協定書を交わした（左から）古田善伯学長、川本昌彦部長、片桐多恵子短期大学部学長＝関市桐ケ丘、中部学院大関キャンパス

◆販売体験、行動力育成へ

　アルバイトが授業の単位に―。関市と各務原市にキャンパスを持つ中部学院大・同大短期大学部は１５日、流通大手のイオンと人材育成で連携協定を締結した。同大初となる本格的な有給インターンシップを行い、学生はイオンモール各務原（各務原市那加萱場町）で実務体験しながら社会適応能力を学ぶ。

　有給インターンシップはアルバイトの“進化形”で、学生は授業の空き時間を利用して働きながら提案力を身に付け、自ら動くことを学ぶ。学生の実践的能力を伸ばしたい大学側と、人材確保や地域との連携を図りたいイオンの狙いが一致した。イオンは県内の大学とは初の連携。

　有給インターンシップには既に３０人ほどの学生が応募しており、面接を受けた後、５月から販売などの実務を体験する。また、人材育成プログラムを受け、グループディスカッションを通した提案も行う。学生は週１回、大学に実習日誌を提出し教員も巡回指導。終了後には成果報告会が行われ、単位が認定される。

　締結式は同大関キャンパス（関市桐ケ丘）で行われた。協定書に署名したイオンリテール東海・長野カンパニー名岐事業部の川本昌彦部長が「地域社会貢献のまたとない機会。お互い協力したい」とあいさつ。古田善伯学長と片桐多恵子短期大学部学長が「学生にとって有意義。地域に貢献できる人材が育ってほしい」と期待を込めた。