「東北発☆未来塾」応援団長のサンドウィッチマンです。
どうも!どうも。
4月の講師は…塾生たちは2チームに分かれて演劇を作ってるんだよね。
そうなんですね。
今回はこちらの1チームを紹介します。
(塾生たち)チーム赤べこ!気持ち悪っ!アハハハハ!「エクソシスト」の演劇版かな?違います違います。
赤べこのマネです赤べこの。
みんな福島出身ですからね。
何言ってるか分からないです。
何で分からないんだよ?分かるでしょ赤べこ。
チーム赤べこは福島の仮設商店街を取材して演劇のストーリーを作ってるんでしょう?そうなんですね。
オリザさんはですね演劇作りを通して塾生同士でしっかりと話し合いをさせようとしたんですけれどもね。
オリザさん厳しいね。
この後どうなんの?それは見てのお楽しみで〜す。
見てタメになる未来塾始まるよ。
俺の赤べこふれろ。
おまえもやってたのか?
(一同)東北発☆未来塾!・「未来はあるあるあるきっとどんな時も」・「It’sfineday.It’sfineday.Everyday!」
(ナレーション)今回の未来塾の講師劇作家の平田オリザさんは塾生たちに話し合って演劇を作り上げるよう指示しました。
メンバーは全員福島出身。
オリザさんは意見をまとめるチカラが特に求められていると言います。
モンゴルから来ました。
今福島に求められているのはこのどうにかするチカラです。
だってどうにもならないことに直面しちゃったんだもんみんな。
どうにかするチカラがここでいう…これ一定時間内というのも大事なんだよね。
日本の先生ね根性論が好きだからとことん話し合えとか言うんだよ。
でもさよくよく考えてみるととことん話し合えっていうのもさ逆に島国村社会の論理でしょう。
要するにとことん話し合えば結論が出ると思ってんだよ。
そうじゃないんだよ。
条件は今の福島を取材しストーリーを考えること。
時間は2日間しかありません。
塾生たちが取材にやってきたのは福島県の海沿いの町です。
いわき市の北部に位置する人口6,000だった久之浜町。
大津波でおよそ900の建物が全壊しました。
現在新しい町づくりが急ピッチで進められています。
今年2月災害公営住宅120戸が完成。
家をなくした人の入居が始まっています。
(チャイム)塾生たちが注目したのはとある仮設商店街です。
小学校の駐車場にあります。
震災から4年。
仮設商店街は地元の人たちの交流の場にもなっています。
でもあと2年で取り壊される予定です。
(塾生)とりあえず全部回る。
仮設商店街閉鎖に対する人々の思いを演劇の題材にできないかと塾生たちは考えたんです。
(塾生たち)こんにちは。
まず訪ねたのは床屋さんです。
(塾生)今お時間大丈夫ですか?時間はいいけどびっくりしちゃった。
菅原さん夫婦はこの地域で50年理髪店を営んできました。
自宅兼店舗を流された半年後には仕事を再開しました。
この後どうするおつもりなんでしょうか。
インタビューさせてもらってる者なんですけど。
いわき市は仮設商店街の人たちに新しく作る商業施設への移転を勧めています。
でも菅原さん夫婦は今後災害公営住宅の家賃を支払わなければなりません。
その上賃貸料のかかる商業施設へ移ることは無理だと考えました。
海の近くに建設される新しい商業施設。
現在土地の整備が進められています。
来年の秋頃完成予定。
いわき市は魅力的な施設を建設し復興の象徴としたいと考えています。
続いてスーパーマーケットで取材です。
(塾生たち)こんにちは。
お総菜が地元で人気なんだそうです。
食べてみますか1個ずつ。
あいいんですか?
(笑い)オヤジギャグはともかく。
超お徳です!野菜がいっぱい入ってる。
おいしい!サックサックや!うんすごい味ついてますね。
この店は遠藤店長とその家族3人で切り盛りしています。
商店街閉鎖後は震災前の店を修理して営業を続けるんだそうです。
新しい商業施設は1坪あたりの賃貸料が月およそ8,000円。
広い売り場面積が必要なスーパーにとっては厳しいと言います。
商店街の他のお店の人たちに話を聞いても新しい商業施設に移るという人はいませんでした。
仮設商店街はこのまま残すことはできないんでしょうか?そこで新しい商業施設づくりを推進している人たちに取材です。
(塾生たち)こんにちは。
話を聞いたのは行政担当者と商工会の代表者です。
こんにちは。
仮設を持ってきて新しい商業地区に落とし込んだらどうかっていう案は出ました。
あれをつくろうというふうになったんでしょうか。
地元商工会の若きリーダー遠藤さん。
ぜひとも若い人たちが集まってくる魅力的な商業施設をつくりたいと考えています。
自分たちは目に見えない小さい子どもが「この町ってこういう所があってこんなのあるんだよ。
どうだいいだろう!」って言ってもらえるような環境をどう提供するか。
仮設商店街の閉鎖をめぐるそれぞれの気持ちを聞いた塾生たち。
その思いを演劇で表現することにしました。
残された時間はあと1日。
まずは題材を1つに絞らなくてはいけません。
早速話し合いスタートです!まずは吉田愛さんが2つの題材を示します。
同じ目的を持っててだけど意見が違うっていうのを切り取るのか浜風商店街で今暮らしている人を中心に考えてやるのか。
商店街と町づくりしてる人たちの距離っていうところがやっぱりその間のズレを僕は表現したいと思ってるから。
リーダーの愛さんは商店街の中の暮らしを中心にやるよう話し合いを進めたいみたい。
純粋に。
おっとどっちにするか決めないうちに話を変えちゃう人出現!目の前の復興も大事だけどう〜ん演劇の題材決めのはずが復興のあり方まで出てきて話し合いはぐちゃぐちゃ。
話し合いは5時間以上に及びました。
でも意見はまとまる気配すらありませんでした。
おはようございま〜す。
(塾生たち)おはようございます!一夜明け演劇のストーリーをチェックするためオリザさんがやってきました。
どうでしたか?
(吉田)難しかったです。
難しかったですか。
よろしくお願いします。
題材が1つに絞れなかったチーム赤べこ。
全員の意見を盛り込んじゃいました。
舞台は仮設商店街のとある食堂。
後半ではうってかわって…さらにうってかわって…勘違いしてしまうという場面も…。
演劇を通して合意形成のトレーニングをしようと考えていたオリザさん。
あ表情が厳しい。
この中には演劇をやっていこうと思っている人もいるのでちょっと厳しめに言いますけどこれ問題は何ですか?問題は何?あのさ今の中でもさ問題は2つあったよね。
きついダメ出しを受けた塾生たち。
もう一度描くべき題材を絞り込もうとしますがここでも話し合いは前へ進みません。
面白いとは思うんだけどたぶんねこの班はねヘタっていうのは…1つの問題と言いながら2つが含まれてたりとか。
すごく曖昧に進んでいる。
「えそんなつもりだったの!」ってなるから。
最初から説明の話聞いてるとやっぱりさ…。
この後オリザさんにアドバイスをもらいつつなんとか題材を1つに絞ることはできました。
演劇の公演まであと2週間。
登場人物やセリフ演出など決めなくてはいけないことが山積みです。
間に合うんでしょうか?オリザさんはたとえ難しい題材であってもなんとか結論を出し行動をすることが大切だと言います。
どうにもならないことに直面した時に人間3つの選択肢があります。
どうにもなんないやって「諦める」。
あるいは「ケンカする」。
もうひとつが「どうにかする」。
さぁどれを選びますか。
それが君たちの課題です。
とりあえずの結論を出すんだよ。
それがベストかどうかなんて誰にも分かんないよやってみなきゃ。
でもやってみないで「ずっと福島大変ですね」って言っててそれでいいのかって話でしょう。
だったら何かの結論を出して前に進まなければいけないじゃないか福島は。
っていうことなんです。
1週間後チーム赤べこは具体的なセリフ作りに入りました。
これがうちの町の誕生日ケーキなんです。
題材決め失敗のリベンジをしようとリーダーの愛さんはシナリオを書いてきました。
しかしここでも意見がかみ合いません。
物語のラストシーン。
・「ハッピーバースデーディア小林さん」ある人の誕生日を祝う場面で愛さんは全員で歌う演出を考えていましたが。
ダサくないけどなんかもっとさ…。
(塾生)ちょっと歌わないバージョンでやってみる?ここで1人の塾生が妥協案を出します。
歌うパターンでも最初ハルちゃん次ちょっと入ってくる最後みんなで歌うっていう流れを作っておけば歌が単調に聞こえないっていうか。
歌の長さは変わらないわけだから。
長さは変わらないんですけど…とりあえずの結論を出してとにかくやってみる。
オリザさんのゴールデンルールいきなり生きています!
(1人)・「ハッピーバースデートゥユー」
(3人)「ハッピーバースデートゥユー」
(一同)・「ハッピーバースデーディア小林さん」・「ハッピーバースデートゥユー」みきお誕生日おめでとう!いや僕9月です。
え?9月僕。
お前の方が近いでしょ4月なんだから。
そうか。
誕生日の合意形成って難しいね。
誕生日に合意はいらないです。
もう決まってますからね。
さて次回はいよいよ塾生たちが自分たちで作った演劇を公演します。
はい。
演劇のチカラの集大成。
オリザ先生を見返す作品はできるのか。
乞うご期待。
「東北発☆未来塾」次回も見てね。
2015/04/25(土) 11:20〜11:40
NHKEテレ1大阪
東北発☆未来塾 演劇のチカラ▽オリザ先生!とことん話し合うってダメなこと?[解][字][再]
劇作家の平田オリザさんから演劇の創作を指示された福島出身の塾生たち。仮設商店街を題材にしようと取材するが、オリザさんから厳しいダメ出しを…MCサンドウィッチマン
詳細情報
番組内容
今月の講師・劇作家の平田オリザさんは、演劇作りを通して塾生たちに合意形成のトレーニングをしようとする。福島出身の「チーム赤べこ」の6人は、いわき市の仮設住宅を題材にしようとする。閉鎖予定の商店街の人たちと新しい商業施設を作ろうとする行政との間には「思いのずれ」がある。それを演劇で表現しようとするが、オリザさんから「全然だめ」と言われてしまう。公演に間に合うのか?MCサンドウィッチマン、語り吉本実憂
出演者
【出演】劇団青年団主宰…平田オリザ,【キャスター】サンドウィッチマン,【語り】吉本実憂
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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