『Tokyo 7th シスターズ』をヒットへ導いた立役者へインタビュー!
Donutsが2014年2月より提供しているアイドル育成リズム&アドベンチャーゲーム『Tokyo 7th シスターズ』(以下:ナナシス)のプロデューサーを務めている中川尚人氏に直接インタビューを行う事ができたので、その様子をお届けするぞ!
『Tokyo 7th シスターズ』とは?
Tokyo 7th シスターズとはDonutsが2014年2月よりスマートフォン向けに提供しているアイドル育成リズム&アドベンチャーゲーム。
本格的なリズムゲーム、個性豊かなアイドルたちの育成、アドベンチャーゲームの3つの要素を楽しむことが出来る本作品。各キャラクターのフルボイス対応や、ボカロPとしても有名な新進気鋭のアーティストらによる楽曲、魅力的なイラストなどでも話題となっている。その人気はゲーム内に留まらず、リアルでのイベントなどでも盛り上がりをみせている。
「今日は特別な日なんです」
※本インタビューは3月19日(木)に実施したものです
中川尚人氏(以下:中川):今日は、実は普通のインタビューにはならない日なんですよ(笑)
ーーどういうことでしょう!
中川:今日は、今まで温めてきた大きな情報の解禁日なんです。初ライブ、初フルアルバム、冬コミで販売したCDのiTunes配信、の3つの情報を発表します。これは相当盛り上がると思います。
・「H-A-J-I-M-A-L-I-V-E-!!」
2015年5月31日ZeppTokyoにて1st Anniversary ライブ開催決定!
・「H-A-J-I-M-A-L-B-U-M-!!」
2015年5月、1stフルアルバムのリリースが決定!
・「Re:Longing for summer」
コミックマーケット87にて販売したCDがiTunesにて配信決定!
ーーすごいタイミングで来てしまいましたね(笑)
中川:今日はチームとしても、ひとつの答えを出すことが出来る日だと思います。
ーーおめでとうございます!
進化を続ける『ナナシス』はどのようにして生まれたのか?
ーーリリースから1年以上経っているナナシスですが、少し当時のことを振り返って頂いて、ナナシスの開発に至った経緯について教えて頂けますか?
中川:最初は、茂木(ナナシス総監督)が西村(Donuts代表取締役)と美少女ものの企画について話していたのが始まりです。美少女ものというジャンルの中で、自信が本気でやりたいこと、実現できるものとして当てはまったのがアイドルだった、というところからスタートしました。構想からリリースまでは2年くらいかかってますね。
ーーどういった部分に注力していますか?
中川:「音楽」「イラスト」「シナリオ」はすごく重要なものとして力を入れています。
ーーひとつの楽曲やイラストが出来上がるには相当な時間がかかるものですか?
中川:いえ、そんなにはかかっていない印象です。前は結構大変だったみたいですが、今では毎月新曲もリリースしていて、シナリオも結構な分量を毎月出させて頂いています。
かといってクオリティを落とすことはなく、支配人(プレイヤー)の皆様からもご好評をいただいているので、制作に関わっているメンバーは大変ではありますが、とても感謝しています。
ーー開発・運営をしていく上で、苦労した(している)部分を教えて下さい。
中川:僕が入った時にはリズムゲーム部分の改修をすることは決まっていたので、そこの開発と、同時にAndroid版の開発も進めていかなければならなかったので大変でした。結果的には、ユーザーの皆様から面白くなったという声も頂けてよかったです。
ーー実際にユーザーさんからもリズムゲーム部分の改善の要望は多かったですか?
中川:多かったです!夏コミのタイミングでリズムゲーム部分のリニューアル告知動画を出したのですが、皆さんからの反応は良かったです。我々にとっても相当なプレッシャーになって、それも良かったと思います(笑)
Android版は本来あるべきポテンシャルを発揮してからリリースしたかった
ーーAndroid版の配信が遅れたのも、リニューアルを待っていたという感じですか?
中川:そうですね。リニューアルをしない状態のものでリリースするか、リニューアルしたものをリリースするかという選択肢はあるにはあったのですが、iOS版のリニューアルをしっかりしてリズムゲーム部分をちゃんと遊べる状態にして、課金要素もしっかり入れて本来創ろうとしていた形に出来るようにしてからAndroid版を出そう、ということにしました。
Android版は本当に難しい部分も多かったのですが、出来る限り良い状態で出したかったので、僕も会社の端末でひと通りデバッグを行いました。
ーー実際にリニューアル後のユーザーさんの反応はいかがでしたか?
中川:とても良かったです。「神アプデ」という風なコメントを頂けたりして、個人的にはすごく嬉しかったです。頑張ってよかったなと感じました。
ーーすごいですね!神アプデはなかなか言われないですもんね(笑)
中川:そうですね(笑)ただ、リズムゲームのシビアな部分はプレイしていくうちに調整が必要な部分が出てきているので、リニューアル後もお問い合わせなどを頂きながらこまめにアップデートを実施しています。
ーー細かいチューニングは今でも続けているのですね
中川:はい。全てを同時にというのは難しいのですが、皆さんからのコメントが励みになっています。
個性豊かなキャラクターたち
ーー中川さんが推しているキャラクターは誰なんですか?
中川:これ難しいんですよ(笑)役者さんなんかにも「誰推しなんですか?」って結構聞かれるんですけど(笑)ハルちゃん(春日部ハル)はやっぱりナナシスを初めて最初に登場するので、今でも好きなエピソードです。
個人的にはコニーさん(六咲コニー)もすごい好きなんですよ。
中川:ナナシスは10話までは遊びやすいチューニングにしています。10話まで進めることで中心的な12人のストーリーが全部読めるんです。逆に言うと、10話まで読まないと全員の出会いが出てこないんですよ。
ストーリーを進めていく中で、コニーさんがハイテンションに引っ張っていってくれたり、時々良いことを言ったりしてくれて、とても重要なキャラクターだなと思っています。
キャラクターのモデルは”いたりいなかったり”
ーーキャラクターのモデルになった人物とかっているのですか?
中川:これはいたりいなかったりだと思います。あのキャラはあれっぽいねっていうのはちょくちょくありますね。本当のところは茂木に聞かないとわかりませんが…あんまり教えてくれないんですよ(笑)
ーーユーザーさんの間でそういうのを想像するのも面白いですよね
中川:そうですね。そういう楽しみ方もして欲しいです。
ーーキャラクターは今後も増えていくのですか?
中川:キャラクターをばんばん増やすということはしないです。訳あって今のキャラクターたちがいるので、まずは777☆SISTERSのメンバー12人をメインにおいて進めていきたいと思います。
ーー声優さんの選び方について教えて下さい!
中川:僕はその頃チームにはいませんでしたが、声優さんは一番最初にオーディションをやっています。相当がっつりオーディションをやったみたいですよ。
みなさん本当にキャラクターの色を持っているのを感じましたし、篠田さん(篠田みなみ:春日部ハルのCV)はとても可能性に溢れた方で、ハルちゃんっていうキャラクターにぴったりの方だなーとプレイしてても思いますね。
ーーありがとうございます。これは弊社スタッフのナナシスユーザーからの要望なのですが、女子寮の拡張は今後予定にありますか?
中川:この間プレゼントBOXを改善したのですが、そういったところで利便性を上げていこうという動きはあります。女子寮に関しても、検討してみようかなと思います。
課題はユーザーさんからの要望でも結構頂いているので、クリティカルな部分から改善していこうと思っています。
ーーこれも弊社スタッフからの質問ですが、今後ユニットやキャラクターが増える予定はありますか?
中川:こちらは乞うご期待ということで。。。
ーーまたまた弊社スタッフからの要望です。楽曲ごとのPVを作成する予定はありますか?
中川:作りたいですね。アニメーションでできたらと思うと、とても楽しみな気持ちになります(笑)
これからの『ナナシス』
ーー『ナナシス』は今後どのように展開されていくのですか?
中川:CD化がもう走り始めているので、音と映像を一緒に届けるようなプロジェクトをやっていけたら面白いと思います。
CD以外にも、メディアミックスは考えていますので、様々な展開に是非ご期待ください。
ーーアニメ化はまだ予定にはないですか?
中川:アニメ化はよく言われるのですが、今はまだ何もお話できることが無いですね。ゴメンナサイ。
『ナナシス』プロデューサーの中川尚人氏
2014年7月にDonuts入社後、『ナナシス』プロデューサーへ就任。『ナナシス』を盛り上げてきた立役者の一人だ。