(新番組)金曜8時のドラマ 三匹のおっさん2〜正義の味方、ふたたび!!〜 第1話 2015.04.24


かつてある町に少しだけ名の通った3人の悪ガキがいた。
時は流れ3人は還暦を迎え立派なじじいになっていた
そしてメカの使い手…
この三匹のおっさんが私設自警団を結成しご町内にはびこる悪を人知れず成敗していった
あるときはお年寄りを狙った悪徳集団に立ち向かい…
結婚していただけませんか?
あるときはシゲの奥さんを狙った巧妙な結婚詐欺師を親友の危機を救うべくキヨノリが
そしてあるときは学校で飼っている動物を虐待していた生徒たちを更生させるべく向き合った
うわっ!クソッ!子供たちと真っ正面から向き合って性根をすえて本気で叱りつける。
あれから1年。
三匹のおっさんが再び帰ってきた
あの男だ!
この物語は三匹のおっさんが人知れずご町内の悪事を成敗する史上最高齢の正義の味方の奮闘を描いた物語である
(キヨ)「霧が流れて」
(ノリ)「ワワワワ〜」「むせぶよな波止場」「ワワワワ〜」「思い出させてヨー」「ワワワワ〜」「また泣ける」「ワワワワ〜」「海を渡ってそれきり逢えぬ」「昔馴染のこゝろと心」「帰りくる日をたゞそれだけを」「俺は待ってるぜ」「ワワワワ〜」
(シゲ)ヘヘヘヘ!いいぞキヨ。
もう1曲もう1曲!次は何やっかな。
(くしゃみ)大丈夫かい?春先だってのにまだまだ冷えるなおいえっ。
キャ〜!誰か〜!誰か〜!体も冷えたけど興もさめたな。
ほら観念しろおら!おいキヨ縛ってくれ。
おう。
あっ落ちちゃったよ。
かばんは塀側の肩にかけて歩きなさい。
はい。
おいシゲ。
おう。
こいつはここに転がしておくからあとで110番してください。
ありがとうございました。
あのうあなた方は?なに名乗るほどのもんじゃないよ。
地域限定の正義の味方だと思ってくんな。
(3人)ごめん。
いやぁ気分いいねぇ!あっそういえば2人とも健康診断のハガキは来たかい?高齢者には健康相談もあるそうだよ。
おいノリ人が気分がいいときにさ興ざめするようなこと言うなよおめえ!そうはいっても健康管理は大事だろ。
ノリは行くのかい?もちろん。
早苗を残して倒れたりできないからね。
俺はな病院なんか嫌いだ!俺は。
いや俺もさまっ去年はなセーフだったからな。
何だ?ありゃ。
おいシゲどうした?あ…誰かいなかったか?今。
目が悪くなっちゃったのかい?健診は毎年ちゃんと受けたほうがいいよ。
1年飛ばして発見が手遅れになったって話もよく聞くしね。
ハハハ…。
誰かいたと思ったんだよ!清田…清一さん?そうです。
お酒とタバコは飲まれますか?タバコはやりませんお酒はほどほどに。
お仕事は?去年退職しまして嘱託でゲームセンターで経理の仕事をしてます。
毎日ですか?週に3〜4日。
運動不足が心配ですね。
あ…。
気をつけます。
いいですか?どうぞ。
それと血圧が少し心配です。
えっ?あっ!あっ!おう。
おう2人とも来てたんだ感心感心。
う…でお前ら結果はどうだったんだよ?俺はさ血圧がちょっとな。
お前は何でもかんでも醤油ぶっかけるからな。
シゲはよ?お俺はお前何か何かこれ尿酸値がどうのこうのっつってよまっプリン食うなってよ。
プリン体だろそりゃ。
ノリはよ?俺はオールグリーンだよ。
早苗が食事に気を遣ってくれるしやたらめったら醤油かけたり飲みすぎたりしないからねヘヘヘ。
てめえこの野郎おめえよ。
ねぇ昨日の新聞見た?見た見た正義の味方また出たんですってね。
その正義の味方いったいどこの誰なのかしら?前に正体がわかったんじゃなかった?やたら目力の強いおじさんと影の薄い人とアクの強い人。
あれは間違い。
あの人たちは地域の火の用心のおじさんなんだってよ。
本物はいったいどんな人なのかしら?きっとすてきな人よね。
町の期待も高いようだし健康に気をつけて頑張ろう。
俺は今日から絶対プリンは食わねえぞ。
(祐希)面!よいしょ!面!うりゃっ!だいぶ鈍ってるなおい。
しようがねえだろ受験だったんだから!言い訳をするな!ヘイヘイヘイ!おぉ!ヘイヘイヘイじゃない!わかりましただ。
おぉ!来い!はっ!面あぁ!お父さん祐希そろそろ始めますよ。
はぁめんどくせえ。
(貴子)ほら早く座って主役なんだから。
合格祝ならもうやったろ。
今日は入学祝よ別物よ!じゃあお父さん。
うん。
祐希大学入学おめでとう。
おめでとう。
よかったな。
よく頑張ったわね。
さあ。
(芳江/キヨ)乾杯!あっこれさ式のときの写真だよ。
ふ〜ん。
へ〜祐希。
大学生にもなって入学式に親に付いて来てもらってるのか?俺だって止めたよ!でもどうしてもって。
それにノリさんだって来てたぜ。
大きくなって…。
(早苗)エヘヘ。
よかった。
あっウフフ今はね会社の入社式にだって親が出席する時代だよ?健児そりゃないだろう。
そうなんだよ。
あらっ!よく撮れてるじゃない?そうですか?勘違いしないでね祐希のことよ。
あらぁ。
あ〜!そういえばさ入学式のときにさ…。
ちょっとあなた!いいじゃない。
別に悪いことじゃないんだから。
恥ずかしいじゃないの。
何かあったの?おふくろ女子大生に間違われたんだよ。
会場はどこかしらって探していたら「新入生の方ですか?」ですって。
(貴子)キャハッ!目の悪い人もいたものね。
母さん!?あっそうそうそう。
お父さんと私から。
おぉサンキュー!現金なんだからアハハッ。
現金って現金ってあっ!キャッシュかけるなんてさすがですよお母さんも。
俺たちのはさ貴子が選んだんだよ。
ちょっと待っててね。
じゃ〜ん!ずいぶん大きいわね。
貴子さん恒例の空気読めないプレゼントじゃないでしょうね?母さん。
恒例のってことはないだろ。
だって貴子さんのセンスには脱帽ですもの。
お父さんの定年祝のプレゼントといい私たちの結婚祝のプレゼントといい。
(貴子)ウフッ今回はちょっと自信があるんです。
ほらっ祐希早く開けてみなさいよ!ほらほらっ早く開けて!祐希早く早く!もう…。
もうじれったいんだから。
あっほらここここ引っ張って。
おぉ…。
祐希には広い視野を持ったグローバルな人間になってほしいの。
インテリアにもぴったりよ。
(貴子)あなた。
はい。
(健児)さすがだな貴子。
(芳江)期待を裏切らないわね。
(貴子)そんなぁ。
(始)「ゲラゲラポーゲラゲラポー」「ゲラゲラポッポゲラゲラポー」何だい?その珍妙な歌は。
清田さんいや〜お恥ずかしい。
今大人気のゲームやアニメの歌なんです。
『妖怪ウォッチ』っていって関連本がめちゃくちゃ売れるんですよ。
ふ〜ん。
それ『妖怪ウォッチ』かい?はい。
うまいじゃん。
(子供たち)「ゲラゲラポーゲラゲラポー」「ゲラゲラポッポゲラゲラポー」ほんとだ大人気なんだ。
どんな話?『ゲゲゲの鬼太郎』とは違うのか?だいぶ違います。
主人公がひょんなことから妖怪と出会って妖怪が見えるようになる腕時計妖怪ウォッチをもらうんです。
ほらこれ。
いや待て待て。
ひょんなことから妖怪に出会う?そこでつまずいちゃいけません。
乗っかるんです。
よし乗っかった!実はこの世の困ったことはすべて妖怪が取り憑いて起こしていて。
なに!?例えば妖怪わすれんぼうに取り憑かれたので忘れ物をしてしまうとか。
いやいや忘れ物をするのはうっかりしてるからだろう。
乗っかるんです。
よし乗っかった!主人公は妖怪ウォッチの力で妖怪を発見し退治します。
退治した妖怪は友達になって友情のしるしに妖怪メダルをくれるんです。
妖怪メダルを妖怪ウォッチにセットすると呼び出せるようになります。
なるほど。
小学生向けの世直し話だ。
言われてみればそうですね。
清田さんたちと一緒だ。
ゲラゲラポーと一緒にするなよ。
アハッすみません。
今日は何かお探しですか?ちょっとあの…血圧の本を探してるんだ。
こっちにコーナーがありますよ。
「ゲラゲラポー」「ゲラゲラポッポ」「ゲラゲラポー」おいキヨその珍妙な歌は何だ?知らねえのかよ『妖怪ウォッチ』だよ。
時代遅れだな。
ポッポッポッポッって何だいそれ?ほれ。
アハッ。
ガキが出歩く時間じゃねえな。
ああ。
キミたちこんな時間に何してるんだ?
(3人)ギャ〜!
(隼人)妖怪退散!コラ!お前ら出会い頭に妖怪呼ばわりたぁどういうことだ?なんだ〜違った。
何?オバケ?そう。
あの家オバケが出るんだよ。
着物を着た女の妖怪。
学校でもめっちゃ噂になってるんだ。
みんなが怖がってるから俺たちが塾の帰りに退治してやろうと思って。
いやもしも本当にオバケが出るとしてもだ妖怪ウォッチじゃ退治できないぞ。
おじさん『妖怪ウォッチ』知ってんの?
(2人)イケてる〜。
何でぇその妖怪ウォッチってのはよ。
子供たちに大人気のゲームやアニメだよ。
妖怪ウォッチで妖怪を見つけて退治する。
そして友達になるんだ。
いやだけどおもちゃじゃ本物のオバケには通用しないだろ。
だから最初の1体は自分たちの力でやっつけるんだ。
ほう。
そのあとは自分の力でどうやって戦うんだよ。
妖怪に効きそうなものをみんな家から持ってきたんだ。
俺お守り!十字架!ヘッヘッヘッヘ。
ったく微妙微妙微妙。
ガキの浅知恵じゃねえかあんなん。
まったくだ。
オバケだの妖怪だのこの世に存在するわけないだろ。
(3人)いるよ!いやいない。
怪談には必ず何か他の原因があるはずだ。
何だよ他の原因って!あっ例えばこの立て看板。
これをオバケと見間違えたのかもしれない。
こんなの見間違えたりしないよ。
この辺りは街灯が少ない。
向こうから車が通り過ぎれば車のライトが一瞬この看板に反射して白く浮かび上がる。
そうか?そりゃいくらなんでもうっかりしすぎなんじゃねえか?そうだよ。
いやしかしそもそもオバケの多くはプラズマを見間違えたものだという説もあるんだ。
怪談話の多くは科学で説明できる。
幽霊の正体見たり枯れ尾花か。
しかしノリ。
あん?ここまで子供たちをやり込めなくてもいいんじゃないのか?あっ。
あいや…。
まっ妖怪がいるにしてもいないにしてもだもう時間が遅い。
お家の人が心配してるぞ。
そうだな送ってくか。
さあお前たち。
よし行こう。
さあ帰ろう帰ろう。
なっほら。
ほれほっ。
(戸の開く音)
(里織)帰って!帰ってください。
家は売りません!いや私は…。
(戸の開く音)
(竹田)どうした里織。
おじいちゃん。
すみません。
お孫さんを驚かせてしまったようです。
大丈夫だよ。
この人は地上げ屋じゃないよ。
(飛田)ヘヘッ失礼しちゃうな。
地上げ屋ってのは俺たちのことですか?何度来られても返事は変わりません。
お帰りください。
そう嫌わないでくださいよ。
あなたにとっても悪い話じゃないはずだ。
息子さんだって店手放すこと勧めてんでしょ?上がらせてもらいますよ。
お待ちなさい。
(金田)なんだ?じいさん。
私が先客だ。
ひとまずは遠慮してもらおうか。
どうぞ。
すみません。
つい出しゃばっちまいまして。
いや…ありがとう。
こちらこそ孫がとんだ失礼を。
コラ。
こんなちゃんとした方を地上げ屋と間違うなんて…はい。
ごめんなさい。
ううん。
こちらこそすまなかったね。
私が玄関を窺ったりしてたから怪しく見えたんでしょう。
ハッハッハ。
でうちに何かご用でしたか?ええ実は昨日の晩このお家の様子を窺ってる子供たちを見かけましてね。
えっ?このへんの小学校でこのお家に着物を着た女のオバケが出るという噂が立ってるそうでいや子供たちはオバケ退治をするつもりだったそうです。
ハッハッまあ古い家ですから子供には怖いかもしれません。
ところで悉皆というのはどういうお仕事なんですか?ええまあ着物の万屋といったところですか。
洗い張りや染み抜き染め替え新しいお仕立てもしますし小物のお誂えも。
この子の髪留めも私が作ったもんです。
かわいいね。
お着物の専門家でいらっしゃったんですか。
ええまあ。
ですが最近はめっきりお客様も減ってしまってあんな連中にもつけいられる始末です。
この子が成人するときの振り袖は私が作ってやりたいと思ってるんですが息子にも店を閉めるように言われてまして難しいかもしれません。
へ〜あのオバケ屋敷店だったのかい。
常連相手にやってきた腕の立つ職人さんらしいよ。
へ〜おい知ってたか?うんあそこはね知る人ぞ知るっていう店なのよ。
私も一着くらい誂えたいわ。
だが最近は常連さんも減って経営が苦しいらしい。
地上げにも目をつけられてるようだ。
個人事業主としては他人事じゃないね。
地上げに狙われオバケの噂は立ちお前踏んだり蹴ったりだな。
しかしオバケなんてくだらない話はともかくだ。
地上げについては警察に相談できないのかね。
いやどうも息子さんが店を売りたがってるんだな。
そいつらも息子さんが連れてきた業者らしいんだよ。
お待たせ親父あとでちょっと厨房入ってよ。
おい振り塩はもっと高く。
おっといけない。
おい。
ん?もっと?この汚ねえ店を継いでくれてありがとうな。
なんだよ急に。
ただいま。
あら。
今日は早かったのね。
うん。
芳江。
うん?鯨のそばの竹田屋さんって知ってるかい?あぁあの…着物の職人さんのお店でしょ?そうそう。
たしか奥さんに先立たれて息子さん一家と同居なさってるのよね。
あっそう。
息子さん一家と同居ってのはうちと一緒だね。
えぇあっでもねおととしお嫁さんも亡くなっちゃったらしいのよ。
気立てのいいお嫁さんだったらしいんですけどね。
そうなのかい。
風邪を引いてそのままですって。
うちの嫁はあれだけど元気でいてくれることだけはありがたいわね。
あぁはぁ何?あうまい。
うん?これ塩あんだ。
最近評判なのよ。
(扉の開く音)お父さんおかえりなさい。
ただいま。
おかえり。
なぁ。
今日飛田さんたち追い返したんだってな。
いつまでも店を続けられるわけじゃあるまいし。
こんなボロ屋を高く買ってくれるっていうんだ。
ありがたい話じゃないか。
私はまだ働ける。
腕があったって客が来ないんじゃしかたないだろ!私は…。
里織に成人式の振り袖を作ってやるって由香さんと約束したんだ。
由香はもういないんだよ!里織だってかわいそうだろ。
いつまでも死んだ母親のこと引きずられて。
(藤本)祐希!おぉ。
なぁ今度の土曜合コン行かね?パス。
頼むよ〜人数足りないんだよ。
(遠山)無理無理こいつ彼女以外興味ねえもん。
クッソこのリア充め。
ほら来い。
おっえぇ?痛い!わ〜うっ。
でもまだしてねえんだろ?え?キス。
ややめろよバカ。
つきあって1年も経つのに?しようがねえだろしたくてもできねえんだから。
なんで?それは…。
不純異性交遊ダメ絶対あぁっいろいろあんだよじゃあな。
今日どこ行く?映画おもしろかったね。
うん。
ガンアクションかっこよかったよな。
バンバン!バーン!おぉ…アハハ。
でもやっぱり私は教官とヒロインの恋物語だな。
再会したヒロインがもう1回キスするところ。
不純異性交遊ダメ出たな妖怪め!おぉ!キャー!なんだ妖怪路チューだ。
なんなんだよお前ら!ごめんだって暗がりでボーっと立ってるから。
おい。
(祐希)じいさん!今このへんで悲鳴みたいなの聞こえなかったか?あれ早苗。
まさか何かふらちな真似を…。
大丈夫だよ妖怪路チューが出ただけだから。
路チュー?あ〜!おい隼人君じゃないか。
あっおじさん。
なんだなんだなんだ?まだオバケ追いかけてんのか?だって見たっていう人がいっぱいいるんだよ。
まだそんな非科学的なこと言ってるのかい。
オバケはプラズマだってこの間も言っただろ。
うわ〜!あっあっ…。
おい健児!親父!いったいどうしたんだ?今そそ…そこ…。
あっ親父狩りか?ひったくりか?強盗か?妖怪?出たんだよ白っぽいのが!ほらやっぱり妖怪はいるんだ。
友達になって妖怪メダルもらわなきゃ。
ちょっと待った。
論理の飛躍がすぎるだろう。
でも目撃者がいるのに。
状況からして単なる見間違いと考えるのが妥当だ。
いやでも確かに着物で。
いや見間違いだよ。
見間違いに決まってる。
そんなの言い切れないだろ!健ちゃんはおっちょこちょいなんだよ。
目撃証言なんて当てにならない。
おい!まさか健児までオバケの目撃者になるなんてね。
健児までって…。
誰か他にも見たの?お向かいのご主人も会社の帰りに見たんですって。
私も聞きました。
白っぽい人影が立っていてなんだろうと思って近づくとふっと消えてしまうんですって。
竹田屋さんの近くによく出るそうよ。
へえ〜そうなの?オバケね…。
じいさんどう思う?お前は?俺は自分で見たものしか信じない主義。
あらお父さんが見たって言ってるのに。
おっちょこちょいだもん親父。
ああ男と女見間違えるなんて朝飯前ですものね子供の頃から。
それにもう美人の基準もね微妙でね。
あらお母さんそれどういう意味ですか?どういう意味かしら。
(貴子)どういう意味ってどういう意味なんですか!
(芳江)だからどういう意味かしら。
お飲み物は大丈夫ですか?ああそうだな。
いややっぱりお勘定。
あんまり遅くなってオバケに出られても困るしね。
ああ。
はいありがとうございます。
ごちそうさんです。
まいど。
ありがとうございました。
ほんと最近こんな調子でお客さん早く帰っちゃうのよ。
商売あがったりだ。
お前なオバケ騒ぎがこっちまで飛び火しちゃってよ。
そういえばここん家は竹田屋さんに結構近いもんな。
そうなのよ。
それにねこの辺り昔から出るっていうし。
お前の顔見てオバケと勘違いしたんじゃないのか?うらめしや〜。
何言ってんのよ。
あんたこそ妖怪でしょうが!てめえバカ野郎!この野郎!もう1回言ってみろこら!妖怪じじい!まあまあまあまあ。
ふざけるな!夜回りでなんとかしてくれよ親父。
オバケの袖も襟もつかめねえのにどうやって捕まえるんだバカ。
意外と世間の人は科学的じゃないね。
目撃者が多いってことも科学的に説明できんの?もちろん。
オバケの噂が立ったってことが原因だよ。
深層心理にオバケのイメージがすり込まれてちょっとしたことで見間違えが増えるって寸法だよ。
おおなるほど。
まオバケ騒ぎに便乗してひったくりや痴漢が起こらないともかぎらないからな。
ああしっかり目を光らせておかねえとな。
ん?なんだこりゃ。
あっ!なんだこれ皐神社の魔よけのお札じゃねえかこれ。
これは早苗が心配してもらってきてくれたんだよ。
なんだよおい。
おめえなんだ。
どこ行くの?「寝ぼけた人が見間違えたのさ」「オバケなんてないさ」〜なんだよ。

(叫び声)ノリか!?あっちだ!ノリ!あっ!おいノリ!大丈夫か?どうした!「オバケなんてないさオバケなんてウソさ」「寝ぼけた人が見間違えたのさ」おいノリ。
マジオバケか?出たか?そんな非科学的なものはこの世に存在しない!俺が見たのはプラズマだ!しかし情けねえなオバケで腰抜かすとはよ。
うるさい!オバケじゃなくてプラズマだ!オバケなんじゃねえの?プラズマだったらプラズマだ!危ねえ危ねえ。
ほらほらまったく。
おめえさ早苗ちゃんがお札もらってきたって言うけどほんとはおめえがもらってきたんじゃねえの?何…。
おい図星だろ。
ごめんね迷惑かけて。
ううん。
でも意外だなノリさんがオバケ怖いなんて。
お父さん理詰めのタイプでしょ?自分の理解が超えた現象が起こるとパニック起こしちゃうの。
腰は大丈夫?しばらく夜回り休んだらって言ったんだけど2人が頑張ってるのに俺ひとり休めないって。
お父さんキヨさんやシゲさんと夜回りするのが生きがいみたい。
いつも言ってるの。
「還暦過ぎても幼馴染とつるめるなんて幸せだ」って。
でもこのままじゃね…。
また腰でも抜かしたりしたらどうしよう。
おじさん!妖怪と友達になれる本ってある?妖怪と友達?なんでそんな本がいるんだい?妖怪メダルをもらうんだ!ん?まだオバケ退治を諦めてないのか?おじさん!もしかしたら悪いオバケかもしれないぞ。
昨日もねおじさんの友達が脅かされて腰を抜かしたんだよ。
大丈夫だよ。
話せばわかるから。
ん?妖怪は悪いやつばっかりじゃないんだ。
きちんと話せば反省して仲間になってくれるんだ。
あの…いったい?最近のオバケ騒ぎ知ってるよね?はい。
この子たちはねオバケ退治をして妖怪ウォッチ用の妖怪メダルをもらいたいんだそうだ。
もしかしてオバケ騒ぎって『妖怪ウォッチ』好きな子供のイタズラじゃないかなぁ。
妖怪の真似をして町の人を驚かせてやろうとか。
あっなるほど。
ありうるね。
ありえないよ!『妖怪ウォッチ』が好きなやつはそんなことしない!そうだな。
キミたちは妖怪と友達になりたいんだもんな。
そうだよ!謝れブックスいわき!ごめん悪かった。
(飛田)竹田さんいつまでもわがまま言ってんじゃないですよ。
息子さんは一日でも早く売りたいって。
私に売るつもりはない。
いいかげんにしろじじい!
(鉄山)おとなしく早く売ったらいいんだよ!困るんですよねほんと。
このままじゃとんでもないことになっちゃいますよ。
飛田さん。
いらしてたんですか。
おかえりなさい。
今お父さんとお話し合いしてたんですよ。
じゃひとつよろしくお願いしますね。
竹田さん。
行くぞ。
どうしてついてくるんだ。
強がっちゃって。
知んねえぞオバケが出ても。
フン…そうそう出るもんかい。
あオバケ!え〜っ…。
ウッソ〜。
あ〜っ。
早苗ちゃん心配してたよ。
ノリさんが夜回り楽しいのはわかるけどさ早苗ちゃんに心配かけんなよ。
2人きりの家族だろ。
だから俺と組んで…。
ノリさん聞いてんの?オ…オバケ…。
ごめんごめん。
冗談だってば…。
あ〜祐希君!おい!はいもしもし。
おっノリか?キヨちゃんまた出た!オバケか!?神社のほうへ逃げてった。
今祐希君が追ってる!よしわかった!おい!待て〜っ!このっ!あらうわっ…。
そうか。
ノリや町内の人たちが見たのはオバケなんかじゃなかったか…。
オバケの格好をした愉快犯だったってことか。
バカ野郎。
人を驚かせたかったらよオバケ屋敷で働けってんだよ。
何がオバケだ。
こうなりゃ一気に出力5割増しだ!オバケじゃねえってわかったら元のノリに戻っちゃったよ。
つうかブチ切れてね?科学が通用する相手なら容赦しないぞ!犯人の命ないね。
ノリ。
改造はちょっとやめとけ。
どうして。
こんな愉快犯に手加減の必要ないだろ。
まあ抑えて抑えて。
今回はスタンガンはダメダメ。
キミだったんだね。
どうしてそんなことをするの。
あっ待ちなさい!神社のほうに逃げた。
浅葱の着物が目印だ。
浅葱色?新撰組かよまったく。
祐希君にもメールしとくよ。
おう。
俺さぁこないだお母さんに怒られちゃった。
塾の帰りに寄り道しちゃダメだって。
俺もバレた。
だからもうやめる。
何だよ。
妖怪メダルいらないのかよ?もらえたら貸してよ。
俺も。
俺は諦めないぞ。
待て!見っけ!
(隼人)ねえ!キミがオバケだったの?どうしてこんなこと。
もしかしてオバケ騒ぎって『妖怪ウォッチ』好きの子供のイタズラじゃないかな?まさか『妖怪ウォッチ』を見てこんなことを?見たことない。
キミどこ小?何組?その子はあの着物屋さんの子だよ。
幽霊の正体見たり!枯れ尾花か〜?枯れ尾花にしちゃかわいらしすぎるけどね。
ノリさんスタンガン改造しなくてよかったな。
里織ちゃん。
それはおじいちゃんの作った着物だろ?どうしてそんなイタズラを?イタズラじゃない!じゃあなんだよ?オバケが出るような家なら売れないって思って。
あの人たちも諦めるって思って!でもねおじいちゃんが丹精を込めてこしらえた着物をこんなことで使っちゃいけないんだ。
ごめんなさい。
送ってあげるよ。
祐希隼人君を送ってやってくれ。
うん。
行こうか。
あの子?竹田里織ちゃんだってさ。
お家の着物屋さんが地上げに遭ってて…。
地上げってわかるか?テレビで見た。
でオバケの噂を立てて地上げを諦めさせようとしたんだって。
やっぱり理由があったんだ。
あっそれってあれ?『妖怪ウォッチ』?妖怪はただ悪さをするだけじゃないんだ。
ちゃんと理由があるやつもいるんだ。
ああ。
里織ちゃんは家を守ろうとしたんだもんな。
あの子は悪くない。
じゃあさ友達になれんじゃねえの?『妖怪ウォッチ』ってそういう話じゃなかったっけ?竹田さんのこしらえた着物を使ってオバケのふりをしていたそうです。
ごめんなさい。
親父やっぱり店売ろう。
オバケのふりができるような小道具があったせいで里織もこんなことしでかしたんだ。
おいそんな言い方ねえだろうよ。
いたいけな子供がよ地上げ屋から店を守ろうとしただけだろうが。
当事者が売りたいと思ってるんだから地上げじゃありません。
いやあなた以外の当事者の気持はどうなるんですか?売りたがってるのはあなただけのようだね。
どうせ客も減ってるんだ。
早く畳んだほうがいい!いや!私はおじいちゃんに成人式の振り袖を作ってほしい!お母さんみたいに。
うるさい!正信由香さんのことをそんなに無理やり忘れなくてもいいじゃないか。
忘れないと生きていかれないんだよ!息子とこの子の母親は私が作った着物が縁で結ばれたんです。
由香:ごめんください!こちらで成人式の振り袖を作っていただきたいんですが。
あの?あ…すみません。
親父すぐ呼んできます。
あっチッ!どうしたの?いや初めて会った日もこんなふうに見とれたなぁって。
あの振り袖もこの打ち掛けもお父さん。
お父さんが私たちの縁結びの神様ね。
親父に感謝だな。
いつか女の子を授かったらその子の振り袖もお父さんに作ってほしいわ奥さんが亡くなっていちばん乗り越えられてねえのはあの息子かもしんねえな。
俺も妻が亡くなったとき家のどこにいても身を切られるようにつらかったな。
家中に妻の気配が残ってるのにもうこの世にいない。
幽霊でもいいから戻ってきてくれってね。
だが奥さんとの思い出をこんなことで手放したんじゃきっと後悔が残る。
しかもあんな連中相手じゃ…。
嫌わないでくださいよ。
あなたにとっても悪い話じゃないはずだ気づいてくれるといいんだがな〜。
あっ!由香!
(竹田)由香さんが衣装箱をぶつけた傷だったな。
ひどく気に病んでた。
売れば家は取り壊しだろう。
由香さんの名残も全部。
うわ〜!うわ〜!うわ〜!さおちゃん。
里織こっち見て。
あなたお茶入ったわよ。
あぁうまい。
せ〜の。
1足す1は…。
(3人)2!お父さん?ごめんな里織…ごめんな。
一度査定をお願いしたのにすみません。
やはり今回のお話はなかったことに…。
竹田さん。
あなたが買ってほしいっていうから私もできるだけいい条件で買ってあげようと思っていろいろ尽力してきたんですよ。
それを今さら売りたくないなんて言われてもね。
それは謝ります。
謝って済む問題じゃねえんだよ!あっやめてくれ!やめてくれ!うるせえ!おじいちゃん!親父!親父!里織来ちゃダメだ。
来ちゃダメだ!やめろ!悪いなもう買い手が決まってんだよ。
「やると思えばどこまでやるさ」「それが男の魂じゃないか」「義理がすたればこの世は闇だ」「なまじとめるな夜の雨」ずいぶんとやりたい放題だな。
しかし俺たちに会ったのが運の尽きだ。
お前らみたいな下衆野郎をこの町にのさばらせておくわけにはいかねえんだい。
清田さん…。
あの時のじじいか…。
かっこつけやがって。
今度は俺たちが先客だ。
年寄りが出しゃばるとろくなことはねえぞ。
ろくなこと…とは?察しの悪い年寄りだな。
こいつで教えてやる。
その言葉そっくりそのまま返してやるよ。
何?おっさんをなめるなよ。
痛い目に遭うぜ。
じじい…。
お前らやっちまいな!なかなかのパンチじゃねえかてな!おわっ!うりゃ!
(銭谷)ヘタレじじいが!則夫・エレクトリカル…。
じじい!アタック!俺たちをじじいと呼ぶな。
おっさんと呼べ。
〜お…お前らいったい…。
俺たちか?俺たちはな…。
(3人)三匹のおっさんだ!三匹のおっさんだと…。
ここは俺たちみんなの町だ。
カネに物を言わせて思い出の詰まった家を力尽くで奪う。
そんなやつをのさばらせておくわけにはいかねえんだよ。
クッソ!このままで済むと思うなよ。
ずいぶん威勢がいいね。
それじゃあこれを見てくれるかい?それは謝ります。
謝って済む問題じゃねえんだよ!映りはどうだい?いつでも証拠として提出できそうだろ?クッソ!お前らいつまで寝てんだ!行くぞ!
(里織)は〜い。
あっ…。
よぉ。
うん…。
あのさ『妖怪ウォッチ』知らないって言ってただろ?教えてやるから本屋行こうよ。
ガイドブック売ってるんだ。
すっごくおもしろいから。
うん。
行こう!ブックスいわき!いらっしゃい。
『妖怪ウォッチ』?うん。
行こう。
あお兄ちゃん!お〜友達になれたんだな。
お兄ちゃんもうまくやれよ。
バカ!何言ってんだよ!え?どうしたの?なんでもない!なんでもないって!おい用意できたか?はいはい。
用意しときましたよ。
うむ…じゃあ行ってくらぁ。
こんにちは。
あっ清田さん!先日は本当にありがとうございました。
いやとんでもない!今日はちょっとお願いがありましてね。
ええなんでしょう?竹田さんは稽古着の修繕なんてお願いしてもいいんでしょうか?もちろんです!着物のことなら何でも。
父の形見の袴でしてね破れてしまったんでずっとしまい込んでいたんです。
お預かりしましょう。
こんにちは。
はいいらっしゃいませ。
すみません。
すみません。
あの着物のお直しをお願いしたいんですが。
はい。
昔母がこちらで仕立てたらしいんです。
すてきな柄なので私がお直しして着たいと思って。
ありがとうございます。
いや〜よかったじゃねえか。
竹田さん嬉しいだろうね。
大団円ってところだな。
そうだな。
これでオバケに怯えねえで済むしよ。
存在しないものに怯えたりするわけないだろ。
な〜!また強がっちゃって。
うるさいな!
(3人)うわ〜!!でた〜!!2015/04/24(金) 19:58〜21:09
テレビ大阪1
[新]金曜8時のドラマ 三匹のおっさん2〜正義の味方、ふたたび!!〜 第1話[字]

ご町内の悪を斬る!清一(北大路欣也)、重雄(泉谷しげる)、則夫(志賀廣太郎)の“三匹のおっさん”が帰ってきた!今回の事件は…妖怪!?ご町内でお化け騒動!

詳細情報
◆番組内容
あれから1年、夜回りを続ける清一(北大路欣也)、重雄(泉谷しげる)、則夫(志賀廣太郎)の3人。町内ではある屋敷の周りでお化けの目撃情報が次々と挙がっていた。小学校でも噂は広まり、興味を持った隼人(鈴木福)ら小学生が退治を試みるなど、騒動はどんどん大きくなっていく。そこで、三匹はご町内を守るべく、調査に乗り出す。一方、お化けが出ると噂になっている竹田(竜雷太)の店は、地上げ屋に悩まされていて…。
◆出演者
 清田清一…北大路欣也
 立花重雄…泉谷しげる
 有村則夫…志賀廣太郎
 清田祐希…大野拓朗
 有村早苗…三根梓
 清田貴子…西田尚美
 清田健児…甲本雅裕
 立花登美子…藤田弓子
 清田芳江…中田喜子
◆出演者続き
【第1話ゲスト】
 竹田正信…岡田浩暉
 鈴木隼人…鈴木福
 竹田里織…谷花音
 竹田由香…小野真弓
 飛田丈…神保悟志
 竹田正純…竜雷太

◆原作脚本監督
【原作】有川浩
【脚本】佐藤久美子、清水しおり
【監督】猪原達三

【製作】テレビ東京/ホリプロ
◆音楽情報
【主題歌】和田アキ子「晴レルヤ」
(テイチクエンタテインメント・ユニオンレコード)
◆お知らせ
☆「三匹のおっさん2まんじゅう」好評発売中です!
☆「有料配信スタート!」見逃した方、もう一度見たい方、ぜひチェックしてください!

詳しくは、番組公式ホームページをご覧ください!!
<ホームページ>

http://www.tv-tokyo.co.jp/3biki.ossan2/

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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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