≫いいです。
うちのミタレーンで大丈夫です。
（ハル）はいよろしく。
（一同）ウイッス！負けたデートは楽しいかい？
（一同）ノー！気持ちいいかい？
（一同）ノー！負けてぐっすり眠れるか！？
（一同）ノー！だったら勝つしかねえだろう！
（一同）イエス！オーケー！ウィゴットウイン！
（一同）ウイン！ウイン！
（一同）ウイン！ステイスコーピオン！ゴーゴーゴーゴー！
（気合い）
（気合い）
（知佳）すごい人いるね今日も。
（知佳）あっ。
（百合）どう？空いてる？
（知佳）すいません。
ここいいですか？
（百合）ありがとう。
まだ始まってないんだよね？あれ？ねえ亜樹は？
（知佳）来た来た。
（百合）どこ？亜樹。
何やってんの？早くこっちこっち。
気を付けて気を付けて。
（亜樹）外すっごい込んでる。
（百合）あっ。
ああー！
（声援）〜
（声援）
（声援）
（観客）ハル！ハル！ハル！ハル！
（声援）『ボーン・トゥ・ラブユー』格好いい人いっぱいいたよ。
ホント？
（知佳）後で向こう行こうよ。
うんそうだよねぇ。
いい男いっぱいいるのにここにいたって意味ないじゃん。
ないないないない。
ねえねえ。
ねえねえちょっと。
話しかけに行こうよ。
（亜樹）えっ？何話すの？何でもいいのよ。
あしたの天気とかでしょ。
今日の試合すてきでしたとか。
ルールだってよく知らないのに。
恋愛にルールなんていらないの。
恋愛ってわたしは。
ウザイ。
せっかくあんたのためにチケット取ってあげたのに。
えっ？合コン誘っても来ないからって百合が考えたのよ。
同じ会社のホッケー応援しようって言えば亜樹はわけ分からず来るって。
そういうことだったの！？あんたねえ２年も連絡ない男いつまで待ってんのよ？別に待ってないよ。
待つとはなしに待ってるというか。
（知佳）相手も相手で彼女つくってるに決まってるでしょ。
そんなことないよ約束したんだし。
いやあるよ。
だからと言って自分がそういうことするのは別だと思う。
（友則）おいおいおい。
あのカウンターの三人どう？
（大和）やめたほうがいいですよ。
本社の子たちだから。
あっそうなんだ。
決めた。
あの三人の誰か。
普通のＯＬですよ。
だからいいじゃんか。
ハルの追っかけだったら意味ねえもん。
（真琴）ほらあの一番こっち側の白い子がいいっすね。
超ナイスボディーで。
コスプレさせたいっすね。
（友則）いやあれは俺が行きます。
あの手は得意だしタイプだし。
お前タイプあんの？失礼な。
人よりストライクゾーンが広いだけです。
あの隣のお嬢さまっぽいのは？
（真琴）いいっすね。
俺タイプっす。
（大和）あれはダメだ！何でだよ？いや。
だったらお前行きゃいいじゃん。
俺？うん。
（友則）ハルの毒牙にかけられ…。
誰が毒牙じゃ！いやでも俺は。
こいつ珍しくない？気に入ったし。
気に入ったわけじゃないっすよ。
ただ。
初恋の人に似てるとか言うんじゃねえぞお前。
はい。
ああ？まあとにかくさ先行くから。
おい大和ついて来い。
（大和）俺は無理ですよ！何話していいか。
あしたの天気の話でもすりゃあいいじゃん。
その後どうすんですか！？知るかバカ！
（大和）ちょっと友さん！
（真琴）じゃあ俺行ってきます！バカ野郎！俺が行く。
何だ何だ。
あれ？ハルさんは？俺ここで分析。
分析？行った行った行った行った。
（真琴）見てて何か分かるんすか？うるせえ黙ってろお前。
まずいなぁ。
彼女古き良き時代の女かもしんねえ。
（真琴）えっ？何すか？それ。
（真琴）帰っちゃいますよ兄貴。
あっ俺行ってきます。
あっ！１−２−２トラップ。
（男）おい！あんな言い方ねえんじゃねえのか？
（ハル）おめえらがぬるいって言ってるだけじゃねえかよ！
（男）お前のオフェンスがしょぼいからこっちに回ってくんだろ！おめえのパスがたるくてシュート打つ気しねえんだよ。
やめちまえよ！
（男）もういっぺん言ってみろ。
この野郎！何度でも言ってやるよ。
やめちまえって言ってるんだよ。
（争う声）
（友則）おいおいおいやめろよ！警察呼ばれるぞおい。
飲み直そうぜ。
祝勝会だぜ今日。
行こう行こう。
分かった分かった。
ムカつく。
痛え。
おいハル。
早く。
早く。
行くぞ。
せーの。
グーだろお前。
（友則）しっかりしろよ！えっ？〜
（亜樹）あの。
どうぞ。
ああありがとう。
いやでも汚れちゃうんで大丈夫です。
いやでも。
いやホントに。
病院行ったほうが。
いや全然平気なんで。
大丈夫です。
痛っ！あっ大丈夫ですか？ああごめんなさい。
あのお願いしていいですか？ああ。
はい？えっ？あの立てない。
いやあのそうじゃなくて。
教えてもらいたいんですけど。
あああの。
わたしもあんまりこの辺詳しくなくて。
はっ？薬局。
じゃなくて君のアドレス。
はっはい？親切にしてもらってちゃんとお礼がしたいんだけど俺女子がちょっと苦手なんで。
だからメールで。
えっ？えっ？えっ？何？あっ。
ああ。
（笑い声）
（ハル）「デレーン！」何だ？これ。
何だ？これは。
（渉）ゲームゲーム！何だ？
（容子）ああいいわね。
渉ほらお礼言いなさい。
ほらちゃんと。
カモンカモンカモンカモン。
ほらありがとうってほら。
早く。
渉。
もう。
もういいですいいです。
シャイなのはお父さん似ですから。
なあ？そうだよな？
（健吾）俺はお前社交的だろ。
何言ってんですか。
あっこれどうぞ。
あっきれいねー。
いや全然勝ってますよ。
なっ？
（容子）じゃあ替えてくるね。
なあ渉。
これ取っちゃえば？何でたたくんだよ！
（笑い声）
（健吾）いい年しててれてやがる。
いい年ってまだ全然きれいじゃないですか。
ああ俺もそう思うよ。
えっ何？ノロケ？バカ野郎。
（笑い声）
（せきこむ声）どうなんですか？ああ調子はいいよ。
ヤワには鍛えてなかったからな。
うんよかった。
ハル彼女は？ああまあパートタイムラバーだったら。
ああそれでいい。
よく遊びよく学べだ。
ただし本気になっちゃダメだ。
ゲームですからね。
アイスマンやってるうちは女にマジにほれたらダメだ。
ガキなんかできたら更に最悪だ。
変な守りに入っちまうからな。
そんなときに限ってそういうふうに思うと逆に大ケガしちまうもんだ。
再起不能の大ケガをな。
（せきこむ声）つらいぞハル。
何やるったってつぶしはきかないし社会じゃ働き盛りの年齢に何をやっていいのか途方に暮れちまう。
もっとつらいのは女の目だ。
あんなに好きだった人がまぶしく見えた人がこんなにもみすぼらしく見えるなんてなぁ。
容子さんはそういうふうには思ってませんって。
俺はあいつを２年も抱いてない。
これからもこの体じゃ無理だ。
問い詰めたりはしてないが多分あいつには男がいる。
何言ってんすか？そんなことあるはずないでしょ。
っていうかああいういい奥さん容子さんみたいな奥さんそういうふうに言ったらかわいそうですよ。
かわいそうなのは俺だ。
哀れなもんだ。
俺がホッケー始めたきっかけって安西さんですからね。
あなたにあこがれて同じリンクに立ちたくて。
そんでプレーとかマネして。
それでアイスマン目指したんですから。
ケガしてからだってコーチになってからだってこうやってバカみたいに酒飲んで体壊してからだっていや今だって俺尊敬してる気持ちには全然変わりなんてありませんからね。
だから容子さんだってそんな気持ちが変わったなんてあるはずないじゃないですか。
ハル。
男と女は違うよ。
そんなことねえ。
そんなこと言ったらかわいそうですよ。
かわいそうだ。
分かった。
すまん。
（容子）彼ねあなたが来てくれた後はすっごく機嫌がいいの。
あなたのことホントの弟みたいにかわいいのね。
（ハル）そう。
（容子）フフフ。
また来週来ます。
あっ。
これ。
（容子）あっいいのよこれ。
わたしがパートしてるから。
いやいやいや手術費用もかかったでしょうし。
俺一人だし。
スターですから。
フフッ。
ありがとう。
じゃあ遠慮なく。
ああでもコーチには。
（容子）あなたからとは言ってない。
功労者だから会社が特別にって。
プライド高いっすからね。
エベレストよりもね。
エベレストよりもね。
うん。
じゃあ。
〜紹介するわ。
新コーチの兵頭さん。
（一同）ウイッス。
（兵頭）よろしく。
（冴子）兵頭さんはカナダのプロチームで日本人で初めてテクニカルコーチを務めて全く新しい…。
ハルさん。
そのままで結構だ。
（冴子）新メニューを配るわ。
回して。
（兵頭）これまでの練習メニューは見せてもらった。
君たちの試合のビデオも何本かね。
はっきり言って大変な仕事を引き受けてしまったなと少しばかり後悔してるところだ。
バランスが悪く戦術もシンプルと言えば聞こえがいいが幼稚としか言いようがない。
これから抜本的に変えてく必要がある。
何だ？これ。
（友則）ハル。
（冴子）キャプテンの里中ハルです。
チームの大黒柱で今期の得点王だ。
あれだけパスを集めてもらって後は猪のようにゴールに突き進む。
多少スピードがあればゴールを量産できて当たり前なんだよ。
（大和）このチームはハルさんのチームなんです。
こらこらこら。
俺たちは何とかハルさんにパスを通せば入れてくれると。
ほかにパスを通せばもっと楽に得点できたケースもあったんじゃないのか？君たちはホッケーをやりたいんだろ？草野球じゃあるまいし四番でピッチャー一人じゃ上は目指せないんだよ。
まあスケート靴をはいたサラリーマンのままでいたいというなら話は別だけどね。
あんたをコーチにするなんて俺認めませんから。
それからウチらは安西さんの作ってくれたメニューで今までどおりに練習しますんで。
これサンキュー。
（兵頭）何か勘違いしてるんじゃないのか？はい？
（兵頭）わたしはね会社から全権を委任されてるんだ。
（吐き出す音）わたしに従えない者は放出してもかまわんということだ。
お疲れ。
（友則）ハル。
（大和）ハルさん。
ハルさん！まずいっすよ今日のとこは。
お前だってゴーリーやってんだったら分かんだろ。
一番おっかねえ攻撃は直線なんだって。
何も恐れないで突っ込んでくるその目にビビって体を凍らせんだろ？どっちが熱いかの勝負じゃねえかよ。
それがホッケーじゃん。
それが安西さんのホッケーじゃん。
なっ。
（大和）ハルさん。
（クラクション）お待たせ。
あの違うんです。
えっ？あの返事のメール実はわたし。
（クラクション）何だよ？分かったよ。
怒られっから早く早く。
えっ！？怒られちゃうから。
分かったよ！
（クラクション）
（亜樹）アドレスを教えたのに別に深い意味はないんです。
君亜樹っていうんだよね？はい。
俺ねハルっていうの。
はあーああ。
春と秋だね。
ああっ！いや。
っていうかわたしはあの。
彼氏いんの？いるっていえばいるしいないっていえばいないし。
そのいるっていえばいるしいないっていえばいない彼氏にはさ悪いと思うの？こうやって俺とデ—トしたりとかすると。
いるっていえばいるしいないっていえばいない彼氏なんでまあそこまでの罪悪感はないんですけど。
じゃあ俺が嫌い？嫌いも何もまだ会ったばっかりで。
じゃあいっぱい会えばいいっか。
それは…。
そうすれば好きになるよ俺のこと。
メイビ—君は俺を好きになる。
何かすごい自信ですね。
いやすごい自信っていうのはすごい不安と裏表だったりするんだ。
高い山には登れるけど下を見たら怖いから。
ねっ？何かよく意味が。
そう？うっ！何かずるいと思いまーす！ずるい？自分の得意分野に連れてきていいとこ見せようってそういう魂胆がみえみえ。
そういうつもり全然ないから。
今日午後のトレーニング俺出てないからさ自分のノルマとして滑っておきたかっただけ。
だって氷ねえと話になんねえじゃん。
（亜樹）だったら一人で来ればいいでしょ！？いや一人はだってほら。
周りはねっ？こんなだし。
（亜樹）ほかに誘う人いっぱいいるでしょ？いるといえばいるしいないといえばいない。
もう。
うわあーっ！ちょっ。
あっ。
ん？ああ。
ちょっとちょっと。
ちょっ。
よいしょ。
うわっ。
ちょっと恥ずかしいから降ろしてよ。
大丈夫だって！いつもトレーニングのとき６０キロぐらい付けてっから。
そんな体重ありません。
行くよ行くよ行くよ。
えっ？ちょっ。
うわーああーっ。
意外と臆病だね。
別に。
あーっ。
きれいでしょ？うん。
うんよかった。
みんなにもこういうことしてあげるの？みんなにじゃないよ。
ホントかな？６０キロ未満限定！もう下りる！バカバカ！動くなっつーの！危ねえから！痛っ！痛っ。
痛い痛い痛い。
やばいやばいやばい。
あ痛え。
大丈夫？ええ。
あなたは？あ痛っ！ハルでいいよ。
あ痛っ。
ああ。
俺も亜樹でいい？別に何でも。
亜樹。
痛っ。
大丈夫？大丈夫です。
えっ？「です」って。
〜目悪いの？何で？何かジッと見てるから。
さっきからさグリンピースよけて食べてるでしょ？違う？あっ。
残念大好きです。
実食。
どうしたの？まいりました。
だから無理すんなっつーの最初から。
はい。
出さなきゃ大変だよ。
（亜樹）はあー。
ああー。
どうかした？ううん別に。
出した？
（亜樹）ありがとうございました。
いえ。
今日は楽しかったです。
ならよかったです。
ああ。
じゃあ。
うん。
お休み。
亜樹。
お休みなさい。
ん？〜
（容子）変なとこ見られちゃったのね。
パートに出てる会社の部長さん。
彼のこと相談に乗ってもらってるの。
コーチのこと？あなたには言わなかったけど時々彼手がつけられないぐらい荒れるの。
隠れてこっそりお酒飲んだりしてるみたいだし。
でもそれは。
分かるわ。
つらいの分かるけど。
でもわたしだってつらいときはあるわ。
そんなときに部長さんに誘われたの。
誤解しないでね。
そういう関係じゃないの。
ただ時々ドライブに行ったり食事に行ったりす…。
いやもう聞きたくないです。
すいません。
（観客の歓声）
（大和の指示）うわっ。
（知佳）何やってんの？一人で。
ウッフフ。
やらしい顔して。
あんたまた何かたくらんでんでしょ？えっ？ちょっと。
何で誘わないの？うーんもう。
うるさいよ。
（転倒する音）
（ホイッスル）
（知佳）ハル。
ハル。
（百合）ハルだ。
（相手選手）大丈夫？
（突き飛ばす音）
（観客の歓声）
（友則）ハル！
（大和）ハルさん！
（殴る音）
（冴子）戻ってちょっと！
（選手）止めろ止めろ！〜〜〜
（亜樹）社員証見せたら入れてもらえちゃって。
フフッ。
乱闘って初めて見たけど何かすごい迫力ね。
なれなれしいんだよ。
一度一緒に飯食ったぐらいでさ彼女にでもなったつもり？ああ。
わたしは別にそんな。
女はさどいつもこいつもケツ軽くてさ。
失礼なこと言わないで。
そんなんじゃないんだから。
（パックをぶつける音）はあー。
寂しいからって優しくしてくれれば誰でもいいの？いつ寂しいなんて言った？誰があなたに寂しいなんて言ったのよ！そりゃそういうときもあったかもしれないけどそんなんで誰かを好きになったりわたしはしない！第一あなたのこと好きだなんてひと言も言ってない！バカにしないで！今でも彼のことが好きよ。
約束したんだから必ず戻ってくるって信じてる。
あなたなんかと違ってとっても優しくていい人なんだから！ただ何かあなたが泣いてるみたいに見えたから。
泣いてる？おかしくて笑ってるっつーの。
最悪ね。
ほかの子はみんな最高って言ってくれっけどね。
大嫌い。
それでいいんじゃない？好かれちゃ困るし。
もうやだ。
もしもし？チッ。
ちょっと。
おっおっおっおっおっ。
パンツ見えたよ。
変態。
嘘だよ。
チッ。
何だよ。
何だ？あれ。
面白え顔。
（真琴）あの。
ハルさんのほうからお噂はかねがね。
（健吾）おい。
はい！
（健吾）ちょっと肩貸してくれ。
（真琴）えっ？ああトイレですね。
はい。
あ痛た。
お前何やってんだよ。
（真琴）すいません。
（健吾）ハル。
お前のトレーニングを見たい。
あっ。
じゃあ俺今ナースセンター行ってきますよ。
バカ抜け出すんだよ。
いやでも…。
（健吾）大丈夫だよ。
今日は気分がいいんだとっても。
しごいてやる。
はい。
（健吾）よし。
もっともっと上げろもっと！〜
（電話の呼び出し音）
（健吾）もっと力強く！もっともっと！鋭く切り返してほら！ハル！もっと早くいけー！もっと早く！
（真琴）あっ大丈夫ですか？あっち行ってろ！ハル早く！もっと早く！
（容子）あの人もう長くないんです。
そんな。
（容子）わたしは何にもできなかったんです。
コーチはそのことを？ええ。
ここにスティックを持ってこいって言ったときから恐らく。
主人の夢なんです。
わたしや息子の渉ではなく里中君がホントに最後の。
（健吾）よーし気合い入れろ！気合い！ちょっとスピード上げろ。
いやでも。
いいから上げろ。
（真琴）はい！
（健吾）よし。
もっともも上げて！もも！よしゴーゴーゴーゴー！行ける行ける行ける行ける！よし！よーし行け行け行け！死ぬ気だ死ぬ気！行けー！〜
（健吾）ハル。
誰にも負けるな。
誰にもひれ伏すな。
それがホッケーだ。
アイスマンのプライドだ。
（真琴）あーもう。
はいもしもし。
あっ大和さん。
ええ一緒っすよ。
えっ？〜〜
（真琴）ハルさーん！ハルさん！ハルさん早く病院に戻んないと。
うるせえんだよおらっ！起きちゃうだろ。
〜ゆっくり眠ってんだからよ。
ねえ？コーチ。
〜ありがとうございました。
（泣き声）〜〜
（友則）大和。
あいつが心配だ。
今日はずっとついててやってくれ。
分かってます。
ハルさん。
（友則）おい真琴。
行くぞ。
〜
（雨の音）〜
（チャイム）ん？わたし？はあー。
あーこれ落とし物届けに。
そりゃどうも。
まだ怒ってる？当たり前でしょ！何？ずぶぬれじゃない。
いや別に。
体ちょっとうん。
冷やしてるだけなん…。
ちょっちょっ。
痛っ。
もう何なのよ！ちょっと冗談やめ…。
ん？あれ？はあー。
何でわたしがこんなこと。
これ彼氏？あっ。
何？別にそのままでいいじゃん。
別にやましいこと何にもないんだから。
そりゃそうよね。
ごめん。
ん？この間悪かった。
ああ。
ごめん。
よく考えたらわたしのほうもいけなかったかなって。
どうして？いやほら。
一人で練習してるときにベンチまであがろうとしたでしょ。
お相撲とかって女が土俵にあがっちゃいけないとかそういう…。
（せき）何？やっぱり古き良き時代の女だなぁと思って。
何？それ。
ん？ハリウッド映画モノクロの。
バカにしてる？してないしてない。
多分だからここに来たのかもしれない。
ほかにもいっぱい行くあてあるのに。
ほかにもいっぱい行くあてあるのになぁ。
一生言ってれば！ねえ。
体調悪くなってさ気が弱くなるとよく分かんないんだけど自分が自分がっていう女ってなかなかこう浮かんでこないんだよね。
顔がよくてナイスボディーでも。
どうせわたしはナイスボディーじゃありませんよ。
言っときますけどねわたしはあなたの取り巻きの女の一人じゃないんだからね。
彼氏いるしね。
彼氏いるしね。
いるかいないかよく分かんない彼氏だけどね。
えっ？ちょっと。
こっち結構広い。
あっごめん。
ちょっと見ないで。
帰ってくるわよきっと。
笑いたきゃ笑えばいいけど。
帰ってくるよ。
ほら。
バッテリー充電させてくれる女ってなかなか。
ねっ？めったにいないからさ。
最後には必ずそういう女のところに。
ほめてもリンゴしか出ませんけど。
俺なら帰るな。
電池が枯れるまで戦ったら。
必ず。
そういえば彼もそんなような話してた。
ふーん。
あっそうなんだ。
そう。
…なんだけど。
薬効いてきたのかな。
うん。
ここで寝てっていいの？えっ？あっデリカシーには欠けてないつもりなんだよ。
いやちょっと。
うーん。
もう。
もう！
（電気スタンドが落ちる音）ああーあー！すいませんうるさいんですけど。
はーい。
〜
（ハル）ふーん。
この橋。
（亜樹）設計の仕事してるの。
それでニューヨークに。
へえー。
うん！お陰ですっかり元気になりました。
はい。
いい提案があるんだけど。
何？俺ねホッケーやってる間は真剣に恋愛できないんだ。
どうして？ある人との約束っていうか。
ふーん。
だから何つーの。
どっかちゃかして全部ゲームみたいに。
フフッ。
最悪ね。
女の子がかわいそう。
でも恋人がいる子だったらちょうどよくない？どうして？お互い本気にならないですむし。
罪悪感もないしかりそめの恋だから束縛とかさ嫉妬とかそういうのもないし。
で相手を待ってる間の寂しい気持ちとか不安とかそういうのは俺が埋められると思うし。
でも恋人が戻ってきたら笑顔でバイバイ。
だからそれまでの間のゲーム。
あれ？考えてる？わたしにはいい条件かもしれないけどあなたには？うーん。
うん。
昨日ぐっすり眠れた亜樹のそばで。
そんな格好いいこと言って。
わたしのこと本気で好きになっても知らないわよ。
寂しくなっても知らないわよ。
寂しさなんて感じたことねえもん。
一度も。
いいよ。
わたしは…わたしはアキあなたはハル。
どうせ季節がつながらない。
よし。
じゃあ契約書にハンコ押そうか。
契約書？ニューヨーク辺りだったら挨拶代わりでしょ。
そういうことみんなに言うの？んなわけないじゃん。
６０キロ未満限定。
はあー。
うん？ん。
フフッ。
ふぅー。
〜メイビー。
〜
（兵頭）戻れ！戻れ戻れ！
（真琴）ハルさん！
（女たち）ハル！ハル！ハル！
（選手たち）ハルさん。
ハルさん。
〜すいませんでした。
コーチ。
入れ。
（選手たち）イエーイ！やったー！
（選手たちの歓声）
（真琴）イエッイエッ！どんな感じ？
（真琴）ああっ１点負けてます。
じゃなくて。
ああ。
あっそっか。
あの。
浦田のマークがきついっす。
あとあの１２番も。
（観客の歓声）〜ハル！〜『ボーン・トゥ・ラブユー』〜〜〜〜2015/04/24(金) 14:55〜15:50
関西テレビ１
プライド ＃０１[再][字]【オールスターキャストの最強ドラマ！木村拓哉 竹内結子】
「愛と青春の絆」
木村拓哉 竹内結子 坂口憲二 中越典子 佐藤隆太 ＭＥＧＵＭＩ 石田ゆり子 時任三郎 市川染五郎 佐藤浩市ほか
詳細情報
番組内容
実業団アイスホッケーチーム『ブルースコーピオンズ』のキャプテン、里中ハル（木村拓哉）は、恋愛をゲームと割り切るクールな男…。
一方『ブルースコーピオンズ』の親会社ブルーテクノインターナショナル本社に勤務する村瀬亜樹（竹内結子）は、２年前に海外に渡った恋人を待ち続ける女…。
そんな２人が知り合ったのは、バー『フェイスオフ』でのナンパ。本当にハルの恋愛はゲーム？と、勘ぐるチームメイトの
番組内容２
池上友則（市川染五郎）との賭けが発端。ちょうど店に来ていた３人のＯＬ、亜樹、相澤百合（中越典子）、石川知佳（ＭＥＧＵＭＩ）に目をつけた友則は、堀田大和（坂口憲二）とナンパを実践。友則は知佳、大和は百合、そしてハルは亜樹を落とすことになる。
そもそも、ハルが恋愛をゲームと考えるのは、尊敬するコーチ、安西健吾（時任三郎）の影響もあった。試合中の怪我で再起不能となった健吾は、妻の容子（石田ゆり子）
番組内容３
たち家族への負い目から、選手のうちは本気で恋をするなとハルを諭していたのだ。酒で身体を壊し、入院生活を送る健吾を慕い続けるハル。だが、そんなハルに考えられないことが起こった。チームが新コーチとして兵頭雄一郎（佐藤浩市）を招いたのだ。
練習メニューをめぐり、早くも兵頭と激突するハル。そんな中、ゲームとしての恋愛と割り切って亜樹との交際を始めようとするハルだが…。
出演者
木村拓哉
竹内結子
坂口憲二
中越典子
佐藤隆太
ＭＥＧＵＭＩ
石田ゆり子
時任三郎
市川染五郎
佐藤浩市
ほか
スタッフ
【脚本】
野島伸司
【プロデューサー】
大多亮
杉尾敦弘
牧野正
【演出】
中江功
【音楽】
「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」ＱＵＥＥＮ
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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