自民党内で、中国が主導するAIIBへの不信感が強まっている。22日に開かれた外交部会と財務金融部会などの合同会議で、参加に厳しい意見が続出したのだ。
「AIIBは中国共産党支配の延長線上にある」「日米両国が参加しなければ、新機関は力を持たない」
注目の合同会議。自民党議員からは、米国とともに参加を見送っている政府判断に賛同する声が相次いだ。党幹部は「ここまで(党内が)不参加支持一色になるとは思わなかった」と語った。
自民党では、5月上旬に経団連など経済3団体からヒアリングしたうえで、6月3日にも党の見解をまとめる方針。
ただ、AIIBについては、組織運営や融資審査の不透明さへの懸念が高まっており、「不参加」を支持する内容となる見通しだ。