NNNドキュメント「命を運ぶ電車~JR脱線事故10年 遺族の執念~」
2015年4月26日(日) 24時55分~25時25分 の放送内容
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最終更新日:2015年4月20日(月) 16時0分
番組詳細説明(表題)
命を運ぶ電車
〜JR脱線事故10年 遺族の執念〜
番組詳細説明(内容)
【内容】
日本の鉄道史上最悪といわれるJR福知山線脱線衝突事故から10年。
事故がもたらした最大の教訓は「鉄道の安全」は「健全な組織」でなければもたらされないのだ、ということ。10年がたち、JRという組織は「安全」になったのか?あの事故の後も、JR北海道の保線不祥事や、JR西日本での事故などが相次ぐ中、二度と大惨事を起こしてはならないと活動を続ける遺族らの姿を追う。
遅咲きの桜が街を彩っていた2005年4月25日午前9時18分頃、兵庫県尼崎市でJR福知山線の車両がカーブで激しく脱線。
乗客106人と運転士が死亡、負傷者560人以上の大惨事となった。兵庫県宝塚市の淺野弥三一(ヤサカズ)さん(73)は、あの朝、妻の陽子さん(当時62)と次女の奈穂(ナホ)さん(44)を自宅から送り出した。2人は、千葉の親族を見舞うため、弥三一さんの妹・ちづ子さん(当時55)とともに新大阪駅に向かう途中に事故に巻き込まれた。2両目で瀕死の重傷を負った奈穂さんは奇跡的な回復を遂げたが、10年たった今も電車に乗ることができない。事故から2年後、JRの協力を得て「乗車訓練」を続けてきたが、精神的な後遺症などで訓練は中断したままだ。妻と妹を亡くし、娘が重傷を負うという、事故最大の犠牲を被った父親の弥三一さん。この10年、ひとつの決意をもって生きてきた。「あの事故を二度とではなく、絶対に起こしてはならない」。そのためには、JR自らが事故原因を分析し、安全体制を構築することしかないと考えた。元社長らの刑事裁判には一切足を運ばず、「罰」を求める気持ちは脇に置き、JR西日本という組織に向き合い続けてきた。去年4月、弥三一さんがJRにも参加を呼びかけて指針作りを目指した「安全フォローアップ会議」はひとつの結論を導き出し、JRは今後「安全監査」に外部の目を加えることとなった。
「安全」を確かなものにするため、企業の犯罪を問う「組織罰」の創設を目指す遺族もいる。神戸市北区の大森重美さん(66)は、長女の早織さん(当時23)を亡くした。事故当時はゼネコン企業で人事研修を担当していた。組織の一員としての経験から事故があっても法人は処罰されないと定められた「刑法」に疑問を抱くようになった。組織の責任体制を明確にすることが安全を確立する一つの手段だと考え、大森さんは去年3月、「組織罰」の勉強会を有志で立ち上げた。
JRはこの10年の間に、7700億円を超える費用を「安全対策」に投じてきたという。しかし安全は本当に確かなものなのか。目に見えない「鉄道の安全」は、砂の上の楼閣のように、一瞬の気の緩みで崩れてしまうことを私たちは忘れてはならない。
乗客106人が死亡したJR福知山線脱線故から10年。妻と妹を失い二女が重傷を負った淺野弥三一さん(73)が加害企業とともに「鉄路の安全」を模索する姿を伝える。
出演者
- ナレーター
- 牧野誠三
番組内容
乗客106人が死亡したJR福知山脱線衝突事故から10年。妻と妹を失い二女が重傷を負った淺野弥三一さん(73)は、遺族でありながら加害企業と同じテーブルにつき組織事故の原因を模索する道を選んだ。一方、企業の罪を問う刑事司法の創設を目指す遺族もいる。長女を亡くした大森重美さん(66)は「個人だけを裁く現在の法律には限界がある」と考え有志の勉強会を続けている。鉄路の安全を願う遺族の執念を伝える。
制作
読売テレビ
その他
- 属性情報?
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- ジャンル
- ドキュメンタリー/教養 - ドキュメンタリー全般 ニュース/報道 - 特集・ドキュメント
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