(烏間)視線を切らすな!ターゲットの動きを予測しろ。
全員が予測すればそれだけやつの逃げ道をふさぐことになる。
(烏間)《訓練開始から4カ月目に入るにあたり可能性がありそうな生徒が増えてきた》《磯貝悠馬と前原陽斗》《運動神経が良く2人がかりなら俺にナイフを当てられるケースが増えてきた》《赤羽業》《一見のらりくらりとしているがその目には強いイタズラ心が宿っている》
(業)あっ。
チッ。
(烏間)《女子は体操部出身で意表を突いた動きができる岡野ひなたと男子並みのリーチと運動量を持つ片岡メグ》《この辺りがアタッカーとして非常に優秀だ》
(殺せんせー)「そして殺せんせー」「彼こそ理想の教師像だ」「あんな人格者を殺すなんてとんでもない」人の思考を捏造するな。
うせろ!ターゲット。
(殺せんせー)ニヒッ。
(烏間)《この他には目立った生徒はいないものの全体を見れば能力は格段に…》くっ!
(渚)がはっ。
(茅野・杉野)あっ?
(渚)痛ぁ。
あっ。
すまん。
ちょっと強く防ぎ過ぎた。
ああ…平気です。
(杉野)バッカで〜。
ちゃんと見てないからだ。
う…。
(烏間)《潮田渚》《気のせいか?今感じたえたいの知れない気配は…》
(殺せんせー)にゅや…。
(終業チャイム)
(木村)いや〜しかし当たらん。
(岡島)隙なさ過ぎだぜ烏間先生。
(倉橋)先生放課後みんなでお茶してこうよ。
ああ誘いはうれしいがまだ仕事が残っていてな。
(倉橋)あ…。
(三村)私生活でも隙がねえな。
(岡野)っていうより私たちとの間に壁っていうか距離を保ってるような…。
私たちのこと大切にしてくれてるけどでもそれってただ任務だからなのかな。
・
(鷹岡)よっ烏間。
(烏間)鷹岡。
(生徒たち)うん?
(倉橋)新しい先生?
(鷹岡)やあ!今日から烏間を補佐してここで働くことになった鷹岡明だ。
よろしくな。
E組のみんな。
(三村)な…何だ?
(茅野)ケ…ケーキ?
(不破)ラ・ヘルメスのエクレアまで!
(磯貝)いいんですか?こんな高そうなの。
おう!食え食え!俺の財布を食うつもりで遠慮なくな。
(矢田)よくこんな甘い物ブランド知ってますね。
まあぶっちゃけラブなんだよ砂糖がよ。
(菅谷)でかいずうたいしてカワイイな。
あしたからの体育の授業は鷹岡先生が?ああ!政府からの要請でな烏間の負担を減らすために…ん?ケーキ…。
おー!あんたが殺せんせーか。
食え食え。
あっまあいずれ殺すけどな。
ハハハ…!
(木村)同僚なのに烏間先生とずいぶん違うっすね。
(原)何か近所の父ちゃんみたいですよ。
ハハハいいじゃねえか父ちゃんで。
同じ教室にいるからには俺たち家族みたいなもんだろ?ハハハ…!
(鷹岡)よーし!みんな集まったな。
今日からはちょっと厳しくなると思うが終わったらまたうまいもん食わしてやるからな。
(中村)そんなこと言って自分が食いたいだけじゃないの?まあな。
おかげさまでこの横幅だ。
(生徒たち)ハハハ…!
(イリーナ)あんたはいいの?これで。
何かわざとらしいのよあの男。
業なんてとっととサボり決め込んでるわ。
空挺部隊にいたころの同期だ。
教官としては俺よりはるかに優れていると聞いている。
ふ〜ん。
(烏間)見事に生徒の心をつかんでいる。
あれなら訓練もはかどるだろ。
俺のやり方が間違っていたのかもしれん。
プロとして一線を引いて接するのではなくあいつのように家族のごとく接した方が…。
ん?
(烏間)な…。
(鷹岡)さて訓練内容の一新に伴って新たな時間割を組んだ。
(生徒たち)えっ!?
(前原)嘘…だろ?
(不破)10時間目!?夜9時まで訓練!?このぐらいは当然さ。
このカリキュラムについてこられればお前らの能力は飛躍的に上がる!では早速…。
(前原)ちょ…待ってくれよ!無理だぜこんなの!
(鷹岡)ん?
(前原)勉強の時間これだけじゃ成績落ちるよ!遊ぶ時間もねえしできるわけねえよこんなの!ん?がはっ。
できないじゃないやるんだよ。
言っただろ?俺たちは家族で俺は父親だ。
世の中に父親の命令を聞かない家族がどこにいる?抜けたいやつは抜けてもいいぞ。
そのときは俺の権限で新しい生徒を補充する。
けどな俺はそんなことしたくないんだ。
お前らは大事な家族なんだから父親として1人でも欠けてほしくない。
家族みんなで地球を救おうぜ!なっ?
(三村・神崎)あ…。
(鷹岡)《教え子を手なずけるならたった2つ与えればいい》《親愛と恐怖だ》なっ?お前は父ちゃんについてきてくれるよな?
(神崎)は…はい…。
あの…私…。
私は嫌です!烏間先生の授業を希望します。
(神崎)あっ!あっ!?
(杉野)神崎さん!お前らまだ分かってないようだな。
「はい」以外はないんだよ。
文句があるなら拳と拳で語り合おうか。
そっちの方が父ちゃん得意だぞ。
・
(烏間)やめろ鷹岡!
(鷹岡)ん?大丈夫か?首の筋に痛みはないか?だ…大丈夫です。
前原君は?へ…平気っす。
ちゃんと手加減してるさ烏間。
大事な俺の家族だ当然だろ。
いいや。
ん?あなたの家族じゃない。
私の生徒です!
(生徒たち)殺せんせー。
私が目を離した隙に何をやっている!フン。
文句があるのか?モンスター。
体育は教科担任の俺に一任されているはずだ。
そして今の罰も立派に教育の範囲内だ。
短時間でお前を殺す暗殺者を育てるんだぜ。
厳しくなるのは当然さ。
それとも何か?多少教育論が違うだけでお前に危害も加えてない男を攻撃するのか?あれでは生徒たちがつぶれてしまう。
私から見れば間違っているものの彼には彼なりの教育論がある。
ですから烏間先生あなたが同じ体育の教師として彼を否定してほしいのです。
(烏間)《否定…俺が…》
(鷹岡)《悔しかろう烏間》《育てた生徒をこの俺に奪われるのは…》《部隊で最優秀だったお前は俺の力など気にも留めてなかっただろう》《その俺にこれ以上ない出世のチャンスを奪われるんだ》《こいつらの大部分はつぶれてもいい》《残った生徒が精鋭に育ちあのタコを殺せれば英雄を育てた英雄としてお前を顎で使ってやるぜ》
(菅谷)じょ…冗談じゃねえ。
(岡島)スクワット300回とか死んじまうよ。
烏間先生…。
(鷹岡)おい。
(倉橋)え…。
(鷹岡)烏間は俺たちの家族じゃないぞ。
お仕置きだな。
父ちゃんだけを頼ろうとしない子は…。
(烏間)そこまでだ。
暴れたいなら俺が相手を務めてやる。
烏間…。
横やりを入れてくるころだと思ったよ。
(鷹岡)《そろそろあの手を使うか》言ったろ?これは暴力じゃない教育なんだ。
暴力でお前とやり合う気はない。
やるならあくまで教師としてだ。
烏間お前が育てたこいつらの中で一押しの生徒を1人選べ。
そいつが俺と戦い一度でも俺にナイフを当てられたらお前の教育は俺より優れていたのだと認めて出ていってやる。
ただし使うのはこれじゃない。
フン!殺す相手は俺なんだ。
使う刃物も本物じゃなくっちゃなぁ。
(烏間)本物のナイフだと!?よせ!彼らは人間を殺す訓練も用意もしていない!安心しな。
寸止めでも当たったことにしてやるよ。
俺は素手だし。
これ以上ないハンデだろ?
(鷹岡)《軍隊でもこの手はよく効いたぜ》《初めてナイフを持ってビビり上がる新兵を素手の俺がたたきのめす》《その場の全員が格の違いを思い知り俺に心服するようになる》さあ烏間!1人選べよ。
嫌なら無条件で俺に服従だ。
(烏間)《俺はまだ迷っている》《地球を救う暗殺者を育てるにはやつのような容赦のない教育こそ必要ではないのか》《ここに来てから迷いばかりだ》《そしてわずかに可能性がある生徒を危険にさらしていいものか迷っている》
(烏間)渚君…できるか?
(杉野)な…何で渚を?俺は地球を救う暗殺任務を依頼した側として君たちとはプロ同士だと思っている。
プロとして君たちに支払うべき最低限の報酬は当たり前の中学生活を補償することだと思っている。
だからこのナイフは無理に受け取る必要はない。
そのときは俺が鷹岡に頼んで報酬を維持してもらえるよう努力する。
《僕はこの人の目が好きだ》《こんなに真っすぐ目を見て話してくれる人は家族にもいない》《立場上僕らに隠し事もたくさんあるだろう》《何で僕を選んだのかも分からない》《けど…》《この先生の渡すナイフなら信頼できる》《それに神崎さんと前原君のこと許せない》やります。
烏間〜お前の目も曇ったなぁ。
烏間のやつどうかしちゃったんじゃないの?何で渚なの?見てれば分かります。
(菅谷)渚のナイフは当たると思うか?
(木村)無理だよ。
プロ相手に本物のナイフなんて。
(茅野)《渚…》フン!さあ来い!
(鷹岡)《公開処刑だ》《全て攻撃をかわしてからいたぶり尽くす》《生徒全員が恐怖し俺の教育に従うようにな》
(烏間)《いいか鷹岡にとってこの勝負は見せしめのための戦闘だ》《対して君は暗殺》《強さを示す必要もなくただ1回当てればいい》《そこに君の勝機がある》
(心臓の鼓動)
(鷹岡)《うん?そろそろ気付いたな》《刃物を持つとはどういうことか》《「本物のナイフで人を刺したら死んじゃうよ」》《「こんなもの本気で使えない」と…》《俺はなぁそれに気付いて青ざめるど素人が大好きなんだぁ》《僕は本物のナイフを手にどう動けばいいのか少し迷って烏間先生のアドバイスを思い出した》《そうだ。
戦って勝たなくたっていい》《だから僕は笑って普通に歩いて近づいた》《通学路を歩くみたいに普通に》《ここで初めて鷹岡先生は気付いた》《自分が殺されかけていることに…》《そしてぎょっとし体勢を崩した》《誰だって殺されかけたらぎょっとする》《殺せんせーでもそうなんだから》《重心が後ろに片寄っていたから服を引っ張って転ばし仕留めにいく》《正面からだと防がれるので背後に回って確実に》つかまえた。
(生徒たち)あ…。
あっ…。
う〜ん。
(烏間)《何てことだ…予想をはるかに上回った》《普通の生活では絶対に発掘されることのない才能》《殺気を隠して近づく才能》《殺気で相手をひるませる才能》《本番に物おじしない才能》《俺が訓練で感じた寒けはあれが本当の暗殺だったら》《戦闘の才能でも暴力の才能でもない》《暗殺の才能》《これは咲かせてもいい才能なのか!?》あれ?峰打ちじゃ駄目なんでしたっけ?そこまで。
あ…。
勝負ありですね烏間先生。
まったく本物のナイフを生徒に持たすなど正気の沙汰ではありません。
ケガでもしたらどうするんですか。
ハハハ…。
(烏間)《フン。
ケガしそうならマッハで助けに入っただろうな》《それにしても…》
(磯貝)よくあそこで本気でナイフ振れたよな?いや…烏間先生に言われたとおりやっただけで鷹岡先生強いから。
うん?痛っ!何でたたくの?
(前原)ああ悪い…ちょっと信じられなくて。
でもサンキュー!今の暗殺スカッとしたわ。
(中村)笑顔でナイフ突き付けて「つかまえた」なんて…。
今回はずいぶん迷ってばかりいますね烏間先生。
悪いか。
いえいえ。
にゅ?ん?
(鷹岡)ハァハァ…このがき…。
父親も同然の俺に歯向かってまぐれの勝ちがそんなにうれしいか!?もう1回だ!心も体も全部残らずへし折ってやる!ぬんぬん。
確かに次やったら絶対僕が負けます。
でもはっきりしたのは僕らの担任は殺せんせーで僕らの教官は烏間先生です。
これは絶対譲れません。
父親を押し付ける鷹岡先生よりプロに徹する烏間先生の方が僕はあったかく感じます。
本気で僕らを強くしようとしてくれてたのは感謝します。
でもごめんなさい。
出ていってください。
じゃあ私は?
(竹林)僕らのビッチです。
(イリーナ)殺す。
教師として一番うれしい瞬間は迷いながら自分が与えた教えに生徒がはっきり答えを出してくれたときです。
そして烏間先生生徒がはっきり出した答えには先生もはっきり答えなくてはなりませんねぇ。
うわー!
(鷹岡)がっ。
(烏間)身内が迷惑を掛けてすまなかった。
後のことは心配するな。
今までどおり俺が教官を務められるよう上と交渉する。
(生徒たち)烏間先生!
(鷹岡)や…。
(生徒たち)ん?やらせるかそんなこと。
俺が先に掛け合って…。
・
(理事長)交渉の必要はありません。
(烏間)理事長。
(理事長)新任教師の手腕に興味がありまして全て拝見させていただきました。
(理事長)鷹岡先生あなたの授業はつまらなかった。
教育に恐怖は必要です。
…が暴力でしか恐怖を与えることができないならその教師は三流以下だ。
(鷹岡)俺は…。
(理事長)解雇通知です。
ここの教師の任命権はあなた方防衛省にはない。
全て私の支配下だということをお忘れなく。
(鷹岡)くそっくそっくそっ…。
くそーっ!
(木村)鷹岡首…。
(岡島)ってことは今までどおり烏間先生が…。
(生徒たち)よっしゃー!やったー!相変わらずあの人の教育は迷いがないですねぇ。
(烏間)例えばお前は…。
にゅ?
(烏間)将来は殺し屋になりたいと彼が言ったらそれでも迷わずに育てるのか?
(烏間)彼自身は気付いていないがその才能がある。
答えに迷うでしょうね。
ですが迷わぬ教師などいない。
本当に自分はベストの答えを教えているのか内心は散々迷いながら生徒の前では毅然として教えなくてはいけない。
決して迷いを悟られぬよう堂々とね。
だからこそカッコイイんです先生って職業は。
(中村)烏間せんせ。
(中村)生徒の努力で体育教師に返り咲けたし何か臨時報酬あってもいいんじゃない?そうそう。
鷹岡先生そういうのだけは充実してたよね〜。
フン。
甘い物など俺は知らん。
これで食いたい物…。
(イリーナ)しゅばっ。
(一同)やったー!にゅや!?先生にもその報酬を…。
(岡野)え〜殺せんせーはどうなの?
(菅谷)今回はろくな活躍なかったよな〜。
いやいやいや!烏間先生に教師のやりがいを知ってもらおうとあえて静観していたんです。
そう…。
(倉橋)放っといて行こ行こ烏間先生。
(烏間)《俺もこの教室ではまってしまっているのかもな》《迷いながら人を育てる面白さに》
(岡野・中村)うん?
(岡野)うわっ!土下座しながらついてきた!
(中村)そこまでして食いたいか!
(岡野・中村)キャー!何とぞ何とぞ…!2015/04/24(金) 01:55〜02:25
関西テレビ1
アニメ・暗殺教室[字]
防衛省の鷹岡が体育教師として着任。父親のような親しみやすさで生徒と打ち解けるが、暗殺の訓練は過激なものだった!抗議する烏間に鷹岡はある提案をする。
詳細情報
番組内容
ある日突然、月が爆発して7割方蒸発した。その犯人と称し、しかも来年3月には地球をも爆破するという超生物がやってきたのは、何故か中学校の教室。なんとここで教師をするというのだ。
人知を超えた能力を持ち、軍隊でも殺せないその怪物の暗殺を、各国首脳はやむをえず、そのクラス、椚ヶ丘中学校3年E組の生徒に委ねることになる。なんと成功報酬は100億円。落ちこぼれクラス、「エンドのE組」の生徒たちは、
番組内容2
卒業までにこの暗殺対象の教師、「殺せんせー」を殺せるのか…!?
出演者
殺せんせー: 福山潤
烏間惟臣: 杉田智和
イリーナ・イェラビッチ: 伊藤静
赤羽業(カルマ): 岡本信彦
磯貝悠馬: 逢坂良太
岡島大河: 内藤玲
岡野ひなた: 田中美海
奥田愛美: 矢作紗友里
片岡メグ: 松浦チエ
茅野カエデ: 洲崎綾
神崎有希子: 佐藤聡美
木村正義: 川辺俊介
倉橋陽菜乃: 金元寿子
潮田渚: 渕上舞
菅谷創介: 宮下栄治
出演者2
杉野友人: 山谷祥生
竹林孝太郎: 水島大宙
千葉龍之介: 間島淳司
寺坂竜馬: 木村昴
中村莉桜: 沼倉愛美
狭間綺羅々: 斎藤楓子
速水凛香: 河原木志穂
原寿美鈴: 日野未歩
不破優月: 植田佳奈
前原陽斗: 浅沼晋太郎
三村航輝: 高橋伸也
村松拓也: はらさわ晃綺
矢田桃花: 諏訪彩花
吉田大成: 下妻由幸
スタッフ
【原作】
「暗殺教室」松井優征(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
【監督】
岸誠二
【シリーズ構成】
上江洲誠
【キャラクターデザイン】
森田和明
【サブキャラクターデザイン/総作画監督】
黒澤桂子
【総作画監督】
山形孝二
【色彩設計】
加口大朗
【美術監督】
宮越歩
【撮影監督】
三品雄介
【CGディレクター】
内山正文
スタッフ2
【メカ・プロップデザイン】
廣瀬智仁
【エフェクト作画監督】
橋本敬史
【音楽】
佐藤直紀
【音響監督】
飯田里樹
【音響制作】
ダックスプロダクション
【アニメーションプロデューサー】
比嘉勇二
【アニメーション制作】
Lerche
【制作】
アニメ「暗殺教室」製作委員会
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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