注射、痛くない…夢のカプセルを大学生が開発!
これ、早く実用化されないかな~。
何歳になっても注射は大嫌いです。子どもだったら、なおさらですよね。だって、注射は痛いんだもん。えっ、もう痛みを感じさせない注射があるの?
そんな夢を現実にすべく、米国テキサス州ヒューストンにあるライス大学(Rice University)の理系大学1年生チームが、すばらしいカプセルの開発を明かしましたよ。心地よく痛みを感じさせないようにするとの願いをこめて「Comfortably Numb」というネーミングになった魔法のようなカプセル。実際には内部に2つのコンパートメントが用意されています。一方には硝酸アンモニウム、もう片方には水が入っており、キャップをひねって振れば、両方の物質が混ざって起こる化学反応を利用する仕組みとのことですよ。
硝酸アンモニウムが水に溶解すると、大きな熱エネルギーの吸収が生じることを利用するComfortably Numb。この化学反応で、カプセルのメタルエンドキャップは急速に冷却やされ、この部分を注射する皮膚に押しつけておくことで、皮膚の感覚を麻痺させられます。これが痛みを感じさせない秘密というわけですね。わずか1分以内で最善の効果を期待できるスピード治療キットともアピールされていますよ。ちょうどスポーツ選手のアイシングと同じような原理を、使いやすいカプセルにしたアイデアも評価されているみたいです。
要は注射針を刺すところへ氷を押しつけるのと同じことでしょう? そう突っこまれてしまいそうですけど、いかがなものでしょうか? なお、Comfortably Numbの開発チームは、将来的に病院で使われる注射針キットに同梱して、手軽に注射前に患者に使ってもらえるようにすべく、さらなる改良を進める予定なんだとか。ポンと押すスタンプのようなデザインに仕上がっているので、注射前に患者を怖がらせずに済む効果もあるかもしれませんよね。
source: Rice University via medGadget
Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文]
(湯木進悟)