春うらら。
満開の桜に心が和み…。
色とりどりのチューリップに華やいで…。
あでやかな藤にうっとり。
うーん!春、なんて満たされる季節なんでしょうか。
そんな春の訪れを心待ちにしていた男が都会の片隅に一人。
春、新しい芽が次々と出てきてこれでもかと花を咲かせやがる
きょうの「BSコンシェルジュ」は植物を愛してやまない男に迫ります。
「BSコンシェルジュ」「びぃコン」。
春を待ちわびていたのは都会の片隅で暮らす男だけではありませんよ。
私たちの番組も新たな仲間が加わりましたこの方。
私も、この日が来るのをドキドキしながら待ちわびていました。
黒田有彩です。
私も気合いが入りすぎてきょうは植物がテーマ…。
お花柄のパンツをはいてきましたということで気合いは十分です。
緊張してます?してます…伝わります?だいぶ、伝わってきましたよ。
私、熱を発してると思うんで熱いかもしれないですけど…。
その熱さでいきましょうよね。
今週もBSの番組見どころ、たっぷりお伝えしていきますけれども本日のゲストお呼びしましょう。
俳優の田口トモロヲさんです。
こんにちは。
よろしくお願いします。
田口トモロヲさんはBSプレミアムで放送中「植物男子ベランダーSEASON2」。
主人公の男をハードボイルドに演じていらっしゃいますけどね。
その「植物男子ベランダー」去年、シーズン1が放送されて本当に多く反響があったんですね。
その反響は田口さん自身実感されてますか?とんとないですね。
友達や周囲の知人からはおもしろいねって言ってもらっていいね!って言われてシーズン2も始まるっていったらいいね!って言われましたけど。
どう、いいね…?結構、映画とかだと自分とは、かなりかけ離れたキャラクター作りとかが多いんですけれども今回の「植物男子ベランダー」に関しては、かなり、自然で地に近いねっていう感じで。
見てて、リラックスできるしおもしろいっていうふうに言ってくださるんでごちそうさまですという感じですかね。
この「植物男子ベランダーSEASON2」。
今月16日に放送が始まってこれまでに第2話まで放送されているんですよね。
一体どんなドラマなんでしょうか。
ちょっと振り返ってみましょう。
主人公は都会の片隅でひっそりと暮らすバツイチ中年の男。
職業はフリーライター。
しかし、それはあくまでも生きていくための手段に過ぎません。
彼の最大の生きがいそれはベランダで植物を育てることです。
自称・ベランダー。
俺は都会のマンションのベランダで自分勝手に植物を育てるベランダーだ
きちんとした知識のもとに植物どもを世話してるわけではない
不器用に花を育てている
植物と過ごす日々は発見に満ちています。
ある春の日男はベランダの花を見てふと疑問を抱きます。
そもそも花というやつは太陽のほうを向きがちである
大体、俺が肥料をやったりしているにもかかわらずベストポジションはお日様が独占…ではあまりにも理不尽ではないか
そして、男はなじみの花屋へ。
いらっしゃいませ。
あ…どうも…どうも…。
男が、ほのかな恋心を寄せる店員の木下楓です。
こちらのオダマキはどうですか?あー、オダマキ…。
男は彼女から、すすめられた花をいつものようにあっさり買ってしまいました。
偶然、手に入れた花。
しかし、その花が男にあることを気付かせてくれました。
花が下を向いているではないか
なんと、このオダマキ太陽に背を向けて咲く花だったのです。
ここで、なぜか男は町を全力疾走します。
そして、たどりついた場所には満開の桜が…。
ほとんどの桜が下を向いて咲いていた
もし、桜が太陽に向いて咲く花ならば日本人がこれほど花見に興じることはなかっただろう
そして、桜の花に男は教えられます。
背伸びして上ばかり見ず足下を見つめて生きるのもまた大事ではないか…と
植物を育てることに過剰なまでに情熱を注ぐ男。
私、桜の描写というか…衝撃的で下を向いて咲いているのが意味があると考えたベランダーさんがすてきだなと思って。
僕じゃないんですけれどもありがとうございます。
そんな自分勝手に植物を育てる自称・ベランダーを演じられていかがですか?原作はいとうせいこうさんですので僕の知人でもあったので知り合いを演じるっていうことは非常にプレッシャーを感じましたね。
とにかく、せいこうさんに失礼のないようにっていうふうに。
そしたらせいこうさんが見てくれて非常に伸び伸びとやってくれて逆に自分がベランダで水をまくときにトモロヲさんを意識し始めたっていうよく分からない状態になってるので。
でも、まあよかったかなと思ってますけれど。
植物との関係ってどういう感じなんですか?本当に一期一会でその瞬間に出会った…僕が感じたものを大事にひらめきで動こうとか演じようっていうふうに思ってるんですよね。
だから植物を相手に本当にしゃべりかけたり踊っちゃったりとか逆に考えてみたら植物に触発されてそうならざるをえないそういう表情をせざるをえないあるいは動きをせざるをえないのではないかっていうことに気付いちゃったんですよね。
実際に、演じてらっしゃる中でね植物のことを女優って呼んでらっしゃるっていうふうに伺ったんですけれども。
共演者ですので。
無口な女優さんだなっていうね。
ことばを発しないので逆に、こっちが本当にナイーブにまた、スイートに接してって。
どういうふうにお前は相手役のあたしを生かしてくれるんだって言われてるような。
共演された中ですごく特に思い出深い女優さんはどなたになりますか?これを言っちゃうとほかの植物にジェラシーされちゃうんでなかなか言いづらいんですけどもあえて、言えばやっぱりですね…。
アマリリスさんとか。
アマリリスは最高だ!結婚してもいいとさえ思っている
やっぱり、すごいですよね。
ビジュアルがすばらしいしもう本当にゴージャスでそして、もう一つ一つが繊細でね。
この世のものとは思えないような造形ですよね。
さまざまな見どころのある「植物男子ベランダー」。
その主人公の男のキャラクター本当にユニークなんですがそれだけじゃありません。
濃い中年男たちも見どころなんです。
はーい。
田中ですけども。
間の悪い隣人・田中惣太郎。
大学で植物の研究をしている男です。
お!昼間からビールですか?いやあ、いいですね。
いつも突然やってきてわが物顔にふるまいます。
♪「真綿色したシクラメンほど」♪「清しいものはない」♪「出会いのと…」あ!これ今度カラオケで歌おうかな。
じゃあ、ちょっと、僕これで。
え!え…!
何しに来やがったんだ!
(茂木)僕だよー。
以前、勤めていた会社の先輩茂木梅吉。
君も、いい機会だから本格的に盆栽やってみる気はないかね?盆栽はいいよ。
ことあるごとに盆栽をすすめてくる面倒な男です。
君、盆栽をその辺の植物と一緒にするのやめてくれないかな!失敬じゃないか!はい、すいません…。
ん?なんで、俺は茂木に謝らなければならないんだ
さらに、シーズン2では謎のストリートミュージシャンも登場。
「シクラメンのかほり」。
「真綿色したシクラメンほど」はい!♪「真綿色したシクラメンほど」「清しいものはない」。
♪「清しいものはない」「出会いのときの」♪「出会いのときの」乾杯!個性豊かな登場人物たちからも目が離せません。
いやあ、濃いですね。
強烈ですね。
本当、皆さんの演技に声を出して笑ってしまうところがたくさんあるんですけれどもこういう個性豊かな俳優さんたちの共演はいかがですか?めちゃめちゃ疲れますね。
僕は植物さんたちとは共演してて全く、圧を感じないんで自由に伸び伸びとやらせてもらってるんですけどこの人たちは濃い。
暴れん坊ばっかりなので非常に圧を感じてしまって疲れます。
その振り回されるところも魅力の一つだと思うんですけど実は、われわれが黒田有彩さん。
今回、この「ベランダー」をご紹介するにあたって徹底的に詳細にこのドラマを分析をしたんです。
そしたら、主人公の男に関わる大きな疑問が浮かび上がってきたんです。
それではこちらを、ご覧ください。
植物を滑稽なまでに偏愛する男を描いた「植物男子ベランダー」。
黒田さんは改めて番組をすべて見返し「ベランダー」について徹底的に分析を行いました。
ベランダーとはどんな人物なのか。
そもそも本当に植物を愛しているのか。
もしかしたらその反対ではないか。
そんな疑問を黒田さんが抱いた、きっかけ。
それはベランダ−の、このことばでした。
常に自分がいいと思った方法で植物を育てている男。
たまに成功することもありますが多くは失敗に終わっています。
中でも、最悪の失敗の一つがワスレナグサ。
青く、はかなげな花びらは俺のベランダに映えた
男は、この花に恋をして来る日も来る日も水を与えました。
しかし、程なくしてワスレナグサは枯れてしまいます。
むやみな水やりが、原因でした。
この失敗を見て黒田さんはこう指摘しています。
なぜ男は何度、失敗しても考え方を変えようとしないのでしょうか。
なるほど。
何、何?黒田ちゃん俺に文句があるわけ?いいですね、いいですね。
もうすっかり男・ベランダーさんが今、来てますね。
ここに。
でも、私なら本当に大切に育てたいと思う植物だったとしたらお店の詳しい人に聞いたりネットで調べたり、図鑑を見たりいろんな情報を得て育てようと思うんですよ。
チッチッチッ…カーッ…。
何、その他力本願。
自分で、自分の感性で自分で見たままを信じなきゃ。
それが第一歩ですよ、園芸の。
でも、それでも枯らせてしまって何回もベランダーさんは失敗してるわけですよ。
ちょっと学べばいいのにと思うんです。
それは植物を愛してることになるのかなと思うんです。
どうですか?え?ごめん、聞いてなかった。
ちょっと分が悪くなってきちゃった。
私、実はですね自宅でキュウリとかトマトとかプランターで育てていたりするのでその意味では私もベランダーさんの気持ちはよく分かる。
本当にね、ベランダーさんが言ったようにやっぱりね、自分の力を信じる。
そのとおり!自分の道を開拓すると…。
それが、やっぱりいいんじゃないですか。
今まであるデータとかシステムにのっとって…それは簡単なことですよ。
自分で自分の道を見つけていくことが植物とともに生きていく…。
一応、フリーのライターっていう設定なんですけれども仕事もやってるんですけれどもなるべく大好きな趣味にはストレスのかかんないように接していたいっていう大好きな自分のワールドに関しては。
それで、それは自分自身の流儀を決めて武骨ながらもそうやって、やっていくのがいいっていうふうにね。
ちょっとね、一つVTRをご覧いただきたいんですが男はね、どうしても調べたくないんです。
じゃあ、いかに男がよしとしないか。
次回放送の第3話の中で描かれてるんです。
こちらです。
以前、勤めていた会社の後輩桐山からもらった、この植物。
一体、何なのだ
この細くて緑色の、くねくねしてるやつは
名前を知らない男は勝手にノッポと名付けます。
図鑑で調べればいいじゃないかという人も、いるだろう
だが、俺はプロのベランダー
そんなものに頼るわけにはいかない!
そんな、ある日離れて暮らす息子が訪ねてきました。
おやじ、あれ、何?ちょっと調べてやるよ。
いやいやいや…。
息子は植物の名前をスマートフォンで調べ始めようとしますが…。
おい、ちょ、ちょっと。
何、本当に調べてるんだよ。
いいんだよ!ノッポでいいんだよ!何してんだよ、おい!ノッポなんだからノッポでいいんだよ!俺がいいって言ってんだからいいんだよ!どっから見ても!ノッポだよ!ノッポ!大変なことになっちゃう。
私のスマホも折られるところでしたね。
そうですよ、危険ですよ。
そこのベランダだけは俺の世界だと。
マイ・キングダムでありたいっていう…。
そこだけは自由にやらせてよっていう。
譲れない譲れないぜ、そこだけはっていう。
今回の番組をやらせていただいて改めて、本当に家の中でも服でも、食べ物にでもあらゆるものに植物が関わってて共に共生してるんだなっていうふうに。
逆にいえば、植物にわれわれは生かされてるんだなっていうふうに。
生かされてるなっていうのは具体的にどういうときに感じられますか?彼らのほうが歴史が長いわけじゃないですか。
われわれなんて地球上の新参者ですよね。
すでに先輩…。
だから、彼らの…物は言わないですけれどもいろいろ、われわれが感じ取って、何か、こう…生き延びる、あるいは生きていくヒントをいただいてるんだなっていうふうに思うようになりましたね。
と、ここで、毎度おなじみびぃコン通信。
BSで放送される注目の番組をピックアップします。
これいいな、これ。
イエーイ。
室井滋さんが、東北各地を旅する「東北ローカル鉄道をゆく」。
今回、旅したのは宮城、岩手、青森の3つの路線です。
青森の青い森鉄道に乗り降り立った町では…。
あ、来た!わーい!地元で取れるホタテを使った郷土料理を堪能します。
んー!岩手では朝ドラ「あまちゃん」の舞台三陸鉄道北リアス線に。
あ!こんにちは!こんにちは!ここで、出会ったのは…。
♪〜地元に元気を届けた5人の高校生。
東北の魅力が満載の「東北ローカル鉄道をゆく」。
BSプレミアムで26日正午から放送です。
今回は芸能プロデューサー・渡邊晋。
クレージーキャッツや天地真理キャンディーズなど時代のスターを次々と世に送り出しました。
大きな転機となったのは1958年に開催した日劇ウエスタンカーニバル。
当時、若者の間に広まり始めていた音楽ロカビリーに、いち早く注目し大成功を収めたのです。
常に、その文化っていうのは若者たちが主導していくんじゃないかなと思うんです。
それにいち早く目をつけたというよりも感覚だと思うんですよね。
日本のトップスターを次々と世に送り出した男の軌跡をたどります。
最後になりますが「植物男子ベランダーSEASON2」のどんなところを楽しんでほしいですか?本当に見ていただく方には自由に楽しんでいただいて作る側もリラックスしてシーズン2だからといって肩に力を入れずですねいい湯加減の番組にしたいと思ってますのでラブ&ピースですよラブ&ピース&フラワーですよ。
もう魅力満開でございますからね。
本日のゲスト田口トモロヲさんでした。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
(博之)公私混同するなと言ったはずだな。
そんなやり方しかできないならもうやめろ。
2015/04/24(金) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
BSコンシェルジュ「植物男子ベランダーSEASON2〜田口トモロヲ〜」[字]
BSプレミアム「植物男子ベランダーSEASON2」を紹介。主人公の「ベランダー」を演じる田口トモロヲさんをゲストに迎えて、番組の見所や役作りなどについて伺う。
詳細情報
番組内容
BSプレミアム「植物男子ベランダーSEASON2」(木曜夜11時15分〜)を紹介する。ベランダで植物を育てることに大げさなまでに一喜一憂する孤独な中年男の生態を描いた「植物男子ベランダー」(原作いとうせいこう)は、2014年度に放送したシーズン1で多くのファンを獲得し、今回シーズン2を放送。主人公の「ベランダー」を演じる田口トモロヲさんをゲストに迎えて、番組の見どころや役作りなどについて伺う。
出演者
【ゲスト】田口トモロヲ,【司会】黒田有彩,真下貴,【語り】安井絵里
ジャンル :
情報/ワイドショー – 番組紹介・お知らせ
バラエティ – トークバラエティ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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