第一次大戦:豪州とNZの部隊投入100年 横浜で式典

毎日新聞 2015年04月26日 00時34分

 豪州とニュージーランドの戦没者慰霊の日に当たる25日、横浜の英連邦戦死者墓地で式典が開かれた。両国が参加する英連邦加盟国の駐日大使のほかにも、第二次大戦に従軍した元日本兵も献花の列に加わった。

 「アンザックの日」と呼ばれる戦没者慰霊の日は、豪州とニュージーランドの部隊が1915年4月15日、第一次大戦で最初の戦線に投入されたことを記念し、今回は100年の節目に当たる。現在では第一次大戦に限らず、他の戦争で犠牲となった両国の兵士も慰霊している。

 この日の式典に参列した元日本兵の西村幸吉さん(95)は、第二次大戦でパプアニューギニア戦線に投入されて「多くの豪州兵を殺した」ことを悔やんできたという。「お付き合いしてみれば、話の分かる人たちなのに。戦争なんてやるものじゃないと改めて思う」と話す。豪州のブルース・ミラー駐日大使は「西村さんの参列は日豪両国の和解の象徴となった」と意義を語った。【大前仁】

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