鉄道博物館:東京駅のプロジェクションマッピング再現
毎日新聞 2015年04月23日 17時52分(最終更新 04月23日 18時32分)
2012年12月に東京駅で上映されたが混雑で中止された「プロジェクションマッピング」が、さいたま市大宮区の鉄道博物館で再現され、人気を呼んでいる。同館は来場者の好評を受けて上映期間を当初予定より約1カ月延長し、6月14日まで鑑賞できる。
上映作品は「旅」をテーマとした「TOKYO HIKARI VISION」。東京駅の20分の1サイズの模型に、プロジェクターで約10分間の映像を投影する。クラシック風の壮大な音楽に乗せて建物の表面が波打ったり鮮烈な光が駆け抜けたりし、幻想的なイメージが広がる。
3年前、東京駅では駅舎復元を記念したイルミネーションイベント「東京ミチテラス」を開催。駅舎の壁に同作品を投影したが、あまりの混雑を心配した駅側がイベント期間の途中で中止した。
今回、鉄道博物館では12年の東京駅のイベントをミニチュアサイズで再現。鑑賞した東京都墨田区の主婦、片渕典子さん(46)は「小さな模型でも、十分にきれいで迫力があった。予想以上のインパクトで、楽しめました」と笑顔をみせた。
同館営業部の奥原哲志課長は「昨年12月の東京駅開業100周年に合わせて計画を進め、今回の企画を実現した。東京駅でプロジェクションマッピングを見られなかった方も見にきてほしい」と来場を呼びかけている。
開館時間は午前10時〜午後6時(入館は同5時半まで)。火曜は休館。入館料金は一般1000円、小中高生500円、幼児(3歳以上未就学児)200円。【遠藤大志】