川田俊男
2015年4月23日13時06分
九州電力は23日、川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働時期について、これまで示していた7月上旬から中旬以降にずれこむ見通しを示した。再稼働に必要な原子力規制委員会の設備検査への九電の対応が遅れているためで、検査工程の見直しを迫られるとさらに遅れる可能性もあるという。
九電の中村明・上席執行役員が明らかにした。この日開かれた、規制委の審査会合で、規制委員から九電が作った検査工程が「現実性があるとは思えない」などと指摘を受けた。
また、2号機の再稼働に向けた認可手続きに必要な安全対策の設備設計を記した「工事計画」の修正書類の提出時期についても、九電は来週中となる見通しを示した。予定より10日ほど遅れる。
2号機には1号機と共用の設備があり、1号機の運転再開には2号機についても国の認可が必要。規制委は九電の提出書類をもとに認可し、設備の検査に入る。
さらに九電は、1、2号機の運転や事故対応の手順を定めた、保安規定を修正する書類も、来週中に提出するという。(川田俊男)
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