バリバラ〜障害者情報バラエティー〜「外国人が見たニッポンのバリアフリー」 2015.04.24


みんなのためのバリアフリーバラエティー…イエ〜イ!よろしくお願いします!いや〜まさに北米南米ユーラシアにアフリカ。
すごいですね!さあそして世界100か国以上を車いすで旅し各地のバリアフリー事情に詳しい木島英登さんで〜す。
(拍手)木島です。
よろしくお願いします。
今日のゲストの人たちの国も全部訪れてるんでどの事情もよく分かります。
すごいですね。
いろいろ教えて下さいね。
そしてゲストはいまだにアメリカ人ぶっている日本人なんでしょうか。
パックンよろしくお願いします。
はいアメリカ人かぶれです。
かぶれ!パックンは日本でバリアフリーで何か感じた事ありますか?僕日本の音声信号の信号の普及率とかすごい。
音声信号?
(音声信号の口まね)あっうまいうまい!あれ毎回感動するんですよね。
あ〜あんなんない?ないない。
アメリカで見た事ないですよ。
本当ですか!まあしかしねえいやかわいらしいモナさん。
モナさんは日本に来て驚いた事ってありますか?ありますよ。
バスと電車と道とスーパーと…えっインドでは?あらら。
おうちに引きこもってるの?はい。
そうですか。
もうそれ自体が驚きなんですね日本ではね。
さあそして今回「バリバラ」では日本に暮らす外国人障害者の方々にアンケートをとらさせて頂きましてそのベスト3そしてワースト3を発表しながらみんなで話し合っていきたいと思います。
さあまずはベスト3。
ジャン!9年前から名古屋で暮らしているドスサントスさん。
ブラジルでは一人の外出は無理だったが日本の公共機関はバリアフリーが進んでいるので一人で出かけられるようになった。
そんな彼がこれから世界一のバリアフリー設備に向かうのだという。
こんな地味な街角に世界一の設備があるの?向かったのは公園。
もしかして!?ここですね。
そう!ごく普通の…これこそドスサントスさんの一押し。
車いすで使える多機能トイレが町にいくつもあるのは夢のようだという。
ブラジルでは公衆トイレの数自体が少なく多機能トイレは更に少ないのだという。
それが日本では駅や公園コンビニなど至る所にある。
うれしいですね!日本のトイレは本当に広くて今そういう数も結構あるんですけれどやっぱりブラジルだと臭いがとってもきつくて。
へえ〜!でもねブラジルといえばワールドカップもあったじゃないですか。
世界の人が来てるじゃないですか。
まあそのスタジアム近くとか。
そういう所にしか本当にないんですよね。
本当にまあ町なかを出るとないっていう。
そうか。
そういう所にはあるけど。
中国の田山さんどうですか?中国は新しい建物。
例えば空港とか大きなオフィスとか大きなショッピングの所でバリアフリーのトイレあります。
でも古い町あるのでそこに公衆トイレはあまり進んでいない状態でまだ完璧ではないです。
ないですか。
木島さんどうなんですかね?公衆トイレがそもそも外国にはほとんどないので。
日本は公衆トイレに今多目的トイレがたくさんつくようになったんでそもそもの公衆トイレが多いと。
外国で少ない理由は多分一つは治安の理由で。
犯罪が起きたりとか。
アメリカの公衆トイレは個室にドアとかついてないんですよね。
その個室の中で何をされるのか分かんないから。
下が30センチぐらい開いてますね。
そう。
ドアがついててもこれぐらい見えてて。
ちゃんと一人で入ってんだねって外で確認できるようにとか。
そうなんですよ。
日本のトイレは最高ですよね。
最高ね。
やっぱり一番清潔ですよね。
なるほどね。
さあそれじゃあ続いてワースト3です。
ジャン!これは困りますよ。
来日2年目のウォーレンさんは名古屋に暮らしている。
妻と子ども2人もろう。
家族は手話で会話している。
道路標識などはローマ字表記が普及しているが…お店などは日本語だけの表示が多くて困ってしまう。
来日して間もなく銭湯で事件が起きた。
ここで…初めての…え〜っとロッカーは全部平仮名表記になってまして読めないから結局自分のものをしまったのを忘れてスッポンポンで帰りました。
浴室に入ったウォーレンさんは正体を知らないままあるお風呂に入ってしまったのだ。
という訳で答えは…ウォーレンさん電気風呂はもうこりごりですかね?そのほかに日本語の表示だけで困ったという事ありますか?あっドーリスさん。
よくあるよ!よくある?よくある。
塩かと思って砂糖買ってきてそれを入れれば全部甘くなるからね。
こんなん何でも困りそうじゃないですか。
これは早急にユニバーサルデザインっていうのは進んでいかなあかんでしょうね。
それでは続いていい方です。
ベスト2。
ジャン!はっ日本が?日本に暮らして16年になる楊雪元さん。
古今東西のメロディーをあらゆる笛で奏でる音楽家だ。
しかし中国では音楽活動をしようにも一人で外出さえできなかった。
日本に来て初めて楊さんは一人で町を歩く事ができた。
一人で出歩けるのはそう点字ブロックのおかげ。
今や世界に普及する日本人による偉大な発明だ!駅には点字板も完備されていた。
点字ブロックと点字板が自分の力で外出したいという楊さんの夢をかなえた!へえ〜!中国にはないんですか?田山さん。
中国はオリンピック前にあまり点字ブロックなかったですよ。
オリンピックのきっかけに今進んでいます。
北京でも上海と大きい都市今は点字ブロックもちゃんとついてます。
インドはどうでしょう?モナさん。
これの前木でしたからボンと。
え〜!それは珍百景ですね。
という事は日本の点字ブロック文化というのはこれすごい事なんですか?すごいとも言えるし特殊とも…。
木島さんは黄色い点字ブロックを町の至る所に張り巡らせるのは景観保護の観点から疑問もあると考えている。
僕これフランスでちょっと撮ってきたんですけど。
これフランスのリヨン駅という大きな駅の前ですけどフランスの点字ブロックは色が黄色じゃないんですね。
恐らくこれ景観に配慮してだと思うんですけど黒い色みたいな形でというのもあったりするので今後またいろんな解決方法が出てきたらいいなとは思いますね。
なるほどね。
グレースもね視覚障害がありますがこれどう思いますか?考え方がいろいろあると思うんですけれどもただやっぱり弱視の人にとってはつえをついていてもやっぱ…そこは大事にしてほしいしやっぱ景観は壊したくないという部分においてはそこはガイドヘルパーを連れていっていけるようにっていうふうな社会的システムと両方必要だと思うんですけど。
ちなみに日本は点字ブロックに関して国のガイドラインがあります。
これは点字ブロックを利用する人の多くが弱視のため目立つ事を重視しているんですって。
あ〜そうか。
今グレースが言うように。
大事にしてる人もたくさんいるっていう事やね。
うわっこれ難しいね。
難しいんですよ。
もうだから木島さんいろんな話をしていろんな人の気持ちを聞いて考えていく事が大事なんですかね。
みんなの町ですからね。
そうですね。
さあそれでは続いては悪い方。
ワースト2。
ジャン!店の入り口?どういう事でしょう。
膨大な仏教書を読破する空海の研究者ブックマンさん。
学問の探究にバリアはない。
空海のバリアのない教えに引かれるブックマンさん。
しかし大好きな日本食を食べたいと町に出ると…。
どこもかしこも段差だらけ!特に居酒屋やラーメン店など日本ならではのお店ほど入りづらい。
去年アメリカから父親が来日。
日本食を楽しんでもらいたいと必死に店を探したが電動車いすが入れない店ばかり。
ようやく60軒目で探し出した。
(ディレクター)こんなにバリアばっかりだと思わなかったよね。
そうですね。
う〜ん。
いや〜これブックマンさんだいぶ苦労してましたね。
そうだね。
まあ大変でしたけど。
今やったらネット検索とかで調べられると思うんですけどどうですか?ネットでバリアフリーといわれてる店でさえも大体本人で行くとあまり入れないんですね。
バリアフリーって書いてあるから行ってみたら結局入れないんですか?電動車いすでしたら結構大きくて重くて入るのはちょっと難しいになってるかなと思いますけど。
これパックンアメリカはどうなんですか?まあアメリカは90年代に…90年かな?法の改正でバリアフリー義務化したんですね。
まだニューヨークとかそういう古い町のど真ん中の高い所はなかなかエレベーター造る事はできないけど新しく出来てるものは全部バリアフリーになってるし基本的にどこにも行けるような気がします。
日本ではどうなんですかね?日本では2006年にバリアフリー法が出来まして公共性の高い建物には車いすが利用しやすいように基準が定められました。
なるほど。
でも面積の小さな商業施設には適用されないので車いすの入れない飲食店が多いのが現実です。
なるほどね。
ジョシュさんどうですか?日本でいろいろレストランとか行きますよね。
何か感じた事ありますか?みんな日本に来る理由は多分それぞれですけどでも基本的に多分日本が好きだから来たんじゃないんですかって思うんですけど。
でも残念ながら大体…あっそう?すてきな和風のレストランとか大体石が置いてあるとか。
ああ石とか階段とか!新しいビルの8階のビルに行ったんですけどでも居酒屋に行こうとしたらエレベーターから出て玄関がありました。
普通やったらフラットなはずやのにわざわざ…。
新しいビルなのに玄関がある雰囲気を作るために。
わざわざ段差を設けてるという事ですよね。
日本だから玄関ですねという。
結局ファミレスとか食べるようになる。
食べたいもの食べれないとか。
ここで世界のバリアフリー事情をご紹介!まずは中国。
オリンピックを機に急速にバリアフリーが進み万里の長城にも車いすで上れるようになりました
でも点字ブロックの途中に街路樹が立ち塞がったりブロックがジグザグだったり…。
ハテナの設備もまだまだあるようです。
お次はインド。
荷車の利用が盛んだったためスロープが至る所にあり車いすは意外とバリアフリー。
聖地にもスロープがあるため車いすで巡礼を行う事ができます
最後はガーナ。
医療設備が不足していて障害者の福祉も十分ではありません。
そんなガーナに片足をなくした障害者によるサッカーのナショナルチームがあります。
その名もブラック・チャレンジ。
バリアフリーな社会への希望の星です
次いってみよう!さていよいよ最後です。
まずはベスト1。
ジャン!いいねいいね。
いいですね。
これはうれしい。
これうれしいですけど続いてワースト1もいきましょう。
ワースト1はジャン!どういう事!?日本人は障害者に…日本人はやさしいというのがカナダからやって来たジョシュさん。
これお願いしていいですか?この手焼きせんべいを。
歴史を感じる名所を訪ね人と触れ合うのが大好き。
財布はこのカバンの中ですけど財布からお金出して頂けますか?いいですか?出しちゃって。
ジョシュさんが日本人のやさしさに触れた忘れられない体験がある。
地下鉄で浅草に初めてやって来た時の事。
到着すると階段が立ちはだかった。
エレベーターはまだなかったのだ。
すると駅員が6人も集まり100キロを超す電動車いすごとジョシュさんを地上まで運んでくれたのだ。
一方日本人はつめたいところもあるというのは茨城県に暮らすガーナ人のドーリスさん。
8年前に脳出血で倒れ左半身にまひが残った。
ある日車いすでバスを待っていると…やっと到着と思いきや運転手がこちらをチラリと見てそのまま素通りしてしまったのだ。
いやいや日本人は一見よそよそしいが奥ゆかしいやさしさがあるというマイケルさん。
イギリスではバスに乗ると障害者が乗るから席を空けてとほかの客にまで声をかけてくれる事が多い。
親切なのだが目立ってしまって気まずく障害者である事を強く意識させられてしまう。
一方日本では声もかけてくれないのかなと思っていると気付いた人がさりげなく席を譲ってくれる。
「ちょっと待って!」というのがこちらディルショッドさん。
ウズベキスタンから日本のバリアフリーを学びにやって来た。
日本の電車にはお年寄りや障害者のための優先座席があると知り大きな期待を抱いていたのだが…乗ってみると座っているのは健常者ばかり。
居眠りするサラリーマンに携帯に見入る学生。
化粧に没頭する女性まで。
つえをついた障害者が前にいても誰も気付かない!一体日本人は障害者に…ディルショッドさんやっぱり優先座席はもう残念ですか?うん。
なるほどね。
モナさんいかがですか?あ〜自分からね。
あ〜なるほどね。
どうですか?ドーリスさん。
すごいな。
余裕ないねんな。
話聞いてるとグレースあれやね。
もうちょっとアプローチしてもいいんちゃうっていう。
そうですね。
だから私も最初まあアメリカで障害者になったんでどちらかというと何もしなくても何もしなくてもというか声をかけなくても「何か困った事ありますか?」とか声をかけてくれる事に慣れ過ぎてて何でかけてくれないんだろうって日本に帰ってきた時になんてつめたい人たちなんだって思ったんですけれども言ったらいろいろ手伝ってくれる人がたくさんいて逆にやさしいなって思って。
でもそれって「言ったら」っていうこの気付けない時間はつめたいと思い続けな…感じ続けてつめたい社会だなと思う時間でもあるので何かこういい感じにもうちょっと歩み寄りがあったらいいなって思いますね。
日本の方はおっしゃるとおりこっちから声をかけると逆に悪いかもねと思ってためらう方多いと思うんですよ。
最初の第一歩を踏み出すの難しいかもしれない。
でも一歩踏み出したらその方々がすごいやさしい事多いでしょ。
なるほどね。
日本の問題で手伝いましょうっていう時に駅員さんとか業者さんそのサービス提供側しかやらなくて僕例えばヨーロッパでバスとか乗る時に…お客さんがスロープ出してくれたりするというのが当たり前で隣のおばちゃんとかが私手伝うからみたいな形でそれが自然に…。
かっこええな!日本は全部駅員さんがやってるバスの運転手がやったりするんでそれは何か僕からしたらつめたいなみたいな。
周りの人がちょっと手を貸せばもっとスムーズにいく場面というのがあると思うので…。
それがちょっと分かれ過ぎてるのがね。
日本のバリアフリーについては世界的にとてもいい方と思います。
設備とかいろんなとこの移動手段とかとてもいい感じるですよ。
ただ…皆さんのコミュニケーション足りないのところで…。
設備バリアフリーは一番大事ですけれどももっと大事は心のバリアフリー。
なるほどね。
じゃあ手伝いましょうっつってね手伝うこれもコミュニケーションやもんね。
心のバリアフリーはもうキーワードですよ。
それは障害者の方に対してだけじゃなくて社会人同士というか人間同士のバリアフリーっていうか人間同士の心のやさしさ。
何でみんな月曜日の朝つめたいかっていうと結局不幸ですから。
みんなが満員電車の中で不幸なんでお互いにやさしさでつきあえばいいんじゃないかなと。
今日はふだん気付かないようなバリアフリーを教えてもらったよ。
またやろうね!2015/04/24(金) 00:00〜00:30
NHKEテレ1大阪
バリバラ〜障害者情報バラエティー〜「外国人が見たニッポンのバリアフリー」[解][字][再]

今回は外国人スペシャル!日本に住む外国人の増加とともに、外国人障害者の数も増えている。彼らは日本の福祉をどう見ているのか?外国人の目線から本音トークを展開する!

詳細情報
番組内容
今回は、外国人スペシャル。日本に住む外国人の増加とともに、外国人障害者の数も増えている。そんな外国人たちは日本の福祉をどう見ているのだろうか?アンケートをとると「日本の公衆トイレは世界一!」「点字ブロックのおかげでどこでも行ける」などハード、インフラ面のすごさとともに、「障害者への接し方がつめたい」など心のバリアが浮き彫りに!日本の福祉の問題を、外国人が本音トークする。【ゲスト】パックン
出演者
【ゲスト】パトリック・ハ−ラン,【出演】大橋グレース,【司会】山本シュウ,【リポーター】大西瞳,【語り】神戸浩,伊藤愛子

ジャンル :
福祉 – 障害者
情報/ワイドショー – 健康・医療
バラエティ – トークバラエティ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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