解説
犯人、鉄道職員、警察の息もつかせぬ攻防劇を描いたパニック・サスペンス映画の金字塔。当時の東映社長・岡田茂がハリウッドで大ブームを起こしていたパニック映画に目をつけ製作。高倉健ら犯人側の背景を丹念に描き、高度経済成長に押しつぶされた男の悲哀が印象を残す。新幹線の運転士に千葉真一、司令塔として宇津井健が好演。本作が公開された1975年は東海道・山陽新幹線が博多まで開業した年であった。
物語
「新幹線に爆弾を仕掛けた」--恐怖の始まりは1本の電話だった!乗客1500人を乗せた新幹線ひかり109号に仕掛けられた爆弾は、時速80km以下になると自動的に爆発する。東京-博多間をノン・ストップで疾走する109号。終着駅が刻一刻と迫る。パニックに陥った乗客は暴徒と化した。運転士(千葉真一)と運転指令室長(宇津井健)の連携プレイにより危機を乗り越えてきたが、犯人(高倉健)による緻密な犯罪計画は着々と進行。しかし警察も犯人に接近していく。
こぼれ話
原案の「加藤阿礼」(かとうあれい)は、本作の企画を務める坂上順(さかがみすなお)のペンネーム。≪止まると爆発する≫というアイディアは、新幹線の信号システム―速度制限の超過や、先行電車への接近などで自動的にブレーキがかかる―から着想を得た。また、「夜空の大空港」(66/アメリカ)の≪飛行機が高度1万フィート以下に下がると爆発する≫からもヒントを得ている。