カンブリア宮殿【どんな人にも役立つ“メガネ”をつくれ!】 2015.04.23


ここは東京都内にある大型書店
ドドーンと売り場を占めるのが
たくさんあるね。
各誌とも毎回最新のトレンドを紹介
おしゃれな女性にとってチェックは欠かせない。
こちらは数あるファッション誌のなかでも人気の高い
ただいま最新号の編集真っただ中
こちらの部屋ではある特集ページの編集会議が行われていた
テーマは…
メガネって目が悪い人がかけるっていうイメージだけど
数日後最新号が店頭に並んだ
あのメガネ特集も載っていた。
見てみると…。
小顔に見せたいときは大きめの丸いメガネがベスト。
ミックスグリーンのメガネは知的に見えるらしい
有名女優もファッションとしてかけるほど。
メガネは
街でメガネ女子発見
女子だけじゃないちょっと前にはメガネ男子を特集した本まで。
今やメガネは積極的にかける時代なのだ
ここはファッションの街
街を見ていると最近
こちらは木目調のフレーム
そう今やメガネは一人で何本も持つのがあたりまえ。
では皆さんどんなふうに使い分けているのか。
会社員の鈴木佑一さんはメガネ歴15年。
ふだんはこの丸いレトロなメガネを愛用している。
デスクについた鈴木さんメガネを外すと
デスクワーク用のメガネにチェンジ
しばらくするとどこかへ出かけるようだ
するとまたメガネを替えた
確かにキリッとした感じに
帰宅した鈴木さん
戻りました。
おかえりなさい。
奥さんと1歳の女の子の3人暮らし。
帰宅するとまず最初にメガネを替える
ただいま。
その理由が…。
これ。
子供が触っても大丈夫なようにやわらかいフレームのメガネにしたのだ。
今ではすっかりメガネマニアとなった鈴木さんだが中学時代に初めてかけたときはかなり抵抗があったという
メガネをいくつも持つ人が増えたこともあり縮小する一方だったメガネ市場はここ数年徐々に復活しつつある。
そんななか
それが…
JINSのメガネです。
今夜の主役はそのメガネブランド
人気店の一つ原宿店をのぞくと…。
こんなにメガネ買う人がいるんだね
客をひきつけているのはおよそ
丸みを帯びたレトロ調が若者にも好評だとか。
こちらはぐっとポップに。
しま模様や水玉花柄も。
おしゃれ用から定番まで幅広いアイテムを取り揃えている
レンズ込みで4つの価格帯に統一。
しかもすべて税抜きで1万円以下だ
はい右目終了でございます。
左目まいります。
格安とはいえもちろん検眼もきちんとやってくれる
東京に来るたびこの店に立ち寄ってメガネを買っているという
お客が選んだのは7,900円のメガネ
度数や乱視の度合いなどさまざまなお客に対応できるよう
ちなみに加工前のレンズはこんな大きさ。
実はこのレンズにこそJINS最大の秘密がある。
通常視力が悪いほどレンズは厚くなる。
お客としてはなるべく薄くしたいが薄型は値段が高い。
このため格安メガネ店の多くは薄型レンズにすると追加料金が発生する。
しかしJINSでは追加料金がかからないのだ
これがライバルにはない最大の強みだ
さて店では名古屋のお客のメガネ作りが始まった
まずは機械にフレームをセットし自動で
あとはレンズを機械に入れるだけ
フレームにはめれば出来上がりだ
お待たせいたしました。
30分後商談から戻ってきたお客がメガネを受け取った
お願いいたします。
いかがでしょうか?
更に最近ではメガネを通販で買うこともできるように。
専用アプリでフレームを選んだら色や模様を自分でデザインできる。
それをJINSに送れば自分だけのメガネが手もとに届くのだ
引き続き店内を見ているとメガネをかけていない人も多いことに気がつく
彼のお目当ては…
つまりパソコン用
パソコンやスマホなどの液晶画面からはブルーライトという光線が出ている
実際に実験してみよう
ブルーライトを当てると…。
奥の壁にできる光の輪はこんな大きさ
こんな具合。
レンズなしと比べると光の輪が小さい
そのJINSPC意外なかたちで広がっている。
ここは都内にある企業。
この会社では2年前パソコン作業の多い社員のために
安さと早さプラス機能性
JINSの本社はここにある
会議室では新作メガネを検討中。
やっぱりみんなメガネしてるね
その会議室に1人の男が
お疲れさま。
お疲れさまです。
社員にも人気のこの男
52歳。
ちなみにJINSのJINは田中の名前仁からきている
わずか14年だが日本トップのメガネチェーンに育て上げた
田中がいちばん大事にしている現場を案内してくれた
ここはデザインルームということでデザイナーが常駐しています。
お疲れさま。
お疲れさまです。
普通のメガネ店はメーカーがデザインしたフレームを仕入れるのが基本だがJINSではすべてのメガネを自社のデザイナーが手がけている
この日もまた1つ新たなメガネが形になろうとしていた
担当はそれは目から鱗の
あの新作メガネが完成した。
この日は田中への最終プレゼン
北垣内がデザインしていたのは実は老眼鏡。
若者向け?と思うほどカラフルでデザインもおしゃれ。
最大の特徴がこれ。
折りたたむと…。
こんなに真っ平になる。
胸ポケットに入れてもかさばらないようにとこだわった
販売が決定
こうした独自の開発力を武器にJINSは急成長を続けいまや…
メガネ業界では後発組だが売り上げランキングでは堂々3位につけている
今夜は目がいい人も悪い人も必見
一時期特に女性はメガネするの抵抗あってコンタクトをしてる人っていうの多かったですけどメガネとのつきあい方が変わってきましたよね。
生活のなかで。
そうですね。
結構おしゃれ小物として活用する方も増えてるんじゃないかなと思うんですよね。
こちらメガネの市場規模がどのように変化しているかを表したグラフです。
この赤い部分は微増してるんですけど。
僕もずっと近視ではなかったので歳とって老眼になってからメガネをするようになったんですけど資料読んだり周りの人に聞いたりするとレンズの追加料金なしっていうのは画期的っていうかすごいことらしいですね。
そうですね。
我々はそこをですねやはり気持よく買い物をしてほしいなということで…。
すごい…その分売らないとダメだってことですもんね。
ブルーライトをカットするメガネVTRにありましたけどあれを開発されたきっかけっていうのはどういった…。
もうほんとにつらくてこれどうしたらいいだろうということで。
今あのようにカットする機能を持ってるメガネを作られてるのはよそでもやられてるところは?やってます。
ただ50%カットっていうのはJINSさんがあそこまでできる?データ重視しますよね?そうですね。
それはなぜかと言うと
販売本数日本一のメガネチェーンJINSを率いる田中。
出勤するとまずやるのが…
仕事用のメガネにチェンジ
これが田中のメガネコレクションだが実はこれ全部
えっメガネ屋なのに目がいいの!?
それはある偶然の出来事から始まった
(ナレーター)ぬくもり驚きを届けてきたパナソニックの光が今進化する。
LEDの光で情報をつなぐ新たな技術を開発。
光あるすべての場所であなたと街に新しい関係を。
目がいいメガネ屋の社長
メガネとの出会いは
群馬県出身の田中は地元の信用金庫を経て24歳でエプロンやポーチなどを作る服飾雑貨の会社を興す。
業績を順調に伸ばしていた
それは友人と韓国旅行に出かけたときのこと。
ソウルの繁華街を歩いていると…
そこは一軒のメガネ屋。
店頭には日本語で…
と書いてあった
当時日本ではメガネ1本数万円。
後日引き渡しがあたりまえの時代
流通経路に疑問を抱く。
例えばフレームの場合メガネブランドは商社を通じて生産工場に発注。
更に卸を通して店に届くのが一般的だった。
そこで田中は雑貨で培ったノウハウを活かし工場に直接大量発注して卸を通さず自社の店舗で販売すればメガネを安く提供できると考えた
予想以上の大ヒットに。
それまでの常識を破ったメガネ店は全国に広まっていった。
しかし時を同じくして
そこで田中は再び業界の常識を打ち破る
田中はこれまでにない付加価値のあるメガネの開発に乗り出したのだ
先陣を切ったのが2009年に発売したこのメガネ
それが超軽いメガネ
量ってみると…
通常のメガネの3分の1。
軽さの秘密はそれまでメガネには使われなかった
これらのヒット商品がJINSを販売本数日本一へと押し上げたのだ。
今も機能性メガネの開発は加速している。
田中はおととし特別開発チームを立ち上げた。
彼らの使命は
メンバーは…
あえてメガネと関係のない人材を集めた。
チームリーダーの井上もコンサルティング会社からの転職組だ
井上が開発に携わったメガネを紹介してくれた
これはドライアイ用のメガネ。
レンズの横に小さなタンクがあって水を入れるとその蒸発によって目の乾きを防いでくれるという
これをかけると目の周りの湿度が通常のメガネよりも高い58%になることが実証されている
こちらは目とフレームの透き間を埋めた花粉防止用メガネ
花粉と同じ大きさの微粒子をふりかけて実験を繰り返した。
その結果…
一見普通のメガネだが…
えっどいうことだ!?
おととし立ち上がった
これまでにないメガネを生み出すのが使命だ
新たなメガネの開発のために向かったのは…
中では風変わりな実験が。
主役は白いヘッドギアではなく黒縁のこのメガネ
5年前から大学と共同で研究を進めてきた
左右の鼻パッドと真ん中のブリッジの
実は目は常に電気を帯びている。
目の動きによって電圧が微妙に変化。
それを鼻パッドに付いているセンサーが感知。
パソコンやスマホに送ることで体の状態がわかるというもの。
これが自分のことが見えるメガネの正体だ
元に戻して。
もう一度上。
研究をサポートするのは
脳科学に詳しい先生だ
体の傾きや歩数を測るセンサーもあり…
体の状態が客観的に見えるようになるアプリも開発中だ。
それだけではない。
こんな研究も
眠くなったかどうかが波形に表れる
井上はMEMEの更なる可能性を探るためさまざまな企業とのコラボを考えている。
この日向かったのは
言わずと知れたヘルスケアの大手だ
早速デモを見せる
まばたきしてください。
まばたきすると出ますね。
オムロン側も興味津々
今後は…
進化するメガネが今私たちの生活を変えようとしている
こちらVTRでも紹介しましたJINSのさまざまなメガネを持ってきていただきました。
ドライアイ用花粉防止用ブルーライトカット用が…これでいいですね?こちらが真っ平になる老眼鏡ということで。
そしてこちらが最後のVTRにもありましたJINSMEMEです。
私花粉がひどいので。
でもぴったりと…上までぴったりはまって。
これはちなみにおいくらで?安い!花粉はほんとにまいりますから。
そうですね。
かなり恥ずかしい感じのはよくあるじゃないですか。
花粉防止って。
これだったらファッション…。
俺小池さんがメガネにしたの初めて見たかもしれない。
ドキドキしてきた。
僕は個人的にはMEMEっていうのがすごいなって思ってるんですよ。
極端に言うと脳の中をモニタリングするようなもので…。
居眠り防止とかアラームで…。
村上龍が寝てますみたいな。
収録中眠たくなってますっていうのがもしも…。
じゃあ今収録中かけてたらバレますねアラーム鳴ったら。
他にはどういう分野でどういう企業とのコラボっていうのを考えられて…。
今ですねこのメガネを使って我々もこの商品を開発してそれで結局メガネイコール視力矯正というだけではもう…何ていうのかなメガネ業界においてもサバイバルできないっていうようなお考えですか?そうですねまぁ…。
でもあれですよね…。
要するに老舗のメガネ屋さんっていうかですねメガネ業界の内部にいる人はメガネっていうのは何かをブロックするものではなく視力を矯正するものであるっていうような常識が強いんで田中さんがメガネ業界の外側から来たいわば異邦人みたいな人だったんで気づかれたという部分もあるんじゃないかなと…。
それは大きいかもしれないですね。
ずっとですね…。
…ということがひとつのテーマですね。
いわゆるメガネとの出会いですけど僕もソウル行ってですねほんと2,000円とか3,000円でその場で渡してくれるし次の日に来いっていったら全部揃ってるんですよね。
ただあそこを見たことがある日本人はたぶん何万人何十万人何百万人っていると思うんですけど結局それを自分のビジネスにしたのはひょっとしたら田中さん1人かもしれないですよね。
何が違うんですかね?う〜んたぶん私思うんですけどこれある江の有名なフレームメーカーのエクセレントチタンっていうやつなんですけどわりかし高いんですけどこういうものもあってもいいってことですよね?そうですそうです。
それはなぜかというと多様性が生まれるっていうのはいいことですよね。
そうですね。
田中が案内してくれたのはJINSの最新店舗。
そこには世界初のハイテクマシーンが
メガネ屋さんもついにここまで来たか
JINSの本社の壁にちょっと変わった世界地図が飾られている
赤は現在出店中の地域
そして今年乗り込んでいくのが…
確かに街にはメガネ屋はたくさんあるがJINSのようにリーズナブルで即日渡しの店はほとんどないという
西海岸の
田中も現地入り
おはようございます。
おはようございます。
店内は日本の3倍以上の広さ
フレームはすべて自社のデザイナーが
価格はレンズ代込みで…
これも日本式に
その一方で…
鼻が高い外国人に合わせるため鼻のパッドを日本よりも低くしたのだ
開店直後から多くのお客が押し寄せた
おしゃれでカラフルしかも格安。
早速心をつかんだようだ
こちらの女性はお買い上げ
そして更なるサプライズが。
カウンターの横には世界初
ベルトコンベヤーにレンズとフレームを乗せると
そのまま加工機に運ばれる。
すると機械がレンズをピックアップして自動で削ってくれる
加工機は4台もあるから注文が殺到しても大丈夫
削り終わったレンズはもとのトレイに
お客もくぎづけだ
フレームとレンズを乗せたトレイは螺旋を上って
カウンターに戻ってきた
このシステムによって店員の手作業が省け
さて仕上がり具合は
この笑顔
こちらの男性は120ドルのメガネを購入
なんと3本もまとめ買いしめて280ドルなり
滑り出しは上々。
田中の夢は大きく広がっている
アメリカのお店にあるレンズの自動加工のシステムは世界初だそうですごいですね。
そうですね。
JINSのビジネスモデル自体も海外ではやはり珍しいという…。
そうですね。
でも…なんていうのかな。
海外に今出ていくのは主にメーカーですけど日本のある技術とか知識とかっていうのを資源ですからね。
その資源をどう使ってどの国にどう売っていくかというのはすごくワクワクすることだなと。
そうですね。
僕が田中さんの…これは著書ですかね。
印象に残ったのはH&Mがファッションの民主化を進めるんだったらJINSはメガネの民主化を進めたいと。
いい言葉だなと思ったんですけど具体的にはどういったことなんですか?
収録を終えて村上龍はこんなことを考えた
2015/04/23(木) 21:54〜22:54
テレビ大阪1
カンブリア宮殿【どんな人にも役立つ“メガネ”をつくれ!】[字]

目が良い人もメガネをかける!!そんな変革をもたらしたのが、ジェイアイエヌだ。花粉症対策やパソコンの光から目を守るメガネ、さらに“自分自身を見るメガネ”も誕生する。

詳細情報
番組内容
これまで縮小の一途だったメガネ市場が、ここ数年徐々に復活してきている。その原動力がリーズナブルでファッショナブルなメガネの登場だ。メガネは「視力補正」のためにイヤイヤかけるものではなく、おしゃれなアイテムとしても復権していて、もはや1人が数本持つ時代に。そんな中、販売本数日本一を誇るのが全国に281店舗を展開する「JINS」。店内に並ぶ1200種類のメガネは、5000円から、高いものでも1万円程と格安。
番組内容続き
生産から販売までを一貫して行うSPA(製造小売)方式を業界でいち早く根付かせた“メガネ界のユニクロ”だ。さらに、最近では、花粉症対策やパソコンの光から目を守るメガネなど、メガネをかけない人にも役立つ「機能性アイウエア」という新市場を創出して大ヒットを飛ばした。そのメガネ界に変革をもたらした仕掛人が、「ジェイアイエヌ」社長の田中仁だ。革命児のメガネに映る、次なる狙いとは…。
出演者
【ゲスト】ジェイアイエヌ 代表取締役社長 田中仁
【メインインタビュアー】村上龍
【サブインタビュアー】小池栄子
関連情報
【ホームページ】

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