ホンダが発売を予定している小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」が23日、初めて羽田空港に着陸し、報道陣にお披露目された。25日からは国内5カ所で一般公開する。
ホンダジェットは航空事業子会社のホンダエアクラフトカンパニーが開発し、昨年6月に量産1号機が米国で初飛行した。価格は450万ドル(約5億4千万円)。ホンダによると、欧米で100件以上の受注があるという。米当局の認定を受けた後、富裕層や企業など受注客への納入を開始する計画だ。
25日からは、仙台空港、神戸空港、岡南飛行場(岡山県)、成田空港をまわって、一般公開する。また、5月19日からスイスで開催される欧州最大のビジネス航空ショーに出展。イギリスやフランスなど欧州各国をまわり、速度や燃費性能をアピールする方針だ。
航空事業は創業者、本田宗一郎氏の「夢」で、昭和37年には航空機の設計コンテストを企画するなど参入を計画していたとされる。61年から航空機用エンジンなどの基礎研究を始め、平成9年からホンダジェットの開発に着手していた。