慰安婦問題:日韓の団体がシンポジウム

毎日新聞 2015年04月23日 20時32分

 旧日本軍の従軍慰安婦問題に取り組む日韓の団体によるシンポジウムが23日、参院議員会館で開かれ、元慰安婦の女性を支援する「韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会」(挺対協)の尹美香(ユン・ミヒャン)常任代表らが「被害者の受け入れられる解決策こそが現実的な解決策だ」などと訴えた。

 昨年6月、挺対協など各国の団体が東京で「アジア連帯会議」を開き▽加害事実の認定▽翻すことのできない明確で公式な謝罪▽その証しとしての賠償−−を柱とする日本政府への提言を作成。シンポはこの提言をもっと広く認識してもらおうと「日本軍『慰安婦』問題解決全国行動」などが主催して開いた。

 尹常任代表は、安倍晋三首相が29日に米上下両院合同会議で行う演説に元慰安婦も強い関心を持っているとし「被害者に安息を与えられるかは、日本政府と安倍首相にかかっている」と語った。

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