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今季から加入し、キャプテンマークを任されている岩政大樹。鹿島で多くのタイトルを獲得した勝者のメンタリティを岡山に注入することが期待されている。
photograph by J.LEAGUE PHOTOS
Jをめぐる冒険

元J1組との6連戦で岡山が得た自信。
湘南・松本の系譜を引く「前方型」。

飯尾篤史 = 文

text by Atsushi Iio

photograph by J.LEAGUE PHOTOS

 J2の日程が発表された際には「試練の6連戦」に思えたかもしれないが、終わってみれば、今シーズンを戦う上で「やれる」との確信が強まったに違いない。

 昇格候補と目される元J1チームとの対戦が続いた2節から7節までを、2勝3分け1敗の成績で駆け抜けたファジアーノ岡山のことだ。

 その結果は、以下のとおり。

2節 大分トリニータ戦   ○1-0
3節 セレッソ大阪戦    △1-1
4節 ジェフ千葉戦     ●0-1
5節 大宮アルディージャ戦 △0-0
6節 徳島ヴォルティス戦  ○2-1
7節 ジュビロ磐田戦    △1-1

 序盤のヤマを越えた翌節は、ロアッソ熊本に3-0で勝利。例年にも増して混戦の匂いが漂うJ2で首位の磐田と勝ち点差4、C大阪や大宮を上回る5位につけている。

 昨シーズンのJ2を席巻したのは、冒険的なスタイルでダイナミックに走り切る湘南ベルマーレや松本山雅だったが、岡山もまた“前方へのベクトル”が太いチームだ。

 前線からの連動したプレスで相手チームのミスを誘うと、選手が次々にアタッキングゾーンに飛び出していく。2列目、3列目の選手たちも、迷わず長い距離を駆け抜ける。

磐田の技巧派DFたちをも慌てさせた前からの圧力。

 磐田戦で奪った22分の先制ゴールもこの形から。右サイドからDFとGKの間にフィードを入れると、2シャドーの一角に入る伊藤大介が猛然と飛び出していく。GKのクリアをブロックすると、こぼれ球を自ら拾ってゴール前にクロス。そこには、1トップの押谷祐樹が磐田のDFよりも速く詰めていた。

 こうした猛プレスが偶然でないことは、それまでの20分間で2度も磐田のDFからボールを奪っていたことからもうかがえる。

「岡山のボールアプローチのスピードは我々を上回っていたと思うし、スピードアップしたときのプレッシャーは予想外というか、予想よりも速かったと思う」

 磐田の名波浩監督の言葉である。磐田からすれば同じミスを何度も繰り返したことになるが、逆に言えば、磐田の技巧派DFをもってしても引っ掛けられてしまうほど、岡山の圧力が強かったとも言える。

【次ページ】 攻撃陣のプレスバックも徹底、ベテランも走る。

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