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中国向けプロキシサーバーにはハッキングツールも存在、NTT東西に不審な回線の強制解約を要請〜警視庁

 不正アクセス禁止法違反容疑で警視庁などが昨年押収した中国向け「プロキシ(代理)サーバー」のほぼ全てに、日本のインターネットサイトの防衛措置を破るハッキングツールが含まれていたことが、同庁サイバー犯罪対策課の調べでわかった。同課は24日、サイトへの不審な接続をするサーバーとは強制解約するよう、回線を提供するNTTに求めた。

 ハッキングツールは流出したIDとパスワードを読み込ませると、そのIDとパスワードで別のサイトにもログインできるか自動的に調べる仕組み。日本の多くのサイトは誤ったパスワードを連続入力すると不正と認識して遮断する防衛措置をとっているが、このツールは数秒単位でIPアドレスを変える機能を持ち、連続接続が可能。同課は「中国から日本を狙った犯罪インフラに他ならない」とみている。

 また「SUNテクノ」(豊島区)など3社から押収した代理サーバーはNTT東西のサービスを通じ、計5700回線を利用していたことも判明。同課は、代理サーバーがサイバー犯罪を助長する違法行為に関与していることが判明した場合は、契約を強制解約するようNTT東西に求めた。短時間に接続と切断を繰り返す不正な通信を遮断することも要請している。

 同課はすでに、代理サーバーを「ハッキングに使える」などと宣伝していた代理店関係者の中国籍の男(36)ら数人を国際刑事警察機構(ICPO)に照会している。今後さらに約10人を照会し、実態解明を進める。

[産経新聞社]