ニュースほっと関西▽福知山線脱線事故から10年・「JRに語り続けた遺族」 2015.04.24


107人が死亡し562人がけが。
JR福知山線の脱線事故。
遺族は。
そして教訓は。
事故から、あすで10年です。
こんばんは。
森田洋平です。
赤木野々花です。
4月24日金曜日ニュースほっと関西です。
平成17年4月25日、JR福知山線の電車がカーブを曲がりきれずに脱線して107人が死亡、562人がけがをした事故から、あすで10年になります。
兵庫県尼崎市の現場では追悼行事が行われています。
事故で妻を亡くした山田冨士雄さん。
みずからの経験を新入社員に語りたいとJR西日本に提案し5年前から研修の場で講演を続けています。
娘の結婚式のときの僕らの写真です。
30年連れ添った妻、博子さんです。
事故が起きた日の朝山田さんは博子さんからチューリップきれいに咲いたやろと声をかけられそやなと返しました。
それが最後の会話になってしまったことを山田さんは今も忘れていません。
山田さんが講演を始めたのは事故から4年後。
遺族への対応を行うJR担当者の話に不安を覚えたのがきっかけでした。
事故現場周辺で働く社員60人の半数以上が事故後に入社した若手社員などで占められているというのです。
山田さんの手元には講演を聞いた新入社員の感想文が送られています。
3年前から事故の記憶が風化していることを実感させられる記述が目立つようになりました。
当時、事故のことを、まるでひと事のように見ていました。
事故を起こした企業であることを意識しないまま入社している若者が増えていると感じたのです。
山田さんは3年前から1つの問いかけをするようにしています。
加害企業に入ったという意識はお持ちでしょうかというものでした。
入社したばかりの若者に投げかけるには、あまりに厳しすぎることばではないのか。
あえてこの問いかけをする意味は本当にあるのか。
自問自答した末の決断でした。
講演の当日。
冒頭、山田さんは事故の知らせを聞いて遺体安置所で博子さんと対面するまでの体験を話し始めました。
講演が始まって1時間後。
あのことばを投げかけました。
山田さんの手元には今月、講演を聞いた新入社員の感想文が届けられています。
その中には事故を風化させない事故を自分のこととして自覚しなければならないといった決意のことばがつづられていたということです。
事故から10年。
あすは発生時刻の午前9時18分に追悼慰霊式が行われ全員で黙とうをしたあとJR西日本の真鍋精志社長がおわびと追悼のことばを述べるほか、遺族らによる集会も行われる予定です。
いかに、あの日の記憶を語り継ぎ事故のない安全な社会を作るのか。
改めて考える1日になります。
では次です。
日本各地の文化や伝統を発信しようと文化庁は新たに日本遺産を設け公表しました。
関西からは、びわ湖と水辺の景観など4件が認定されました。
日本遺産は全国83件の申請の中から18件が選ばれ関西では4件が認定されました。
このうち滋賀県の琵琶湖とその水辺景観は古くから水をきれいに保つ取り組みが行われ水と人の営みが調和した文化的景観が育まれました。
兵庫県篠山市に伝わる丹波篠山デカンショ節は江戸時代の民謡を起源とし地元の人たちが時代ごとの風土や人情、名産品などを歌い継いできました。
京都府山城地域の日本茶800年の歴史散歩はお茶が中国から伝わって以来抹茶や煎茶、玉露など多様なお茶を作り続け茶の湯文化を育ててきました。
宇治市役所では市長や担当課の職員らが特産の宇治茶で乾杯しました。
奈良県明日香村を中心とした日本国創成のときは飛鳥時代の女帝や女性歌人などが古代国家の政治や文化、宗教を支えました。
文化庁はガイドの育成などにかかる費用を補助し観光客の増加や地域の活性化を後押しすることにしています。
滋賀県は議会で県の名称の認知度が低いとして名称の変更が議論になっていることから、ことし6月の世論調査で名称の変更をどう考えるか県民に聞くことになりました。
その結果を踏まえて議論をさらに深めたいとしています。
滋賀県では、ことし2月の議会で滋賀県の名称の認知度は低く近江県に変更してはどうかと議員から質問が出されました。
これに対し三日月知事は県名は非常に重いとする一方で県の魅力を発信するうえでは名称について議論することには意味があるという考えを示しました。
これを受けて滋賀県は、ことし6月に県民3000人を対象に行う県政世論調査の中で県名の変更についての質問項目を盛り込むことを決めました。
質問は滋賀県の名称について今のままでいい、変えたほうがいい、分からないという3つの選択肢で回答を求め変えたほうがいいという場合は具体的な案を記入してもらいます。
滋賀県が平成22年に県民およそ150人に行ったアンケート調査では78%が県名は今のままがよいと回答しています。
世論調査の結果は、ことし8月にもまとまる予定で県では結果を踏まえて議論をさらに深めたいとしています。
兵庫県西宮市の川で成人の女性の両腕などが見つかった事件。
遺体は行方が分からなくなっている80代の女性とみられることが捜査関係者への取材で分かりました。
警察は同居していた70代の知人が何らかの事情を知っている可能性があるとみて話を聞いています。
先月、西宮市の住宅街などを流れる川で人の手のひらから、ひじにかけての両腕などが見つかりさらに下流の海岸で腕の骨の一部が見つかりました。
おもしに使われたとみられるレンガがあったことなどから警察が死体遺棄事件として捜査を進めています。
その後の調べで遺体は特徴などから行方が分からなくなっている西宮市の80代の女性とみられることが捜査関係者への取材で新たに分かりました。
警察は詳しいいきさつを調べるとともに女性と同居していた70代の知人が何らかの事情を知っている可能性があるとみて話を聞いています。
インターネットの動画投稿サイト、FC2の会員に、わいせつな動画を配信したとして大阪の会社の社長らが逮捕された事件で押収されたパソコンから閲覧数が多い動画の投稿者への報酬の引き上げを検討するメールが見つかっていたことが警察への取材で分かりました。
警察は大阪の会社がFC2の実質的な運営会社であることをうかがわせる証拠とみて調べています。
社長らは容疑を否認しているということです。
去年6月、動画投稿サイト、FC2の会員に、わいせつな動画を配信したとして警察は大阪市のインターネット関連会社、ホームページシステムの社長の足立真容疑者と前の社長の高橋人文容疑者を公然わいせつの疑いで逮捕し京都地方検察庁に送りました。
2人は容疑を否認しているということです。
警察によりますとFC2は中継の動画では会員の視聴料金の70%を投稿者に報酬として支払っていますが閲覧数の多い動画の投稿者には報酬の割合を引き上げて過激な動画を集めていたということです。
その後の調べで大阪の会社から押収されたパソコンから投稿者への報酬の引き上げについて検討するメールが見つかっていたことが警察への取材で新たに分かりさらにFC2のすべての会員2600万人分の情報を会社のパソコンで管理していたことも分かったということです。
警察は会社がFC2の実質的な運営会社であることをうかがわせる証拠とみて調べています。
こんばんは。
スポーツです。
はじめは大リーグ。
兵庫県伊丹市出身のヤンキース、田中将大投手が3勝目を目指してタイガース戦に先発。
勝敗はつきませんでしたが7回途中まで投げて1失点の好投を見せました。
デトロイトは試合前の気温が2度と厳しい寒さ。
今シーズン初めて、中4日の田中。
相手が積極的でなかったので大胆に投げたと落ち着いたピッチングを見せました。
2回は、スライダーで連続三振。
その後も最速149キロの速球に多彩な変化球を織り交ぜ狙いを絞らせません。
田中は7回途中まで3安打1失点の好投。
勝敗はつきませんでしたがチームの勝利に貢献しました。
田中投手3勝目はなりませんでしたがヤンキースのジラルディ監督は強力な相手打線に対してよい仕事をしてくれた去年のような状態になってきたしこれから、もっとよくなると思っていると今後への期待を寄せていました。
最後にプロ野球の速報です。
オリックスは、ここ3試合連続で2桁安打をマーク。
キャプテン、糸井選手が4試合連続で打点を挙げるなど打線も復調の兆しを見せています。
きょうも、この勢いに乗って連勝を伸ばしてほしいですね。
ここまでスポーツでした。
近くにいるとツツジの甘い香りが漂ってきます。
こんばんは。
気象情報です。
きのうは奈良でツツジの開花の発表がありました。
近畿各地に名所はありますがそのうちいくつかでは来月にかけて見頃を迎えたツツジを楽しめるイベントが行われます。
お出かけに、いかがでしょうか。
今月はこれまで雨が多く降りましたが、きょう発表の3か月予報では来月は、ほぼ平年並みの予想となっています。
一方、梅雨前半は少なめ、後半は多めの予想です。
そして気温はというと来月、平年より高めの予想となっています。
特に来週火曜日から1週間はかなりの高温が予想されています。
雨の次は高温、農作物の管理に注意が必要です。
2015/04/24(金) 18:10〜18:30
NHK総合1・神戸
ニュースほっと関西[字]▽福知山線脱線事故から10年・「JRに語り続けた遺族」

福知山線脱線事故から10年・リポート「JRに語り続けた遺族」その思いとは? 事故現場の追悼式典会場からの中継も▽プロ野球速報▽週末の天気は?

詳細情報
番組内容
福知山線脱線事故から10年特集・「JRに語り続けた遺族」福知山線の脱線事故で妻を亡くした65歳の男性。事故から5年後「事故を風化させないために自分にできることはないか」を模索した結果、JRの職員に事故の体験を語ることをJRに提案。以来5年間、JRの社員研修の場で800人を超える社員に語ってきました。「鉄道が絶対に安全なものになって欲しい」男性の取り組みとその思いをリポート。
出演者
【出演】森田洋平,赤木野々花,中山奈奈恵,坂下恵理

ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域

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