女子力とガールパワーは違う。日本の女子力を語ったケンブリッジ大生のスピーチが考えさせられる
もう今では当たり前のように使われているワード‘女子力’について、先日ロンドンで開催された「大学生のための日本語スピーチ・コンテスト」で面白い話しをしている方がいたのでご紹介します。
ケンブリッジ大学(ご存知の方も多いかと思いますが、天才物理学者のスティーブン・ホーキング博士や先日アカデミー主演男優賞を受賞した英俳優エディ・レッドメインなどを輩出した超名門校です)のサカリ・メシマキさんのスピーチでした。なんてったって、スピーチの英題が「Burikko vs Career Women(ぶりっこ対キャリア・ウーマン)」ですからね。そそるでしょ?
メシマキさんは、日本の「女子力」という言葉を初めて聞いたとき、そのまま直訳して英語で言うところの「ガール・パワー」という意味だと解釈したんだそうです。それが後に「大きな勘違いだったということが分かった」。英語で「ガール・パワー」というと、ほとんどのイギリス人は「自立していて、リーダー・シップを持つ女性」の姿を思い浮かべる。一方で日本語の「女子力」が意味するところは、「居酒屋で男性の皿にサラダを盛ること」。このエピソードを端緒として、メシマキさんは日本における特異な女性の理想像について論じていきます。
実はメシマキさん、日本の大学に留学経験があるんだそうです。その日本留学時代に大学のダンス・サークルに所属していたのですが、このサークルでは部員の8割が女性。でも部長は代々男性が務めていたそうで、その理由は「女子が部長になると男子部員がついてこないから」。しかも、このサークルで何でも率先して行動を起こす女性の先輩は周囲から「キング」というあだ名で呼ばれていたらしい。一方で遠慮した素振りを見せてばかりの女子部員は「かわいい!」とチヤホヤされていた。やがてメシマキさんは、「かわいい」とは非力であることを評価する日本独特の表現であると認識するに至ります。
こうした日本の女性を取り巻く状況を踏まえた上でのメシマキさんの提言がすごい。彼曰く、モジモジしている女性を「かわいい」と呼ぶのはもう止めよう。代わりに彼女たちには「頑張って」と言うべきだ。そして、リーダーシップを発揮する女性を「かっこいい」と褒め称えよう。
この言葉を聞いて、背中を押された気分になる人、救われた気持ちになる人、もしくは「あいたたたた」と思う人がいっぱいいるんじゃないかな。メシマキさんの提言を、コンテストの会場に居合わせた観覧者だけでなく、もっと多くの人と共有できたらいいなと思い、筆を取りました。
おわりに
「かわいい」「女子力」このワードを全く気にしないで生きてきた女性はいないのではないでしょうか?日本では当たり前になっている感覚も外から見るとこんなに違和感があるものなんだと知って、大変興味深かったです。
これからグローバル化が進む中で、「かわいい」「女子力」だけでは通用しなくなる日がくるでしょう。その日に備えて内面もしっかり磨いていきたいですね!
CURATOR
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市川海老蔵