北イタリア最大の都市ミラノ。
大聖堂ドゥオーモを中心に荘厳な建物が並ぶ洗練された街。
建物きれいですね。
アーケードの床に描かれた雄牛の絵の上で回転すると「善き事」が起きると言われています。
善きかな。
住宅街の一角ミラノ市民から愛される小さなお菓子屋さんを訪ねました。
真ん中のフランチェスコさんが48年前に開いたこちらのお菓子屋さん。
おしゃれだな〜。
おやつに最適な一口サイズのお菓子やチョコレート全て「善きかな」と評判です。
しかし作ってもらうのはイタリアではなく日本のドルチェ「ぜんざい」。
ヒントはごくごく簡単。
では妄想善きかな。
イタリア人ってあんまり伸びる料理がないですね。
でもチーズとか。
調理開始。
鍋にグラニュー糖レモンの果汁を入れて火にかけます。
溶かして液体状になるまで煮詰めます。
何これ?そこに加えたのはヘーゼルナッツ。
たくさん入れたら…。
熱いまま運んで調理台の上へドロドロ。
キャラメル伸びますね確かに。
固まらないうちに平たく伸ばします。
すごい。
更にそれを鉄の型へ。
素早くヘラの柄でたたいて型に沿わせていきます。
続いてミケーレさんが砂糖と卵黄をかき混ぜます。
そこに熱した生クリームを加えました。
あのままいくの?鍋なんだあれ。
弱火できめこまやかな泡ができるまで混ぜ続けます。
火から下ろして…。
チョコレートを投入。
よ〜くかき混ぜます。
フランチェスコさんチョコレートムースを味見。
というわけで大きな洋ナシが登場。
カットします。
砂糖とバターを一緒に火にかけます。
更にラム酒をたっぷりかけてなじませます。
最後にシナモンを振りかけたら準備完了。
仕上げにかかります。
スポンジケーキを薄く切って最初に作った器に敷きました。
そこにチョコレートムースをドローリ流し入れます。
洋ナシのコンポートを敷き詰め更にチョコレートムースを渦巻きで全部覆い尽くします。
ちょっと甘すぎねえか?これ。
チョコレートで網目模様を描いたら…。
色は似てるね。
ミラノのお菓子屋さんが作った…チョコレートムースは濃厚な甘さのあとにレモンの酸味がきいてトローリとクリーミーな仕上がり。
洋ナシのコンポートと一緒に食べるとラム酒シナモンの香りが最後に訪れ大人のドルチェといった感じです。
販売担当のマルコさんが試食です。
う〜ん…。
では日本の「ぜんざい」見て頂きますかな。
いえ洋ナシではありません。
いえお米をついたお餅です。
さあさあ始まりました「妄想ニホン料理」。
おなじみの日本料理を海外の料理人がごくごく簡単なヒントだけを頼りに作る!作る!今回のお題は「ぜんざい」。
イタリアそしてヨルダンの料理人たちが誠に善きかな的な「ぜんざい」に挑戦します。
これは料理の新たな可能性に善きかなな笑顔も生まれる異文化交流クッキングバラエティーであ〜る。
さあ始まりました。
(拍手)技術はやっぱりすごいですよね。
日本の「ぜんざい」に比べるといろんな試行錯誤をしてあるから。
意外と潔癖なんで。
意外ですね。
嫁の飲んだペットボトルも飲みたくないんですよ。
そうなの?意外。
(笑い)ミラノの象徴といえばドゥオーモ。
とがった塔のてっぺんから聖母マリアと聖人たちが見守っています。
訪ねたのはドゥオーモ広場の向かいまさしく一等地にあるレストランです。
イタリアの老舗ホテルと有名チョコレートメーカーなどが出資した注目のレストラン。
料理長に抜てきされたのは…モダンアートのような洗練されたイタリア料理で数々の料理賞を受賞。
料理だけでなくデザートも評判です。
では「ぜんざい」の妄想やっておしるこ。
熟考するジェンナーロさん。
善きかなと称賛したくなるドルチェとはどんなものかな?自分のレシピノートを開いて料理のヒントを探します。
どうです?今度は食料貯蔵庫へ。
おっすごい。
選んだのはお米。
リコッタチーズも使いましょう。
厨房に戻って調理開始。
鍋にバターを入れます。
お米を鍋に投入。
ここでラム酒を入れました。
ラム酒を多用しますよね。
すごい新しい考え方。
野菜のブイヨンをたっぷり入れてオレンジの皮をすり入れます。
ミントの葉の千切り。
更に甘みのあるリコッタチーズを加えて煮込んでいきます。
みんな大注目。
リゾットが出来上がり。
続いてモッツァレラチーズを切ります。
リゾットを四角い型に詰めて先ほど切ったモッツァレラチーズを載せました。
その上にリゾットをかぶせてモッツァレラを覆います。
型を外して冷蔵庫で30分冷やして固めます。
フライパンで冷やした四角いリゾットを焼きます。
へ〜今度焼くの?片面ずつ丁寧に。
焦げ目がついたら今度はオーブンへ。
190度で6分焼きます。
それにしてもなぜこの料理がひらめいたんですか?この人相当できますね。
うわっもう伸びてるかな。
きび砂糖で急にお菓子っぽくなってきました。
うおっ今度はバーナー。
きび砂糖に焦げ目をつけてクレームブリュレのようにします。
盛りつけです。
リゾットをお皿の中央へ。
オレンジを上に載せます。
更に濃厚なチョコレートソースを垂らして飾りつけ。
オレンジスライスのグラッセを載せたら…。
すばらしい。
ジェンナーロさんが作った…きび砂糖の香ばしい甘みとオレンジの酸味がきいたリゾットの表面はカリッと香ばしく。
リゾットは軽やかなリコッタチーズとオレンジミントが爽やか。
モッツァレラがトローリ伸びます。
それでは食べてミラーノ。
竹山さんあんまり食べて…グルメリポート的な姿を見た事ないんですけど大丈夫ですか?いや俺めちゃくちゃうまいんですよ。
ほんと?いただきます。
どんな感じなんでしょうね。
でも匂いがすごくいいですね。
香りが。
うんおいしい。
(福田)う〜ん。
あのねこれはねちょっと正直…全然向いてないですよ。
お米が甘いって日本人には一瞬「えっ?」と思わない?ちょっと苦手だよね。
(福田)ちょっとレベルが高いですね。
(竹山)高すぎるね。
でも慣れてくるとすごいおいしいじゃん。
初めはちょっとびっくりするんだけど。
オレンジとチョコレートがお米をまとめてくれてるっていうか。
ところで皆さん「ぜんざい」とは「善きかな」という意味なんですが誰が名付けたか知ってますか?早い。
(鶏の鳴きまね)「ぜんざい」の名付け親は一休さんこと一休宗純和尚という説が。
室町時代の京都。
一休さんが餅入りの小豆汁を頂きあまりのおいしさに言ったのが「善哉この汁」。
この「善哉」を音読みすると「ぜんざい」。
仏教用語で「すばらしい」というとんちのきいたひと言。
この話が広まり餅入りの小豆汁は「ぜんざい」と呼ばれるようになったとか。
そして「ぜんざい」は京都から全国へと知れ渡り土地土地で独自の発展を遂げたようです。
関西では粒あんの汁を「ぜんざい」こしあんのお汁を「おしるこ」と呼ぶのに対し関東ではどちらとも「おしるこ」。
ちなみに関東で言う「ぜんざい」とは粒あんで汁気のないもの。
更にややこしい事にこの関東で言う「ぜんざい」を関西では「亀山」と呼ぶんです。
「ぜんざい」を注文する際はご注意を。
諸説ありますが。
そうなんだ。
オスマン帝国が支配していた時代交易の中心地として栄えた街…ほんのり黄色い石灰岩を使って建物が建てられているため街はほんのり黄色。
窓のアーチがかつての繁栄をしのばせます。
現在世界遺産に登録申請中だとか。
街で人気のお菓子屋さんを訪ねました。
ちょいイケメンのオマルさんとてれ屋のアハマドさん。
店の一番人気は小麦粉の生地にチーズを挟みたっぷりのシロップをかけた「クナーファ」。
甘そうだね。
ちょっとすくい上げただけでこの伸び方。
期待できそうです。
それでは「ぜんざい」準備は善きかな?何でそう思ったんですか?アハマドさんはどうです?笑顔を頂きました。
(福田)終わり?というわけでオマルさんが買い物に出発。
やって来たのは生活必需品が何でもそろう街の市場スークです。
こちらは香辛料や穀物などを取り扱うお店。
何を買うのでしょうか?ひいていない小麦の粒を買いました。
調理開始。
まず手にしたのは…。
アハマドさんは説明中のオマルさんをよそに黙々とロースト。
小麦の粒をひと煮立ち。
水が蒸発したら大きな鍋に移し替えます。
そしてそこにたっぷりの砂糖とミルクパウダー。
更に中東では香りつけによく使われるローズウォーター。
それをひたすらかき混ぜ続けるのはアハマドさん。
まだまだ入れます。
今度はオマルさん自分で混ぜ始めましたがすぐにやめてアハマドさんにタッチ。
アハマドさん偉いな。
その間にオマルさん冷蔵庫に何かを取りに行きました。
これは何ですか?ヤギのチーズを入れまたアハマドさんがひたすら混ぜます。
ご苦労さまです。
最後に強火で一気に沸騰させ火を止めます。
あっ残ったチーズをアハマドさんつまみ食い。
では盛りつけです。
温かいまま器に入れます。
そこに砕いたアーモンドレーズン松の実を載せます。
更にトロリともう一度盛ります。
更に更にレーズンココナツ松の実アーモンドを飾りつけたら…。
アーモンドや松の実のローストした香りそしてバラの香り。
ヤギのチーズのほのかな酸味とミルクとココナツパウダーが出会い上品なヨーグルトのような味わい。
すくって食べる時にはもちろん伸び…ますよ多少は。
スタジオで食べれば伸びるかな?どうですか?うわ〜これ残念ですよ伸び具合。
割とさっぱりした子なんですよね。
お味は善きかな?お願いします竹山先生。
ちょっとその感が強いです。
でもそれをナッツとかその辺が最後の方は消してくれるんですけど。
それでふっとバラの香りがよぎる感じですね。
それだ!いやお料理には使わないですね。
普通はエステで使われる事が多いし。
飲める用のローズウォーターとかも売られてるけどすごい高価ですね。
私これおいしいです。
ほんとですか。
福田さんはともかく…そうですねこちらは…ヤギ知らないって子も多いと思うんで。
世の中にね。
いきますよ。
(ヤギの鳴きまね)
(笑い)「旧約聖書」にも登場するヨルダン西部の小さな町マダバ。
古い教会に残るモザイク画から「モザイクの町」としても知られています。
中でも貴重なのは6世紀後半に作られたこのパレスチナ地図。
こうした歴史からイスラム教徒が多いヨルダンでは珍しく市民の半数近くがキリスト教徒。
なのでモスクの近くに教会が共存するなんて光景をあちこちで目にします。
キリスト教徒とイスラム教徒が仲良く働くアラブ料理のレストランを訪ねました。
イタリアで修業を積んだシェフのハニさん。
ちなみにハニさんはイスラム教徒。
では妄想の準備はマダバ?作れるとは思うよ。
常に「共存」に気を遣うハニさん。
悩みます。
とりあえず買い物へ。
乾物屋さんに入りました。
ココナツパウダーとドライアプリコットを購入。
買い物は続きます。
えっ?アイスクリームショップですか?えっ?売られているアイスを使うんですか?マスティックとは歯磨き粉などに使われるひのきのような香りがする樹液。
エキゾチックなアイスを買いました。
まずはドライアプリコットを小さく刻みます。
刻んだアプリコットにココナツパウダーをまぶします。
続いて手にしたのは?モッツァレラチーズで伸ばそうという作戦です。
そのモッツァレラに砂糖を加えて混ぜます。
そこに下準備したアプリコットを入れ更に混ぜます。
さあアラブ風アイス登場。
どう調理するんでしょうか?アイスにアプリコットやモッツァレラを入れて混ぜます。
それをだんごのように丸めパン粉にまぶします。
そして冷凍庫で1時間ほど冷やします。
必ずしもそうではありませんが…。
Dialogue:0,0:26:36.2015/04/24(金) 02:17〜02:46
NHK総合1・神戸
妄想ニホン料理「よきかな!ぜんざいの巻」[字][再]
日本料理をまったく知らない海外の料理人が、簡単なヒントだけを頼りに作ったら?生み出される、奇想天外・抱腹絶倒なニホン料理の数々!今回のお題は「ぜんざい」だ!
詳細情報
番組内容
ヒントは、1“善き哉(よきかな)”という意味のスイーツ、2食べていると伸びる、3温かいものと冷たいものがある。イタリアはミラノのシェフはお米とチーズを用意。斬新な発想で、白くて四角い「ぜんざい」を作りあげる! 一方、ヨルダンのイスラム教徒とキリスト教徒が仲よく暮らす街のシェフは、何より共存を重視した「ぜんざい」を思いつく…。思わず「よきかな!」と感嘆する「ぜんざい」が続々誕生。友情と平和よきかな!
出演者
【出演】カンニング竹山,福田彩乃,林幸子,【司会】清水ミチコ,栗原類
ジャンル :
バラエティ – 料理バラエティ
情報/ワイドショー – グルメ・料理
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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