置にあたる。正文は左肩を脱臼していたが、なつみのケガは軽く、お腹の子も無事だった。カンファレンスルームでは、経営本部長の渡辺幹夫(生瀬勝久)が、第一外科
番組内容3
教授の永島淳三(金田明夫)の退職をみんなに報告する。研究費の不正流用があったらしい。大根は、さんざん教授にゴマをすっていたのに残念だったなと宗太郎をからかった。永島は、仁志祐介(伊原剛志)に、自分がいなくなれば次の教授は君だろうと告げる。そんな中、春樹は、宗太郎が宿直室に看護師を連れ込んでいるところを目撃し、彼と口論になる。千鶴の唇は柔らかかったと挑発された春樹は、思わず宗太郎につかみかかり…。
出演者
守田春樹: 斎藤工 
近藤千鶴: 石田ゆり子
  ・  
河合奈々: 相武紗季 
高橋宗太郎: 平山浩行 
大根良太: 三宅弘城
  ・  
市川友子: 板谷由夏
  ・  
仁志祐介: 伊原剛志 
渡辺幹夫: 生瀬勝久 


スタッフ
【脚本】
秋山竜平(『流れ星』ほか) 
坂口理子(『私が恋愛できない理由』ほか) 
小山正太(『ビター・ブラッド』ほか) 

【プロデューサー】
中野利幸(フジテレビドラマ制作センター『ディア・シスター』『ラスト・シンデレラ』ほか) 

【演出】
田中亮(フジテレビドラマ制作センター『医龍4』『ディア・シスター』ほか) 
平野眞(フジテレビドラマ制作センター『HERO』『ディア・シスター』ほか)
スタッフ2
関野宗紀(『ディア・シスター』ほか) 

【制作】
フジテレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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