おはようございます。
週刊ニュース深読みです。
まず今入ってきた情報です。
総理大臣官邸の屋上で、小型の無人機のドローンが見つかった事件で、警視庁は自分が官邸にドローンを飛ばしたと言って、昨夜、福井県小浜市の警察署に出頭してきた40代の男が関わった疑いが強まったとして、威力業務妨害の疑いで逮捕状を取りました。
まもなく逮捕する方針です。
この事件は、今月22日に、東京・千代田区の総理大臣官邸の屋上で、小型の無人機のドローンが見つかったもので、取り付けられた容器の中に、放射性物質が含まれていたことなどから、警視庁は、何者かが意図的に官邸の上空でドローンを飛ばしたとして、捜査を進めていました。
警視庁によりますと、昨夜8時過ぎ、福井県小浜市にある小浜警察署に、小浜市に住む40代の男が出頭し、反原発を訴えるために、官邸にドローンを飛ばしたなどと話したということです。
また男は、ドローンのコントローラーのようなものなどを持ってきていて、警視庁が捜査を進めた結果、事件に関わった疑いが強まったということで、官邸に対する威力業務妨害の疑いで逮捕状を取りました。
まもなく逮捕する方針です。
繰り返しお伝えします。
総理大臣官邸の屋上で、小型の無人機のドローンが見つかった事件で、警視庁は、自分が官邸にドローンを飛ばしたと言って、昨夜、福井県小浜市の警察署に出頭してきた、40代の男が関わった疑いが強まったとして、威力業務妨害の疑いで逮捕状を取りました。
まもなく逮捕する方針です。
警視庁は、自分が官邸にドローンを飛ばしたと言って、昨夜、福井県小浜市の警察署に出頭してきた40代の男が、関わった疑いが強まったとして、威力業務妨害の疑いで逮捕状を取りました。
まもなく逮捕する方針です。
ではここからは、社会部の板倉デスクに聞きます。
板倉さん、まずこれまでに分かっている情報をまとめてください。
今回の事件で、警視庁は、自分が官邸にドローンを飛ばしたと言って、昨夜、福井県小浜市の小浜警察署に出頭してきた40代の男につきまして、事件に関わった疑いが強まったとして、先ほど、威力業務妨害の疑いで逮捕状を取りました。
これからまもなく調べをして、逮捕する方針だということです。
ただ、この人物について、氏名を含めてどのような人物かというのは、ちょっとまだ分かっていません。
見つかったドローンというのは、どういったものだったんでしょうか?
今回の見つかったドローンは、官邸の屋上で見つかりました。
上下がひっくり返った状態で見つかっていまして。
今、これが出ている画像がそうですね。
そうですね。
上下ひっくり返った状態で見つかっていまして、中国製のファントムという機種と見られています。
プロペラがご覧のように4つあります。
このドローンにはいくつかのものが取り付けられていまして、今、写っているのは、プラスチックのような、茶色の容器なんですけれども。
茶色い容器ですね。
こちらには、放射性のという意味のレディオ・アクティブという意味の英語が書かれたものが貼ってありまして、これ、放射能を示すマークなんですけれども、こういったものが貼られていました。
容器からは放射線が検出されまして、中には放射性物質のセシウムが含まれていたんです。
ほかにもですね、小型カメラが取り付けられていまして、これは動画も撮影できるデジタルカメラ。
動画を撮影できる?
そうですね、撮影した映像を操縦した人に送り返すための装置も取り付けられていました。
ほかには黒い発炎筒のような筒状のもの、これが2本、上下重ねるようにテープでくくりつけられていました。
これ、見つかった経緯というのは、どういう経緯だったんでしょうか。
このドローンが発見されたのは、今月22日の午前10時半ごろです。
官邸の職員の新しく配属された職員の研修のために、屋上に上がって、偶然、発見したものです。
今月22日までの1か月間は、この屋上には誰も上がっていなかったということで、特に22日に上がったときに、ドローンはなかったということなんですね。
それまでの間、その間に落下した?
落下したと見られるということですね。
ただ、総理大臣官邸といいますと、やっぱり重要施設だと思うんですが、警備の状況というのは、どうだったんでしょうか。
こちらの官邸の警備ですけれども、アメリカの同時多発テロ以降、警視庁は平成14年に、総理大臣官邸警備隊というものを作りまして、機動隊とともに24時間態勢で、周辺の警備を行っていました。
外部からの侵入を防いだり、周辺で突発事案が起きたときに、対応に当たったりしていたわけなんですけれども、今回のようなこうしたドローンのような無人機につきましては、官邸付近で発見した場合には、飛行経路を確認したり、こういったものを、操縦しているものを見つけた場合には、職務質問したりすることにはしていたんですけれども、このように上空から無人機が官邸内に入りこんだ場合、どのように対処するのか、具体的な対処方法というのは、決まっていなかったんですね。
ですので、警視庁は今後、こういった無人機の対応について、警察庁などと協議をして、対処方針を決めていきたいとしています。
事件に関わったことを示唆する内容のブログが、存在していることも分かっているということなんですが、このブログの書き込みというのはどういうものなんですか?
このブログは、まだちょっと、今回の逮捕状が出た人物が書いたものかどうかというのははっきりはしていません。
ただその内容からするとですね、事件に関わったことを示唆する内容が書き込まれていました。
例えばこのブログは、福井県小浜市に住んでいると見られるもので、人が書いたということになっていまして、官邸サンタというふうに名乗っています。
今月の7日に小浜市を出発して、翌日の8日の未明に、東京の赤坂に到着したと。
そこからドローンを飛ばそうとしたということが書かれています。
ただその8日の日には、天候が悪くて、結局、飛ばすことができなくて、翌日の9日の日に、午前3時半に再び赤坂に向かって、駐車場からこのドローンを離陸させたというふうに。
かなり具体的ですね。
具体的に結構記述しているんですね。
ただ官邸の上空がかなり暗くて、このコントローラーの映像だけでは、はっきりと様子が見えなかったために、目標を途中で変更したりしている、そういった、途中過程も書き込まれています。
あとは画像なんですけれども、ブログには画像がいくつか貼り付けられていまして、そこには先ほど、お伝えしましたような、茶色のプラスチックケース、放射性の物質が入っていた、茶色のプラスチックケースも写っています。
あとこのドローンの機体自体も、通常、市販されているものは、白色なんですけれども、今回、見つかったのは黒に塗装されていまして、このブログの中でも、塗装してる様子が書き込まれています。
そのブログと、今、出頭してきた40代の男が関わった疑いが強まったということなんですけれども、その40代の男との関係というのは分かっていないということですね?
そうですね。
まだはっきりとは分かっていませんが、そういった記述から、警視庁は非常に関心を持って、このブログについては調べることにしています。
今、新しい情報が入ったようですね。
総理大臣官邸の屋上で、小型の無人機のドローンが見つかった事件で、警視庁は、自分が官邸にドローンを飛ばしたと言って、昨夜、福井県小浜市の警察署に出頭してきた40代の男が、関わった疑いが強まったとして、先ほど威力業務妨害の疑いで逮捕しました。
繰り返しお伝えします。
総理大臣官邸の屋上で、小型の無人機のドローンが見つかった事件で、警視庁は自分が官邸にドローンを飛ばしたと言って、昨夜、福井県小浜市の警察署に出頭してきた、40代の男が関わった疑いが強まったとして、先ほど、威力業務妨害の疑いで逮捕しました。
板倉さん、逮捕という情報が今、入ってきました。
今、入ってきましたね。
今後、逮捕して、身柄は今、まだ福井県の小浜警察署にありますので、こちらのほうに移送してくるということになりますし、あとこの人物の、この男の自宅を捜索して、実際に、事件との関わりについての裏付けの捜査も、今後、行われることになります。
なぜこんなことをしたのか、そういったことも、これから解明されていくんでしょうか。
最も関心が高いのは、その動機、もちろん実際の犯行事実の詳細なところもそうなんですけれども、動機の部分については今後の捜査で解明していくことにしています。
お伝えしていますように、総理大臣官邸の屋上で、小型の無人機のドローンが見つかった事件で、警視庁は自分が官邸にドローンを飛ばしたと言って、昨夜、福井県小浜市の警察署に出頭してきた40代の男が関わった疑いが強まったとして、先ほど威力業務妨害の疑いで逮捕しました。
この事件は、今月22日に、東京・千代田区の総理大臣官邸の屋上で、小型の無人機のドローンが見つかったもので、取り付けられた容器の中に、放射性物質が含まれていたことなどから、警視庁は、何者かが意図的に官邸の上空でドローンを飛ばしたとして、捜査を進めていました。
警視庁によりますと、昨夜8時過ぎ、福井県小浜市にある小浜警察署に、小浜市に住む40代の男が出頭し、反原発を訴えるために、官邸にドローンを飛ばしたなどと話したということです。
また男は、ドローンのコントローラーのようなものなどを持ってきたということで、警視庁が捜査を進めた結果、事件に関わった疑いが強まったとして、官邸に対する威力業務妨害の疑いで逮捕しました。
繰り返しお伝えします。
総理大臣官邸の屋上で、小型の無人機のドローンが見つかった事件で、警視庁は自分が官邸にドローンを飛ばしたと言って、昨夜、福井県小浜市の警察署に出頭してきた40代の男が関わった疑いが強まったとして、先ほど、威力業務妨害の疑いで逮捕しました。
この事件は今月22日に、東京・千代田区の総理大臣官邸の屋上で、小型の無人機のドローンが見つかったもので、取り付けられた容器の中に、放射性物質が含まれていたことなどから、警視庁は、何者かが意図的に官邸の上空でドローンを飛ばしたとして、捜査を進めていました。
警視庁によりますと、昨夜8時過ぎ、福井県小浜市にある小浜警察署に、小浜市に住む40代の男が出頭し、反原発の訴えるために、官邸にドローンを飛ばしたなどと話したということです。
また男は、ドローンのコントローラーのようなものを持ってきていたということで、警視庁が捜査を進めた結果、事件に関わった疑いが強まったとして、官邸に対する威力業務妨害の疑いで逮捕しました。
総理大臣官邸の屋上で、小型の無人機のドローンが見つかった事件で、警視庁は自分が官邸にドローンを飛ばしたと言って、昨夜、福井県小浜市の警察署に出頭してきた40代の男が関わった疑いが強まったとして、先ほど威力業務妨害の疑いで逮捕しました。
この事件は今月22日に、東京・千代田区の総理大臣官邸の屋上で、小型の無人機のドローンが見つかったもので、取り付けられた容器の中に、放射性物質が含まれていたことなどから、警視庁は、何者かが意図的に官邸の上空でドローンを飛ばしたとして、捜査を進めていました。
では警視庁から中継です。
警視庁です。
総理大臣官邸の屋上にドローンが落下しているのが見つかってから2日後、40代の男が小浜警察署に出頭し、官邸にドローンを飛ばしたと話したことで、事件は大きく動きました。
見つかったドローンには、プラスチックのような容器が取り付けられ、中からは放射性セシウムが検出されました。
警視庁は放射性物質を含んだ容器を取り付けて、官邸の上空を飛ばしていたことから、原発反対を訴える人物が、事件に関わっている疑いがあると見て、捜査を進めてきました。
逮捕された男は、反原発を訴えるためにやったと話しているということです。
また男は調べに対し、福島の砂を容器に入れたと話し、出頭した際も、砂を持っていたということです。
警視庁は、このあと男の身柄を東京に移して、事件の詳しいいきさつや動機について調べを進める方針です。
また、事件に関わったことを示唆する内容のブログが存在していることが分かりました。
事件に使われたのとよく似たドローンの機体や、取り付けられていたものとよく似た茶色い容器などが写っているほか、今月9日の未明に、ドローンを飛ばしたとするなど、具体的な経緯が詳しく記されていることから、警視庁は、男との関連を調べています。
中継でした。
お伝えしていますように、総理大臣官邸の屋上で、小型の無人機のドローンが見つかった事件で、警視庁は自分が官邸にドローンを飛ばしたと言って、昨夜、福井県小浜市の警察署に出頭してきた40代の男が関わった疑いが強まったとして、先ほど威力業務妨害の疑いで逮捕しました。
この事件は今月22日に、東京・千代田区の総理大臣官邸の屋上で、小型の無人機のドローンが見つかったもので、取り付けられた容器の中に放射性物質が含まれていたことなどから、警視庁は何者かが意図的に官邸の上空でドローンを飛ばしたとして、捜査を進めていました。
警視庁によりますと、昨夜8時過ぎ、福井県小浜市にある小浜警察署に、小浜市に住む40代の男が出頭し、反原発を訴えるために、官邸にドローンを飛ばしたなどと話したということです。
また男はドローンのコントローラーのようなものなどを持ってきていたということで、警視庁が捜査を進めた結果、事件に関わった疑いが強まったとして、官邸に対する威力業務妨害の疑いで逮捕しました。
次です。
今月19日、千葉県船橋市の18歳の女性が行方不明になり、きのう、この女性と見られる遺体が埋められた状態で見つかりました。
警察は殺人事件として、身元や死因の特定を急ぐとともに、女性を監禁した疑いで逮捕した4人について、事件への関与を調べることにしています。
今月19日、千葉市中央区で、船橋市の野口愛永さんが深夜に車に乗せられたあと、行方が分からなくなり、きのう、千葉県芝山町の緑地で、野口さんと見られる遺体が、埋められた状態で見つかりました。
遺体は頭に何かが巻かれ、顔が見えなかったほか、座ったような状態で見つかっていたことが、警察への取材で分かり、警察は身元や死因の特定を急ぐとともに、殺人事件として捜査しています。
この事件では、野口さんを車で2、3時間にわたって連れ回したとして、住所不定無職の井出裕輝容疑者ら少年や少女を含む4人が監禁の疑いで逮捕され、いずれも逮捕容疑をおおむね認めているということです。
このうち18歳の少女は、野口さんの元同級生で、面識があったということで、警察は、4人について事件への関与を詳しく調べることにしています。
今週、アジア・アフリカ首脳会議に出席した安倍総理大臣は、同じ会議に出席した中国の習近平国家主席とおよそ5か月ぶりに会談しました。
今回の日中首脳会談、前回とは少し違った雰囲気で行われました。
今回のアジア・アフリカ首脳会議。
日中の首脳会談が行われるかどうかが注目されました。
前回の日中首脳会談。
安倍総理大臣は、習主席に握手をしながらことばをかけますが。
握手を終えたあとも、目を合わせませんでした。
それが今回は。
握手をした際、柔らかい表情を見せました。
会談の冒頭でも。
去年11月の首脳会談以降、続いてきた日中関係改善の兆し。
先月には、外務・防衛当局の高官による日中安保対話がおよそ4年ぶりに開かれました。
また、議員交流も活発化しています。
そして開かれた今回の首脳会談について、安倍総理大臣は。
中国の国営テレビは、当日の夜のニュースで、2人の握手を放送しました。
一方、歴史認識を巡る問題。
安倍総理大臣は、日中首脳会談に先立ち、アジア・アフリカ首脳会議での演説で、日本の平和国家としての戦後の歩みを強調しました。
10年前のアジア・アフリカ首脳会議で、当時の小泉総理大臣は。
過去の植民地支配と侵略に対する、痛切な反省とおわびの気持ちを表しましたが、安倍総理大臣は今回、おわびには触れませんでした。
一方、習主席は首脳会談の中で、安倍総理大臣が、戦後70年のことし発表する総理大臣談話を念頭に、日本がアジアの隣国の懸念に真摯に向き合い、歴史を直視した前向きのメッセージを対外的に発信するよう望むと、くぎを刺しました。
さらに両国関係の基盤は国民感情だ。
それを良好なものにするために、われわれリーダーの姿勢が大事だと述べたということです。
これに対し安倍総理大臣は、私自身も私の内閣も、村山談話や小泉談話を含む歴代内閣の立場を全体として引き継いでおり、今後も引き継いでいくと述べたうえで、国民感情の改善に努める考えを示したということです。
首脳会談のあと、安倍総理大臣は、次のように述べました。
続いてはこちらのニュースです。
4年に1度の統一地方選挙。
19日、後半の選挙戦が始まりました。
水戸、津、高松、長崎、大分の5つの県庁所在地を含む市区長選挙と、市や区の議会議員選挙が告示されました。
市長選挙では、定員全体のおよそ30%に当たる27人が、無投票で当選を決めたほか、市議会議員選挙では、定員全体に占める無投票当選者の割合が昭和26年以降で最も高くなりました。
また火曜日には、町村長と町村議会議員の選挙も告示されました。
投票はあす行われます。
12年後、2027年に東京・名古屋間での開業を目指すリニア中央新幹線。
走行試験で、鉄道の世界最高速度となる603キロを記録しました。
車内に設置された速度計は、どんどん速度を上げていき。
午前10時48分、時速603キロに達しました。
JR東海では、走行試験を繰り返し行い、より安全性を高めたいとしています。
お伝えしていますように、総理大臣官邸の屋上で、小型の無人機のドローンが見つかった事件で、警視庁は自分が官邸にドローンを飛ばしたと言って、昨夜、福井県小浜市の警察署に出頭してきた40代の男が関わった疑いが強まったとして、先ほど威力業務妨害の疑いで逮捕しました。
この事件は、今月22日に、東京・千代田区の総理大臣官邸の屋上で、小型の無人機のドローンが見つかったもので、取り付けられた容器の中に、放射性物質が含まれていたことなどから、警視庁は、何者かが意図的に官邸の上空でドローンを飛ばしたとして、捜査を進めていました。
警視庁によりますと、昨夜8時過ぎ、福井県小浜市にある小浜警察署に、小浜市に住む40代の男が出頭し、反原発を訴えるために、官邸にドローンを飛ばしたなどと話したということです。
また男はドローンのコントローラーのようなものなどを持ってきていたということで、警視庁が捜査を進めた結果、事件に関わった疑いが強まったとして、官邸に対する威力業務妨害の疑いで逮捕しました。
総理大臣官邸の屋上で、小型の無人機のドローンが見つかった事件で、警視庁は、自分が官邸にドローンを飛ばしたと言って、昨夜、福井県小浜市の警察署に出頭してきた40歳の男を、官邸に対する威力業務妨害の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、小浜市の山本泰雄容疑者です。
逮捕されたのは、小浜市の山本康雄容疑者です。
では気象情報です。
続いて深読みのコーナーです。
もうすぐ大型連休ですが観光客がお目当ての日本のお宝が今、危ないんです。
いやー、きれい!行ってみたい!国宝の姫路城。
先月改修工事が終わったばかり。
5年ぶりのお披露目とあって毎日多くの観光客でにぎわっています。
他にも、お化粧直しやリニューアルをしてお客さんを迎えるべく準備万端整った日本の文化財。
ところが最近気になるニュースが…。
奈良・東大寺の大仏殿に…そして金剛力士像の柵に油のような液体がかけられるという事件が発生。
しかも同じような被害が京都や香川、関東では茨城など各地の由緒ある寺や神社で相次いでいるんです。
実は日本の文化財、危ないのはこういう被害だけじゃないんです。
ことし文化庁が発表したところによると国宝や多くの重要文化財が行方不明だというんです。
また財政難や後継ぎがいないなどの理由で貴重な建物がやむなく取り壊されているという実態も。
きょうは昔の人が残してくれた日本のお宝、文化財。
これをどう守っていくのか深読みします。
きょうもメール、ツイートでのご参加、お待ちしています。
あれだけたくさんの箇所に油のようなものがかけられて、そしてみんな、あんなに起こっているのに、なんで犯人捕まらないのかって、不思議じゃないですか?
そうですね。
ああいうのなんですか、見回っている人とか、いないんでしょうか、回ってる人とか、映像撮るとか。
なんだか気になる、なんだか変だ。
そこでですね、実は、きょうはこの番組で、このミステリーを解決しちゃおうと思いまして。
本当にできます?そんなこと。
この探偵さんにお願いしました。
どうぞ。
いやぁ、分からない。
謎だ。
分からないことだらけなんです。
なかなか事件の謎が解けないのです。
防犯カメラには、よく似た男が映っているっていうニュースはあったのですが、それ以外の情報がほとんどないのです。
ちょっと、整理しますね。
お願いします。
今週のニュース、どんどん更新されて、うちの寺も、いや、私のところの神社も被害を受けていましたっていう情報がどんどん増えていて、最新の情報だと、11の府と県、35のお寺、神社、この地図でいう、赤く塗られた府や県で、実際に油のようなものがかけられている被害を確認しています。
最も被害が多かったのは、歴史ある町、奈良です。
岡寺の仁王門もそうですし、教科書に出てくる国宝の金剛力士像そのものにも油のような跡があります。
修学旅行のよく行く二条城ですが、
早見さん、行かれたばかりだと。
はい、そうです。
去年の秋、娘と2人で、本当、文化財、見に行こうというで、二条城、行ったんですけれども、ニュース見てすごくショック受けました。
お越しになって、実際、油のようなものがかかっている跡が確認されているということで、まだまだ真相、分からないのですよ。
ただ、文化財を見ていくと、私、もっともっと大きな事件があるってことを気付いてしまいました。
もっと大きな?
これ見てください。
私たちが大切に守り継いできているお宝。
いろんなものがありますね。
でも、貴重な刀剣がなくなったり、仏像もなくなってる。
そして地域にある、残そうといっていた貴重な建物がなぜか、壊されてしまうという。
次々と所在不明や、解体されていることが分かってきました。
謎の油かけ事件、行方不明の仏像、消えた洋館。
私たち、調べていくと、これらすべてに関わる鍵を見つけちゃいました。
それはこれなのです。
法律?
法律なのです。
こうしたものを守りましょうねって決まっている、文化財保護法というのがあります。
ちょっとよくニュースに出てくることばなんで、これ、チェックしておこうと思うんですが、文化財という大事なものを国が指定したり、登録したりして、そのものをちゃんと後世に守っていきましょうねっていう趣旨のことが書いてある法律です。
実は、ものすごく範囲が広いんです。
いろんなものが認められているんです。
主に6つの分野です。
例えば形はないけれども、こういう狂言などの伝統芸能の技、こうしたものも大事なものだからと、形はない文化財で無形文化財って、そういう意味なんです。
いわゆる人間国宝なんかもこちら?
そうです、人間国宝というのはこういうすばらしい技を持った方で、通称人間国宝、この部類に入ります。
それから、なまはげなどに代表される、地域それぞれに残る大切なならわしは、民俗文化財と呼ばれます。
そうか、それもだ。
それから、トキなどの貴重な生き物や、遺跡や庭園などは、記念物というカテゴリーです。
そして棚田などの美しい風景は、文化的景観というカテゴリーです。
そして城下町とか門前町の古きよき町並みありますよね、これは伝統的建造物群という部類。
そして、一番多い部類が今、ニュースでやっている有形文化財。
形あるお宝です。
これ、まださらに分かれていて、地域の洋館などの貴重なものを残しましょうって、登録してあるものは、登録有形文化財といいます。
さらにですね、中でも重要と認められたら、重要文化財といいます。
この中からさらに重要だと認められたものを、国宝と。
国の宝だ。
そう、呼ぶのですが、こうしたものがなぜか行方不明になっていて、1億円以上するものもあるというんですよ。
そうでしょうね、これね。
なぜこんなことになったのか。
キーとなったという理由は、この基本的考え方です。
保存や活用していきましょうっていうのは当たり前なんですが、ここがポイントです。
持ってる人にお任せというルールなんです、基本的には。
実は、やりようによってはね、国の倉庫が全部保管したり、国のお役人さんが全部見回りすることだって、全部できるんですが、基本的にはルールさえ守ってくれれば、誰が持ったって構わないルールなんです。
例えば、由緒ある家で持つとか。
家で?個人で、うち、国宝あるのっていう人、いるんですか?
文化財はあります。
国宝ってあるんですか?家で持ってますというのは?
国宝は、有形文化財の場合は、いくつかあります。
えっ?個人で持たれている方が!
どきどきしちゃいますよね、自宅にあるなんて。
ルールさえ守ればいいんですって。
ほら、あと、社長室に立派なお宝が飾ってあったり。
ありそうなイメージ。
中には文化財もある。
それからこれはよく分かりません?地域のお寺。
お寺も個人ということですか?
そうです。
個人や団体とか、社寺で、保存するのも構わないし、歴史あるお寺などの貴重な建物そのものも、維持運営は実際は、その持っていらっしゃる所有者がやってもいいですよということになっているんです。
つまり、国だけじゃなくてみんなでお宝を後世に守っていきましょうというのが、文化財保護法の基本的考え方なんですが。
時代が変わっちゃったんですよ。
ええ?
ちょっと見てみますか。
私の知り合いの犬神家のようなことは過去の話のようで、こういった家々は代々ですね、お父さんが病にふけると、いいか、せがれ、この文化財の掛け軸だけは、なんとか守ってくれと言い伝えてきたんですが、今や。
こんなケースもあります。
売っちゃう。
これね、つまりこういうこと。
いいの?
息子が、知らずに売る。
知らずに転売?
お父さんからの遺言とか書いてなくて?
つまりね、重要文化財とか国宝もそうですが、持ってる人にはルールを守ればって今、申し上げましたよね。
つまり、指定書っていうお墨付きがもらえるんですが、そこにはいろんなルールがちゃんと書いてあります。
そこには、売るときには国に一声、ちゃんとかけてくださいねという趣旨のことも書いてあるんですが、そもそも親と子が離れて暮らしていたり、疎遠な家庭もある中で、それを知らないっていう息子さんやお孫さんがいるケースもあるみたいで、知らずに売ってましたっていうケースもあるんだそうです。
じゃあ、会社はというと、昔のように、ずっと未来永ごう会社が安泰っていう時代じゃなくなりましたよね。
いろいろ倒産したり、買収されたりして、あっという間に競争があって、気が付いたら、あれ?つまり、これ、文化庁の方に聞いたんですが、倒産したり、移転することが増えちゃって、その中で、うやむやになっちゃったっていうケースがあって、どこに行ったか分からない。
じゃあ、お寺ですよ。
お寺は大丈夫でしょうね。
お寺はね、ちゃんとしているでしょう。
いやぁ、それがそうもいかないようで。
今、こういう所もあります。
盗まれちゃうケースもあるそうです。
なぜかっていうと、背景には時代の変化です。
地方のお寺、特にそうですが、過疎化で檀家さんが減っちゃっていたり、それからご住職ご本人が通いになっていたり、掛け持ちしたりという、つまりお宝がありながら無人のお寺というのも、最近はあるそうで、盗難の被害に遭うケースも残念ながらあるそうです。
こうしたこともあって、文化庁が調査したところ、1万点以上ある重要文化財のうち、所在不明なものは180件ということです。
そのうちの3つは、最高級の国宝。
そしてもう一つ、有形登録文化財という、そのさっきの建物も今や、なぜかこうなっている。
その理由は、お気づきのとおりですが、後継ぎがいなくて、とてもじゃないけど、維持管理ができない。
138もの貴重な建物が、もうこの世から姿を消しております。
つまり、時代はどんどん変われども、法律はそのまま。
このままだと、事件が続いても、決しておかしくないという。
困りましたなぁって話です。
家は、国が守ってくれないんですか?家と建物は?国が管理しましょうってならないわけですか?
本当ですよね。
その辺はお詳しいのは、後藤さんですよね。
基本的にはやっぱりそれはやらないですね、国は。
やらないんですか?
それは基本的にやっぱり、個人がやるというのが原則で。
もちろん公共が少しバックアップをしたりということは、大事なんですけども。
解体したりするときも、やめてくださいと、国が言えないんですか?
国宝と重要文化財はできますけれども、登録文化財はそういう制度ではないんですね。
そうなると、そのときの状況によっては、守るということができない状況がありますもんね、やっぱりね。
どうしてもお金が必要になるときだってあるかもしれませんもんね。
でも、罰則はないんですか?だって、売るときは報告してとか、解体するときは言ってねとか、そういうのは。
そうですね。
罰則、やはり文化財保護法というのは、法律ですので、それ、違反した場合、明確な罰則というのは設けられているんですね。
例えば先ほどあった、液体をかけられる事件、文化財を壊したり、汚したりするような場合には、懲役5年以下や、罰金30万円以下というものがあるんですね。
今回のような届け出を怠った場合は、10万円や5万円以下の過料という制裁金なんですけども、それを支払うような規定がちゃんと設けられています。
どうですか?この180件。
こんなにも多く不明なんですね。
びっくりしちゃいますね。
でも、個人のお宅にあるとしたら、分からなくもないかなって、ちょっと思ってきました。
私はやはり、文化財というふうに指定された時点で、何かもう、国の方からの例えば金銭的な援助があったり、保管できる場所があるのかなと思ってたので。
そうだ、お金は出てないんですか?国から。
基本的には、管理のためのお金って、あんまり出ないんですけども、保存や修理、少し傷んだからそこを直そうとかという、そういう部分についてのいわゆる補助金っていうのは出るわけですが。
どのくらい出るんですか?
建造物の場合は、大体80%から50%ぐらいの。
半分しか出ない?
有形文化財でも大体そんな感じですね。
所有者の財政状況によっても変わりますんで、いわゆる非常にこう、収入が少ない方には、80%、85%が出るときがあるんですけれども、一般のところは大体、2分の1っていうのが原則なんですね。
じゃあ、あと半分は自分でなんとかしないといけない、持ってる人が、所有者が。
そもそも国が文化や芸術にかける予算っていうのはどれくらいかご存じです?
分からないです。
大体1000億円くらいなんですね。
1年にですか?
これは国家予算の大体0.1%ぐらいなんです。
ああ、そんなもんですか。
少ない。
少ないですかね。
そのうちの文化財の保護にかける費用というのは、1000億円ぐらいの40%ぐらいなんですね。
40%といっても。
文化財というのは、やっぱり国宝、重要文化財が大体1万3000件ぐらいですか、年々増えているわけなんですね。
少ない予算の中でやりくりするっていうのは、なかなか難しいという状況です。
そうは言っても、1万件あるうちの180件所在不明っていうのは、どうなんでしょう、感覚として。
それは全部は把握しきれんよなみたいなことなんでしょうか。
こういうときにですね、やっぱり、大事に守んなきゃいけないっていう方向に、どうしても話がいくんですけれども、本当は守るだけじゃだめなんですね。
建物なんかの場合には、むしろ、こっちの右側の活用のほうが大事で、使い続けられてるものは壊されないですから、むしろ今までは、国は修理、大事に守りたいときに応援してくれたんだけども、使うとかですね、大事にするっていうことを、守るほうじゃなくて、どんどん使っていきたいとかですね、そういうことに応援しなきゃならないんですね。
こんな声が来てるんですが。
国がやってくれないなら、博物館とかがやればいいのに。
実は三輪さんは、まさに九州国立博物館の元館長さんなんですが。
博物館でお預かりして対応する、あるいは利活用していく、これはもうよくやってる形なんですね。
特に本来なら、博物館の所蔵品でしっかりと展覧会やったり、あるいは一般の展示をやるというのが、普通の形なんですが、必ずしもそういうわけにはいかないもんですから、逆にお寺さんや神社から、いくつかの美術品をお預かりしてくる、これを寄託といっておりますけれども、寄託をして展覧会その他に活用させていただく。
当然、それはシステムとしてどこの博物館でも基本的にやっている話なんですけれども。
システムとしていいですが、それをやってくださる方がいないとまた難しいことですよね。
基本的にはそうですね。
そうですよね。
すごく大事なことは、どうしてもこういうときに国がやってくれるんじゃないかとか、博物館がやってくれるんじゃないかと、公共がやってくれるっていう感覚になりがちですよね。
なんで文化財が、そういう所有者とか、個人がやるっていう話になってるかっていうと、実はこれ、見ていただくと、これ、登録文化財ってもともとじゅうようぶんかざいのそういうお宝的に扱われていたので、すそ野を広げましょうっていうので始めた制度なんですけれども、日本は今、1万件なんですけども、アメリカはもう9万8000とかですね。
アメリカのほうが多いんですか?
歴史が浅いのにね。
イギリスはイングランドだけで35万件とか、38万件とかですね。
ヨーロッパ、イギリス以外も、もっとある?
むちゃくちゃ多いです。
それってやっぱり。
旅行して見られる美しい町並みとか、みんなあれ、文化財です。
すみません、先生。
そのグラフを見ると、日本はたいしたものないっていうふうにも見える。
歴史があるからたくさんいっぱいあるから。
これから出てくるんじゃないですか?
だって数は1万件しかないんですよね?
だから皆さんがそうやって国がやればとか、博物館がやればとかっていう発想になると、少なくなる。
登録されていないけれども、ものすごい実はたくさんあって、それをなんの支援もなく守っていく。
支援もなくて、まだ登録されてるから、ああやって壊されたっていうのが分かるので。
されてないものもあるんですか。
されてなくて知らない間に、なくなってるものがたくさんあります、だから。
あんなもんじゃすまないですね。
でもアメリカに旅行に行くと、誰々さんのおうち、例えばジョンソンさんのおうちとか、文化財に見に行くんですけど、普通のおうちなんですけど、すごく歴史を感じてて、そこはやっぱりおうちを愛する人たちが集まって、寄付を、お金を寄付して維持してるっていうのが。
そうやって残したいとか、逆にこう、そういう市民の活動に対して応援があったりするんですね。
国がやるとか博物館がやるっていうだけじゃなくて、そういうやりたい市民の人に応援があるような仕組みっていうのが、ものすごい大事なんですね。
なんも分からないと、普通の家だなと思ったりも、感覚の人もいるし。
なくなった180件の中にも、全部が僕、悪意ある感じじゃなく、何も知らないまま、どっか行ってるのがあるから、それが一番やっぱりやっかいだと思うんですよね。
価値を分からないまま、どっか行っていると思うので。
うやむやになってる。
さっきから話出てるように、後継ぎがいないとか、そういうのは非常に大きな要因の一つになると思うんですけれども。
しっかり価値まで継承されていない。
その家で。
だから、本当に実は文化財を維持し、保存していくっていうのは、実はものすごく大事なことなんです。
一方でまたものすごくお金がかかって、大変なことなんですね。
だから、それをやっぱり、生活状況の変化の中で、なかなか維持できなくて、だから手放してしまうとか、だんだん面倒になってくるとか。
だんだん聞いてると、すごく乱暴な言い方かもしれませんが、やっぱり、お宝は富と共に移動するのは、しかたがないことなんじゃないかって気がしてきたんですが。
そういう諦めはだめですか?
さっき早見さんが言われたように、個人でやっていると大変なので、それを応援したい人たちがたくさんいるんですよね。
そういう人たちを、いかに巻き込んで一緒にやっていく仕組みを作るかっていうことが、すごくこれからの時代、大事なんですね。
でも、お宝、やっぱりこういうのは持ってる方の話であって、いかにも、うちにはないわっていううちで育つと、あんまりぴんとこないっていうのが正直なところでもあるんですが。
しかし、最近、文化財のさっき、後藤さんもおっしゃったようにですね、すそ野の広がりっていうのがあるんですよね。
今まで美しい、きれい、立派というようなものだけが文化財と思われてたものが、われわれの身近なところにある、いわゆる生活文化財というようなものまで、文化財の範囲がどんどんどんどん広がってきている。
そういう点でいうと、本当に実は、気が付かないけれども、どの家にも、もしかしたら大変な文化財がある可能性、十分あるわけなんですよね。
そうですね。
あるんですか?
それに例えば、今、今言った、このグラフで、もう一回見ていただくとね、1万件しかないと、これはよほど特殊な家って見えるけれども、38万件あると、自分の親戚のうちに1件くらい、文化財があるわけですよね。
それをでも、なかなか夢みて、やるけどなかなか出ないっていう、探してはみるけどっていう。
三輪さん。
日本の文化財の一つの大きな特徴は、このフリップを見ていただくと分かるんですが、いわゆる伝世品。
特に有形文化財の場合は、伝世品っていうのは非常に大きな特徴だと思うんですよね。
私はよく言う、一つの言い方なんですが、たぶん、世界で最も古いものが、最も多く、日本の場合は伝世している、つまり伝世したと。
先生、だってよその国にもたくさん古いものありますよね。
ギリシャやローマや、中国、エジプトなんかいっぱいあるんですが、あれ、大半が出土品なんですよね。
土の中から掘られたもの。
だから例えば、彼らのすごいのは、18世紀当たりにそういうのを掘っといて、しかしそれを、ごみとして捨てないで、やっぱり学問にしっかり生かしていくという、そういう習慣を持ってきたわけです。
日本は、もう奈良時代以来、ずっと今日まで伝わっているいくつかの、いわゆるまあ、伝世品。
これが日本の文化財のものすごく大きな特徴なんです。
ずーっと大事にされてる、何年も大事にされて守っている。
その典型が、実は正倉院なんですよね。
外国の人が正倉院見ても、本当びっくりするわけですよ。
だって、7世紀から8世紀、9世紀のものが、今日まで、当時の状態を保ってずっと伝わっていってる。
そんなもの、外国にはありえないんですよ。
ないんですか?海外では、きり箱に入れて。
いや、だから海外だと、せいぜい古いのは、たぶんルネッサンス以降のものとかね、7世紀、8世紀のものっていうのはないと思う。
教会なんかに、若干こう、古いものがあっても、十字軍の遺産であったり、そういう系統のものが多い。
だから、日本の文化財の本当に大きな、特に紙とか、木とかですね、そういう非常にぜい弱化したもの、劣化しやすいようなものが、延々とこう、伝えられてきている。
この伝えるのは何かというと、普通の人たちの努力。
例えばですね、皆さんの家でも昔はたぶん、そういうことやっていたと思うんですが、虫干しっていうのがある。
虫干しですか。
畳を上げたりとか。
着物に風通したり。
昔、例えば、道路にずっと畳並べて、ぽんぽんこう、たたいたり、町内で一斉にやるような、そういう作業、ありますよね。
あるいは目通し、風通しなんていうんですけども、例えばおじいさんが、孫に自分のところにある掛け軸だとか、箱物を見せて、これ、先祖から伝わっていたもんだよと言って、こう、説明しながら廊下に虫干しをする。
大体、夏前あるいは秋口、そんなときにやるわけですが、目通し、風通しっていうんですけど。
だからそういう本当、身近な生活が、実はトップの文化財の保存につながっていて、さっき姫路城が出てましたけど、普通に昔は、普通の家で漆喰って、壁に塗っていたんですけど、そういう底辺の身近なものがなくなっちゃうと、実はトップのものも守れなくなっちゃう。
なぜかって言うと、どんどん減ってくると、しっくいの生産量が落ちちゃうし、職人さんがいなくなってくる。
そうすると、材料が高くなって、職人さんの単価が高くなりますから、同じ姫路城を直すのでも、ものすごく値段が高くなっちゃうんですよ。
そうすると、値段が高くなると、どんどん守るもの、数がへってっちゃうので、守れなくなっちゃうと。
時代の流れから考えると、なかなか難しいことになるんじゃないですか?やっぱり。
そういう身近な生活、われわれの生活の中に、いかにそういう伝統的なとかですね、昔からあるものをうまく生かしていけるか、生き続けてるのかってことがすごくポイントなんですね。
だから普通の生活の環境の中で、みんなが自然に守ってきたっていうのが、これまでの流れだと思うんですよね。
ちょっと難しいことに感じますけど、畳みで、家に畳ありますかとか、今のしっくいの壁ありますか?というようなことを考えていただくと、身近な。
ないですね、なんか特別感がありますね。
しっくいっていうと。
でもなんか伝世品というものの考え方がちょっとすてきですね。
すてきですね。
さあ、ちょっとこんな声が寄せられています。
愛知県の50歳の女性から。
ない袖は触れない的な発想かもしれません。
ちょっとここから先は、徳永アナウンサーのこのプレゼンを聞いてから考えましょうか。
今の声、正直、あったんですけども、やっぱりね、お2人の取り組みというのは、まさに応援団を増やしていきましょうと、ひと事と思う人を減らしていきましょうという趣旨の取り組みがとても多いので、これを見て、さらに議論してほしいんです。
ここだ。
まずですね、三輪さんの取り組みです。
三輪さんは、九州国立博物館で館長をされていたころ、いろんな企画を打ちました。
そのタイトルを付けるとすれば、これです。
表も裏もどんどん公開するという新しい企画を、次々と打たれました。
まず表からいきます。
これです。
重要文化財などはケースに入れられて、もう厳重なものを遠くから見るっていうイメージがどうしてもありがちですが、いやいや、五感で楽しめるものもやってみようよと、土器を触ってみるとか、楽器をたたいてみるとか、においというのもあります。
これ、実際、何かの化石なんですが、このにおいをかいでみようという企画もあったそうです。
なんの化石か、分かりますか?
なんでしょうね。
それが縄文人の落とし物なんですか?
ヒントは縄文人のおとしもの。
まさかというものです。
えー?
まさかというあれです。
縄文人の落し物。
テレビで言っていいの?って物です。
ああ、ああ、そういうことですか。
たぶん同じこと今考えてる。
人だったら誰しもってことですか?
そうです!朝の食事中の方、ごめんなさい、本当です。
化石があるんだ。
化石あるんですか?
こういうのあるんですよ。
特に縄文の地中深くから結構出てまして。
これは出土品のほうのものですね。
まさか伝世品で出るとか、きり箱に入れて大切にされたものではなくて。
動物とかもありますから、よく考えたら当たり前ですよね。
食生活が分かるかもしれないじゃないですか。
実は貴重なもので、なんですって。
小学生とか、すごく喜んでにおいかいじゃいそうですね。
これ、ただ単にこういう化石といってというよりも、例えば顕微鏡で分析すると、いわゆる回虫が結構いたりですね、当時の食生活が分かったり、そういう面では、実は非常に多くの情報を持っているんですよね。
大変多くの情報を。
身近にまさに五感で体験する企画を、次々になさいました。
裏もあります、こうです。
水族館や動物園で、最近ほら、裏側を見るツアーっていうのがありますね。
この博物館版を初めて企画されました。
さっき話に出てきましたが、伝世品ってすばらしいと、きりの箱に入れて、何世紀にもわたって守ってきた。
同じ形式で、この博物館もきりの箱に入れて、貴重なものを保管しているんですが、そういう保管の方法を見学できたりとかですね。
それからほら、修復、さっき、紙のものとか、傷みやすいっておっしゃってましたが、たぶん、巻物や掛け軸など、どうしても虫食いで穴が開くんですって。
すごい技術をお持ちの方は、それが何もなかったかのように、ぴったり繊維で貼り付けて、直す技術をお持ちの方、いらっしゃるそうで、そういった作業を間近に見ることができるというものも企画されました。
始めて10年近くですが、お客さん延べ、こんなに3万5000人をも超えるそうです。
実は、文化財を保護する方々の中の一部には、ちょっと危なっかしいんじゃないかと、保存するには危ないんじゃないか、もうちょっと厳重に保管したほうがいいんじゃないかという意見も一部あるんですが、三輪さんは、ずっとこれをおっしゃっていたそうです。
いや、その考え方、もしかしたら、一部変えなきゃいけないかもしれないけど。
やはり博物館っていうのはですね、分かってもらう、何よりも市民に理解してもらう。
何をやってるかということも含めて。
ただ、だから、どうしても博物館って、展示だとか、きれいなものを見に来る所のイメージなんですが、その裏をしっかり見てもらおうと。
こうやってみんな、こんな努力をして、保存をしているんだとか。
だからここにバックヤードツアーとか書いてありますが、これ実は、収蔵庫を見せるわけですね。
そういうのに、ぜひ関心を持って、そういうのを見に来た人が、これまで3万5000人もいる。
今までこれ、タブーな世界ですから、収蔵庫の中を見せるっていうのは、家庭でいったら金庫の中見せるようなものですよね。
でもそうではなくて、そういう所をこんな形で博物館っていうのは、文化財の保存をやっているということで、市民の目線にどんどん近づいていこうという、そういう考え方なんですよ。
その効果としては、どういう?
これは本当に、大きな効果がありまして。
まず、博物館活動に多くの市民が参加するようになってきた。
これはもう非常に大きな流れだと思いますね。
だから当然、ボランティアの人たち、それから日常的にも、常に関心を持って、だから。
展示してるだけじゃね、苦労が分かんないんですよ。
だから裏で作業をしているのを見ると、ああ、これは大変で、一緒に協力しなきゃいけないなっていう感じが生まれるんですよね。
これまで単にユーザーとして、そういう在り方だったと思うんですけど、むしろ参加型、博物館に参加していく。
そこで興味が湧いてくるというのは、分かります。
市民を巻き込むという意味では、後藤さんも、新しいことをやってらっしゃいます。
いくつかある取り組みの中で一つ、教えていただきました。
秋田の横手って、雪の多い所、鎌倉で有名な所ですよね。
大豪雪地帯で知られているんですが、地元の方にとっては、ちょっとやっかいだなと思ってたり、当たり前だなと思っていたものがあるそうです。
それはこれです。
内蔵ってお聞きになったことありますか?もう、その名のとおり、家の内側に蔵があるんです。
これ、家で、中に蔵がある。
すてき。
すてきですね。
雪の重みが半端じゃないので、守るためには二重にしなきゃいけないし、雪かきの手間も省くために、こういう蔵が家の中にある。
でも、維持管理のお金と手間ってものすごくかかるんで、貴重なのに、次々と取り壊されてたじ気があったんですって。
その流れを一変させたものがあります。
ある写真家の方がお撮りになった写真集です。
これ、ちょっと開けてみると。
このように、この横手の内蔵の美しい写真、いっぱいあるんです。
よかったらちょっと、皆さんに、見ながらお聞きいただきたいんですが、…出来たことによって、流れががらっと変わります。
これを見たいという観光客の方も、どんどん外から来るようになりました。
市もキャッチコピー作ります。
蔵の町、いろいろありますが、内側にあるだけに、われわれは、奥ゆかしい蔵の町というキャッチコピーを作って、これもうまくいって今年間15万人の方が、来ているそうです。
そうしますとね、空き家みたいになっていた内蔵を観光施設にする所も出てきたし、そもそもお金を落としてくれるということは、町の人の維持管理費に、これ、充てることもできるようになる。
何よりも守ろうかっていう機運が出てきて、この10年間、ほとんど壊されなくなったそうです。
つまり、宝は身近にありますよということです。
もうだって、美しいです。
この建築の、このラインとか、すごいきれいですね。
見に行きたいって感じしますね。
見に行きたいですね。
ただですよ、宝は身近にありますよと言われても、わが家には内蔵はありません。
内蔵はない。
内蔵は、非常に特殊な事例なんですけれども、実は、住んでる人には全く、毎日住んでるんで、気が付かないんだけど、われわれが行くとですね、ああ、これはいいなというものが、地方に行くと、たくさんあるんですね。
よくわれわれの業界で、よそ者、若者、ばか者。
よそ者、ばか者、若者っていうんですけど、われわれのようなよそ者が行って、褒めて、それに気が付いて、地域を走り回るばか者が出て、そのあと若者がそれを引き継ぐと、町づくりがうまくいくっていうですね。
後藤さんは、この横手だけではなくて、日本のあちこちでその町の魅力の文化財を発掘するというようなことをしてらっしゃるんですか?
そうですね。
もちろん、それもそうですし、大体ちょっと、そういう地域にばか者がいて、自分はいいと思ってるんだけど、なんとかなんないかといった所に応援に行って、一緒にやったりとか、そんなことをやっていますね。
覚えてます?この法律は。
こっち側。
これなんですよ。
さっきからずっと後藤さん、活用、活用とおっしゃっているのはこういうことなんですね。
そうなんですね、使わないとだめってことですね。
実は、この文化財保護法の保護という意味は、保存だけではなくて、保存と活用の2つ合わせて、文化財保護法という、保護という字を使ってあるんですよ。
だから、文化財保護法というと、なんか保存だけのようですが、そうではなくて、その中にはしっかりと保存だけではなく、活用も。
活用されることも大切なんですね。
守りながら使い続けなきゃだめだってことですね。
使ってる、特に建築なんかは、使っていたら壊さないですから。
そうですね。
使ってるって、使えると思ったら、価値があるっていうことですから。
でも横手の場合、内蔵のあるおうちなんかは、どのぐらい最初から文化財として指定されて、国から補助金が出たりしてたんですか?
全く出てないですよ。
全く出てない?皆さんが自前で頑張ってらっしゃってたんですか。
それでこの登録制度が出来たときに、町の担当者と、一部の人が登録を始めて、登録に来ると、登録をすると、文化庁の担当官の方とかが来られて、これいい建物ですねってことを言ってくれて、だんだんそういう火がついていったというかですね。
じゃあ言ってみたらどうですかと、呼びかけたいような気もしますが。
そこでちょっと視点を変えて、今、皆さん、この横浜なんかを見ると、横浜はですね、港と洋館、誰でも知っていますよね。
郡上八幡、踊りと水の町ということで、大体皆さん知っていると思うんですけれども、これ、実は知られたのそんなに古いことではなくて、30年とか、40年前は、やっぱりここでも、横浜でも洋館壊しちゃおうとかですね、郡上なんかでも、水路を埋めちゃおうかなんていうような、そういうときに、やっぱりよそから来た人とか、地元の一部の市民の人が、洋館の保存だとか水の町が大事だというようなことを始めて、こういう価値観に気付いて、それで今では誰もが知っている常識で、町のブランドになっているんですね。
地域ブランドになってるわけですね。
石川県44歳の女性から。
文化財がそもそも多すぎて、…。
確かにそういうことをやってみよう、横浜になりたい、郡上になりたい、横手になりたいと思うときに、どこから手をつけたらよくて、どうやってうちにない場合、よそにあるものを探しに行ったらいいですか?
そうですね、まずだから専門家の人と協力して、一緒にそれを探すことから始めるんで十分だと思います。
またその、探すだけじゃなくて、気付くこともありますよね。
例えば東日本大震災の3・11の問題で、実際の被災の現場から、レスキュー活動といいますけれども、自衛隊の人とか、専門家の方が捜してると、災害で流されたものが、例えば獅子頭であったりとか、祭りの太鼓であったりとか、そういうのを見つかったりする場合があるんですね。
それが地域の復興のためのシンボル的なものになるという場合は、三輪さんもご覧になってきたようなんですけれども。
これ、その一つの例なんですけれども、これ、福島の飯館という所のいわゆる原発事故による町の崩壊っていうんですかね、本当に悲惨な状況。
そういう中でも、実は古くから伝わる、こういう三匹獅子舞というのがありますけれども。
こうしたものを復活させていく。
これはまあ、文化財の分類でいうと、いわゆる民俗文化財に当たりますが、しかし、普通だったらあんまり文化財と思わなかったかもしれない。
でもこういうものが地元にあって、これを本当に復活させることで、みんなのモチベーション、あるいは生きる力みたいなものが、どんどん湧いてる。
この写真が実は東京でやったワークショップの写真なんですけれども、しかし、こういうことが今度の3・11では、東北各地では、本当にいろんな所で行われるようになって、だから、なんでもないと思われているものが、実は本当に私たちに大きな力を与えてくれる、生きてる人の勇気になるような、そういうものが、知らない文化財っていうんですかね、気が付かなかった文化財。
こういうものといったら失礼だけれども、こういうものって、どこの町でも、ちょっと。
普通に。
結構ありますよね。
ふだん、見過ごしているから。
われわれはこういうものを、これまで保存したり利活用しながら、ある面でアメニティーな生活感覚の中で、こういうものをしっかり継承していくような努力をたぶん、これからも求められてくる。
ただ、これまでは残念ながら、残念と言っていいか分からないですけど、所有者のいってみれば善意とか、その人の持っている人のやる気に、相当頼ってきたわけですよね。
それはこれから残していこうというときに、やっぱりずっとこのままでいいのかどうかっていうことってないんでしょうか。
まさに、これなんか、その典型例の一つだと思うんですけれども、みんなで本当にこういうものを守っていくというのは、地域の人々の一人一人が、文化財を保存していく担い手であるということを、しっかりこう、たぶん一つの流れとして出てくる。
先ほどおっしゃっていた、意識的に伝えて、気持ちが大切っていうことですよね。
もう、当然そうですよね。
みんながね、みんなでやんなきゃいけないね。
先ほど話に出たように、伝世品っていうのはやっぱり古いものですね、それが現代にまで伝えられてきたという。
私たちの時代というのは、それを未来に残す必要があるということだと思うんですよね。
ですから、そういう気分をどんどん高めていけば、今回のような液体の被害とかですね、家が壊されていることも徐々になくなりつつあるのかもしれませんね。
そういえば犯人捜すって言って、ちょっと気になってます。
金田一さん、途中になっちゃいましたね。
いや、もうかつら、取っちゃいました。
いずれにしましても、これから少しずつ法律も変わっていくことになるんでしょうかろろ
そうですね。
2015/04/25(土) 08:15〜09:30
NHK総合1・神戸
週刊 ニュース深読み「汚され 盗まれ 取り壊され…どう守る?日本の文化財」[字]
寺社やお城などに多くの人出が見込まれる大型連休を前に、国の重要文化財に液体がかけられる事件があいついでいる。日本の文化財をどう守っていくのか? 深読みする。
詳細情報
番組内容
寺社やお城など行楽地に多くの人出が見込まれる大型連休を前に、国の重要文化財に液体がかけられる事件が全国であいついでいる。また国の調査で重要文化財1万500点あまりのうち180点が所在不明となっていたことも判明。文化財は歴史と文化を伝える大切な財産であり貴重な観光資源でもあるが、一方で保護のための予算は厳しい状況が続いている。どうすれば今後も文化財を守っていくことができるのか? 深読みする。
出演者
【ゲスト】カンニング竹山,早見優,【解説】九州国立博物館元館長…三輪嘉六,工学院大学建築学部教授…後藤治,NHK解説委員…柳澤伊佐男,【キャスター】小野文惠,高井正智,【気象キャスター】南利幸ほか
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
スポーツ – スポーツニュース
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0モード(シングルモノ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:20376(0x4F98)