京都・苔寺:阿弥陀如来像1体なくなる
毎日新聞 2015年04月04日 21時45分
4日午前8時ごろ、「苔寺(こけでら)」として有名な世界遺産・西芳寺(さいほうじ)(京都市西京区)の男性住職(67)が、庭園内の茶室(約4畳)に安置していた阿弥陀(あみだ)如来像1体(高さ約28センチ、幅約16センチ)がなくなっているのに気づき、近くの交番に通報した。京都府警西京署が窃盗事件として捜査している。
同署によると、像は木製で、茶室が完成した1928(昭和3)年ごろから、厨子(ずし)の中で安置していたとみられる。国の文化財指定は受けておらず、制作時期なども不明という。
住職が最後に像を確認したのは3日午前8時ごろ。午後1時ごろから外国人観光客を含む約200人が寺を訪れ、茶室を休憩室として開放していた。寺の門は午後4時ごろに施錠したという。同寺は事前予約をした人しか拝観できない。【松井豊】