食戟のソーマ #04 2015.04.25


ヒュー…
(風の音)
(幸平創真・心の声)≪くっそ。
何なんだよこの学校≫≪アホほど広いじゃねぇか!≫≪極星寮…まだ着かねぇのか?≫≪もう日が暮れちまうぞ≫カァーカァー
(カラスの鳴き声)≪疲れた…。
何より寒い!≫≪腹が減り過ぎてもうスルメだけじゃもたねぇ≫ヒュー…≪にしても…そこかしこに仰々しい建物がめっちゃあるな〜≫≪なんの建物かさっぱり分からねぇのもあるけど金持ち学校らしいしどの施設もすげぇんだろうな≫≪おっ…ということは寮も結構豪華な感じなんじゃね?≫≪こりゃ期待して…≫カァー!カァー!マジか。
あの〜。
煙!?火事か!?ドン!バサバサッ!
(本が落ちる音)ドスン!
(本棚が倒れる音)じっ地震!?・ドドドッ…
(足音)ん?ガァガァ!
(アヒルの鳴き声)ブヒッ!
(豚の鳴き声)
(悠姫)うさ子鴨助鹿乃進!みんな逃げちゃダメ〜!
(ふみ緒)こらぁ〜!116号室!ジビエを部屋に入れるんじゃないよ!次やったらあんたの全身の皮をいでやるからね!
(悠姫)すみませぇ〜ん!あぁ…。
(ふみ緒)そして208号室!また勝手に空き部屋を燻製室にしたね!?あんたをスモークチップでいぶしてやろうか!
(伊武崎)はいはい反省してま〜す。
(ふみ緒)それから205号室!もし床が抜けたらあんたの土手っ腹にも穴開けるよ!
(丸井)以後気をつけます!僕の部屋でケンカしてるこいつらが!
(ふみ緒)入寮希望の編入生幸平創真だね?私がここの寮母大御堂ふみ緒だ。
極星のマリアふみ緒さんとそう呼びな。
≪またおかしなとこに来ちまった!≫
(ふみ緒)それであんた食材は何を用意したんだい?はあ?食材ってなんの?
(ふみ緒)決まってるだろう!?極星名物入寮腕試しだよ!カァーカァー!
(ふみ緒)一つ!入寮希望者は一食分の料理を作りその味を認められた者のみ入寮が許される。
一つ!審査は寮長による。
一つ!食材の持ち込みは自由とする。
聞いてねぇよ!食材なんて用意してねぇし!
(ふみ緒)じゃあ不戦敗だね。
腕を見ずには極星の敷居はまたがせない。
えっ!ってことは今夜俺は…。
そりゃ野宿だろ。
ざけんな!4月の夜の冷え込みなめんなよ!そうでなくても疲労と空腹でくたばりそうなんだぞ!?ふん!腕試しは絶対だ。
諦めな。
厨房には余り物の半端な食材しか残ってないしね。
今日は日が悪かったと…。
その余り物は使ってもいいってこと?何?やるよ腕試し。
厨房はどこだ?
(ふみ緒)んんっ?おお〜!なんだよ外観とは大違いのいい厨房じゃん!
(ふみ緒)いいかい?私は虚勢を張るガキがいちばん嫌いなんだ!私がどれだけの数学生たちの料理を味見してきたと思ってる。
急ごしらえの料理なんかに及第点を出すと思うのかい?≪たまねぎやらの野菜が少しと…≫≪たまごパン粉≫≪調味料はそろってる。
それから…≫うん。
これだけあれば十分。
≪んんっ!?なんだって!?≫極星寮寮母大御堂ふみ緒殿!少々お待ちを!ひき肉は牛も豚も1グラムすらなかったはずだ。
どんな手品だい?この肉厚ハンバーグは!へへっ。
これは鯖の缶詰を使った「鯖バーグ」だ!
(ふみ緒)鯖缶だって!?たまごにたまねぎにパン粉そして汁を軽く切った鯖をほぐし混ぜて塩コショウを加える。
それを焼き上げればふわふわの鯖バーグが出来るんだ。
更に鯖缶の汁にポン酢を合わせ水溶き片栗粉でとろみをつけるとさっぱり風味のお手軽ソースに。
名付けて「ゆきひら印のあり合わせ鯖バーグ定食」!おあがりよ!何を…バカな。
鯖缶のハンバーグなんか生臭くて食えたものじゃあ…。

(ふみ緒)うっ!まっ!いぃ〜!
(ふみ緒)≪肉を使ってると言われたら信じてしまいそうな肉厚感。
かつふわりとした見事な焼き上がり。
じゃあこっちの卵スープは!?≫なんだい!?これは。
(ふみ緒)≪スープの味はだしの質によって決まると言っていい。
このかぐわしい風味上質なだしがひかれている証拠だ≫あんた!一体どうやってこれを!?昆布もかつお節もだしをとれるものなんてなかったはずだ!それについてはちょうど手持ちがあったんでね。
(ふみ緒)スルメ!?それでだしをとったっていうのかい!?乾物であるスルメは旨味成分の塊。
熱湯にしばらく浸して塩で味を調えればしっかりとしただしが利いた味わい深いスープが完成する。
≪はぁ〜≫≪なんてガキだい。
たったあれだけの食材でここまでの品々を作るとは≫≪なんという安らぐ味なんだ≫≪まるで心も体も温められているよう≫≪鯖とイカ海の幸同士が織り成すこの美しい潮の風味が若き日を思い出させる≫
(回想)ザザァー
(波の音)
(高)さ…寒くないか?ふみ緒
(ふみ緒)ねえ高ちゃん私が今してほしいこと分かる?
(高)ええっ!あっいやあの…その…
(ふみ緒)もう〜。
女の口から言わせるなんてひどいよ。
もっと…近くに来て。
私のことあっためてほしい
(高)はぁ…はぁ…はぁ…お願い≪抱いてぇ〜!≫放せばばあ〜!!シャー…
(田所恵)はぁ〜。
≪何回も新作料理の味見をさせられてもうリアクションでヘトヘトだよ≫≪創真君のバカ!≫≪私のことおもちゃみたいに扱って…≫あぁ〜。
ふぅ〜。
ねえ?アヒルさん。
困っちゃうよねぇ?
(ふみ緒)ごほん!よろしい。
入寮を認める!あっ!御粗末!
(ふみ緒)あんたの部屋は303号室だ。
ほれ。
よっしゃ!≪限られた食材であの対応力≫≪面白い男が入ってきたねぇ。
幸平創真か≫はぁ〜。
中等部の頃から心休まる場所はここだけだよ。
ふみ緒さんはちょっと怖いけど厳しい先生も創真君もいないし。
・風呂だ。
とりあえず風呂!ん?あっ。
えっ?あっ。
あっあっ…あぁ…。
うわぁ〜〜ん!!あっそういや注意しそびれたね今は女子の入浴時間だって。
ホォーホォー
(フクロウの鳴き声)いや〜いいお湯でした。
ふぅ〜。
≪そっか…俺15年住んだあの家を初めて離れたんだ≫レバニラ定食お待ち!肉豆腐定食もらおうかな俺は日替わり定食ではいよ!肉豆腐定1丁!日替わり1丁!静かだ。
(一色)やあ編入生君。
おごっ…ごっごっごっ…。
おいで歓迎会だよ。
(丸井)だから〜!僕は筆記試験の勉強で忙しいんだ!宴会ならどこぞの部屋で好きにやればいい!なぜいつも僕の部屋でやるんだ君たちは!
(悠姫)しかたないじゃ〜ん。
丸井の部屋がいちばん広いんだも〜ん。
勝手にベッドに座るな!
(涼子)いつ来てもきれいにしてるしね。
今やっと片づけたんだよ!
(佐藤)さっきまで本が散らばってたしな。
(丸井)お前らが暴れたからだろ!
(青木)つぅかもっと椅子用意しとけや。
(丸井)するかぁ!
(伊武崎)はぁ…。
(佐藤・青木)よっと。
バサバサッ!
(丸井)ああ〜また本が!うぅ…。
(恵の母)いいかい?恵。
女の肌は軽々しく人に見せちゃあいけないよ≪ごめんねお母さん。
私もうお嫁に行けねぇだ≫いや〜しかし寮でも田所と一緒とはなぁ。
そだね…。
あっってことは創真君入寮腕試しを1回で合格したの?まあな。
なんとかなってよかったわ。
すごいよ。
一発クリアした人ほとんどいないはずなのに。
へえ〜。
お前はどうだったんだ?あっえ〜っと…まあまあかな。
≪言えない…入寮まで3か月かかったなんて言えない≫はい幸平君。
あっどうも。
スゥー
(嗅ぐ音)ん?≪この濁り…≫≪手書きのラベルが貼られた一升瓶…≫お米から作ったただのジュースよ。
うふふっ。
へえ〜。
(一同)あははっ!つぅかこんな夜中にこんな騒いで大丈夫なの?
(涼子)大丈夫よ。
寮の周りは森だもの。
で…でもよぉほら寮母のばあさんが…。
(ふみ緒)こら!あんたたち!ブリ大根があるから誰か取りにおいで!
(佐藤)やった〜!
(青木)ばばあ愛してる!いいのかよ!ふみ緒さんの十傑自慢が始まる前に帰って来んのよ〜。
十傑…。
(緋沙子)離れろ!この方をどなたと心得る!誰なの?
(緋沙子)中等部首席生徒にして学園の最高意思決定機関遠月十傑評議会の史上最年少メンバー薙切えりな様だ!十傑…。
なあ十傑って何なんだ?えっ…本気で聞いてる?君本当に何も知らずに遠月に入ったんだねぇ。
丸井説明してあげて。
なんで僕なんだよ!文句言わないで。
新入り君のためよ。
しょうがないなぁ…。
遠月十傑評議会それは学内評価上位10名の生徒たちによって構成される委員会だ。
遠月では多くの事柄が生徒の自治に委ねられておりあらゆる議題が十傑メンバーの合議によって決定される。
まさに学園の最高意思決定機関。
学園の組織図的には総帥の直下にあり講師陣ですら十傑の総意には従わざるをえない。
(悠姫)何十年も昔寮の部屋が常に満室だった頃極星から十傑が出まくってたんだってさ。
(涼子)十傑の席全部極星勢が占めた年もあったようね。
ふみ緒さんがその話始めると長いのよね。
ほう〜。
≪薙切えりなは今の十傑の一人ってことか≫・ガチャ
(ドアの開閉音)
(2人)到着〜!
(一色)やあ幸平創真君。
ようこそ極星寮へ。
歓迎するよ。
僕は2年の一色だ。
一色先輩とそう呼んでくれ。
うっす。
いや〜僕はうれしいよ。
青春のひとときを分かち合う仲間がまた1人増えたんだからね。
こんなにうれしいことはない!いいかいみんな!一つ屋根の下で暮らす若者たちが同じ釜の飯を食う。
これぞ青春!これぞ学生!僕はそれに憧れて寮に入ったんだ。
さあ!これからも輝ける寮生活を一緒に謳歌しよう!
(佐藤)それはいいっすけど屋根裏伝って呼びに来るのだけはやめてもらえますか?
(一色)えっダメかい?じゃあ男子にもこれを使おうか。
これで誘うと田所ちゃんなんて毎回来てくれるしね。
だっだって…。
(一色)田所ちゃ〜んもう寝たのかい?こっちは楽しんでるよ。
まあ僕一人なんだけど。
すてきな料理がいっぱいだよ。
まだ起きてたらおいで。
ねっ?行くって言わないと数分おきに話しかけてくるんだもん。
無視すればそのうち諦めるのに。
律儀だよね〜。
(青木)ずっと話しかけられるのはうぜぇな。
(佐藤)屋根裏の方がましか。
なんつぅか…変人ばっかりか?この寮は。
すぐなじめるよ創真君なら。
みんな飲み物は持ったね?では幸平創真君の前途にそして極星寮の栄光に乾杯!
(一同)かんぱ〜い!
(悠姫)ああ〜おいしい〜!
(一色)ようこそ。
ああ〜うれしいな〜。
お願いしま〜す。
あははははっ!なんだよこのお米のジュース!うめぇ〜〜!ほらもうなじんでる。
・生まれかわる
(一同)フゥ〜!・今ここで
(一同)フゥ〜!・あおいでいた
(一同)フゥ〜!・空越えていく
(一同)フゥ〜!飯だ!飯が足りねぇぞ!
(伊武崎)じゃあ今日いぶした分出すか。
(伊武崎)スモークチーズと3種のジャーキー。
ああ〜!スモーキーな塩味がたまんねぇ!
(丸井)伊武崎の仕事にハズレな〜し!
(伊武崎)当然だろ。
(青木)おらぁ食え!裏の畑でとれたばかりの野菜詰め合わせかき揚げ!不味いわけがない!
(青木)はははは〜!美味いだろうそうだろう!
(佐藤)まあ俺が先週出したエビフライの方が美味かったけどな。
おうおう極星一の味音痴かてめぇこらぁ!んだとぉこらぁ!バサバサッ!
(丸井)ああ〜また!
(青木)料理人なら皿で語ってみろや!
(佐藤)上等だ!8分ほど待ってろ。
(悠姫)ちょっと〜!そうやって毎回作り過ぎるんだからほどほどにしなさいよね!
(2人)うるっせぇジビエ女!
(青木)獣臭ぇんだよ!
(佐藤)お前の部屋周辺!ふふっ…。
そんなこと言うヤツには私のジビエちゃんたちの魅力を教育し直しちゃうぞ。
小1時間ほど待ってて。
ゴキッ…
(涼子)この時間から鴨か何か絞める気!?悠姫ちゃん落ち着いて〜!待て待て。
ここはひとつ俺が今日作った新作料理を。
(佐藤)おお〜幸平!よっしゃ来いや〜!あっごめんそれ失敗作だったわ。
不味ぅ〜〜!!
(悠姫)あはははっ!あはははっ!ははっ悪ぃ悪ぃ。
(佐藤)あっ…あぁ…。
このままじゃ召されちゃうよ。
(一色)はっ!はっ!はっ!おわっでた!一色先輩の「気付いたときには裸エプロンイリュージョン」!ははははっ!いいぞ先輩!
(一色)はっ!
(一同)ははははっ!
(一色)はっ!時代が変わってもいつも同じものが2つある。
1つは学生たちの笑い声。
もう1つは月の下には必ず星が集うということ。
ホォーホォー
(涼子)んっ…んんっ…。
ふあぁ〜ふぅ…。
ああぁ…。
(一色)ああ〜今夜は本当に楽しい夜だね。
改めて歓迎するよ創真君。
いやこちらこそっすわ。
(一色)もう料理が尽きたね。
鰆の切り身があるんだ。
僕が何か作ろう。
その格好で調理するんすね…。
ホォーホォー
(一色)さあ出来たよ。
召し上がれ。
「鰆の山椒焼きピューレ添え」だ。
へへっ。
いただきま〜す!≪美味すぎる!≫≪春の食材を生かしきった料理≫≪こんな繊細な皿をあんな短時間でまとめ上げたってのか!?≫≪他の寮生とはレベルが段違いだ≫≪いくら2年生っていったってそれだけでここまでの品が作れるってのか?≫
(一色)ところで創真君さ…。
始業式でなかなか面白いこと言ったらしいじゃないか。
遠月の頂点目指すってことは君が思ってるほど甘くないかもしれないよ。
改めて自己紹介させてもらおう。
(一色)遠月十傑…。
(一色)第七席一色慧だ。

(一色)さあお次は創真君の料理を食べてみたいな。
見せてごらん。
君が皿の上に語る物語を。

(ふみ緒)次回「食戟のソーマ」五品目だよ。
(ふみ緒)いただきます。
抱いてぇ〜!2015/04/25(土) 02:40〜03:10
MBS毎日放送
食戟のソーマ #04[字]

「極星のマリア」▽“味”体験料理バトル、開宴!『おあがりよ!!』▽発行部数600万部突破!週刊少年ジャンプ連載の人気「創造する新料理マンガ」が遂にアニメ化!!

詳細情報
番組内容
学生寮へ入寮するため、「極星寮」へ向かう創真!そこで寮母の大御堂ふみ緒に、料理の味を認めてもらえないと入寮できない極星名物「入寮腕試し」に挑む。
出演者
【声の出演】
(幸平創真)松岡禎丞
(薙切えりな)種田梨沙
(田所恵)高橋未奈美
(水戸郁魅)石上静香
(タクミ・アルディーニ)花江夏樹
(イサミ・アルディーニ)小野友樹
(一色慧)櫻井孝宏(榊涼子)茅野愛衣
(吉野悠姫)内田真礼
(伊武崎峻)村田太志
(丸井善二)小林裕介
(新戸緋沙子)大西沙織
(幸平城一郎)小山力也
(薙切仙左衛門)銀河万丈
(堂島銀)子安武人
ほか
原作・脚本
【原作】
附田祐斗・佐伯俊(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
<協力>
森崎友紀
【キャラクターデザイン】
下谷智之
監督・演出
【監督】
米たにヨシトモ
【シリーズ構成】
ヤスカワショウゴ
音楽
【オープニングテーマ】
ウルトラタワー「希望の唄」
【エンディングテーマ】
東京カランコロン「スパイス」

【音楽】
加藤達也
制作
【アニメーション制作】J.C.STAFF
関連URL
【番組HP】

http://shokugekinosoma.com/

【Twitter】@shokugeki_anime

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アニメ/特撮 – 国内アニメ
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映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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